NO.505 生理前症候群PMS その12 「エストロゲン優位の原因その2 環境エストロゲンへの暴露」

b0195635_21441513.jpg


私たちの周りには、石油化学製品が溢れています。
プラスチック、マイクロチップ、医薬品、衣類、食品、石鹸、殺虫剤、香水・・・
これらの生体異物は、身体に入るとホルモン様の作用を現します
こういった環境ホルモンが・・・
人体のホルモンバランスに大きな影響を与えています。


生体異物のほとんどは、石油化学製品、つまり石油を原料に作られたものです。私たちは石油化学が浸透した世界にいきています。車は石油燃料で走り、多くのビルは石油で暖房され、数千、数百万種類の品物が石油化学の産物を原料にし、これを含む製品として作られています。プラスチック、マイクロチップ、医薬品、衣類、食品、石鹸、殺虫剤、香水など全てです。これらが私たちの生活を向上させているのは間違いありません。しかし、同時に私たちは空気、水、土壌、そして身体も、石油化学によって広く汚染されるという代価を支払っているのです。
特に塩素を使う加工プロセスで出来るもの、塩素と有機物の相互作用で発生した「有機塩素」と呼ばれる副産物は、私たちと環境にとって脅威であり、どちらも発がん性物質(ダイオキシンやPCBがそう)であり、生体異物です。


こういったものは体外で作られているものなのに、身体に入ればホルモンあるいはエストロゲンに似た作用を現すので、人体のホルモン・バランスに大きな影響を与えます。
ある種の石油化学物質は、強力なエストロゲン作用を発揮します。
石油化学物質は分子構造に、細胞中にあるホルモン受容体の「点火装置」をオンにするカギを持っており、これでホルモンのスイッチを入れてしまうのです。




天然成分に比べて、人工合成の薬品ははるかに力が強いことはみなさんも知っていると思いますが、生体異物も同じなのです。生体異物のエストロゲン作用は、卵巣でつくられる自然なエストロゲンよりもかなり強いのです。魚に与えた場合、ナノグラムといった極微量でも強力なエストロゲン作用を発揮することがわかっています。ナノグラムは10億分の1グラムのことで、大雑把に言えば、オリンピックの水泳プールに砂を一粒入れたのと同じ程度の比率です。これを人体で考えると、人間にエストロゲン作用を与えるには、考えられないぐらい微量で良いことになりますよね。怖いものです。
生体異物の安全性を主張する人は、一品目から身体に入る生体異物はほんの少量だと言います。しかし、私たちは毎日、数多くのものからそれぞれの生体異物を少しずつ身体に入れているわけなのです。
(What Your Doctor May Not Tell You About MENOPAUSE/John R.Lee,M.D.参照)




いかがですか?
こういった身体の外から入ってくる環境ホルモンの影響で、体内のホルモンバランスが崩れ、エストロゲン優位な状態を作り上げていると言えます。

人間が作った化学物質にはホルモンと似た作用を示すものがあり、それは特に女性のエストロゲンと似た作用を示すのです。そして悪いことに体内に入ると、ホルモン分泌を乱し、生殖細胞や生殖器に異常をもたらすと言われています。
テュラン・エグザビアー生物環境研究所所長のJ・マックラクラン博士は、従来の毒物学研究の方法でこの新しい化学物質の影響を計ることは難しいと述べており、これらの影響は次世代になって初めて現れるものだと述べています。
怖いですよね。

実際に世界では、この環境ホルモンの影響が至るところで見られています。

ペニスが小さくなって交尾が出来なくなったワニや、メス同士で巣作りするカモメ、雌雄同体のコイ科の魚などの野生生物の異常は世界各国から報告され、環境ホルモンとの関わりを疑われています。
日本でも自然が豊かな河川に住むコイに比べて、都会に住むオスのコイは、萎縮した性器の発生率が高いという報告があり、環境ホルモンで汚染されているためと説明されています。

そして様々な研究も行なわれています。
カリフォルニア大学が行なった複数の研究では、カモメの卵にホルモンのエストラジオールを注入すると、DDTにさらされた親鳥から生まれるヒナと同じ先天性障害を持つヒナになるのがわかったそうです。またオスのヒナは性腺が女性化して虚勢され、メスのヒナは卵巣が異常に発達したそう。

同じカリフォルニア大学鳥類研究所のM・フライ博士は、空気および水中の有機塩素殺虫剤が鳥の成長や生殖に与える影響を調べ、生体異物が起こす異常には次のようなものがあると指摘しています。
それには・・・こん棒上の脚、くちばしの変形、甲状腺肥大、一羽のメス鳥が異常に多くの卵を産む、メスの数の過剰、メス鳥同士のつがい、オス鳥の生殖腺の女性化、睾丸の中に卵巣組織できる、オス鳥の体内に卵管が生ずる、その結果としての繁殖障害があります。また有機塩素を親鳥に注射したところ、同様の異常がヒナに現れています。

フロリダ大学の研究者は、ダイコフォールというDDTに似た殺虫剤にさらされた親から産まれたワニが、メスもオスもエストロゲン値が異常に高く、テストステロン値が低くなることを報告しています。さらにメスは使い物にならないような異常な卵巣と卵胞を持ち、オスはペニスが異常に小さかったそう。その他、フロリダの湖に1980年に殺虫剤が撒かれて以来、若いワニの数は90%も減っています。つまりワニはもう子孫を産めない身体になっているということです。



こういったことの影響が人間にも起こっていないわけはないですよね・・・。

確かに近年、精液に含まれる精子の数が減少してきているという報告が、世界各国から相次いで出ています。また女性の乳がんの増加も環境ホルモンの影響が少なからずあるのではないかと疑われています。


スコットランドとデンマークの研究者が、93年5月の「ランセット」誌で、生体異物は人間の男子の精子の数を着実に減らしているという説を発表しました。コペンハーゲン大学の研究者は、1940年以来、精子数は50%以上も減っていると述べています。そして睾丸がんの発症率はアメリカと欧州では過去50年の間に3倍になり、睾丸が下がらないといった生殖器異常もますます一般化しているそうです。




怖いですよね・・・。

さて、ではこういったエストロゲン過剰の原因になる環境ホルモン。
私たちの身近ではどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。


1.食器、調理器具ではプラスチック製品は一切使用しない。(電子レンジ)
2.PETボトル類は使用しない。(特にコーヒーやお茶で加熱されるもの)
3.食器洗い、洗濯洗剤は合成界面活性剤を使用している商品は使わない。
4.シャンプー、洗顔料、リンスにパラベンが配合されている商品は避ける。
5.殺虫剤、合成芳香剤、蚊よけ剤は使用しない。


ここら辺のことは基本的なことになります。
またこれ以外にも、洋服、特に肌に触れる下着類や生理用品などは化学繊維は避けるべきでしょう。


その他、これは環境ホルモンとは違いますが、食品類でも注意が必要なものがあります。
まずカフェインはエストロゲンの生産量を増加させる(70%)ので避ける必要があります。

食べ物で環境エストロゲンが多く含まれるものとしては、動物性脂肪とくに脂肪の多い肉、そして乳製品が挙げられます。これらの動物は早く太らせて市場に出す目的でエストロゲン作用のある飼料を与えられていることが多くあります。穀物飼料を与えられる場合は、その穀類に殺虫剤を使われていることも多いですよね。そうなると環境エストロゲンの影響は、しっかり動物性食品の脂肪に蓄積されていると言っても良いでしょう。
なんと食用の牛は、1ポンドの牛肉をつくるのに15ポンドの穀物飼料を食べているのです。この種の動物の肉には殺虫剤が凝縮されていると言っても良いですよね。
こういった動物の肉や乳製品を食べると、強いエストロゲン作用を引き起こすことは疑いようのないことです。

そして、その他で場合によって注意が必要なのは・・・大豆、黒豆、ブロッコリー、カリフラワー、ヒマワリの種、クローバー、カモミール、アルファルファ、ザクロ、フェネル、リコリス(甘草)、ユッカ、ホップ、タイム、ターメリック、ナッツメグ、クミンなどの食材です。
これらは天然のエストロゲン作用を持つので、は更年期障害や不妊症などの改善目的で使われることもあるのですが、エストロゲン過剰の度合いによっては摂り過ぎには注意しなければならない食品にもなりますね。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

by chiropratica | 2014-08-21 10:14 | 生理前症候群PMS


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

最新の記事

NO.589 骨粗鬆症NEW..
at 2015-03-07 09:57
NO.588 骨粗鬆症NEW..
at 2015-03-05 09:44
NO.587 骨粗鬆症NEW..
at 2015-03-03 09:57
NO.586 骨粗鬆症NEW..
at 2015-02-21 10:28
NO.586 骨粗鬆症NEW..
at 2015-02-19 14:05

以前の記事

2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月

検索

カテゴリ

全体
骨のお話
生活習慣病
椎間板ヘルニア
逆流性食道炎
頭痛
骨粗鬆症
牛乳の話
高血圧
変形性膝関節症
炎症の話
消化と栄養吸収
腸の話
腸内細菌の話
回盲弁症候群
睡眠の話
妊娠&出産
栄養(基礎編)
低血糖症
砂糖の話
糖尿病と糖質の悪影響
副腎疲労
副腎疲労 (New)
食物アレルギー
アレルギー対策
大腸ガン
目の病気
老化
耳の病気
更年期障害
代謝の話
脳の健康
マグネシウムの話
花粉症
時間栄養学
生理前症候群PMS
腸管免疫
食べる日記
きまま日記
まじめ日記
未分類

ブログパーツ

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

健康・医療
メンタル

画像一覧