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NO.316 副腎と生活 その13 「食物6 避けるべき食べ物」

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副腎に機能低下がある場合は、特に避けた方が良い食べ物があります。
これけっこう重要なんです。
というのも、身体に適していない食べ物や食べ物の組み合わせを摂ると、何時間、もしくは何日間も体調がおかしくなってしまう場合があるからです。
そして食事のバランスが乱れたままだと、生体反応のバランスを回復させるのが非常に難しくなってきます。
私は、そういう食べ物を食べた時に身体で起こる反応がわかるので、早く回復するには、不適切な食べ物は一切食べない方が良いと思います(なかなか現代では難しいのですが・・・)。これは副腎疲労になったことがない人にはわからないことだと思いますが、食べ物によってかなり体調が左右されるのです。

ただ逆に言えば、それに気づいて食事を修正できると、回復が早くなるということでもあります。

これまでのblogで、ある程度副腎疲労に関わる食べ物の摂り方のようなことはお話してきました。
今日は、これは必ず避けた方が良いという食品についてまとめていきます。
さて行ってみましょう!



1.砂糖と小麦などの精白粉

副腎に問題がある人は、砂糖や小麦粉を使った食べ物を欲することが多いです。
チョコレート、ドーナツ、ケーキ、クッキーなどのお菓子類、そして清涼飲料水などなど。
副腎疲労を患っている人は、たいてい低血糖症も患っていて、血糖値を素早く上げてくれる小麦粉や砂糖を使った食べ物を無償に食べたくなることが多いのですね。
これは以前も話しましたが、これらの食べ物は血糖値があまりに早く上昇しすぎるため、それに応じてインスリンが過剰に分泌されます。そしてこの過剰なインスリンにより今度は血糖値が急激に下がり、低血糖症の症状が出てくるわけです。そうするとさらにこれらの食品への要求が強くなってくるという悪循環に陥ります。またこれらの食品への強い欲求はやがて衝動的な行動をもたらして、中毒のようになってくる可能性すらあります。
怖いですよね。

さらに悪いことには、砂糖と精製された小麦粉などは栄養のないカロリーと言われていて、その代謝の際には、すでに枯渇した状態にある身体回復、維持に必要なビタミンやミネラルがさらに失われることになるので、まさに副腎疲労の人にはダブルパンチです。

これが副腎疲労を患っている人が「砂糖と精製された小麦粉」を避けた方が良い理由ですね。

副腎は血糖値のコントロールをしていることでも知られていました。
たとえば、砂糖や小麦粉を使ったものを食べたとします。一時的に血糖値が上がったあと、インスリンの働きで血糖値が急降下すると、下がり過ぎの血糖値を上げようとして、循環コルチゾールにより、たんぱく質や脂肪が血糖へ変換されて、血糖値の低下が補われます。
しかし、副腎が疲労している場合は、循環コルチゾール濃度が低く、新しく血糖を作る需要に対応することができません。
その結果、血糖濃度はさらに低い濃度まで下がり続けます。

こういったことが副腎の機能低下をさらに悪化させてしまうのです。

副腎疲労の人が、朝に砂糖や小麦粉を使ったものを食べると、決まって11時くらいにはエネルギー不足になり、お昼御飯を食べることでなんとか持ちこたえますが、その後、食物を消化する能力も低下しているために食後にとても眠くなります。そして午後3時頃に典型的な倦怠感が起こったりするわけです。

現代人では、この循環に陥っている人はけっこういるのではないかなと私は思っていますが、どうでしょう・・・?


このように血糖値をジェットコースターのように激変させるような種類の飲食物(砂糖や精白粉を含むもの)を摂取すると副腎は疲弊しきってしまいます。この状態はエネルギー効率も悪く、体内の老化も早めてしまうと言われます。
これらを控えること、そしてしっかりとした栄養を含む食べ物を摂ることが副腎回復には欠かせませんね^^。



2.チョコレート

1つ目のところでも登場しましたが、チョコレートは副腎疲労にとってもう一つの面であまり良くありません。
チョコレートにはカフェインやカフェインに似た物質であるテオブロミンも多く含まれており、副腎が過剰に刺激されてしまうのです。カフェインの過剰摂取は副腎には良くないというのは話ましたよね。チョコレートを摂ると、砂糖を含むという以外にもカフェインの摂取によって副腎機能低下はさらに悪化してしまいます。

チョコレートを無性に欲しくなるような人は、もしかしたら、身体がマグネシウムを要求しているかもしれません。チョコレートにはマグネシウムが多く含まれており、特にPMS(月経前症候群)の人は食べたくなる傾向にあります。
これはマグネシウムが、プロゲステロンという女性ホルモンの生成に関与しており、PMSの症状を和らげるのに役立つからなのですね。
マグネシウムが不足するとプロゲステロンが不十分になり、PMSの症状が引き起こされるというわけ。
もちろん、副腎疲労の時もマグネシウムは不足している傾向にあることが多いので、チョコレートはよくありません。
こういった方は、チョコレートより、マグネシウムのサプリメントを補給するか、昆布やアーモンドなどのナッツ類、ゴマ、豆、全粒小麦などを食事に加えてあげましょう。そうしていくと、そのうちチョコレートに対する欲求は消えてきます。



3.トランス脂肪酸

トランス脂肪酸とは、水素添加という人工的な化学処理を行い作られた油です。代表的なものには、植物性ショートニングやマーガリンなどがあげられますが、これが身体には本当に悪い影響があります(詳しくはこちら)。
あまりに危険な油のため、アメリカではこの油の使用を禁止するような法律ができた州もありますが、日本ではスーパーにある市販の商品や、ファミリーレストランの料理の多くで用いられています。
トランス脂肪酸を含む食品を食べると、身体の正常な脂肪酸の代謝が妨げられたり、良い油に使われる酵素を使ってしまったり、良質な細胞膜や神経鞘を作るのを妨げてしまいます。

ここでは詳しく書きませんが、トランス脂肪酸という危険な油の害が関わっている病気はたくさんあります。
副腎疲労の方でなくても、もちろん避けなくてはいけない食品の一つです。



4.ファーストフード・ジャンクフード

典型的なファーストフードやジャンクフードは、言うまでもなく身体に害があるものです。
みなさんも、常識的に健康に良くないことはわかりますよね。
これらの食品には、ここまで述べてきたような砂糖、精白粉、トランス脂肪酸のどれか、または全てが含まれていることが多いです。
原料はほとんど栄養価がなく、それを補うために着色料や香料、保存料が使われています。また例え栄養が含まれていても、長時間保温、保存している間に失われてしまっています。

こういったものを食べると身体の生化学反応に混乱を起こしてしまい、身体のバランスを崩してしまうのは目に見えています。



5.揚げ物

揚げ物を避けなければいけない理由としては、市販の揚げ物のほとんどに、先程のトランス脂肪酸が使われているということと、油を特定の温度以上に熱したり再利用したりすると、決まって有害なフリーラジカルが作られ、酸化が起きてしまうということです。
酸化した油を身体に入れた時の変化は、もうすでに勉強してきましたよね。



6.アレルギーや過敏症のある食品を避ける

たいていの人は、アナフィラキシーショック(呼吸困難など)や蕁麻疹などの症状がでない限り、自分の症状が過敏症のある食品に反応して起こっていることに気づいていません。
食物アレルギーについては次回のテーマにしたいと思っていますが、食物アレルギーには反応が遅く出てくるものもあり、またアレルギーではない過敏症というものもあります。
副腎疲労を患っている人には、アレルギーの方も多く、この食物過敏の人もたくさんいます。
気づかずに、自分が過敏な食品を毎日摂っていると免疫が過剰に反応しているので副腎が休まる暇がありません。
副腎疲労の方は、極力そういった食品を避けてあげることが賢明です。
どういったものが自分に合わない食品なのかという目安としては、IgG抗体をチェックする検査を受けてみると良いと思います。


ちなみに無性に食べたくなるような食品には、この食物過敏症や低血糖症などが関わっていることが多く、それらの中毒のような状態になっている場合があります。こういったものを摂り続けると副腎に多くのストレスがかかるので、なるべく避けてくださいね。



さて、次回は「飲み物」に焦点をあてていきますね!



小菅一憲

CHIROPRATICA|副腎疲労専門カイロプラクティック


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲の治療実績




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by chiropratica | 2012-02-17 18:34 | 副腎疲労


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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