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まじめ日記 セミナー「胃酸と栄養素吸収」/chiropratica 小菅一憲

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先日、私の尊敬する臨床栄養士の佐藤章夫先生のセミナーを受けてきました。
佐藤先生は、私のblogでも度々登場する世界的に有名なタホマクリニックのDr Wrightに師事していた方で、現在は栄養医学研究所の所長、そして医科向けサプリメントのフォーミュレーションをされています。


この日のテーマは「胃酸と栄養素吸収」でした。


セミナーは「ご飯を食べるとその栄養素は、必ず身体の中に入ってくると考えていませんか?」という先生の言葉から始まりました。

健康志向の方で、オーガニックの野菜を高いお金で買い、ホルモン剤を使っていない牛肉や野放しの鶏の肉を食べていますという人がいますが、果たして良いものを食べたら、そのまましっかりと栄養素を吸収できているのでしょうか。

たしかにこれらのオーガニック食品に栄養素が多いのは間違いありません。ですが、いくら良いもので、栄養素が多くても、その栄養素をしっかり吸収できる能力がないと実は全く意味がなくなってしまうのです。

佐藤先生は、その点で、消化分解・吸収という人間のプロセスが非常に重要で、胃酸はその中でもとくに重要なウェイトをしめるということをおっしゃっていました。


こういったことは、普段からあまり気にしたことはないのではないでしょうか?


人間には60兆個の細胞があり、その細胞を自分の子供と考えるとその子供たちを生かしてあげるのには栄養素が確実に必要です。生かすも殺すもあなた次第なのです。栄養素が足りずに、その60兆個の子供たちがグレてしまうとガンなどの異常細胞ができてしまいます。


ちょっとびっくりするかもしれませんが、口から肛門までの長い消化管は、実は身体の外側になります。
わかりますか?
食べ物は口から入り、分解、消化を経て、初めて身体の内側に入ってくるのです。
大体の栄養素が腸で吸収されますが、腸の膜バリアの網を通り抜けて、めでたく身体に内側に栄養素を吸収させるには、食物をできるだけこまかく分解する必要があります。そのためには、噛み砕く歯と、ある程度の胃酸の分泌、消化酵素が欠かせません。


今回のセミナーのテーマでもある胃酸。
佐藤先生の話だと、日本人の70〜80%が胃酸過小であるというのです。
みなさんも胃酸過多はよく聞くと思いますが、胃酸分泌が少ないというのは聞いたことがないのではないでしょうか。

佐藤先生の話だと、胃酸が少ないもしくは胃酸のPHがアルカリに偏るだけで、

① ミネラルの吸収が低下する(鉄、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、銅)
② ビタミンの吸収が低下する(葉酸、B12、B6、A、E、B2、B1、B3)
③ アミノ酸の吸収が低下する
④ 脂質の吸収が低下する

といいます。
そして豚肉の固まりを3つの試験管(PHが違う酸が入っている)に入れた時の分解の違いや、葉酸やミネラルに対する胃酸PHの違い(正常な胃酸と胃酸を中和する薬を使った場合)による吸収率の違いをグラフにして、非常にわかりやすく見せてもらいました。

胃酸の分泌が少なかったり、PHがアルカリに傾いていると、胃酸に刺激されて分泌される消化酵素も減ってしまいます。
栄養素がうまく吸収されず、栄養吸収障害が起きると本当にさまざまな病気や症状が現れることになります。
実は、自己免疫疾患やアレルギーも、胃酸分泌低下により食べ物がしっかりと分解されないことが原因になるのですね。


日本ではあまりポピュラーではありませんが、胃酸が減少するとさまざまな問題が起こるため、アメリカでは、医療機関に行くと必ず胃酸の量や濃度を血液検査と同じくらい日常的に調べられます。また検査する機械もどんどん新しくなっているそうです。
そしてアメリカでは、胃酸を補う「塩酸ベタイン」は一番汎用性が高く、使って実感できるサプリメントなのだそう。


胃酸についてのトピックは後のblogでも取り上げたいと思っていますが、今回のセミナーで、「胃酸分泌の低下」による身体への影響がここまで大きいものだということを再認識できました。


セミナーの最後には「塩酸ベタインとペプシン」のサプリメントを数個頂き、自宅で胃酸の分泌能力をチェックしてみることを勧められました。
私も早速試してみましたが、食後、お腹がいつもよりスッキリとしている感覚と、なにより翌日の便通がかなり改善されたのにはビックリしました。


アレルギーやアトピーに悩まされている方やお腹の調子が悪い、貧血気味の方はなにより、普段から疲れやすい、風邪を引きやすいなど、もしかしたら胃酸の分泌が少ないことから起こる栄養吸収力の低下が関わっているかもしれません。


自分の身体の状態を普段から把握しておくこと、それがあってこそ、本当の健康作りといえるのではないでしょうか。
とくに60兆個の細胞を作るのに必要な栄養素を自分がちゃんと摂ることができているかどうか、自分の消化・吸収の状態を日常からチェックすることは重要と言えます。
さきほどのサプリメントを使う方法もありますが、胃酸を補うためにレモンを3倍に薄めたレモン水を食事中に補ってみたり、便の調子や、尿の状態を見るだけでも、自分の健康をチェックすることができます。

いくら良いものを摂っていても、しっかりとした消化・吸収ができてないと全く意味はありません。

今回のセミナーを受け、身近なところに対する意識が健康の基本であり、強いては体を大切にすることにつながっていくのだと私自身強く感じることができました^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

by chiropratica | 2010-10-26 22:58 | まじめ日記


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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