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NO.393 脳の健康 その1 「脳と記憶のメカニズム」

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みなさん、こんにちは^^。
少し更新が滞っておりましたが、今日から元気に新しいテーマに行きたいと思います。
「脳の健康」についてです!

みなさんご存知の通り、脳は全身の司令塔の役割をしていますが、脳を若く保つことは全身が若くなることにつながることをご存知でしょうか?
年齢が上がってくると物忘れが多くなったり、集中力や記憶力の低下が気になったりする方もいるのではないでしょうか。
脳はいつまでも若い方が、老後も幸せです^^。

このテーマでは、脳の仕組みや栄養について、また脳に関わる病気なども取り上げていくつもりです。
楽しみにしていてくださいね。



さて、人間の脳は、実は豆腐のようにやわらかい組織で、重さは1400gと言われています。
脳は物に例えるとコンピューターと言われることもありますが、それもそう、神経細胞が140億個(若い時)もあるのです。脳はこの神経細胞140億個とグリア細胞1,400億個から出来ていますが、そのうちこの神経細胞は、母親のお腹の中にいる時に作られ、その後は入れ替わったりせず、赤ちゃんの時に母親からもらって生まれてきたものがずっと生きていることになります(最近一部入れ替わるという説も出てきました)。逆に神経細胞に栄養を送るグリア細胞は、入れ替わります。
20歳ぐらいまでは、この神経細胞は減らないと言われていますが、その後1日に10万個は古くなった細胞が捨てられ、少なくなっていきます。
大体30年で(10万×30日×12ヶ月×30年)10億8千万個減ることになります。
とてつもない数ですよね。
ただ、最初が140億個ですから、50歳くらいの時には大体129億個になっているわけです。まだまだ頑張れそうですね^^。

脳は、驚く程精密で複雑な仕組みを持っています。
ものを考えたり、喜怒哀楽などの複雑な感情を持ったり、その他、記憶、欲望、希望など様々な働きをしています。
脳を構成するのは、先程お話した神経細胞140億個に神経細胞に栄養を運ぶグリア細胞を加えると1千数百億個もの神経細胞(ニューロン)があります。またそれぞれが、ビックリするほど細かく複雑な回路で結ばれているのですね^^。

またこれらの神経細胞は膨大な数なので、身体のどの器官よりも多くの酸素や栄養素を必要としており、それらは血液を介して運ばれていきます。心臓から送り出される全血液の20%もの量が脳に流れ込んでいるというから驚きですよね。




生活の中で、私達の身体に飛び込んでくるような情報は本当にたくさんあります。それこそ膨大な量です。これを脳では瞬時に判断し、処理しているわけです。色や音、香りや物や人の形、名前、数字などなど私達の身の回りにある情報は、様々です。これらの情報を伝えているのは全て神経細胞が行っています。
最初にご説明しましたが、神経細胞は胎児のうちに出来てしまうと、その後は増えることなく、20歳を越えると1日10万個ずつ減少していきます。
しかし、赤ちゃんの時400gだった脳は、大人になると1,300g〜1,400gにまで大きくもなっています。これは実は、細胞は増えていなくても、神経細胞の間の配線が増えているからなのです。

これこそが記憶力につながる重要なポイントです。
みなさんもしっかり覚えておいてくださいね^^。


神経細胞は、このようにヒゲのような繊維(軸索)を伸ばしてつながっています。この配線のことをシナプスと言いますが、このシナプスは人間の記憶の鍵と呼ばれるぐらいの物質です。例え、細胞が減ったとしてもこのヒゲが伸びてシナプスによって新た細胞同士がつながるので問題は起こらないのです。問題が起こるのは、この連絡網がつながらなくなることです。
この軸索(回路)は私達が頭を使うことでつながりを増していくのです。
私達が学習したり、記憶したりする度に神経細胞から新しいシナプスが芽を出して別の神経細胞へと伸びていきます。こうして神経の新しい回路が出来ることによって記憶を貯蓄しているわけです。回路が増えて記憶量が増えれば、相乗効果でシナプスも増加し、回路の網も膨大な量になってきます。
しかし、こういった回路も使わずにほっぽらかしにしておくと、回路が切れ始め、物事を思い出すにも時間がかかったり、人の名前が喉まででかかっているのに思い出せないなどのことが出てくるのです。
またあまり回路を使っていないと、新しいことを覚えるのに時間がかかってしまうこともありますよね。年齢が上がってからの勉強や暗記などに時間がかかるのはこういったわけです。

たしかに1日10万個の神経細胞が死滅しているのだから当然と言えば当然ですが、こういった脳細胞の老化を防ぐ1つは、やはり脳を使うことです。


買い物の時におつりを自分で計算したり、人の名前や物の名前を思い出すのを途中で諦めず、頑張って思い出したり、そういった頭の中で思い巡らすことが神経の回路を使うことにつながり、新しいシナプスを伸ばすことにもつながるのです。
毎日の習慣で脳の老化は防げます。

是非今日から、数字の計算やパズルゲームなどを1つでもやってみてください。
そして何か思い出せない時は、最終的に思い出せなくても良いので、思い出す努力はしてみてください。思い出す努力をしたか、諦めたかで違うのです。思い出す努力をすることは神経細胞のネットマークをつなげることになります。これこそが老化を防ぐポイントです。



私の曾祖母は、90歳まで生きましたが、最後まで頭はハッキリしていました。
これは1つに大好きな麻雀を日々やっていたからではないかなと思います。
その頃は毎年毎年、正月に曾祖母と家族麻雀をやるのが楽しみでした。
今でも、麻雀をやりながらの曾祖母の口癖を思い出します^^。

また私の義理の父は、毎日クロスワードをやっていますね。
こういったものも脳を使うにはとても良いかもしれません。

次回からはさらに脳の深いところまで見ていきましょう!



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

by chiropratica | 2013-07-22 20:09 | 脳の健康


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

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