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きまま日記 静岡旅行

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今週の頭、月曜~水曜で叔母のいる静岡に行ってきました~^^。

ここ3年くらい毎年行っているのですが、一番の目的はサーフィン。
ただ、メインとなるサーフポイントの静波海岸は、その名の通り、波が上がることがなかなかなく、風にも弱いので、当てるのが難しいですよね、これが。

ここ2回くらい波をはずしているので、今回こそは!と思い、気合いはバッチリでした。
2日前から、雨が降ったり、風が強くなって波が荒れてくる予報。
そして私たちが海に入る日は、ちょうど風がおさまってキレイな波がたちそうな予想でした。


これは!^^。


と思って期待に胸を膨らませながら、前日の夜、叔母の家に到着し、次の日の朝、海に向かってみると波が全くないではありませんか・・・。

思いのほか、サイズが落ちるのが早くて、海の面はキレイなのですが、波がちっちゃい・・・。

残念・・・。
これっばかりは自然相手なのでしょうがないのですが、やはり静岡難しいな・・・。
御前崎付近のポイントもありますが、そちらは風が強くて最悪のコンディション。




気を取り直して、予定を変更。
叔母がやっている畑に行くことにしました。
前回行った時も苗を植えたりと、野菜好きなうちら夫婦にとってほぼ定番となっているこの畑作業ですが、
今回はタマネギの苗を植えて、その後はいろんな野菜を収穫できる楽しみを味わいました。
少し紹介していきましょう^^。



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ブロッコリー。
こんな風に出来ているのです。
ブロッコリーは、花のつぼみ部分ですからね^^。



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これは何の野菜だと思いますか?
引っこ抜いてみると・・・



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里芋!
真ん中の親芋にたくさんの小さい芋がくっついています^^。



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一面のキャベツ畑~



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立派なキャベツ



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収穫、収穫・・・



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さらに・・・しゅうかく!



こうやって実際の畑で野菜を見てみると、こうやって出来てるんだ!という発見があります。
次の日が筋肉痛になることは否めないのですが、私はけっこう好きですね。
形の良いものは出荷用に。そして形の悪いものはこの日の晩御飯になりました。
採れたての野菜で作った鍋の美味しいこと!

また叔母は小さな飲み屋さんもやっているので、そこで里芋やニンジン、ダイコンを叔母の独特の味付けで煮てもらいました。この里芋の美味しさには、感動しましたよ〜。いままで食べた中でも一番美味しかったんではないかな。ちょっと食べ過ぎてしまったのですが・・・笑。



あ。一応畑仕事の後に海にも入りましたよ。

旅行は、海こそハズレだったものの、御殿場のアウトレットや小田原の方にもよって満喫してきました。
定期的に旅行に行けるとリフレッシュできて、日頃のことを忘れることが出来るのでいいものです。



やはり旅は自分の元気を保つには必要だな!と再確認した静岡旅行でした^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

# by chiropratica | 2011-11-27 08:33 | きまま日記

NO.294 副腎疲労 Adrenal Fatigue その1 「全能の臓器」

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今日から「副腎疲労」についてのテーマで書いていきます。
副腎疲労は、私が前からやりたかったテーマなのですが、現代人には切っても切れない大事な話だと思います。

自然医療の臨床において最も頻繁に観察される問題が、副腎機能障害と言ってよいでしょう。
ある程度の期間、病気にかかったことがある人はその程度は異なりますが、この問題を持つ可能性があります。また現代の生活習慣では、まさに副腎疲労は起こりやすい問題でもあるのです。



今日はまず「副腎」という臓器について・・・。



みなさん副腎という臓器は知っていますか?
あまり聞き慣れない臓器かもしれません。


副腎は、腎臓の上にあるクルミくらいの大きさの臓器で、重さはブドウの巨峰1個よりも少し軽い程度。形は調度ピラミッドのような形で腎臓の上にある臓器です。形はちいさくてもその働きは人間にとっては重要なそしてパワフルな働きをもった臓器です。
英語ではMighty Organと言われています。膵臓や肝臓がSilent Organと言われ、病気になるまであまり悲鳴をあげず、頑張り続けてしまう臓器と考えられていますが、それに対して副腎はMighty Organ。全能な臓器と呼ばれているのですね^^。

俗に「ストレス調整臓器」とも言われるようにストレスに対する機能を持ち、副腎は身体がストレスに対処し、生き延びることを助ける働きをしています。「ストレスの腺」と呼ばれるのはそのためですね。ケガや病気、仕事や対人関係の問題に至るまで、ありとあらゆるストレス源に対処できるようにするのが、副腎のは仕事なのです。大きく言うと、回復力、エネルギー、耐久力、生命そのものが、副腎の正常な機能にかかっています。


しかし、副腎の働きはそれだけではなくホルモンの生産分泌、免疫、炎症、糖のコントロー ルに関わる働きのほか、炭水化物と脂質の代謝、たんぱく質と脂質のエネルギーへの変換、脂質の蓄積(特にウエスト周りと顔の頬)、胃酸のコントロールなどなど、 副腎には多くの働きがあり、どれ1つをとっても人間の営みには欠かすことのできない役割があります。
また、副腎から分泌される副腎ホルモンが健康や身体機能に与える影響は、多大で広範囲です。体内の主要な生理的過程のすべてに影響を与えていると言ってもよく、副腎から分泌される抗炎症性および抗酸化ホルモンの保護作用は、アルコールや薬物、食物、環境のアレルゲンに対する反応を最小限に抑えてくれます。

また、副腎は加齢とともにその働きに変化がでてきます。思春期から青年期にはおもに生殖器で作られて来た性ホルモンは、中高年期になるとその多くが副腎でつくられるようになります。副腎は、中年以降に性腺に変わり、体内に循環する性ホルモンの主要な内分泌腺になるというわけです。




副腎の働きを簡単に並べてみましょう。

1.糖のコントロール
2.たんぱく質、脂肪の分解
3.胃酸の分泌
4.抗炎症作用
5.電解質(ナトリウム/カリウム)のコントロール
6.体温のコントロール(下垂体と視床下部に働きかける)
7.血液の凝固
8.ストレスコントロール
9.血圧のコントロール
10.心拍数のコントロール


ざっとこれだけ見ただけでも、人間が生きていくために大事な機能の全てに関わっていると言っても良いような働きがあることがおわかりでしょう。
それだけ副腎は大事な臓器なのです。

副腎は、病気の発症リスクや慢性化などにも影響を及ぼします。副腎ホルモンなしでは生存できませんし、どれだけ健康に暮らせるかは、副腎がどれだけよく機能するかどうかに左右されると言っても良いでしょう。
そしてこの副腎にあまり負担をかけないことこそが重要なことでもあります。




では、副腎にとっての負担とはなんでしょう?

そう一番の大敵は、「ストレス」と言えます。
みなさんは「ストレス」と言って何を想像しますか?
精神的なものが一番に連想されるでしょうか?

実は精神的なストレス以外にも、身体にかかる肉体的なストレス、栄養のアンバランスによるストレス、血糖値ストレス、気候的ストレスなどなど、様々なストレスが身体にかかっています。ストレスというのは、目に見えない抽象的なもので、表になかなか現れてこないのですが、誰もが知らないうちに負担をかけていることが多いのです。
そしてこういったストレスが過剰になると、常に副腎に過剰な労働を強いることになり、いつかそれが破綻するときが訪れます。
また年齢的なものもあります。たとえば女性では閉経前(35歳〜45歳)になると女性ホルモンであるプロゲステロンやエストロゲンを作るのが副腎にシフトしてきます。これは男性においても同じことが言えます。
これも副腎にさらに負担をかける要素にもなるのですね。

他にも、たとえば、食物アレルギーや腸炎、口内炎、食道炎、カンジダなど、カラダに炎症がある状態が長く続くことも炎症をコントロールしている副腎に負担をかけます。
最初はこういった状況でも副腎がいつも以上に過剰に働くことで、正常な身体の状態を保とうとしていますが、その状態で年月を経ると気付かないうちに副腎に疲労がたまり、急にいままで元気だった人がパタンと倒れてしまう。そんなことが起きてしまうのです。


それがまさに「副腎疲労の状態」。




最後に、簡単に「副腎疲労」の症状を紹介しましょう・・・

朝起き出す気力がない
喜怒哀楽が激しくなった
食事をすることが疲れる
午前中に仕事に集中する気力がない
風邪などをひきやすくなった
風邪をひいても治りにくい
夕食を食べた後に気分がハイになる(低血糖)
傷がいつまでも治らない
日中でも頭の中に霞がかかったような状態
立ちくらみが頻繁に出る
原因不明の微熱が続く
PM3〜6時、猛烈な睡魔に襲われる
睡眠薬を飲まないと寝れない
朝食べたものが夜には思い出せない

・・・など。



みなさんどうでしょう?
これら全てが副腎の問題で起こるわけではないですが、ここにあげたものがいくつか当てはまる人は、副腎に負担がかかっているのではと疑ってみても良いのです。
こういった問題は不定愁訴とされ、病院では最初に副腎機能を検査するといったことは滅多にないでしょう。
多くの場合、血液検査をしても問題が見つからず、場合によっては心療内科に紹介されるケースも多いと思います。
みなさんの毎日の中での些細な不調が、副腎疲労の表れかもしれません。取り返しがつかないことにならないように、副腎についてしっかり勉強していきましょう!



小菅一憲

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# by chiropratica | 2011-11-22 08:00 | 副腎疲労

NO.293 寒い季節のかぜ予防に「ねぎ」

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ねぎの季節がやってまいりました!
鍋が美味しいこの季節。ねぎは鍋には欠かせない食材です。

写真は、私がよく行く九十九里特産の「海水ネギ」ですが、これが甘くて美味しいんです。

さてそんな「ねぎ」を今日は紹介していきましょう^^。




ねぎは通年出回っていますが、冬においしい野菜です。
期待される効果としても、身体を温めたり、風邪の予防に効果があるので、寒い時期にたっぷり食べたい野菜ですよね!

ねぎは栽培の歴史が古く、寒さに強くて作りやすいため、全国各地で生産されています。中国では紀元前から栽培され、日本へは、奈良時代に渡来したと言われています。
主に関東では、千住ねぎに代表される「根深ねぎ」、関西では、九条ねぎに代表される「葉ねぎ」が主流になっています。
ねぎは、大きく分けると「加賀系」「千住系」「九条系」の3つがあります。
「千住系」「加賀系」は根深ねぎの系統で、白く伸びた茎(葉鞘部)を食し、この系統は寒さに強いという特性があります。一方「九条系」は京都生まれの葉ねぎで、おもに葉を食べるのですね。
ねぎは、それぞれの気候に合ったその地方特有の品種に人気があります。しかし近年、人の移動とともに関東にも多くの葉ねぎが出回るようになりました。また関西でもすき焼きに根深ねぎを使っています。

根深ねぎは、白い部分が多いほど良品で、加熱するとトロリと甘くなります。根深ねぎの品種のひとつが群馬県の特産、「下仁田ねぎ」。白い部分が短くて太く、独特の甘みが出るのが特徴で、煮込み料理に最適です。その他「加賀太ねぎ」も根深ねぎの一種ですね。
葉ねぎは、根深ねぎよりも葉がやわらかく、1年を通してその品質はあまり変わりません。代表品種と言えば、やはり九条ねぎ。京都府の九条近郊で栽培されていたことが名前の由来になっています。ほかには、博多万能ねぎや、あさつきなどがあります。
ちなみに、日に当たっている緑色の部分に栄養素が多いため、栄養価が葉ねぎのほうが高くなります。それもそう、葉ねぎは緑黄色野菜に分類されるくらいなので^^。


次にねぎの栄養についてです。
古くから薬用野菜として利用され、白い葉鞘部にはビタミンCが多く、緑黄色野菜に分類される緑の部分にはカロテン、カルシウム、ビタミンKなどが豊富。
なかでもねぎに含まれるにおい成分「アリシン(硫化アリル)」は、肉や魚のくさみを取る他、ビタミンB1の吸収を高めます。また血行促進、疲労回復、睡眠改善効果と働きがあり、辛み成分にも殺菌作用や身体を温める効果があるとされています。
ちなみに香りのもとであるアリシンは、加熱すると効果が薄くなってしまうので、作用を期待するなら生で食べた方が良いでしょう。アリシンは発ガン性物質を抑制する働きもあります。




おいしいねぎの選び方は・・・

白と緑の境目がくっきりとしているもの
葉先にハリがあり、ピンとしているもの
フカフカしていなく、重さがあってしっかりとしまりがあるもの
表面が乾いていなく、みずみずしくて光沢のあるもの



風邪がはやるこの時期。
ビタミンCが豊富で殺菌作用のある「ねぎ」を食べて抵抗力を高めておきましょう!



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栄養成分
カロテン、ビタミンC、ビタミンK、カルシウム、アリシン(硫化アリル)

おいしい時期
11月〜2月

保存
新聞紙に包んで冷暗所で保存。泥つきであれば、白い部分を土に埋めておくと長持ちします。
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小菅一憲

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# by chiropratica | 2011-11-21 08:00 | 食べる日記

まじめ日記 セミナー 「糖化について」/chiropratica 小菅一憲

まじめ日記 セミナー 「糖化について」/chiropratica 小菅一憲_b0195635_204517.jpg


低血糖症と砂糖の話を続けてきたので、今日は糖化についても少しお話したいと思います。
ちょうど先日、臨床栄養士の佐藤先生の「糖化」をテーマにしたセミナーを受講したので、Think HealhにUPしたいと思っていたところなんです。


さて、みなさん!「糖化」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
最近TVでもにわかに健康番組で「糖化予防」「糖化抑制」という言葉が流れていたので、知っている人も多いかと思います。

「糖化」は、酸化と同じく老化に関わっているとして、近年注目を集めています。
生体反応としてこの糖化反応が注目されるようになり、1960年にその代表的な生成物としてヘモグロビンA1cが血糖コントロールの指標として、臨床に応用されるようになりました。さらにこの10年ほどの間に糖化反応は、老化現象、認知症、ガン、心臓病につながる大きな問題として取り上げられています。



現在、老化についての原因としてあげられているのが・・・

フリーラジカル
遺伝子の突然変異
ストレス
免疫システム
細胞プログラム
ホルモンバランス

です。


老化についての話は、また後にテーマにしてお話したいと思いますが、これ以外にもクロスリンクセオリーと言って、糖分またはアルデヒドとタンパク質の結合が細胞組織の機能に及ぼす影響によって老化が促進してしまうことが言われています(Advanced Glycation and Products)。この糖分とタンパク質が結合してしまうことが「糖化」といい、それによって作られた最終糖化産物がAGEsと呼ばれているわけです。そしてAGEsを防ぐことが糖化及び、生活習慣病を予防することにつながります。
糖尿病はまさにこのAGEsが溢れている状態になりますね。


さて、この「糖化」。佐藤先生のセミナーでは、「メイラード反応(褐色反応)」という化学反応が例にあげられていました。
メイラード反応とは、物質(動植物)の中にある糖とたんぱく質(アミノ酸)が反応して、褐色に変化する反応です。物質が何かに変化する場合には、酵素(触媒)がかかわることが多いですが、メイラード反応の場合には酵素が関与しません。メイラード反応によってモノの色が褐色に変化する反応には、温度と pH(酸度/アルカリ度)が深くかかわっているそう。

たとえば切ったリンゴをずっと置いておくと、果肉が褐色に変化しますよね?
これがメイラード反応、つまりリンゴの果肉の細胞が「糖化」しているということなんです。
メイラード反応はpHの数値が大きくなる(アルカリ性方向に進む)ほど反応が進んで褐色が現れやすく、また色も濃くなり、pH3-9の間が最も反応が進むと言われています。また、温度が高いほど反応が進み、温度が10度高くなることで反応は5倍進むとも言われています。

リンゴの他には、プリンのキャラメル部分やサンマの焦げ、ホットケーキの茶色になったところ、オニオングラタンスープの褐色部分などなど・・・。
私たちの日常生活の中でも糖化は、ごく自然に起こっていることです。



この糖化がもし人間のカラダの中で起こったらどうなるでしょう?
これが大問題になるわけなのです。

メイラード反応とは、糖がたんぱく質(アミノ酸)と反応して起こる糖化のプロセスですが、これと同じような反応が体内で起こることによって、細胞に様々な影響をもたらすことになります。
たとえば糖尿病における手足のシビレや眼底出血等も糖化のなれの果てと言えるでしょう。血糖が高いと余った糖分が身体のタンパク質と糖化反応を起こします。
それが皮膚で起これば、皮膚のシワや弾力の低下につながり、血管が糖化によって濁ってくれば、白内障なども起こりえるわけです。
末梢神経が働かなくなったり、細胞壁がダメになったり、血管が詰まったり、歯槽膿漏、朝勃起しなくなる、白内障、皮膚のシワ、弾力の低下・・・などがこの糖化によって作られているものだとすれば、いかに体内で糖化を促進させないようにするかが、生活習慣病や老化の予防につながるということが理解できるのではないでしょうか?



このセミナーでは、「糖化」は別に恐れるものではないということを学びました。糖化とは糖とタンパク質(アミノ酸)が反応することで起きますが、糖もタンパク質も人間にとっては大切な栄養であり、エネルギーであるので、人間が生きていく上では「糖化」は非常に身近な現象でもあるのです。
なので、どうやって糖化を防ぐかということより、悪さをする糖化による副産物「AGEs」をどう作られなくするかに重点を置くべきだと佐藤先生はおっしゃっていました。



インスリンへの抵抗性を持ち始めると、2型糖尿病に近づきますが、そうなると、血中のグルコース(糖)のコントロールがうまくできなくなります。血液中を慢性的に高い濃度の糖が流れることは危険ですよね。
それは酸化ストレスも高くなることはもちろん、糖化が起こりやすくなるということにあるのです。末梢の細胞などで糖化が起こると、最終糖化産物AGEsが作られます。このAGEsによって末梢の細胞や神経に問題が起こると、視覚障害や末梢神経に深刻な欠陥が起こってしまうことがあります。


これを防ぐのは、いままでのテーマでさんざんお話してきた食事なのですが、糖もタンパク質も人間にとって大事な栄養なので、どちらかを極端に制限するということではなく、その人の年齢、性別、仕事、環境にあった食生活(主に糖質、タンパク質、脂質の栄養バランス)が重要になってくるのは言うまでもないでしょう。

さて、最後にこの糖化を抑制してくれる成分についてもお話しておきましょう。


グアニジン
アミノグアニジン
ビグアニド化合物

これら3つの成分は、ゴ―ツルーというハーブに含まれる薬効成分で、インスリンの抵抗性を抑制し、糖代謝を促進してくれるものです。最近の研究では、グアニジンとビグアニドにはAGEsの形成阻害作用があることがわかっています。
このグアニジン、カモミールやドクダミ、セイヨウサンザシ、ブドウの葉にも含まれていることがわかっているので、こういった成分を30代くらいから日常で取り入れるようにすると糖化抑制に多いに役立つかもしれません。

その他、強力な糖化抑制作用をもつ素材として「α-リポ酸」があげられます。
α-リポ酸はヒアルロン酸の合成も促進してくれるので、美容の面から見ると、糖化抑制とヒアルロン酸によるダブル効果があるわけですが、オススメはR-ALAのタイプです。
α-リポ酸にはSのタイプとRのタイプがあるのですが、Sタイプだと体内でビタミンB6とマグネシウムを使って変換する手間があるので、R-ALAがオススメなのです。

食べ物では、α-リポ酸を含むものとして「ブロッコリー」があります。
ブロッコリーは、私のblogでも紹介しましたが(こちら)、本当に栄養豊富で生活習慣病予防の強い味方になってくれる野菜ですね!
ただ、α-リポ酸を摂るのなら、ブロッコリーを熱しないでください。α-リポ酸は熱に本当に弱くて、熱するとなくなってしまうのです。
日本人はブロッコリーを生で食べるのには慣れていませんが、α-リポ酸を意識するなら、生かジュースで摂ることが良いでしょう。


α-リポ酸は糖化抑制作用以外にも、体内で強力な抗酸化作用を持つグルタチオンを作るのにも必要で、TCAサイクル(以前のblog参照)で糖からエネルギーを作るのにも必要になります。α-リポ酸を摂ると元気が出ると言われるのはそのためですね。うつ様症状や慢性疲労などにも効果的です^^。
なお、サプリメントで摂った場合に、飲んだ後1時間以内に尿をすると硫黄っぽい匂いがするのは、体内でα-リポ酸がしっかり吸収され代謝された証拠です。




今日は、「糖化」について触れましたが、アンチエイジングのことを考えていくのなら、みなさんもAnti-Aging老化抑制からさらに、Anti-AGEing糖化抑制という考え方に見方を変えてみてはいかがでしょう?
それこそが、本当の老化予防になることは言うまでもありません。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2011-11-17 08:03 | まじめ日記

NO.292 砂糖病 sugar blues その5 「糖尿病との関わり」

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今日で砂糖病の話は一旦終了になります^^。
まだまだ本の中にはいろんな話がちりばめられていますが、興味を持った方は是非図書館などに行って探してみて下さいね。

さて、最後に紹介する5章では、主に糖尿病についての興味深い話が書いてあります。このシュガーブルースの行く末は糖尿病なのですが、現代では増えてきている病気なのでみなさんも是非知っておいてください。


1662年までに、イギリスの砂糖消費量は年間1600万ポンドに膨れ上がりました。ゼロからここまで来るのにおよそ2世紀ちょっと要した計算になります。
その頃になると、裕福で高名な患者たちの尿にこれまで見られなかった異常な甘さがみられるようになります。この異常を最初に書き記したのはウィリスという人でした。彼は脳の一部をウィリス環(大脳動脈輪)と名付けたことで有名ですよね。
彼の論文「ファルマシューティス・ラショナリス」の中で、彼はこの症候をディアベテス・メリテゥスと名付けました。
ギリシャ語のディアベテスは単に多尿を意味するもので、ラテン語では、この症状はポリユリアとなるはずでした。しかし、彼がギリシャ語のディアベテスと結合させたのは、蜂蜜の甘さを意味するメリテゥスでした。


その当時、砂糖貿易で儲けている御偉いさん方や国王までもが患者さんでした。そんなところに砂糖の摂り過ぎが新しい病気の原因だと言うことで、不必要にお得意さんの機嫌を損ねたり、商売や命を失う危険に身をさらしたいと誰が思うでしょう。

だからウィリスは多尿性砂糖炎と呼ばずに蜂蜜炎と呼んだのですね。


この本に書かれている糖尿病を紹介しましょう。

糖尿病は代謝異変による病気の一つです。遺伝性が顕著で、原始的な農村社会より都会、特に現代都市生活において多く見られ、ユダヤ人が最も罹病率が高い病気です。過度の砂糖摂取がこの病気の一要因と考えられ、肥満が発病を助長するとされていますが、多くの観察者によれば、しばしば患者に見られる肥満はこの病気の原因ではなく、この病気の一症状であると考えられています。
罹病は年齢には関係はありませんが、50歳代が最も罹病率が高くなります。男性は女性の2倍の罹病率を示し、白人種は有色人種よりも罹病率が高いです。
糖尿病は非常に死亡率の高い病気であり、治癒は大変稀であると言われています。

治療方法には、食餌療法と薬物療法という二つの異なる方法があります。ある種の食べ物、特にサッカリンやでんぷん質を多く含む食物は症状悪化に強力な影響を及ぼすことは間違いないので、食餌療法は糖尿病には最も重要なものと考えられています。
これらの症状を悪化させる成分を飲食物からできるだけ排除しようとする様々な食餌療法があります。最も効果のある食餌療法は個人によって異なり、実際に試してみないとわかりません。糖尿病治療に用いられる薬物は多数ありますが、何らかの効果があると認められるものは少ないのが現状で、阿片はしばしば強力な効果を発揮し、その投与はすべての症状を大幅に軽減するとされています。
またモルヒネやコデインも同様の効果をもたらします。
ヘロイン・ヒドロクロライドもこれらの薬物の代わりに用いられてきましたが、重症よりも軽症により効果があるそうです。


今では、糖尿病の薬ももっと出ていますが、なにはともあれ、難しい病気であることは事実です。


さて、この章を読んでいくと、インスリンの発見は、病弊体制がその利己的利用方法を知っていた一種の現代医学の奇蹟だとしています。
インスリンの製造は薬品産業に利益をもたらしてきました。糖尿病患者は否応なしに買わざるを得ない状況だったので、20世紀初頭には百万人の患者がインスリンに殺到しました。1920年代には砂糖中毒が急増し、その結果この高利益の市場は年々拡大することが確実となりました。
インスリン注射は高価ではありましたが、便利な一時的緩和剤だったのです。
しかし安価な即効治療薬ではありませんでした。インスリンは、包装され、ドラッグストアの店頭で注射針などの付随器具とともに、簡単に売られていましたが、予防注射に嬉々とする薬剤指向社会の想像力をうまく捕えるものでした。
このようにして、動物たちの膵臓から抽出したインスリン注射で、糖尿病患者たちはなんとか生きながらえたのです。

そして死すべき運命にあった多くの人々(インスリン注射を打つ金銭的余裕があった時の話ですが)は寿命を延ばして、糖尿病の傾向のある子孫を残すことになりました。



糖尿病や血糖障害は遺伝します。これが、今現在も増え続ける糖尿病に背景にあること間違いないでしょう。



糖尿病はこの当時、インリンス分泌減少症と呼ばれることになりました。

そして1924年、インスリン発見にノーベル賞が与えられた1年後、1人の医学教授がインスリン分泌減少症に拮抗する症状を発見しました。その頃、インスリンを過剰投与するとインスリン・ショックと呼ばれる症状を作り出すことがわかっていましたが、アラバマ大学のシァール・ハリス博士は、糖尿病患者でもなくインスリン投与を受けたこともない多くの人々に、インスリン・ショックの症状が認められることに気付き始めたのです。
これらの人々は血液中のブドウ糖値が通常より低いと診断されたのです。
いわゆる低血糖症ですよね!

糖尿病患者の場合、ブドウ糖値は反対に高すぎるのです。

同年、ハリスはこの発見を公表し、血液中の低ブドウ糖値状態はインスリン分泌過剰症の症状であると宣言しました。
このときまで、インスリン分泌過剰症の症状を呈する患者たちは、冠状動脈血栓症、他の心臓病、脳腫瘍、胆嚢病、盲腸炎、ヒステリー、喘息、アレルギー、潰瘍、アルコール中毒、および様々な精神障害として治療されてきたのです。


しかし、なんとハリスにノーベル賞は与えられませんでした。病弊体制にとって、彼の発見は利益ではなく困惑だったのです。インスリン分泌過剰症あるいは低血糖に対して彼が提案した治療法は、包装され、薬局の店頭で売られたり、巨額な商いを約束する事業として薬品産業に認可されるような魅惑的な新特効薬ではなかったからです。


低血糖あるいはインスリン分泌過剰症の治療法は、非常に単純なもので、それから利益を得ることは誰一人としてできないし、医者でさえも不可能であることをハリスは指摘しています。

その治療法とは、みなさんもおわかりのように、体の自己管理だったのです。
低血糖の患者は精糖、キャンディー、コーヒー、清涼飲料水をやめる覚悟をしなければなりません。それは、これらのものが病気を引き起こしていたからです。インスリン分泌過剰症の患者は一生涯を通じて誰をも頼ることはできません。彼らは独力でなんとかやっていかなければならないのです。医者が彼らに教授できるのは、ただ単に、してはいけないことだけなのです。
このようにインスリン分泌過剰症あるいは低血糖の療法は自分で試みよという提案でした。



当然、医学会はハリスに猛然と攻撃を加えました。彼の発見は攻撃されるか、さもなければ無視されました。もし彼の発見が外部に漏洩するようなことがあれば、それは外科医や精神分析医や他の専門医たちに不都合な事態を引き起こしかねなかったからです。インスリン分泌過剰症あるいは低血糖は、今日に至るまで病弊体制の継子になっているのです。


そしてアメリカ医師会がハリスに賞を授与するまでには、実に25年の歳月が必要でした。

なんということなんでしょう。

1929年に、インスリン発見者フレデリック・バンティングは、インスリンは治療薬ではなく、一時的な緩和剤にしか過ぎない、糖尿病の予防方法は「危険な」砂糖の大量摂取をやめることである、という意見を表明しました。
そして彼は次のように警告しました。「アメリカでは、糖尿病罹患率は1人あたりの砂糖消費量に比例して増加してきた。天然の砂糖黍を加熱、再結晶する過程で、何らかの変化が起こり、精製品は危険な食料品となる。」



インスリンは糖尿病患者の死を遅らせることはできるが、それ以上のことはできないということをイギリスの統計は明らかにしています。

イギリスにおけるインスリン導入前の糖尿病死亡者数
1920年 110人(100万人あたり、以下同様)
1922年 119人
1925年 112人

インスリン導入後の糖尿病死亡者数
1926年 115人
1928年 131人
1929年 141人
1931年 145人



いかがだったでしょうか?
「シュガーブルース」の本から怒濤のように紹介してきたので、難しいところも多々あったかと思いますが、砂糖が身体に起こす影響や砂糖に関わる歴史。そしていまだになかなか理解されない砂糖の恐怖。
そんな大切なことが、この古い本に書いてあるのです。

もちろん糖質は大事な栄養でもあります。
しかし、精製した食品や白い砂糖を摂りすぎることへのリスクをみなさんに少しでも知っておいてもらいたいと思います。



さて、次からのテーマは、最近何度も登場してきている「副腎」についての話にしようと思います。
お楽しみに~^^。

なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2011-11-16 08:03 | 砂糖の話


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

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