NO.100 高血圧 hypertension その8 「カイロプラクティック治療と食事療法の効果」

やりました^^。
今日は記念すべき100回目です。
これからも「think health」よろしくお願いします。
さて今日は「高血圧とカイロプラクティック」の話題です。
カイロプラクティックの中でも高血圧を減少させる方法は数多くあります。
これらの方法が良いのは、薬理学的なアプローチに見られる副作用を起こすことなく、適応可能なケースに治療と予防ができるということです。
高血圧症の90%は、本態性高血圧で、10%は二次性高血圧症(腎臓、内分泌、血管、神経などの障害に起因)というお話はしました。
この数多い本態性高血圧の中でも軽度の場合(拡張期血圧90–109mmHg)の患者さんには薬物療法による恩恵があまり得られないことが、研究で明らかになっています。
血圧(高血圧と低血圧)のコントロールは非常に多くの因子から成るので、それぞれに関与する原因や因子を明らかにすることが非常に重要になってきます。
そしてそれに対する適切な処置が必要です。
例えば、血圧を降下させるためには体重の減少が効果的ですが、やせている高血圧患者に治療として体重を減少させるプログラムを使用するのは間違いになります。
また同じように全ての患者さんに薬理学的なアプローチを行うことは副作用が起こる人もいるため、現実的ではないんですね。
高血圧患者の中には、血圧が高い状態では問題がなく、血圧降下剤により血圧が正常に戻ることで健康問題を起こす人もいるのです。
こういう意味でも副作用のないカイロプラクティックによる治療は、高血圧に対して有効な手段になるでしょう。
みなさんも自律神経(交感神経と副交感神経)はご存知だと思いますが、交感神経と副交感神経による血圧の制御は、脳の視床下部と延髄という中枢部から起こります。
交感神経は心拍出量を増加し、筋と神経の組織への血流流入を増加させます。更に、筋以外の組織、腎臓、皮膚、腸管などの血管を収縮させ、全体的な血圧を上昇させます。
副交感神経は心拍出量と心拍数を減少させ、血圧を低下させます。
交感神経システムの血圧上昇降下は良く知られています。Caudillらは、動物を血圧が上昇する要な混雑した環境や天敵がいる環境を置き、慢性的なストレスを加えた実験について述べています。
ストレスと他の血圧上昇を起こす因子が同時に加わる場合、それぞれの因子が個々に加わる状況よりも更に血圧が上昇することがわかっています。
カイロプラクティックでは、背骨に対する治療により自律神経を整える効果があります。正しくは、筋肉骨格系に対するストレスを取り除くこと、また交感神経を一時的に刺激することによる反発作用で、副交感神経を呼び起こす効果があるのです。
カイロプラクティックの治療の後は、副交感神経優位になるというのはよく言われていることで、それによる血圧降下が望めるということですね。
本態性高血圧の多くのケースで、カイロプラクティックによる構造的な修正にくわえて、食事療法と栄養学的な補助が大きな効果を出すといいます。
Hoodによる75人の血圧に問題(高血圧あるいは低血圧)のある患者に対する研究がそのことを明らかにしています。
彼は、これらの患者のほとんどは加工食品を摂取していることを発見し、スキムミルクとマーガリンの脂肪摂取量を2%に制限するという、厳格な食事療法を適用しました。
これらのグループは充分な睡眠がとれておらず、また運動量も少なかったといいます。
まず、このグループに対し、カイロプラクティックによる背骨の検査と治療を行い、食事療法については、砂糖や小麦粉などの精製加工食品を排除し、新鮮な野菜と果物、内臓肉など一般的に加工されていない食品を摂取させました。
そして前述したスキムミルクを牛乳に変え、クリームを使用し、マーガリンの代わりにバターを摂取させました。献立に卵を加え、生の精製されてない蜂蜜だけを甘味料として許したそうです。そしてコーヒー、ソフトドリンク、ビール、ウィスキーを止めさせ、ワインはこれらの制限の緩和のために許しました。
カイロプラクティックのアプライドキネシオロジーの中では、加工食品や精製された食品は良くないという認識になっているので、それらを全て変える食事療法をしたわけですね。
また栄養学的なサポートとしては、有機ミネラル、小麦胚芽油、ビタミンA、C、Pを使い、さらに構造的な問題の改善の補助として、マットレスを変え、高い枕を低いものにし、睡眠時の姿勢を改善したそうです。
そして背骨へのストレッチ運動、1日4〜12ブロックの距離を歩く運動を始めさせました。
これらのグループの患者は、このプログラムの開始時に投薬治療を受けたにもかかわらず、高血圧を示していた人ばかりです。投薬治療はすぐに中止されました。
75人の中で、65人は平均163/94mmHgの高血圧を示していました。
71日間、平均9.8回の治療により、これらの患者の平均値は130/82mmHgに減少しました。8人の低血圧患者は、平均100/67mmHgの血圧を示していましたが、72日間平均5.5回の治療により114/76mmHgに変化しました。治療後の血圧は背骨への外傷がない限り安定していたといいます。
カイロプラクティック治療が、高血圧に対して有効なことがわかりますね。
アプライドキネシオロジーの中では、栄養学的アプローチが一部異なり、それぞれの患者の状態によって変えています。また必要に応じて、頭蓋骨や顎関節などの重要な関節について治療を加えていきます。
次回は、頭蓋骨や顎関節の治療の効果についてお話します。
ちなみに高血圧症を診断するには、数回の診察時にわたり血圧を測定する必要があります。
初めての病因で、検査に対する不安を持った状態で測定を行う場合、交感神経の影響で血圧は正常値よりも高く測定されることが多いのです。
また血圧を上昇させるような薬剤の使用にもチェックが必要です。
たとえば、鼻粘膜スプレー、フッ化処理されたステロイドを含む吸入剤、うっ血除去薬、甲状腺ホルモン、糖質コルチコイド、電解質コルチコイド、食欲抑制薬、プロゲスチン(例えば、経口避妊剤)、甘草、甘草を含む噛みタバコなどがそれにあたるので注意が必要でしょう。
小菅一憲
CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院
C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地
by chiropratica
| 2010-12-21 22:52
| 高血圧

カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記
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