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NO.29 椎間板ヘルニア その1 「椎間板王国の終焉」

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過去数十年間、椎間板は腰痛の原因として中心的な役割を果たす部分として考えられてきました。
しかし、最近になっても腰痛との関連について、椎間板の正確な役割を示す直接的な証拠はほとんどみられず、いま現在は、椎間板が正常な背骨のメカニズムの仲介役を果たす一部位であること、また正常な椎間板機能が失われても、必ずしも患者さんがその症状を示すとは限らないことが明らかになっています。

腰痛の原因として椎間板が問題になってくるのは、長期にわたる変性(老化に伴う変形)の末期になると言われています。

このことは私の臨床でも、いやという程経験してきました。
腰痛でお医者さんに行くと、必ずといっていいほど「椎間板がつぶれてしまっている」「軽度のヘルニアかもしれません」「関節の間がせまくなっている」と言われ、このことが腰痛原因だとされることがどれほど多いことでしょう。
ほとんどのケースで、レントゲンを撮り、こう言われるのではないでしょうか?

そこで牽引をするか、痛み止めと湿布をもらうかで大抵の治療はおしまいです。もちろんそれでは、治らない人が多くいるのは当然なのです。

それはそうでしょう。椎間板が原因で腰痛になっているわけではないのですから。
以前のblog
でもちょっと触れましたが、その他の原因(腰椎、骨盤の関節の動きの固さ、筋肉の異常な状態)によって腰痛が起きていることがほとんどです。レントゲンでたしかに関節の間がせまく、椎間板がつぶれている場合も多いですが、そこから腰痛が起こるとは限らないのです。
同じように関節間が狭く、椎間板がつぶれていても腰痛など感じずに元気に生活している人もいるのですから。

また足のシビレがあり、画像診断によって椎間板の膨隆がみられても、臨床的に検査して椎間板による神経症状ではないケースも多くあります。

たしかに中には、足にシビレも出ていてまさに椎間板ヘルニアから神経症状が出ている人もいます。私も椎間板病変を見逃すようなことがあってはいけないので椎間板に対する検査はしっかりと行っています。ただ多くの腰痛、足のシビレのケースがお医者さんのわからない原因で起こっていることも多いということを覚えておいてもらいたいのです。

さて、そこでみなさんが多く診断される「椎間板ヘルニア」とはどんなものなのか。まずはそこを知ってもらいたいと思い、これから数回は「椎間板」をテーマにお話ししていきたいと思います。


椎間板 Discus intervertebralis とは・・・


以前の骨のテーマ
でお話しした背骨の一つ一つの骨(椎骨)の間にある繊維軟骨です。
この背骨の骨と骨の間にある椎間板は弾力があり、衝撃や重力などの圧を受け止めるクッションのような役割をもっています。
椎間板は、背骨にかかっている負荷を吸収し、いくつかの運動ができるようにしてくれている優秀なDISCなのです。


今日はここまでにして・・・

明日はもう少し詳しく椎間板を見ていきましょう。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2010-09-14 23:47 | 椎間板ヘルニア

NO.28 ブルーベリーとメタボリックシンドローム

前回に続いて、ブルーベリーの話題です。
ブルーベリーが生活習慣病にも良い果物なので、もう少しお話ししようと思いました。
実はこのブルーベリー、ポリフェノールの一種「アントシアニン」の抗酸化作用が注目され、サプリメントや医薬品などにも使用されているのですね^^。

ブルーベリーとは、ツツジ科スノキ属に含まれるベリー類の数種の総称で、中でもサプリメントや医薬品に使用されるのは、有効成分の含有量、バランスともに優れているビルベリー(ブルーベリーの俗称)です。ビリベリーは、日本のクロマメノキの近縁で、北欧の森林や北米の砂地に多く、栽培もされています。
独特のブルーブラックに熟す果実は、厚い果皮と果肉を備え、そこに強力な抗酸化作用で注目されているポリフェノールの一種であるアントシアニン、オリゴメリック・プロシアニジンを豊富に含むとされています。

この注目成分のポリフェノール。実は植物が、紫外線や虫などから自らを守るために作り出した物質「ファイトケミカル」の一種で、植物が光合成によって作り出した色素成分と渋み、苦み、えぐみの成分です。
こんな面白い話があります。ヨーロッパの方で、ブドウからポリフェノールを抽出する際に、年によってポリフェノール含有量が違うというのです。なんとポリフェノールが多い年というのは、虫が大量発生している年らしいのです。

植物が自分自身を守る「ファイトケミカル」まだまだ謎は多そうですね。
そして、このポリフェノールなどの「ファイトケミカル」は、人の身体の構成成分ではないのですが、免疫力向上、抗菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用などが注目されています。

アメリカの最新の研究報告では
メタボリックシンドロームの男女48名に、フリーズドライのブルーベリー飲料50gを8週間にわたって毎日摂取させたところ、血中グルコース濃度と脂質の状態には変化は出なかったが、収縮期血圧が6%、拡張期血圧が4%減少(対象群1.5%/1.2%の減少幅)したと報告しています。
また血漿酸化LDLやマロンジアルデヒドおよびヒドロキシノネナール(脂質酸化生成物)が男28%、女17%(対象群9%の減少幅)と大きく減少したとしています。

けっこうな量のブルーベリーを摂取していますが、ブルーベリーによって血圧が少し下がり、循環器系のリスク因子が改善されということですね。
これはメタボリックシンドロームの人にも朗報かもしれません。
あなどれないなブルーベリー^^。

でも糖分も多いので摂り過ぎにはご注意を・・・。


前述したサプリメントでも使用されるビルベリーは、有効成分を抽出し、エキスを加工した顆粒や、錠剤、カプセルのほか、ジュース、キャンディ、ガムなどの加工食品が多く出回っています。それらは、一般的にはブルーベリーの名称で売られていますが、糖分などしっかりとチェックしながら、摂取したいところです。
また生食用として市販されているブルーベリーは、ほとんどが品種改良された栽培種のブルーベリーで、ビルベリーほどの有効成分は含まれていないので、製品の成分、効能はしっかりと見極めたいですね。


身体に良いことは周知なポリフェーノール。
ですが、こうなるとなかなか摂取量は難しいですね。

先日お話を聞いた、日本ポリフェノール学会の会長である板倉弘重先生は、「ポリフェノールについてはまだ解明されていないことも多く、今ポリフェノールの最適な摂取量について研究を重ねているところです」とのこと。
また植物が外敵から守るための成分(虫を殺せるくらいの)でもあるので、大量摂取にはまだ疑問があるようです。食べ物から摂っている分には安心ですが、サプリメント等で補っている人は用量はしっかり守った方が良さそうですね。
またポリフェノール群の中でも、タンニンやカテキンは摂り過ぎで消化障害を起こす場合もあるし、多量に摂ると鉄と結合して、鉄欠乏に陥る場合もあります。
いくら身体に良いものでも摂り過ぎはよくないと言うことです。


まだまだ未知なファイトケミカル。そしてポリフェノール。
これからいろいろなことが解明されて、効能や摂取量がわかってくると良いですね^^。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2010-09-13 11:29 | 生活習慣病

NO.27 アントシアニンが眼精疲労を改善  「ブルーベリー」

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先日、木更津に住んでいる友人からたっぷりのブルーベリーが送られてきました。
大粒でとても甘いブルーベリー。幸せでした^^。

ということで、ブルーベリーの紹介。

ブルーベリーは、熟した果実が色素アントシアニンで青紫に色づくことからこう呼ばれるようになりました。
よく目に良いと言われるのはこのアントシアニンが作用すると言われています。

まだ確かなことではないのですが、アントシアニンは、網膜の視神経に存在する色素体ロドプシンに働きかけ、再合成を助けるとされています。ロドプシンは、光の刺激を受けると分解され、再合成されます。この分解・再合成の繰り返しの連続が視神経に伝わり、脳に到達することによって、ものが見える仕組みになっています。
しかし、目の酷使などによって再合成が間に合わなくなると、ものが見えにくくなったり、疲れ目になるとされており、アントシアニンがロドプシンの再合成を助けることで、眼精疲労を緩和するとされています。また視力障害の改善、糖尿病性網膜症の治療、老人性白内障の進行抑制などに効果があると言われています。
またアントシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用や免疫力向上の効用があり、血圧を下げたり、活性酸素を抑制するので、生活習慣病の予防や老化防止の働きも期待できます。

ブルーベリーはつりがね状の花を鈴なりに咲かせ、果実がなるとその果皮に白い果粉(ブルーム)をつけます。この白い粉がふいている時が、熟して食べ頃のしるし。熟した後は痛みが早いのですぐ食べましょう。

ネイティブ・アメリカンたちは古くから野生種を食べていたと言われていますが、世界的に広まったのは果物として品種改良が進んだ20世紀のこと。流通している品種の大部分はアメリカ農務省の試験場が野生種を選んで、交配したもので、日本では、長野、岩手、青森などで栽培が盛んです。

青紫色の色素「アントシアニン」の他、ブルーベリーにはカリウムやビタミンC、ビタミンE、食物繊維が豊富です。特にビタミンEは、ガンや老化を予防する抗酸化作用があり、さらには血行よくして、肩こりや冷え症を改善します。

選ぶ時は・・・
皮の色が黒に近く濃いもの
大粒で少し平らなもの(生育がよい)
白い粉がふいているもの(新鮮)

を選ぶと良いでしょう。

またビタミンなどの栄養素を摂取するには、生食がオススメですよ^^。
食後のデザートにちょっと甘いブルーベリーは、本当においしいです。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2010-09-11 13:42 | 生活習慣病

まじめ日記 今の世の中における「代替医療」について/chiropratica 小菅一憲

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ここ何回かに渡って、生活習慣病についてのテーマでお話してきました。

日本人の平均寿命は世界的に見ても上位で、今もなお伸び続けています。ですが、残念なことに病気は減っていません。減るどころか病気で亡くなっている人は増えているのです。
ここ10年、先進諸国では、社会の高齢化が進展し生活習慣病や慢性疾患が増えることで、「代替医療」への関心が高まってきています。
そこで今日は、少しマジメな日記を書いてみようと思います。


「医療において大きな変革が必要である」

これは今、多くの文献で言われてきていることです。

近年、先進諸国の医療が暗礁に乗り上げ、大きな転換期を迎えています。国民医療費が軒並み、その国の経済を圧迫するほど膨張しているにもかかわらず、国民の病気は減るどころか、ガン、心臓病、脳卒中という三大疾患が増え続け、三大疾患の予備疾患ともいえる様々な生活習慣病が低年齢層まで広がってきました。

ずっと話してきましたが、もちろん日本も例外ではありません。
医療財政は事実上、すでに破綻し、「部分的な改定」だけではとうてい乗り越えられないほどに深刻な段階にきています。
このような状況の中で、「代替医療」というものを見直していく必要があると思います。
「代替医療」は現代医学にくらべてはるかにコストが低く、受療する当人の「自助努力」が要求されるもので、これが制度化されれば、国民医療費の大幅な節減と国民の健康増進に役立つに違いないでしょう。

「代替医療」とは、西洋医学以外の医療を示すのですが・・・
そもそも私は、この「代替医療」という言葉が、しっくりきません。
なぜ「代替」なのか。

それは今現在の主流である西洋医学を中心に考えた、言い方に他なりません。
西洋医学以外の医療、そして西洋医学の代わりになる医療が「代替医療」なのです。
なんとも西洋医学が中心で世界が回っているような、傲慢な言い方に思えてしまってなりません。

たしかに西洋医学はすばらしい進歩をとげて、人々の信頼や尊敬を得るには十分な実績を上げています。また、現代社会にはなくてはならないものでしょう。ですが、「代替医療」のほとんど(民間療法、ハーブ、気功、ナチュロパシー、ホメオパシーなど)が西洋医学より歴史があるものです。
そして私たちが携わっているカイロプラクティックや、アロマテラピー、栄養療法なども、西洋医学では治らなかった患者さんに対して実績も上げています。

医療に代わりというものはないように思うのです。受ける人にとって一番良い医療が良いものなのですから。

ヨーロッパでは相補医療と言うそうです。まだこの言い方の方が良いかもしれないですね^^。
そしてアメリカを始め、世界では、Complementary & Alternative Medicine(CAM)という言い方がスタンダードになってきました。


さて、少し脱線しましたが、数ある代替医療と現代医学との違いはなんなのでしょうか?

それは一言でいうと「自然治癒力」をベースにしているか、そうでないかなのかもしれません。
現代医学は、実際の治療においては自然治癒力ということは考えておらず、身体をあたかも機械のパーツのごとく見て、部分に限局的な治療を施します。それに比べて、代替医療に共通しているのは、人間が本来持っている回復力「自然治癒力」の賦活を目標としているところです。そしてその視線は、身体の内部に固定化することはなく、身体を全体としてとらえ、治療を行うのです。
現代医学は、病気の病態解明とそれに伴う治療法の開発という過程を経ることで成功してきたため、病人よりも病気のほうに焦点があたりがちになってしまったのかもしれません。しかし近年、quality of life(QOL)が叫ばれ、病気だけでなく病人全体を治療するという姿勢が見直されてきています。

最近は、ガンでもアトピーでも西洋医学だけでは治らなくなってきました。患者さんも西洋医学でダメなら他の医療を試すという傾向も強くなってきました。私たちのカイロプラクティックを受ける人にも、そういう患者さんがたくさんいます。

医療のありかたは、国民が総意できめていくべきものであって、現代医学というただひとつの医療しか公的には認められていない医療の一元化は、どう考えても健全な状況ではありません。
健康を望む人たちが、健康回復・増進のための方法を探すときにもっと多くのわかりやすい選択肢があっても良いとは思いませんか?

私の治療院でも、なかには、お医者さんに言われて来るのをやめてしまう方がいます。
そのままカイロプラクティックの治療を受けていれば、大きく改善できたのに・・・。
そのような状況をさびしくも、もったいなくも思います。
その患者さんにとっての、健康回復のきっかけを潰してしまうのですから。

アメリカをはじめ、先進諸国では「代替医療」を受診する人が、ここ10年で圧倒的に増えてきています。
アメリカでは生活習慣病や慢性疾患に対して代替医療を利用するのが一般的になってきており、1997年には医療費の半分を代替医療が占め、2001年に発表された研究では、小児ガン患者の73%が何らかの代替医療を利用しており、患者本人および家族の多くが代替医療により健康状態が改善したと報告しています。
さらには、こういう「代替医療」を受診する人の8割以上が、西洋医学との相互協力があってはじめて効果があったと考えているというのです。

日本において、お医者さんと代替医療を行う人との間で信頼関係ができ、患者さんにとっての最善の方法を考え、相互に紹介し合えるような世の中になるのは、何年先になるのでしょう。

研究における裏付けがしっかりとされる西洋医学と、研究や数字だけじゃはかれない代替医療。
このどちらもが、効果をあげている事実があります。
良いものは良いのです。

もちろん科学的な西洋医学の方が信頼度も高く、現在の代替医療では信頼のおけないものもあります。
私は代替医療の体制がもう少ししっかりとして、公的に認められ、国民にわかりやすい形で存在すること、そして現代医学と代替医療が助け合い、補い合って、患者さんが自由な形で選択できるようになったら、どんなによいだろうかと思います。

国(医療費)にとっても、国民にとってもそれが良いと思いませんか?



小菅一憲

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# by chiropratica | 2010-09-10 13:11 | まじめ日記

NO.26 脂肪を摂って脂肪を減らす!

昨日から久しぶりの雨が降り、気温もだいぶ涼しく感じられました。
今年の夏はまだ台風は少ないですね。
これからが本番なのでしょうか・・・。

さて脂肪の話の続きで最後にもう一つだけ伝えておきたいことがあります。
脂肪は全てが悪者ではないというお話です。



脂肪は健康の大敵!
ましてやダイエットをするなら、極力摂らないほうがいいと誰もが思っているのではないでしょうか?
「健康のために、極力油は避けている」という人も多いでしょう。

しかし、実はそれは違うのです。
正しく脂肪を摂れば、脂肪には体脂肪を減らす効果があるのです。

そして脂質の一つであるコレステロールについても・・・
コレステロールと聞くと眉をひそめる人も多いでしょう。
そしていろいろなメディアでも高コレステロールの弊害が取り上げられています。
食料品でも「コレステロール控え目」「コレステロールが気になる人に」などの文字が目につきます。

でも誤解しないでもらいたいのが、本来、コレステロールそのものはまったく悪者ではありません。
実は、生命現象の大切な部分を受け持ち、健康を維持するためには欠かせない脂質なのです。

確かに脂質は、他の栄養素に比べるとカロリーは高いです。ですが、それだけに効率のよいエネルギー源とも言えるのです。また脂肪にはストレスを緩和し、炎症の鎮静を促したり、抵抗力を増したり、さらにはカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
また敬遠されているコレステロールもリン脂質とともに細胞膜を構成し、細胞内外にさまざまな物質が出入りするのを調節したり、脳や神経の細胞膜にも大量に存在し、神経伝達に重要な役割を果たしていると考えられています。
また身体の代謝や調節にかかわるさまざまなホルモンの材料になったり、消化吸収に重要な胆汁の材料でもあります。

このことからも脂質は適度に摂取しなければ、健康を害しかねかないことがわかるでしょう。
女性の場合、低脂肪食が原因で無月経や不妊が引き起こされることもあり、それ以外にも無脂肪の食事を続けると成長の遅れや、皮膚の病変、抜け毛といった症状も出てきます。
そしてさらに、驚くべきことは、脂質は体脂肪を減らす効果もあるという事実。

脂肪の細胞には、体内に蓄積される白色脂肪細胞と、余分なカロリーを熱に換えて放出する褐色脂肪細胞とがあるのですが、ここで重要になってくるのは褐色脂肪細胞。褐色脂肪細胞は体内の脂肪を燃やしてどんどんエネルギーに変えてくれるので、この細胞が多ければ、それだけたくさんの体脂肪が燃えることになります。
そしてなんと、この褐色脂肪細胞を増やすためには、脂質が必要不可欠なのです。
正確に言えば、脂質の中でも良質の必須脂肪酸を摂取する必要があります。


ではどんな脂質を控えてをどんな脂質を積極的に摂れば良いのでしょう?

この内容は後のセッションで詳しくやりますので、ここでは簡単に説明していきます。
まず脂肪を種類別に仮にA、B、C、Dにわけてみます。

個体の脂(飽和脂肪酸)
脂肪A・・・動物や乳製品、卵などの脂肪

液体の油(不飽和脂肪酸)
脂肪B・・・オリーブ油、ピーナッツなどの油(オメガ9 オレイン酸)
脂肪C・・・ベニバナ油、コーン油、大豆油などの油(オメガ6 リノール酸) → 必須脂肪酸
脂肪D・・・青背の魚、フラックスオイル、シソ油(オメガ3 αリノレン酸) → 必須脂肪酸


この脂肪の種類によって体内での作用がまったく違うのです。
そしてこの摂取バランスが非常に重要になってきます。

現代人は多くの人が、動物性脂肪である「脂肪A」や炒め物や揚げ物、あらゆる加工食品に使われている植物油の「脂肪C(オメガ6)」の摂り過ぎでバランスが崩れがち。
このAやCの脂肪を過剰に摂取してしまうと、血圧があがったり、血栓ができやすくなったり、また炎症やアレルギーを促進したりと様々な弊害がでてきます。
また動物性の脂肪Aは、消化に時間がかかり、対内で燃やされにくいという特徴もあります。

脂肪C(オメガ6)は、脂肪D(オメガ3)とともに必須脂肪酸とも言われ、体内では生成されないため、必ず食べ物から摂取しなければならず、生理活性物質(身体の機能を調節する物質)の原料になります。このCやDの必須脂肪酸は体内の固い脂肪を溶かし、身体の外に排出する溶解剤の役割があります。
そうなると脂肪Cは摂っても大丈夫じゃないかと思うでしょう。しかし、実はこのCとDの摂取バランスも非常に重要になってくるのです。このバランスが崩れると免疫機能の低下による(皮膚炎、関節炎、腸炎)や自己免疫疾患(アトピー、リュウマチ)を発生してしまうのです。

現代人は脂肪C(オメガ6)の油は摂り過ぎている傾向にあり、いま一番不足しがちになっているのが、「脂肪D(オメガ3)」の油です。
これはサバやサンマ、イワシなどの青魚に豊富に含まれている油で、こちらの脂肪には炎症を抑える働きがあり、アレルギーやアトピー、大腸炎などあらゆる炎症疾患を抑えたり、心臓や脳などの血管リスクを減らしてくれるのです。また中性脂肪をも減らしてくれるというから驚きです。

聖ルカ病院アメリカ心臓研究所のハリス博士は最新のデータ分析で血中中性脂肪にはオメガ3が最も安全で最良の「自然の与える薬」であることを発表しています。また博士の72の臨床試験ではEPA、DHA(魚の油)のサプリメントが、高い血中中性脂肪値を平均で28%も下げたと報告しています。
それ以外にも、カナダのゲルフ大学のホルブ博士は、中性脂肪とコレステロールを下げるには効果的で安全なオメガ3とニンニクの組み合わせを強く主張しています。

「脂肪をとると減量に役立つ」といえば、一般常識からすると驚くと思いますが、実はオメガ3という超柔らかいオイルを摂ると体内の硬い脂肪を徐々に溶かしていくのです。脂肪Dは中性脂肪や過酸化脂肪の溶解の働きをするのですね。
「油は油でないと溶かせない」ということです。


こうやって考えていくと、現代人は動物性のAやCはなるべく控えて、魚の油であるDを積極的に摂るようにしてあげると良いですね^^。
できれば、サバ、イワシ、サンマなどの青背の魚を週に3回くらいは食べたいものです。
そして料理にはなるべくオレイン酸のオリーブ油のBを使ってあげると良いでしょう。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2010-09-09 13:14 | 生活習慣病

NO.25 脂肪を減らしたいときの野菜

9月に入ったというのに、まだ暑い日が続きますね。
私の治療院には、夏の時期、冷房による肩こりや頭痛の患者さんがきます。会社では冷房が強く効いているところが多く、その冷たい風が後頭部にあたると症状があらわれるようです。相変わらず、会社の中では男性と女性の冷房戦争が繰り広げられてるようですね。なかなか涼しくならないので、今月中はこの状態が続きそうです・・・。

今日は「脂肪を減らしたいときの野菜」について、お話していきましょう。ここ数回脂肪の燃焼についてお話していますが、今日は野菜独特の成分が脂肪を減らすのに効果があるというお話です。


「トウガラシ」
カプサイシンが脂肪を燃焼。

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トウガラシに含まれる辛み成分のカプサイシンは、ダイエット効果があるとして一時期脚光を浴びたことがあります。カプサイシンは、交感神経を刺激して、脂肪分解ホルモンともいわれるアドレナリンの分泌を促進し、体脂肪の分解と燃焼を促進してくれます。アドレナリンが放出されるとリパーゼ(脂肪分解酵素)が活性化するため、エネルギー代謝が盛んになり、脂肪が燃えやすくなります。トウガラシを食べて身体が熱くなるのはこのためなのですね。またトウガラシには古くから、殺菌作用、健胃作用、体を温める効果があるとされ、疲労回復にも有効的です。
炒め物に調味料として使う場合は、最初にトウガラシを油に加えて辛みを移した後に具材を炒めましょう。カプサイシンは油によく溶けるので、最初に油で炒めたほうが料理全体にトウガラシの風味が行き渡ります。
もし辛いのが苦手な方は、最初からトウガラシを加えず、炒めている最後の方にいれたり、冷めてから食べれば、辛みが和らぎます。


「タマネギ」
辛み成分が脂肪を燃やす。

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タマネギの辛み成分の素はチオスルフィネート類という成分。生の状態のときは糖分の代謝に役立ちますが、加熱するとトリスルフィドという成分に変化して、中性脂肪の代謝を促進させます。形がわからなくなるほど柔らかく煮込むと、薬効はいっそう強くなります。
サラダに炒め物に味噌汁と毎日使いたいものですね。
味噌汁などは大豆中のイソフラボンとの相乗効果で抗酸化作用がいっそう高まります。



その他、脂肪の吸収を抑える野菜・・・

「モロヘイヤ」
水溶性食物繊維ムチンが効く

モロヘイヤを刻んだときに出るぬめりは、食物繊維のムチンによるもの。ムチンはタンパク質の吸収を助けて皮膚や筋肉をつくり、コレステロール値や血糖値の上昇をおさえます。豊富なビタミンCとあいまって過酸化脂質の増加を抑え、細胞の老化や動脈硬化を予防します。
ぬめりに含まれる成分がポイントですから、切るときは細かく刻んでぬめりを出しましょう。


「かぼちゃの種」
ポリフェノールが効く

コレステロールを減らして脂肪の吸収を抑制する成分ポリフェノールを多く含むカボチャの種も、捨てずに利用したい食材です。種は実の3倍量ものポリフェノールを含んでいます。
皮を剥いて乾燥させてからフライパンでじっくり乾煎りしてお茶受けやおつまみにして味わいましょう。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2010-09-08 22:26 | 生活習慣病

NO.24 番外編 小児のメタボ!?

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生活習慣病のテーマは前回で終わったのですが、ひとつ興味深い話を聞いたので紹介しておきましょう。

最近、小児のメタボが話題になっているというのです。
小児のメタボ?とお思いになるかもしれません。

というのも胎児期の栄養問題が、成人のメタボリックシンドロームに大いに関わっているのです。

このことが最初にわかったのは、戦時中にドイツのナチスに占領されたオランダで、一時期食糧が抑えられた時があり、その時期に生まれた子供が成人してメタボリックシンドロームになる人が多かったということからです。
このことから母親のお腹の中での栄養障害が、メタボリックシンドロームに関わっていることがわかりました。

カナダのバーカーは、お母さんのお腹の中での栄養が乏しく、小さく生まれた赤ちゃんは、栄養に対する要求が強く、生活習慣病になる可能性が高いと言っています。

また戦時中のロシアのレニグラードでもドイツ軍によって、同じように食糧が抑えられたのですが、その時の子供はメタボリックシンドロームになってはおらず、これはオランダの場合はナチスの支配の後、連合軍に助けられ、その後しっかり食糧が供給されたが、ロシアの場合は連合軍に助けられても、あまり食糧が供給されなかった違いだというのです。

このことから、母親のお腹の中で栄養が十分に供給されなかった子供にその後食べ物が豊富に与えられた場合、メタボリックシンドロームになる可能性が高くなるのではと考えられています。


何にせよ、母親の栄養障害は直接赤ちゃんに影響してくるということです。
そして胎児の栄養障害は、その後の成長、発育、代謝、血管系、組織形成に変化を与え、臓器の機能低下から最終的にメタボリックシンドロームになる可能性を高めてしまいます。

母親が不足しやすい栄養素 : 葉酸、B6、B12、コリン、亜鉛、メチオニン、グリシンなど


母親は妊娠前から健康な身体を作り、正常な胎盤の働きを促すことが必要で、妊婦になったら自分のための栄養+赤ちゃんの為、そして授乳のための栄養をしっかり摂ることが重要なのですね^^。

そして赤ちゃんが生まれた後、育児をする段階でもバランスの良い食生活を心がけ、喫煙はやめ、タバコやお酒の害から子供を守りましょう。



2007年4月に小児のメタボが大人のメタボにつながるとして、子供のメタボリック症候群診断基準が発表されました。

ウエスト 80㎝以上
血圧  :125〜70mmHg以上
血糖値 :100mg/dl以上
高脂血症:中性脂肪 120mg/dl以上 HDLコレステロール 40mg/dl未満


こんな時代になってしまったのですね・・・。


人間の身体を作るのは、100%食べたものです。
そして赤ちゃんの身体を作るのは、お母さんの食べたものです。

とくに子供にとっては、大人では問題にならないことも大きな問題になります。
身体によくない食べ物や汚染物質、電磁波、喫煙などしっかりと考えていくべき問題だと思います。

食が自分の身体を作り、子供の身体も作るということを覚えておきましょう。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2010-09-07 22:19 | 生活習慣病


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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