NO.413 マグネシウムの話 その13 「マグネシウムと心臓病」

今日は、ビックリする程の大雪でしたね。
まだ降り続けているので、明日には起きた時の積雪はどのくらいになっているのでしょう。
交通機関にもかなり影響が出ているようです。
みなさんも外出する際は、滑らないよう注意してくださいね。
さて、マグネシウムの話も大分長くなってきたので、一旦今日の話で一区切りつけて、次回マグネシウムの摂取の仕方についてお話したら、終了にしたいと思っています。
実は、他にもお話したいマグネシウムと関連のある病気がたくさんあるのですが、それについてはマグネシウムの話2として、またいつかお話していきたいと思います。
今日お話するのは「マグネシウムと心臓病」の話です。
前回の高血圧のお話でもわかると思いますが、マグネシウムは血管の健康にはなくてはならないものです。マグネシウムには①心臓血管の筋肉痙攣を防ぐ作用②抹消血管の筋肉痙攣を防ぐ作用③動脈内のコレステロール・プラーク(血栓の原因)の堆積を防ぐ作用、があります。
「The Magnesium Miracle」の本に心臓に関するマグネシウムの働きが述べられているので、その部分をわかりやすくまとめてみましょう。
心臓について詳しく見ていくと、心臓には心臓に栄養を送っている動脈(冠状動脈)が心臓の中から大動脈を経由して心筋に走っています。この冠状動脈は非常に細く、直径が3ミリほどしかありません。
小さな血栓でも簡単に詰まってしまいますし、痙攣を起こすと虚脱(急速な意識障害、体力消耗)の原因になると言われています。
まずマグネシウムはこういった血栓の形成や動脈の痙攣を予防するのに役立っていることが、特筆すべきことでしょう。こうした血管は、心臓から底に向かって下降するにつれて、2つに分かれ、それが4つになり、その後は8つになりと、どんどん細くなっていきます。最も細い毛細管ともなると、赤血球1個分の太さのものもあります。
こうした血管が枝分かれする部分を分岐と読んでいますが、大抵のプラーク(血栓の原因)はこの分岐のそばに形成されると言います。こうしたプラーク形成が進むのは、何かそこに炎症があり、脂肪やカルシウムが堆積してきているということです。
次に動脈を形成してい細胞についてお話しましょう。
動脈の内膜を作っている細胞は内皮細胞と呼ばれ、その内側にある内皮下層は非常に薄い結合組織で出来ています。そしてこの結合組織は、エラスチンという伸縮性のあるタンパク質を含んでいるのですが、このエラスチンがまさに動脈の弾力性を作っているとも言えます。
このエラスチン、実は正常なものを作っていくのに、必ずマグネシウムが必要で、マグネシウムが欠乏すると、内皮下層のエラスチンが変性してしまうのです。
さて、次に血管の外側ですが、平滑筋細胞が層をなして動脈腔の拡張や収縮をコントロールしています。
みなさんも予想がついたと思いますが、この平滑筋の働きにもマグネシウムが重要です。特に動脈の拡張や収縮は、体内のカルシウムとマグネシウムの比率が関わっており、カルシウムは収縮に、マグネシウムは弛緩を生じさせるのに関わっています。
この2つのマグネシウムが、動脈の血圧と血流をコントロールしていると言えるでしょう。
動脈の拡張反応に対する伝令係が一酸化窒素ですが、これもマグネシウムに依存しているものです。ある実験では、低マグネシウムの食事を与えられた動物は、動脈系の弾力性が失われるという結果が出ています。
特に心臓に栄養を送っていて、非常に細い血管である冠状動脈には、他の動脈よりさらに高い弾力性が求められますね。それは心臓が拡張したり、収縮したりするにつれて、伸びたり縮んだりする必要があるからです。
もし冠状動脈に弾力性がなくなってくると、最も伸張の負担がかかる場所「分岐部」の内皮と内皮下層に炎症が起きてしまいます。Y字の形をしたゴムやチューブを想像するとわかりやすいと思います。片手でY字の上の2つの枝をつかみ、もう片方の手で反対側の1本をつかみましょう。これで引き延ばしてみた時に一番弱いのはどこだと思いますか?
またこのゴムチューブを1週間も日光に当て続けて、その後引っ張ってみたら、一番最初に裂け目が出来る部分はどこでしょう?
そうです。分岐点ですよね。
そこに炎症が起きて、その部分が病床になることは目に見えています。
こうやって動脈の損傷が起きると、白血球とコレステロールが損傷を修復するためにその周辺を漂い始めます。この時、血液中のカルシウムが過剰で、マグネシウムが不足していると、余っているカルシウムが動脈壁の炎症を起こしている損傷部位に沈着するわけです。
そうするとこの部分がどんどん硬くなり、血流を妨げることになります。
このまま時間が経ってくると、冠状動脈が弱り、閉塞され、栄養分が運べないことで心筋の1部分が破壊されていきます。その結果、最終的には、激しい胸の痛み、心筋損傷、心臓発作へとつながっていくのです。
心臓病に対するマグネシウムの有効性については、様々な研究結果が出ています。
ウェールズ、台湾、スウェーデン、日本、フィンランドでの研究では、水に含まれているマグネシウムが不足している地域と食事にマグネシウムが欠乏している地域で、冠状動脈疾患による死亡率が高くなっているということがわかっています。そして水中カルシウムがマグネシウムよりも大幅に多い地域、もしくは食事からのカルシウム摂取がマグネシウムよりも多い地域では、冠状動脈性の心臓病がさらに多発しているそうです。
また7年にわたって行われたアメリカのある研究では、14,000人の男女を追跡調査しており、食事のマグネシウム不足が、アテローム性動脈硬化症と急性心臓発作の原因となっているという結論を出しています。
その他、アトランタの病害対策予防センターでは、12,000人の人を19年間にわたり追跡調査していますが、調査期間終了時点までの志望者は4,282人で、そのうち1,005人が心臓疾患によるものでした。そして心臓疾患による死亡リスクはマグネシウム欠乏の人が最も高かったということです。
いかがだったでしょう?
長くなりますので、省略しますが、マグネシウム欠乏は心臓病のあらゆる病気と関わっています。
アテローム性動脈硬化症、狭心症、心臓発作、心臓痙攣、不整脈、僧帽弁逸脱症などなど・・・。
半世紀以上にもわたり、特定の医師やカイロプラクター、自然療法医のもとでマグネシウムが使われ、成果をあげてきているのにも関わらず、病院では高血圧には、マグネシウムは処方されず血圧降下剤がずっと処方され続けてきています。
マグネシウムは動脈硬化の予防に決定的な役割を果たします。動脈壁の弾力性を維持し、血管を拡張させ、
カルシウムの堆積を防ぎます。その心筋などの健康維持にもとても重要なのです。
血管、強いては心臓の働きの奥深くにまで、関わるマグネシウム。
本当に大切なミネラルです。
小菅一憲
CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院
C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地
by chiropratica
| 2014-02-08 21:50
| マグネシウムの話

カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記
by chiropratica
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