NO.472 糖尿病と糖質の悪影響 その12 「最終糖化産物AGEsとクロスリンクセオリー」

今日もとても良い天気ですね。
昼は外で日向ぼっこしたいぐらいです。
サッカーは引き分けでした。本当に惜しい場面が何度もありました・・・。
また次を応援しましょう^^。
さて、今日は前回お話した「糖化」によって出来る最終糖化産物AGEsとそれによる架橋形成(クロスリンク)についてお話していきます。
糖化は、人間の身体を構成しているタンパク質と余ったブドウ糖が結合することとお話してきました。
そしてこの過程では、身体のタンパク質中のリジン残基のアミノ基あるいはアルギニン残基のグアニジル基が、血中に余ったブドウ糖のカルボニル基と反応し、「シフ塩基」というものを作ります。そしてその後「アマドリ化合物」を経た上で、「最終糖化産物AGEs」を作るわけです。
そしてこの最終糖化産物であるAGEsがタンパク質のコラーゲン繊維を結ぶ新たな架橋となってしまうのですね^^。
例えば皮膚のタンパク質のコラーゲン部分で通常の架橋以外に、こういったAGEsによる架橋形成が起こると分子が硬くなり、皮膚本来の弾力性も失われてしまいます。
特に以前から美容の分野で「糖化」が注目されているのはこういったことからですね。
コラーゲンやエラスチンの架橋によって架橋物を分解する酵素が増えますが、架橋物よりもコラーゲンやエラスチンを分解してしまうので、肌のハリや弾力性が失われ、しわ、たるみ、くすみなどの原因となるわけです。
いったん作られた最終糖化産物AGEsはなかなか分解されず、AGEsの蓄積が進むほど老化も進みます。私たちの身体は15%程がタンパク質で出来ているので、糖化を完全に防ぐことは出来ませんが、糖化による副産物「AGEs」をどう作られなくするかがとても重要になってくるでしょう。
一般的に皮膚の真皮は70%程をコラーゲン繊維が占めており、橋をかけあう、いわゆる架橋結合することによって肌の張りを保っていますが、余分な架橋結合である悪玉架橋は、肌の弾力や張りを失い、肌を硬くすることにつながります。
ここで一旦、老化の話にも少し触れておきましょう。
老化は、医学的には・・・
「年々歳を重ねていく加齢とともに、身体の臓器の機能が低下して、ホメオスタシスの維持が困難になり、死に至る過程」
・・・となっています。
死に至る過程のいうのが寂しい感じがしますが、要は、生命を維持していくためのシステムに不具合が生じてきて、やがては死に至る、その過程というわけですね。
年齢とともに体力の低下が起き、この体力の低下にともない環境への適応能力が低下、このため、ストレスに対抗する能力が低下し、体調を壊したり、食べ過ぎて肥満になったりします。こういった悪循環が起こることも老化の特徴です。
老化のメカニズムには現在、以下の3つの考え方があります。
1.細胞プログラム説(遺伝的に仕組まれている老化)
2.分子障害説(後生に外から訪れる老化の作用)
3.遺伝子説(遺伝的に仕組まれている老化)
1.細胞プログラム説(テロメア説)
この説は比較的新しい学説です。私たちの身体では常に細胞分裂が繰り返されています。しかし、実は細胞が分裂できる回数には限りがあるのです。
体内には寿命の時計が組み込まれています。この時計の名前を「テロメア」と言っていますが、この「テロメア」、何をしているかというと、細胞の分裂できる回数を決めている部分なのです。
テロメアは、染色体の先に伸びている核酸で、染色体を保護する役割をしているのですが、細胞分裂を繰り返すとこの部分がだんだん短くなります。これが老化になるのです。
要は、何度も分裂をしてテロメアが短くなりすぎると、その細胞はもう分裂できなくなるのです。
細胞が分裂して新しい細胞を作ることが、細胞を維持することには重要なのですが、それができなくなると、機能が低下してしまいますよね。
これが老化ということなのですね。
2.分子障害説
この説は、みなさんにも馴染みがあるかもしれませんが、活性酸素によって身体がさびついてしまうことが老化の原因という説です。
フリーラジカルという言葉は、聞いたことがあるでしょうか。
電子には、いつもペアになりたがる変わった性格があります。100種類ほどある原子の大部分はシングル電子をもち、水素は1つ、酸素は2つというようにその数もはじめから決まっています。たとえば、酸素にはこの腕が2本ありますが、酸素の両手に水素が1つずつつながった時に、全部が落ち着いた関係になります。
お水、つまりH2Oはこの状態ですよね。
ちなみにこのH2Oからむりやり水素電子をひとつはぎとると、パートナーのいない手が1本残されてしまいます。これこそがフリーラジカルと呼ばれるものです。
フリーラジカルは、「ペアになっていない電子を抱え、非常に反応しやすくなっている原子や分子」のことです。フリーラジカルの中には、電子のペアを作るために、他の分子から強引に電子を奪う過激分子もいて、その代表格が「活性酸素」なのです。
こういうフリーラジカルなどによって攻撃されると、身体にはさびるミネラル分もありますし、細胞膜は油でできているので、酸化によってどんどん身体がさびついていきます。
さびついてしまうと細胞も持っている機能を充分に果たせなくなるのです。
分子障害説は、これが老化の原因とする説です。
3.遺伝子説
もう一つは、老化を促進する遺伝子があって、それがプログラムとして組み込まれていることによって老化が起きるとしている遺伝子説です。
そして、比較的新しい考え方としてこの3つの老化の原因以外に、栄養素摂取セオリーとクロスリンクセオリーという考え方があり、注目されています。
栄養素摂取セオリーというのは、60兆個の細胞のに不可欠な栄養素欠乏、摂取不良とビタミン、ミネラルの相互相殺作用によって老化が促進するというもので、確かにこれは納得する方も多いと思います。
もう1つのクロスリンクセオリーが、今回お話している「AGEs」やそれによる「架橋形成」と関わる部分です。
もうお気づきになるかと思いますが、糖分またはアルデヒドとタンパク質の結合が細胞組織の機能に及ぼす影響によって老化が促進するということなのですね。
いかがでしたでしょうか?
前回と今回で、「糖化」について触れましたが、アンチエイジングのことを考えていくのなら、みなさんもAnti-Aging老化抑制からさらに、Anti-AGEing糖化抑制という考え方に見方を変えてみてはいかがでしょう?
それこそが、本当の老化予防になることは言うまでもありません。
次回は、架橋形成(クロスリンク)を防ぐ食材についてお話します^^。
小菅一憲
CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院
C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地
by chiropratica
| 2014-06-20 13:34
| 糖尿病と糖質の悪影響

カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記
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