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NO.188 便秘

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昨日は風が本当に強かったですね〜。
しかも大分暖かくなってきました。
そして今年の夏は、晴れの日が多くかなり暑くなるみたいです。
どうやって節電をしていくか。我慢の夏となりそうですね。

さて今日は「便秘」のお話です。


腸内環境の悪化がもたらす症状の筆頭はやはり便秘です。
重度ともなれば、さまざまな症状があらわれます。いまや日本全国で、便秘に悩む人は1000万人と推定されています。


便は毎日出ないと便秘だと思っている人は意外に多いものです。
便秘とは「排便がスムーズにいかなくて苦しい状態」をいいますが、回数には個人差があります。
2日に1回という人もいれば、1日に2〜3回という人もいますが、スムーズであるならば、便秘ではありません。
逆にたとえ毎日出ていても、残便感(便が出切らない感じ)があったり、膨満感(おなかの張る感じ)があれば、便秘と考えた方がよいでしょう。


まず便秘によって排便されない便がたまった腸内では、悪玉菌が増加し、便の腐敗や発酵によってガスが発生しやすくなります。
さらに、このガスが硬い便にふさがれて腸の外に放出されずに腸内に溜まると、おなかが張る、腹部膨満感だけでなく、腹痛を招くことさえあります。
そして腸に便がたまることによって、腸の働きが悪くなると、横行結腸に溜まったガスが胃を圧迫し、食欲不振、吐き気、胸焼けなどをおこすことすらあります。


排出されにくくなったガスが体内に吸収されてしまうと、肌荒れ、吹き出物、クマ、体臭の原因につながることもあり、便秘は不健康の源でもあります。
皮膚は「内臓の鏡」と言われるほど忠実に腸の状態を映します。いつも顔色が悪くて、体調が優れない人は、まず便秘退治が大切なのです。
その他便秘がひどくなると頭痛や肩こりを起こすケースもあります。


便秘は本当にやっかいなものです。


さて、この便秘。誰もが生まれつき便秘だったわけではありません。
最初は軽度の便秘だったものが、次第に悪化していったはずです。その原因は、私たちの日常のちょっとした行動や、生活習慣の積み重ねの中に潜んでいるのです。
主なものをあげてみましょう。


①排便を我慢する
朝トイレに行く時間をとっていない。仕事が忙しく我慢してしまう。


②偏った食生活
朝食抜きにしてしまう。朝は胃腸の蠕動運動がもっとも活発になる時間帯。朝食を抜くと、胃・結腸反射や大蠕動がおこらなくなり、腸の運動が低下してしまいます。


③不規則な生活
生活パターンの乱れも、排便のリズムを狂わせる大きな原因です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、両者のバランスがうまく整うことで、人間は健康を維持できるのです。ところが、夜更かしなどで生活のリズムが狂ってしまったり、旅行中に緊張が高まり交感神経が優位になったりすると、自律神経の働きが乱れ、胃腸の蠕動運動が抑制されてしまいます。


④過大なストレス
ストレスもまた便秘の大きな原因のひとつです。旅先で、一時的に便秘になったりすることがあるはずです。これはいつもと違う生活パターンにともなう食生活の変化と緊張感が原因です。
緊張感が強いと交感神経優位となり、腸管運動が抑制されてしまうのです。


⑤運動不足
ウォーキングなどの運動によって便秘が改善された経験を持つ人もいるでしょう。
病気やケガなどで、長く床についていると便秘がちになります。これは運動不足が、腸や排便とかかわる筋肉の働きを弱めてしまうことが原因だと考えられます。


⑥開腹手術後
開腹手術がきっかけで、腸の運動機能が急激に低下することがあります。腸や腹膜が炎症を起こして腸管が癒着してしまい、便の通過が妨げられるのです。
腸管癒着は、手術後まもなく、あるいは10年以上もたってからおこる人もいます。


⑦月経前症候群(PMS)・女性ホルモンの影響
便秘に悩む男性も少なからずいますが、圧倒的に多いのはやはり女性のようです。便秘が女性に多い理由には、生理的な要因があります。

月経前になると「イライラする」「お腹がはる」というような症状が出る女性は少なくありません。これらは月経前症候群と呼ばれますが、便秘もそのひとつで、若い女性に多くみられます。
女性ホルモンに関していうと、月経から排卵までは卵胞ホルモン、排卵から月経までの時期は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が活発になります。このプロゲステロンは大腸の働きを抑える作用があります。腸管の平滑筋の刺激に対する感受性を低下させ、便のもとになる大腸の内容物の水分を吸収する作用があるのです。
このため、黄体ホルモンの分泌が盛んになると、大腸の蠕動運動が抑制され、便が硬くなってしまいます。またこの時期は便を押し出す力が弱くなるのですね。
特に、妊娠すると黄体ホルモンが普段より多くなるので、一層便秘になりやすくなります。
さらに便秘が女性に多い理由は、排便に必要な腹筋や横隔膜の筋力が比較的弱いことが考えられます。


⑧特定の病気の影響や薬の副作用
甲状腺の病気などは便秘傾向。抗うつ剤の副作用にも便秘傾向があらわれます。
 
⑨加齢
70歳以上の高齢者では、誰でも腸の働きの低下により、排便力は弱まるものです。高齢者の腸の中をX線で撮影しながら、便の移動時間を調べた研究では、便の貯留しやすいS状結腸や直腸で特に滞留時間が長くなることが確認されています。
 
その原因には次のようなことが挙げられます。

☆全体的に食べる量が減り、内容もやわらかいものが中心になるので、食物繊維の摂取 がすくなくなってしまう。
☆運動不足で筋力が衰え、便を出す力が弱くなる。

☆反射神経が衰えて便意を感じにくくなる。

その他、年配者の中には夜中トイレに起きるのがいやで、水分をあまりとりたがらない人がいますが、これも便秘を招くもとになります。


⑩季節の変化による不調
冬は気温の低下が手足や全身の冷えを招き、末梢血管が収縮し、交感神経が優位になることで腸管運動が抑制されてしまいます。寒いので、水分をあまりとらなかったり、運動不足になりがちなのも影響するでしょう。また夏は、水分不足が影響します。たくさん汗をかいたにもかかわらず、不足した水分を補給しないと大腸に移行する水分も大幅に減少してしまいます。また夏場のクーラーも交感神経が緊張することで、腸管の運動低下を招くケースがあります。



便秘は日常生活にさほど影響を及ぼさないために「たかが便秘」と思ってしまいがちです。
旅行の時などの便秘は、一時的なもので病気とはいいませんが、便秘は病気の徴候としておきる場合もあります。特に見逃せないのは、大腸ガンです。便に血や粘液がついたり、便が細い方は、病院で検査をしてもらう必要があります。
女性では、子宮筋腫や卵巣のう腫が大きくなって腸を圧迫し、便秘になるケースもありますので、定期的に婦人科も検診することも必要ですね。


また便秘が、痔の発生や悪化につながることはよく知られています。直腸におけて乾燥した固い便がたまってくると、この部位の静脈に圧力が加わり、静脈そのものを膨張させ、最終的には直腸静脈叢を膨張させます。
固い便を排出するときには、この静脈叢にかなりの圧力と物理的な負荷がかかります。さらに息張ることによって下大静脈の圧力が上昇し、更に直腸静脈叢を膨張させることになって痔につながってしまうのですね。

その他便秘によって大きな糞塊が形成されると、足の方まで向かっている血管が腸骨部で圧迫されることがあります。これによって血流の低下が起こると、静脈瘤や静脈炎が起こる可能性もあるといわれています。
ある研究では、排便時の腹腔内圧は、下大静脈の圧力を上昇させて足の静脈の弁を壊してしまうとも報告しています。
そうなると怖いですよね。


たかが便秘。されど便秘なのです。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

by chiropratica | 2011-04-28 08:44 | 腸の話


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

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