NO.468 糖尿病と糖質の悪影響 その8 「糖尿病の自覚症状と診断基準」

前回は、糖尿病についてお話しましたが、今日は糖尿病の自覚症状にはどんなものがあるか、そして今、糖尿病の診断はどうやって行なわれているかについて、お話したいと思います。
糖尿病の初期症状がわかれば早期発見に役立ちます。
しかし、現実的には、糖尿病は「沈黙の病」とも呼ばれ、めだった「自覚症状」がないのが特徴です。 そして、血糖値が相当に高くなり、その状態が続いた時点で、それなりの自覚症状が現れることがあります。
実際には、糖尿病と診断されるのはかなり後の方で、その前に血糖値の不安定な状態が続いていることが多いです。
ただ、自覚症状的なものを知っておくのは意味があるでしょう。
自覚症状として表れやすいのは…
□異常な喉の渇き、水をよく飲む
□尿量が多い、夜中何度もトイレに行く
□疲れやすい、身体がだるい
□しびれやすい
□こむら返りが起こりやすい
これらの症状は、「自覚症状の中での『初期症状』」にあたります。 『初期症状』ですけれども、高血糖の状態がある一定の期間、継続してから感じる症状であるといわれます。 つまり、上記の『初期症状』があるならば、できるだけ早く血糖値などの検査をしたほうがよいでしょう。
通常、糖尿病の症状としてあるのは、喉が乾いたり、水をよく飲む、そして尿量が多いということです。また尿の中に排出される糖の量もかなり多くなります。
血液中のブドウ糖は腎臓の糸球体で濾過されて尿細管に出ますが、通常そこで再吸収され、尿にはほとんど出てきません。しかし、糖尿病では、尿細管に出てくる糖が多くなり、尿細管での再吸収が間に合わなくなると(糖尿病などで血糖が160~180mg/dl以上の場合)尿に糖がでます。
また、水を多く摂ることで尿量がアップし、尿と一緒にビタミンB群が減ってしまいます。
そうしたことで、糖代謝が悪くなることはもちろん、疲れやすかったり、しびれ(B1不足)が出ることにつながりますのですね。
もう1つ前回のblogでもお話した「インスリン抵抗性」について、クリニックでよく聞く質問もご紹介しましょう。
インスリン抵抗性とは、過剰なストレス、糖分や炭水化物、アルコールなどの過剰摂取等によってインスリン分泌が上昇し、インスリン受容体の感受性が鈍くなることで、インスリンの働きが悪くなることです。まさに糖尿病の原因とも言えます。
インスリン抵抗性の人には・・・
□食後に疲労感が残る
□日中に甘いものが欲しくなる
□甘い物を食べても欲求が満たされない
□食後に必ず甘い物が必要
□ウエスト回りが腰回りと同じサイズ
□頻尿
□喉の渇きや食欲が増加する
□体重を落とすのが難しい
こういったことがないか聞く時があります。
これはまだ糖尿病になっていない境界線の人でも感じることは多いので、チェックしてみてくださいね^^。
さて、最後に糖尿病診断基準ですが・・・
1.空腹時血糖が126(mg/dl)以上である
2.75gのブドウ糖を飲み、2時間後の血糖値が200以上である
3.随時、血糖値が200以上である
4.ヘモグロビンA1cの値が6.5以上である
になっています。
1999年から糖尿病の診断基準が改定され、新たに加わったのが、ヘモグロビンA1c(HbA1c)です!
みなさんも健康診断で良く見る言葉なのではないでしょうか?
ではなぜ、ヘモグロビンA1c(HbA1c)が糖尿病の診断基準に加わることになったのでしょうか。
これまでの診断基準は、1999年に策定されたもので、いままでの血糖値を直接計るものでは、食事や運動の影響を受けやすく、検査前の一時的な節食などをすることで数値が変わってしまい、より適正な診断が出来ない可能性があったのです。要は、前日から甘い物や食物を控えたら、血糖値が変わってしまうということです。
たしかに健康診断前は、食事制限や飲みに行くのを控えたり、よくそういう人がいた気がします。
そこで注目されたのが、ヘモグロビンA1c(HbA1c)。
HbA1cは、赤血球に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結びついたもので、赤血球の寿命が長いため(赤血球は4ヶ月で入れ替わる)、過去1〜2ヶ月の血糖状態を把握できます(半分ぐらいはみれる)。
HbA1cを診断基準として導入すると、短期間の血糖の状態ではなく、長期的に見た血糖状態が把握出来ることで、より適切な判断が出来るわけなのです。
このヘモグロビンA1c、日本では6.5以上で糖尿病と診断されますが、ヨーロッパでは、目標とするヘモグロビンA1cは7.0〜7.5%、アメリカ老年病年学会のガイドラインは、ヘモグロビンA1c8.0未満となっています。
実はこれは、最近の海外では、高血糖より低血糖による問題の方が大きくなっているからなのですね。
もちろん糖尿病は、様々な合併症を引き起こすので、怖い病気です。
しかし、血糖値をコントロールするために、薬で下げ過ぎてもまた新たな問題が起きてくるということなのです。これはまた後で話しますが、少し覚えておいてくださいね^^。
認知症、心不全、肺気腫、ガンなどを合併している高齢者ではヘモグロビンA1cを緩くすることや高血糖より低血糖に注意するようにしているそうです。
なにはともあれ、糖尿病になる前に食事や運動などの生活習慣を見直し、食い止めること。
そして、それを敏感に察知するために、常に自分の体内環境を見る目を養っておくことはとても重要ですね。
小菅一憲
CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院
C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地
by chiropratica
| 2014-06-13 17:32
| 糖尿病と糖質の悪影響

カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記
by chiropratica
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