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NO.464 糖尿病と糖質の悪影響 その4 「血糖値について」

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今日は血糖値についてお話しましょう^^。

ポイントは・・・

1.正常な血糖値は、70〜100mg/dlです。
2.大人の血液量は5ℓなので、およそ5gのブドウ糖が溶けています。
3.ブドウ糖は大事なエネルギー源なので、常に一定に保たれています。
4.人間は1時間あたり8〜10gのブドウ糖を消費して生命を維持。
5.肝臓は1日を通して絶えずブドウ糖を産生しています。
 (食事を摂らない時間帯は、グリコーゲンを分解してブドウ糖を作ります)
 (糖新生という方法で、ブドウ糖以外の材料でブドウ糖を合成します)


この5つです。
解説していきますね。

血液中のブドウ糖の量は驚くほど僅かです。大人の血液量はおよそ5リットルで、5リットルの輸血を行うような手術は、体内の血液がほとんど入れ替わったことになる大手術です。
血糖値の単位はmg/dlで表します。(1デシリットル(100ccのことです)の血液に、何ミリグラムのブドウ糖が溶けているかで表します。)そして、朝食前の血糖値の正常値は70〜100mg/dlです。例えば、血糖値100mg/dlとすると、血液1デシリットル中に100mgのブドウ糖が溶けているわけですから、血液5リットルでは、ちょうど5gのブドウ糖になります。従って、血糖値が100mg/dlの場合、全ての血液中に溶けているブドウ糖が5gしかないということになります。この量をみなさんはどう思いますか?意外に少ないと感じる方も多いのではないでしょうか。

人間が生きていくためには60兆個の細胞を養わなければなりません。じっと安静にしている時でも、全身の細胞は絶えずブドウ糖が必要です。労働や運動など、身体を活動させる場合は、さらに多くのブドウ糖が必要になります。

さて、睡眠中は身体を動かさないため、省エネの状態といえますが、この時に必要なブドウ糖の量はいったいどのぐらいなのでしょう?
体格にもよりますが、平均的な大人の場合で、1時間当たり8〜10gは必要です。例えば、今から7時間の睡眠をとるという人では、60〜70gも血液全体(5リットル)に溶けているブドウ糖はわずか5gですから、これでは、30分程度の消費量にしかなりません。この5gを全て使い切ってしまうと、血糖値はゼロになってしまいます。しかし実際には、翌朝まで血糖値は同じ値が持続します。なぜでしょうか?睡眠中は食事補給もしないのに、人間はどのようにして睡眠中も生命維持に必要な60〜70gものブドウ糖をひねり出しているのでしょうか。

人間は睡眠中でも1時間あたり8〜10gのブドウ糖を消費して生命を維持しています。睡眠前の血糖値が翌日の朝食前まで同じ値で保たれるためには、どこかの臓器が消費量と同じ量のブドウ糖を絶えず生産して血液中に放出していなければなりません。どの臓器がそのような仕事をしているのかというと、肝臓がその働きを担っています。肝臓は1日を通して絶えずブドウ糖を産生しています。これを「肝糖産生」と呼んでいます。その産生量は1時間あたり8〜10gで消費量と同じ量です。




では、肝臓はどのような方法でブドウ糖を産生しているのでしょうか?
この方法には次の2つがあります。


1.グリコーゲン分解

まず1つ目はグリコーゲン分解です。グリコーゲンは多数のブドウ糖を鎖状に連結したものです。食事中のブドウ糖は小腸で消化吸収され、「門脈」と呼ばれる血管を通って、まず肝臓に流入します。肝臓の細胞はこのブドウ糖を細胞内にたくさん取り込みます。取り込まれたブドウ糖の一部は肝臓の細胞生命を維持するために使用されますが、大部分の余ったブドウ糖は鎖状に連結し、グリコーゲンとして細胞内に貯蔵します。肝臓は食事を摂らない時間帯はこのグリコーゲンを分解して元のバラバラのブドウ糖にまで分解しているのですね。

2.糖新生

2つ目は「糖新生」という方法です。ブドウ糖を新たに生産するという意味ですが、これはブドウ糖や脂肪の分解産物、アミノ酸などブドウ糖以外の材料(ピルビン酸、乳酸、糖原生アミノ酸、プロピオン酸、グリセロールなど)を使用してブドウ糖を合成する方法です。

通常、肝糖産生におけるグリコーゲン分解と糖新生の割合はほぼ1:1と考えられています。




ちなみに、肝臓がブドウ糖を産生する量(肝糖産生量)が、消費量と同じになるように調節出来ているのは実はホルモンのおかげです。人間の身体からは様々なホルモンが分泌されていますが、ホルモンの中には肝糖産生にアクセルをかけるものとブレーキをかけるものとがあるのです。

肝糖産生にアクセルをかけるものには、アドレナリンやコルチゾール、グルカゴン、甲状腺ホルモンなど複数種類のホルモンがあります。一方、ブレーキをかけるのはインスリンのみです。アクセルをかけるホルモンは、インスリンと逆の働きをするため、ひとまとめにして「インスリン拮抗ホルモン」と呼ばれますが、肝糖産生はアクセルをかけるインスリン拮抗ホルモンとブレーキをかけるインスリンとのバランスにより調節されているわけです。

アクセルとブレーキのバランスが狂うと肝糖産生量と消費量のバランスが崩れます。アクセルが強くなり過ぎると血糖値は上昇し、ブレーキが強くなりすぎると血糖値は下降します。



いかがでしたか?

人間の活動を維持するのに、大切な血糖。そして寸分のズレも許さない血糖値の調節。こうやって人間はうまく血糖値を調整しながら、活動を行なっています。
この血糖値が乱れると、活動源がしっかりと供給されないことになるので、それは問題起こりますよね。

これからもっと詳しく突っ込んだお話もしていきますね。
また来週お楽しみに。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

by chiropratica | 2014-06-06 19:20 | 糖尿病と糖質の悪影響


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

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