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NO.150 番外編1 ストレスでは胃酸過多になるのか!?

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よくストレスを受けると、胃酸が過多になり、胃壁が破壊されて胃炎や胃潰瘍になると言われていますよね。

たしかにストレスを受けると胃のシステムは崩れやすいとも言えます。
胃液の分泌や胃の運動は、自律神経に深く関係していて、その人の精神状態によって大きく左右されます。たとえば、怒りや悲しみ、心配、ストレスなどがあるときは、胃液の分泌量が極端に減少します。すると消化機能が落ち、内容物が通常より長時間にわたって胃の中に停滞し、「胃がもたれる」ということになるのです。
また胃を保護する粘膜の分泌が減ることもあるので、塩酸によって胃が傷つくことも想像できますね。
ではよく言われている胃酸過多になるというのは本当なのでしょうか?


では、まず、ストレスがかかったときの身体のシステムをじっくりみていきましょう。


不安感
騒がしい!
暑い!
忙しい!
人間関係
経済状態
・・・

まず上記のような「ストレス」がかかると脳からアドレナリンとノルアドレナリンが分泌され、①自律神経を働かせて、ストレスに対する防御反応をしなければならないかを判断し、②ホルモンによりストレスによってできた歪みを修復する作業に入ります。

①では例えば、バイクが急に飛び出してきたとすると、自律神経(交感神経)が高ぶり、血流を上げて手や足をすばやく動かせるようにすることや、鳥肌を立てて大切なエネルギーを外に出さないようにします。

これは、先程のアドレナリンやノルアドレナリンという神経伝達物質が、視床下部という脳の総司令部に働きかけ、自律神経でも交感神経優位の状態を作り上げることに始まります。(心拍数増加、血圧上昇、脳血流増大、瞳孔散大、呼吸促進、血糖上昇など)。


そして次に②では、総司令部の「視床下部」から、司令官である「脳下垂体」に命令が出ます。脳下垂体では、各臓器に指令を送るホルモン「刺激ホルモン」が分泌されるのですね。

この「刺激ホルモン」。ストレスの場合は、とくに副腎刺激ホルモンが分泌されます。
これはその名の通り、副腎を刺激するホルモンなのですが、ストレス時には、副腎がストレスによる身体の歪みを修復するために働くことになります。

ストレスによる歪みを修復するにはエネルギーが必要になりますが、この時、身体は体脂肪を使わない仕組みになっています。これは身体の危機管理とも言えるのですが、ストレス時はどちらかというと体脂肪を貯め込もうとするのですね。

ではどこからエネルギーをとるかというと、ブドウ糖やたんぱく質がメインになってきます。
そして問題となってくるのはこれらのエネルギー(ブドウ糖やたんぱく質)が不足してきた時です。
エネルギーが不足してくると、副腎はたんぱく質を身体の中から調達してくることになります。
実は、これには、身体を作っている体たんぱくを使うのです。
びっくりするかもしれませんが、自分の身を削ってエネルギーを作り出すということですね。


体たんぱくの調達には、まず「胸腺」という臓器に向かいます。胸腺は小さい臓器なのですが、この小さい臓器から体たんぱくを削り取ります。
胸腺は、免疫機能には大切な働きをする臓器でもあるので、ストレスがかかったときに免疫力が落ちるというのは、実は、胸腺が弱ってしまうということにも原因があったのです。

そして胸腺は小さい臓器なので、体たんぱく質が足りなくなると、次に向かうところは「胃」になります。
胃での体たんぱく調達は、胃壁の一番表面の上皮細胞を削り取って行うので、胃は粘液でコーティングできなくなり、胃壁が胃酸によって溶かされることになります。



これが、ストレスによって胃炎が起きたり、胃潰瘍が起きる仕組みなのです。
実際は、単純に胃酸が増えるからというわけでもないのですね。



もちろんストレス過剰になっていると、胃酸が過剰になる人もいます。
これはストレスが胃酸を多くするということではなく、どちらかというとストレスがかかった時の、自律神経のバランスによるところと言えそうです。

通常、胃が胃酸を分泌するのは、消化の時。
消化の際は、自律神経は副交感神経優位になっています。
副交感神経優位になると胃酸が出るのですね。

そう考えると、ストレスがかかったときは前述のように、まず交感神経が優位になり、ストレスに対する防御反応が始まります。
そしてもし胃酸が過剰になるとすると、この後。
ストレスがおさまり、この高ぶりすぎた交感神経を抑えるために、一挙に副交感神経が働きます。
この時に胃酸が多く出るのです。

仕組みはわかったでしょうか?


では、長期的にストレスがかかっている人はどうでしょう?

その場合、ずっと交感神経が高ぶった状態になるので、逆に胃酸は低下していく傾向にあります。
これはカイロプラクティックでも言われていることです。
その証拠に、私の臨床でもストレスで長期的に副腎に負担がかかっている人には、多くの人で胃酸分泌低下の徴候がみられます。

また胃酸は、脳内のガストリンやヒスタミン、アセチルコリン等に刺激されて分泌されるので、ストレスによってそれら脳内物質が過剰に分泌され、一時的に胃酸が増えることはありますが、もし長期にストレスがかかった場合は、耐性ができてしまい、それらの物質に刺激されても胃酸が出ずに、減っていく場合も考えられるでしょう。


このようにみていくと、ストレスで胃が痛い場合は、まずは自分の胃酸の状況がどういう状態なのかを判断し、そこから対処するべきでしょう。

ストレスは現代社会ではつきものです。
ストレスコントロールをすることで、かなりの身体の問題も改善されてくることは間違いありません。

またストレスに対処していくには、ビタミンCの補給は重要です^^。

ただし、ビタミンCは酸性で刺激があるので、空腹時にはとらないようにしましょう。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

by chiropratica | 2011-03-02 17:13 | 消化と栄養吸収


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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