NO.412 マグネシウムの話 その12 「マグネシウムと高血圧」

今日は、マグネシウムの作用の中でも最も良く知られていて、なおかつ有効な、高血圧に対する作用についてお話したいと思います。
血圧とは収縮期血圧と拡張期血圧があり、正常な血圧は、100〜140と60〜90の範囲です。
収縮期血圧(高い方)とは、心臓が血液を動脈に押し出す時のポンプ圧です。それに対して拡張期血圧(低い方)は、鼓動と鼓動の間の心臓が弛緩している時に動脈が維持している圧力で、これがあるからこそ、動脈は塞がらずに済んでいるというわけです。
高血圧症には、本態性高血圧と2次性高血圧の2つがあります。高血圧の90%に本態性高血圧がみられ、2次性高血圧とは、他の疾患に付随して起きるものです。
本態性高血圧の原因には、高コレステロール、遺伝、肥満、食事、喫煙、ストレス、食塩の過剰摂取などがあります。
しかし、実はその中でも見落とされている主因の一つがマグネシウム欠乏なのです。
お医者さんで高血圧と診断を受けると、大抵の方は、利尿剤やACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害剤)、カルシウムチャンネル・ブロッカー、抗アドレナリン作動薬、血管拡張剤などが処方されます。ACE阻害薬が一番多いかもしれませんね。
しかし、利尿剤は、返って脱水症状を起こし、それが高血圧の原因になることもありますし、その他の薬にも副作用はあります。
もちろん薬を使うのも、必要な場合はありますが、このblogを読んだ方はまずマグネシウムというミネラルを補給してあげてほしいと思います。
マグネシウムは、血管を弛緩し、抹消血管の筋肉けいれんを防いでくれ、血圧に影響するカルシウム調節ホルモンに対して抑制効果を示します。
マグネシウムは天然の血圧調整剤とも言うべきミネラルでしょう。
ある研究では、食事のマグネシウム量と高血圧を防ぐ身体の能力の関係を説いています。
マグネシウム不足の食事を動物に摂らせると、高血圧を発症していたのです。
またアメリカの40,000人の女性のボランティアを対象にした研究では、繊維質とマグネシウムの摂取不足は、高血圧症状を招く傾向が強いことが報告されています。
その他、91人の高血圧の女性を対象にしたものでは、1日あたり500mgのマグネシウムをサプリメントで摂取してもらったところ、数週間で血圧が降下してきたという報告があります。
Swales,J.Dは「textbook of Hypertension」の中で、身体の内外のマグネシウムが、カルシウムの吸収と代謝をコントロールし、体内環境の調節を行っているという研究論文は想像以上に多く、その中には血圧の上下にマグネシウムが深くかかわっており、血圧が上昇する理由の一つにマグネシウム不足が歴然と存在することが証明されていると述べています。
マグネシウムは、天然のカルシウムブロッカーと呼ばれますが、全身レベルでカルシウムの代謝や細胞内のカルシウム動態を調節して、血圧のコントロールに関与しています。
カルシウムには筋肉を収縮硬直させる作用があるため、血管の壁にある筋肉細胞の中にカルシウムが多く侵入することで血圧が上昇します。通常は、カルシウム拮抗剤を服用することによって血圧の上昇を抑え、血圧を下げることができるというわけなのですが、マグネシウムがしっかり足りていれば、こういう薬を使う必要もなくなりますよね。
また高血圧の時は、塩分に注意することはよく言われ、カリウムを摂ることを勧められると思います。たしかにカリウムには、骨や歯を作る働きや体内の水分を調節する働きのほかに、マグネシウムと同様、血管の壁の筋肉をリラックスさせる作用があります。しかし、このカリウムも身体にマグネシウムが充分になければ、細胞にまでしっかり送り届けられなくなってしまうので、何よりまずマグネシウムありきの話なのです。
本当に何よりマグネシウムが身体の調節機能に必要なミネラルであることがわかりますね^^。
このテーマの最初にも述べましたが、マグネシウムは人間の体内で作用する325種類の酵素の働きに不可欠なミネラルであるだけでなく、命に関わる心臓循環器の働きに直接関わるミネラルです。
多くの研究よってマグネシウムの有効性が証明されているにもかかわらず、高血圧患者に直面している医師の多くが、その症状改善に最も効果のあるマグネシウムを使わない現状はとても残念です。
もっとこの大切なミネラルを是非意識してもらいたいと思います^^。
小菅一憲
CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院
C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地
by chiropratica
| 2014-02-05 21:43
| マグネシウムの話

カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記
by chiropratica
| S | M | T | W | T | F | S |
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
最新の記事
| NO.589 骨粗鬆症NEW.. |
| at 2015-03-07 09:57 |
| NO.588 骨粗鬆症NEW.. |
| at 2015-03-05 09:44 |
| NO.587 骨粗鬆症NEW.. |
| at 2015-03-03 09:57 |
| NO.586 骨粗鬆症NEW.. |
| at 2015-02-21 10:28 |
| NO.586 骨粗鬆症NEW.. |
| at 2015-02-19 14:05 |
以前の記事
2015年 03月2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
検索
カテゴリ
全体骨のお話
生活習慣病
椎間板ヘルニア
逆流性食道炎
頭痛
骨粗鬆症
牛乳の話
高血圧
変形性膝関節症
炎症の話
消化と栄養吸収
腸の話
腸内細菌の話
回盲弁症候群
睡眠の話
妊娠&出産
栄養(基礎編)
低血糖症
砂糖の話
糖尿病と糖質の悪影響
副腎疲労
副腎疲労 (New)
食物アレルギー
アレルギー対策
大腸ガン
目の病気
老化
耳の病気
更年期障害
代謝の話
脳の健康
マグネシウムの話
花粉症
時間栄養学
生理前症候群PMS
腸管免疫
食べる日記
きまま日記
まじめ日記
未分類
