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NO.573 骨粗鬆症NEW その6 骨の基本的な構造

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骨粗鬆症とは、骨がスカスカになり骨折しやすくなる病気です。日本では、骨粗鬆症の人が女性で約800万人、男性では約200万人、合計1,000万人と推定されています。そしてこの数は高齢化社会に伴ない、さらに増加していく傾向にあります。
いままでお話してきたように、骨は他の臓器と違うところがあります。実は年齢によって老化するということはないんです。骨の構成成分が減少することについて、「骨の老化」という言葉を使っていますが、生理的な老化はありません。老化がないということであれば、しっかり予防していけば、十分丈夫な骨を維持できるわけです。



骨というとみなさん、まずカルシウムが思い浮かぶと思いますが、実は骨はカルシウムとリンが結合したリン酸カルシウムや、接着剤の役割を果たすコンドロイチンや、骨組みのコラーゲンなどからできています。またその他にもビタミンやミネラルも骨を作るためには大切な栄養素でもあるのです。

今日はその基本となる構造や強度についてお話していきましょう^^。



まず骨をビルに例えてみましょう。
ビルを作る時は、鉄骨を作ってからセメントを入れます。それと同じで、鉄骨部分である部分をコラーゲンで作って、モルタル(接着)のためにムコ多糖類で必要で、その上セメントであるカルシウムがくっ付いていると考えてくださいね。
ここでわかるのは、骨はカルシウムだけではなく、鉄骨部分となるコラーゲンも大事ですし、やはり粘り気も必要ということなんです^^。

やはり骨のことを考えるとまずコラーゲンが重要になります。
いわゆる骨格を先に作っていかないと、カルシウムが無駄使いになりますから、少し時間差でタンパクとビタミンCでコラーゲン作りをした後、ベタベタになるもの、いわゆる粘土みたいなものを塗ります。それが身体ではムコ多糖というものです。いわゆるコンドロイチンだとかヒアルロン酸だとかそういうものですよね。
こういったものがその後カルシウムをくっ付けていくのにとても大切なんです。
栄養素で言えば、ビタミンAから作られるのがコンドロイチン、ビタミンB6、B群から作られるのがヒアルロン酸、Cから作られるのがコラーゲンということで、メインはタンパク質から作るのですが、これらの栄養素がないと作れないということになります。
いろいろな栄養素が関わりあっているのがお分かりになるでしょうか?

もし食べ物で入れるならば、出来るだけネバネバの食べ物を摂っていきましょうね。しかも私達は動物ですから、植物のオクラ、納豆、なめこだけではダメなんです。動物性のネバネバのところ、魚の皮の下だとか目玉のまわりだとか、スペアリブのところは必要になってくるということです^^。

さて、コラーゲンとそういったムコ多糖類がしっかり準備されるとその上でカルシウムとビタミンD3が間に合えば、骨作りが完成になります!
骨はカルシウムから作られていると思っている方が多いんですが、このように見ていくと実はカルシウムだけではないんですね。




さて、もう少し詳しくみていくと、骨の鉄骨部分は「骨基質」と呼ばれています。この骨基質はその90%をコラーゲンが占めています。このコラーゲンはビルで言えば鉄骨でしたね。骨の骨組みを作っている繊維、それがコラーゲンです。
そしてその骨基質(鉄骨部分)にハイドロオキシアパタイト(リン酸カルシウム)がくっついたものが骨になります。ちなみにこのハイドロオキシアパタイトはリンとカルシウムがくっついたものです。
骨基質はコラーゲンが90%、非コラーゲンとしてオステオカルシンが10%あります。オステオカルシンを作るには成分として、ビタミンKが必要になります。さらに言うと骨芽細胞から骨を作る時にビタミンKも必ず必要になります。
これが、骨粗鬆症になっている人は、ビタミンD3だけでなく、ビタミンKが不足していることも多いと言われる所以です。




いかがでしょうか?
またこのテーマの最後でもう一度お話しますが、1つ骨と言ってもいろんな栄養素が関わっているのです!



小菅一憲

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# by chiropratica | 2015-01-17 16:39 | 骨粗鬆症

NO.572 骨粗鬆症NEW その5 無理なダイエットの怖さ

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前回は、20代、30代に骨の最大骨塩量(ピークボーンマス)がやってくるということ、その若い時期にしっかりと骨のミネラルを補給することが大事であることをお話しました^^。

今日は、もうお分かりだと思いますが、そういったことを考えると若い時の過剰なダイエットって危険?という疑問が湧いてくると思います。
そうなんです!若い時の栄養状態は本当に人生に関わってきます。今回のテーマの骨には直結しますし、さらに女性であれば、不妊症、また未来の赤ちゃんの健康状態にまで影響が及ぶと言っても過言ではありません。現代病のほとんどは若い時の偏食などが関わっていることも多く、是非みなさんにもこのことは肝に銘じておいてほしいのです。

では、以前もお話したことがあると思いますが、もう一度お話していきましょう^^。




骨量が減少したり、もろくなったりすることが、最近では若い女性にも増えて問題になっています。
これは過激なダイエット、偏食、運動不足が原因で、卵巣が機能不全に陥り、やはりエストロゲンが低下し、骨がもろくなるからです。
また急激な減量により、栄養素の欠乏が起こり、骨粗鬆症を引き起こしやすくなります。
特に20歳前後の若い女性の大幅な短期間の減量は大きな問題となっています。

先程もお話しましたが、本当は20歳が骨の成長期のピークです。この骨の成長期にある人の大幅なダイエットは特に危険になることはわかるでしょうか?
1ヶ月2キロ以上の減量や単品ダイエットなどの栄養素が欠乏するダイエット法などは極力つつしむべきでしょう。すでに20代で骨粗鬆症になる人が増えていますし、今後もその傾向が高いと言えます。



骨粗鬆症は日本では1996年に1000万人、2001年には1200万人と言われ、急増してきています。これは中年以降の病気だった骨粗鬆症が、無理なダイエットの影響で、若い世代にも広がってきたことと、食生活の変化により、マグネシウムなどの骨のカルシウム吸収を促進する物質の欠乏、ビタミンD不足が拍車をかけているのでしょう。
骨粗鬆症を含めた生活習慣病、また様々な病気の原因が、食生活のかたよりによるものと言っても過言ではありません。
また毎日の食事をバランスよくとることが、すべての病気を予防する基本であることには変わりはありません。



無理なダイエットは、食事のバランスが取れないだけでなく、栄養不足に陥り、様々な問題につながってくるので、本当に怖いことです。
私たち日本人は、あまりそういう知識がないので、基本的に意識が低く、その怖さを本当に理解できていません。まず食事の大切さへの意識を高めて、自分の栄養吸収にもう少し関心を持ってはいかがでしょう。

私たちのカラダを作る一つ一つの細胞は、食事から摂る栄養でできているのですから。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2015-01-15 17:23 | 骨粗鬆症

NO.571 骨粗鬆症NEW その4 ピークボーンマスと加齢による骨量減少

今日は、加齢による骨量の減少についてお話していきたいと思います。

まず、みなさん、年齢的に言うと何歳ぐらいが一番骨が丈夫かご存知ですか?
通常、骨塩量ということで骨のいわゆるミネラル量を計る数値があります。その中でも最大骨塩(ピークボーンマス)とは文字通り一番骨代謝が活発な時期に蓄えられる骨塩量のピークのことで、20歳~30歳頃に最大量に達します。
ちなみに以前は、女性の平均では、30代にピークボーンマスが来るということで言われていましたが、今は残念ながら20代になっている現状があります。
これが骨の現状ですね。
実際に20歳〜35歳までが一番骨が強い。強いということは最大骨量を持っているということなんですが、残念ながら最大骨量を持った後は、だんだん減少していきます。



実は、ピークボーンマスを境に、骨の骨塩量は減っていき、強度も下がってきてしまうと言われています。ピークボーンマス時に80%程あった骨塩量が、60代、70代、早い人では50代過ぎから40%を切るようになってくると骨粗鬆症になってしまうわけです。

なぜ減少するかということですが、やはりどうしても、年齢的に(男性も女性も共通ですが)ミネラル分の吸収が悪くなる、そういった意味で下がってきてしまうのです。また女性には女性特有のことがありますね。




加齢による骨量減少の原因

1.エストロゲンが骨の新陳代謝に関わっているが、エストロゲンの減少による骨量の減少が起こる。
2.骨をつくる細胞の働きが弱まる。
3.骨に刺激を与える運動量の減少。
4.食事量の減少。
5.消化吸収能力の低下。
6.Caの吸収を助ける活性化ビタミンDの産生減少によるCa吸収の低下。



さて、女性はというと、女性特有のことがあるんですね。
これはエストロゲンが骨の新陳代謝に関わっているからです。閉経に向かってエストロゲンが減少してくるので、当然骨量の減少も起こってくるわけです。
それと骨をつくる細胞の働きが年齢とともに働きが弱まるということもあります。これは年齢とともに致し方ないことかもしれません。
またこれは女性特有かもしれませんが、骨というのは、刺激を与えることで活性化する細胞であるのに、その刺激を与える運動量がどうしても少ないことも骨量の減少と関係があります。
その他段々食事量が減ってきますよね・・・。そして先程お話した消化吸収能力も減ってくるわけです。さらにもう1つ、カルシウムの吸収を助ける活性化ビタミンDという、ビタミンの生産能力も減ってくるので、それによってカルシウムの吸収が出来なくなって骨粗鬆症が起こるということも大きな原因の1つに上げられます。
こういう風に見ていくと、男性よりも女性の方が、減少するリスクになりうるものをたくさん抱えているということになりますね。




最初の話に戻りますが、年齢とともに骨量が減少してしまうのが必然の流れなら(もちろん予防についてはこれからお話していきますが)、子供の頃にしっかりとピークボーンマスを上げて上げる栄養学が必要です。なので、この骨粗鬆症というテーマは若い人は関係ないということではないんです。今は大人になってから栄養学学んでも遅いんです。後手になってしまうので、是非今から考えていてほしいのです。
今の若い人は、30代でも60%を割っている方がいます。そういう方は、50歳を超えると、骨粗鬆症のリスクが特にあがると言われています。

骨のことを考えると、若い時の食事や運動がどれだけ大事か。
是非みなさんも覚えておいて頂けると嬉しいです!^^。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2015-01-13 16:00 | 骨粗鬆症

NO.570 骨粗鬆症NEW その3 加齢と骨格

今日は「加齢と骨格」というお話で、以前もblogで一度お話していますが、再度掲載させて頂きたいと思います^^。



このテーマの初めにお話したように、実は「骨」自体には老化というものはありません。
骨には生理的な老化というものはないのです。
「加齢」とともに起こるのは、骨の構成成分が減少して骨量が減るということなのです。
それを一般には老化としていますが、骨自体に老化はないので、その構成成分を増やしておく、もしくは減らないようにすることで、加齢による骨の変化は防止できるということなのです。



前回お話したように、人間の骨は、新しい骨をつくる細胞「骨芽細胞」と古い骨を溶かす細胞「破骨細胞」が同時に働くことで代謝を行っています。骨の中の古くなったコラーゲンとカルシウムを破骨細胞が酸で溶かして血液中に流します。そして骨芽細胞はまずコラーゲンから骨基質(骨の骨組み)を作り、そこにカルシウムを加えて骨を作り出します。1本の骨は2年〜3年かけて生まれかわりますが、加齢によってバランスが崩れると、骨を破壊する細胞のほうが偏って活発になっていき、骨密度が減っていきます。

人は産まれてから思春期にかけては、このようなリモデリングで骨が失われるよりも、骨形成の方が勝っています。
青年では、骨が失われる早さと形成される早さとが、ほぼ等しくなります。
そして中年になって、性ホルモン(ステロイド)量が減少すると、閉経後の女性では特に、骨吸収量が骨形成量を越えるので、骨量が減少します。



女性と男性では骨量の減少の仕方が少し違います。

通常、女性は骨量が減少するのは30歳以降に始まり、エストロゲン(女性ホルモン)の量が減少する45歳頃には急激に、加速的に骨量が減ってしまいます。そして骨量の減少は続き、70歳までには骨に含まれるカルシウムの30%が失われます。女性では、一旦、骨が失われ始めると、10年間に約8%ずつの骨量が失われ続けてしまうのです。
さらに女性の骨は一般に男性の骨よりも、元々小さいので、老人での骨量の減少は、女性に典型的で、より深刻な問題を引き起こすことになります。

一方、男性では、60歳になるまで、骨からカルシウムが失われることはなく、その後は10年間に約3%ずつ骨量が失われます。




加齢による「骨量の減少」は避けられないことなのですね。
そしてもう一つ、加齢によって起こることがあります。それは「骨が脆くなる」ことです。
骨が脆くなるのは、タンパク質を合成する早さが遅くなることと、ヒト成長ホルモンの分泌量が少なくなることなどによります。ヒト成長ホルモンの量が減ると、骨を強くし、骨に柔軟性をもたせる繊維の産出量が減ってしまうのです。結果として、コラーゲン(タンパク質やビタミン)やカルシウム結合タンパク質で出来ていた「骨基質(骨の骨組み)」の大部分が無機のミネラルによって占められるようになってしまうのです。




このように・・・
加齢は骨に対して、大きな2つの影響をもたらします。
それは、「骨量が失われること」、そして「骨が脆くなること」なのです。


いちどスカスカになった骨は二度と回復しません。
骨量が減っていくのは誰にもまぬがれないことならば、どうすればいいのでしょう。
それは20〜35歳にピークを迎える最大骨塩量(peak bone mass)をできるだけ増やしておくことです。
若いうちから食生活と運動で、最大の骨量をあげておけば、加齢によって減ってきてもリスクは少なくなります。
そして、そのことが骨粗鬆症の予防にもなるのです。


もう間に合わないという人がたくさんいるかもしれません。
それでも骨を丈夫にする栄養素や食事、運動によって骨量の減る速度をゆるやかにはできるでしょう。
骨に適度なストレスを与える運動の目安は一日に一万歩以上。
ホルモンなどの調整薬で「治す」ことも不可能ではありませんが、丈夫でしなやかな骨をつくるために、ふだんの生活を見直すことから予防を始めましょう。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2015-01-10 14:21 | 骨粗鬆症

NO.569 骨粗鬆症NEW その2 骨のリモデリング

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今日は、骨の代謝のお話をしていきます^^。

骨はもちろんずっと使っていると古くなります。カチカチの固い骨ではありますが、もちろん生きているので代謝をしているのですね。古くなった部分は捨てられ、新しいものがそこに生まれてくる、これが骨の新陳代謝と言います。
骨も、皮膚と同様に生まれる前に形成され、その後、更新されつづけます。
骨が成長して、成人の骨の形と大きさに達した後でも、古い骨は破壊され続け、その場所に新しい骨組織が形成されます。

この古い骨組織を新しい骨組織で取り替え続けることを、骨のリモデリング remodeling とも言っています。
骨中の細胞が全て入れ替わるのに3年はかかります。この3年の中で、骨形成(骨を作る)と骨破壊(骨が古くなって寿命がきたところを破壊して取り除く)が一定の割合できちんと行なわれているんですね^^。




正常人では骨破壊と骨形成が平衡状態にあるため、骨量は一定に維持されていますが、このバランスが破錠したりすると、骨量が減少して、骨粗鬆症などが起こります。
また骨には、骨芽細胞と破骨細胞という細胞が存在します。骨芽細胞はミネラルとコラーゲンを沈着させて骨を形成しますが、逆に破骨細胞はミネラルとコラーゲンを吸収して骨組織を壊す働きをしています。
この二つの働きには微妙なバランスが保たれているのです。
あまりにたくさんのミネラルが骨に沈着すると余分な骨組織が骨に大きなこぶや鋭い突起をつくり、関節の動きを悪くすることがあります。また逆に骨からカルシウムが過剰に失われたり、新しい骨組織が十分につくられなかったりすると骨が弱くなり、曲がったり、骨折しやすくなります。
このように、この二つの細胞の働きは骨のリモデリングには非常に重要なのですね。


肌だったら、垢として古い細胞が捨てられていくのはみなさんもご存知だと思いますが、骨はそういう仕組みがないので、しっかりと破骨細胞というのを用意して、骨の古いところを削り取り、その分を骨芽細胞が穴埋めしていくという、そういう新陳代謝を行なっているわけなのです。

おもしろいですよね。





やり方としては・・・、骨の一部に寿命が来たところ、その部分に破骨細胞がやってきて、削っていきます。この削り方なんですが、実際は古くなったコラーゲンと古くなったカルシウムを破骨細胞の中から酸性の酸と酵素を出して溶かしていくんです。溶かしていって、その溶かしたものを血液に流す。これが破骨細胞の仕事です。そして最終的にその産物はおしっことして出て行きます。そしてそれが終わったら、破骨細胞が消えていきます。
さて、削っていくと、そこが削られて穴が空きますね。そこに次は骨芽細胞というものが出てきて、その骨芽細胞がコラーゲン作りを行い、血液中からカルシウムを取り込んで新しい骨作りを始めます。こうやって綺麗に骨が出来上がるわけですが、他にもまた寿命が来ている部分があるとこのサイクルを行なうわけです。このサイクルはずっと続けられていて、3年間ずっと続けられると全部の骨細胞が入れ替わって一巡したということになるんですね。


この2つの細胞の代謝によって、毎日3%〜5%の細胞が入れ替わっています。
その時にこの細胞のバランスが取れていれば、骨塩量、骨密度が下がるということは絶対ないわけですが、破骨細胞側にウェイトが高くなるのが、どうしても閉経期以降です。これはエストロゲンという女性ホルモンが関わっています。骨の代謝に関わるエストロゲンというホルモンが少なくなってしまうと、破骨細胞の方にウェイトがかかってきます。
また一旦骨からカルシウムが取り出されて、密だった骨が粗になってしまうと、破骨細胞がさらに活躍してしまう悪循環が起こります。こうしてどうしても破骨細胞にウェイトがかかった結果、骨粗鬆症がだんだん悪くなってしまうのです。


いかがでしたか?
今日は骨の新陳代謝(リモデリング)について詳しくお話しました。
また次回を楽しみにしていてくださいね^^。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2015-01-08 15:58 | 骨粗鬆症

NO.568 骨粗鬆症NEW その1 骨の働きについて

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みなさん、新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

今回の年末年始は、1週間ぐらいお休みがありましたが、相変わらず実家に帰ったり、親戚の集まりなどであっという間の1週間でした。でも比較的ゆっくりと出来る時間もあったので、のんびりといろんなことが出来たと思います。
私は今日から仕事初めですが、気持ちの良いスタートを切ることが出来ました^^。

このblog「Think Health」も今日からまた始まります。
新年1つ目のテーマは、以前にもお話したことがありますが、「骨粗鬆症」についてお話します。
また新たな情報も交えながらの内容になりますので、みなさんも楽しみにしていてくださいね。



さて、早速ですが今日は骨の働きについてお話していきましょう!

まず最初にみなさんに質問です。
私達の骨は一体何個ぐらいあると思いますか?





答えは、206個です。
上の骸骨の写真を見てみても、かなりの数だと思いませんか?

この206本もの骨が私達の身体を支え、内臓を保護し、カルシウムなどを蓄えるという働きをしています。そんな大切な骨が脆くならないように、今回のテーマではみなさんに今からでも出来る食事の見直しや栄養素のことを詳しくお話していこうと思っています。




先程もお話しましたように、人の骨格は全部で206個もの骨でできていると言われています。
頭蓋骨に始まり、耳子骨(耳の骨)、舌骨、肋骨、胸骨、そして背骨を作っている椎骨が中心にあります。またそこに手・足をつなぐ骨が入るわけです。
 これらの骨には、どんな働きがあるのでしょう。

①「支持」
 軟部組織を支えたり、筋肉の付着部になったりすることで身体の枠組みを作っています。

②「保護」
 多くの内臓を外傷から守っています。例えば、頭蓋は脳を守り、椎骨(背骨)は脊髄を守り、肋骨は心臓と肺を守っています。

③「血球の生成 」
 骨の中では赤色骨髄と呼ばれる結合組織が身体に重要な赤血球、白血球、血小板を作りだしています。 
④「ミネラルの貯蔵」
 骨組織は数種のミネラル、とくに、カルシウムとリンを蓄えています。


このように、骨といっても身体に大事な内臓や脳を守ったり、運動の補助をしたり、必要な栄養素を貯蔵したりと実に様々なことをしているのですね。
ちなみに骨が臓器を守ることはお話しましたが、絶対骨粗鬆症が起こらない場所があります。それはどこかというと、脳なんですね^^。脳は人間の身体の中でも一番大事な部分でもあるので、必ず守らなければならないという使命があるのでしょう。頭蓋骨だけには骨粗鬆症は起こりません。

その他、臓器を守っている例としてわかりやすいのは、肺や心臓などの重要な部分でしょうか。ここはみなさんご存知のように肋骨で守られていますよね。そして話が前後しましたが、①の支えるということで言えば、大腿骨(足の腿の骨)は300kgぐらい支えることが出来ますし、腰椎は700kg支えることが出来ると言われているぐらいしっかりと体重を受け止めています。

そして骨の皮質骨の真ん中には骨髄と呼ばれているところがありますが、そこで血球を作っています。またカルシウムなどのミネラルを蓄える貯蔵庫という役割もあるわけです。




こんなに大切な骨がもし、健康でなくなればこれらの仕事はどうなるでしょう?

骨が不健康ということはどういうことかというと、骨からカルシウムが抜けてスカスカになって、極端なことをいうと軽石のようになってしまうことでを言います。そうするともちろん身体の重みを支えることが出来ず、骨折をしやすくなるというような状態が起こってくるわけですね。
こうなると生活にも支障が出てきます。
こういった状態を、「骨粗鬆症」と言っています。




骨は他の臓器と違うところがあります。
年齢によって年齢によって老化をするということはないんです。
骨が自ずと年齢的に老化するということではなく、骨からカルシウムが抜けて(いわゆる骨の構成成分が減少して)しまうことを、骨の老化という言葉を使っていることが多いのです。
このように考えていくと、生理的な老化ということはないので、予防とか治療ということが出来ると考えて下さって良いと思います。

みなさんご存知のように、骨の構成成分の中からの減少が一番激しいのが、カルシウムなんです。
ですが、カルシウム以外にも大切な栄養素はたくさんあります。
人間の身体にとって大切な骨。
今回お話するのは、その大切な骨の健康を保ち、年齢を重ねても元気で動けるようににみなさんに是非今知っておいて頂きたい内容です。
若い人には関係ないと思っているかもしれませんが・・・いえいえ、そんなことはありません。
大いに関係してくる問題なのです。

骨粗鬆症を起こす原因には、若い時の食生活などが大きく関わってくるんです。
これからゆっくり話していきますので、楽しみにしていてくださいね^^。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2015-01-06 16:47 | 骨粗鬆症

NO.567 腸管免疫 その34 大腸が元気になる栄養素

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今日は、腸全体のまとめとして、腸に必要な栄養素をあげていきたいと思います。

今からお話する成分は、特に過敏性大腸炎やクローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に有効と言われてきている栄養素でもあるので、良かったら参考にしてみてくださいね^^。

さて、まずは自然の抗炎症効果のあるものからです。


<クルクミン>

クルクミンはインド伝承のスパイスとして知られていて、既に大腸がんの発生を抑制する作用があることが報告されています。またターメリックの活性成分でもあるクルクミンは、潰瘍性大腸炎およびクローン病の発生を抑える作用、予防作用の効果の可能性があるということです。
日本では、ウコンとしても知られていて、いわゆる2日酔いの予防が有名かもしれないですね。もちろんクルクミンは肝臓機能に対する作用もありますが、特筆すべきはなんといっても「抗炎症作用」です。細菌、ウィルスなどの感染による炎症はもちろん、傷や歯周病など炎症を起こした場合に抜群の効果を発揮します。
出来るかぎり生に近い形で摂取するとその恩恵にあずかることができます。


<マスティック>

マスティックとは聞きなれない名前だと思いますが、地中海沿岸地方で育つピスタチオの仲間の樹木の樹皮から抽出された成分です。樹木の成分にはけっこう身体に有効なものが多いんです。
クルクミンと同じく、このマスティックには潰瘍性大腸炎やクローン病など、炎症を伴う腸炎の抗炎症機能成分として有効であるとされています。



これらの成分以外にも、柳の樹皮抽出物や、生姜、ニンニク、ボスウェリア(以前のblog参照)には抗炎症作用があるとされているので、腸疾患に対する効果も期待されます。
また消化を助け、炎症も抑えてくれるブロメライン(パイナップルに多く含まれる)やケルセチン(エンジュまたはタマネギの茶皮に含まれる)などの成分も、一緒に摂るとさらに良いと思います^^。


次に・・・
炎症を抑える意味では、油の摂り方も重要でしょう。


<オメガ3系必須脂肪酸>(フラックスオイル、シソ油、魚油)

大抵、腸の炎症疾患を持っている方や慢性下痢の方は、オメガ3系の必須脂肪酸が足りていないことが多いです。
オメガ3系の必須脂肪酸は、炎症が起こる過程を抑制してくれます。
紅花油、コーン油、ひまわり油、大豆油などの調理油(オメガ6のリノール酸)や加工品、マーガリンなどに含まれる腐った油(トランス脂肪酸)を控えて、オメガ3の油を摂ることで、腸の状態は著しく改善してくれるはずです。
そして調理には、なるべくオリーブオイルかキャノーラ油を使うようにしましょう。



そして・・・「小腸」のテーマでも話題にしましたが、

<L-グルタミン>

体の中でも消化管は、最も多く、アミノ酸であるL-グルタミンを消費していると言えます。小腸の細胞は、他の臓器に比べてより多くのL-グルタミンを吸収し、第一のエネルギー源として使っています。
L-グルタミンは生のキャベツに多く含まれますが、積極的に摂取することで腸内細胞を健康的に強化しくれます。


そしてもちろん・・・乳酸菌を摂ることも有効ですよね^^。

<プロバイオティクスやプレバイオティクス>

過敏性大腸炎などの患者さんにプロバイオティクス、腸まで届く乳酸菌を長期間摂取してもらうと、下痢や腹痛が大幅に改善されることもよくあります。
またこのテーマでも述べてきましたが、プレバイオティクス(善玉菌のエサ)を摂ることで、腸内の善玉菌を育成し、消化と排泄機能の向上や免疫機能向上の効果を図ることができます。腸内環境を整えてあげること、これは様々な腸疾患においてとても重要なことです。

飲むときは、胃酸の分泌が少ない食前30分前に飲みましょうね。

また、腸の調子が悪い人に消化機能の低下がみられるので、消化酵素を摂ってあげることも助けになります。


<消化酵素>

消化酵素はもちろん人間の身体で作りだすことができますが、消化管の健康状態が良くない人は、酵素の分泌が少なく、消化過程に問題を起こしている場合が多いのです。
その場合、外から消化酵素を補ってあげると、消化管内の消化不十分な食物による問題を予防する助けとなってくれます。腸に届く未消化のものを少なくし、アレルギーを予防するとともに、栄養素の吸収量も増加させてくれるのですね。

有名なところでは、パイナップルに含まれる「ブロメライン」、パパイヤに含まれる「パパイン」など。もちろんサプリメントでもあります。
食後のお腹の張りがある人などは、試してみてくださいね^^。



その他、通常のビタミン/ミネラルも必要です。

<ビタミン/ミネラル>

特に腸が弱い人は、ビタミンB群や亜鉛などが減少していることが多く、これらは必須の栄養素になります。
またビタミンAも小腸と大腸における細胞の成長や修復に必要ですね。

消化機能が落ちていると栄養素の吸収率が、健康な人より格段に落ちてしまうので、こういった方はマルチビタミン/ミネラルのサプリメントを飲んであげるのも手でしょう^^。



さてここまで、腸に有効な栄養素を述べてきました。


私が臨床をやってきて、腸の状態を改善する上で大事なポイントだと思うのが、以下の点です。

①アレルギーの食べ物がないか一度確認する
②動物脂肪、トランス脂肪をなるべく避ける
③オメガ3脂肪酸を積極的に摂取する
④糖分(炭水化物含む)の摂取許容量を見極めること
⑤精製された砂糖や小麦の摂取量をなるべく少なくする
⑥アルコールをやめる
⑦乳製品も場合によってはやめた方が良い人も多い
⑧乳酸菌を毎食30分前に摂る
⑨毎食適度な繊維質を摂る(ただし、腸が過敏な人は刺激が多すぎると下痢をします)


これができれば、ほとんどのケースで改善してくれます。



最後の言葉になりますが・・・

“腸が元気になれば!
身体が健康に!
そして長生きに!

長い間、このテーマを読んできた方には、腸が元気になることがどれだけ大事なことかわかって頂けたと思います。

身体を動かすための大事な栄養素。
それを吸収する上で大事な消化管。
そして免疫の土台ともなっている腸。

単なる下痢や便秘と思わず、腸の状態を改善してあげることは、私たちが健康になるために何よりも大切なことだと思います。
慢性的な下痢や軟便、そして便秘。
いつものことだからとあきらめず、今一度、自分のお腹に注目してみましょう!



なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。
今日で今年の投稿も最後になります。みなさん、今年もThink Health読んで頂き、本当にありがとうございました^^。またコメントや質問、そして感謝の言葉など頂くことで、こういった情報を伝えていくことの必要性を再認識しています。また来年も、変わらずみなさんの健康に少しでも役に立つ情報を書き続けていきますので、じっくり読んで頂けたら嬉しく思います。
いつもありがとうございます。

みなさん、良いお年をお迎えください^^。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2014-12-30 10:51 | 腸管免疫

NO.566 腸管免疫 その33 プロバイオティクス

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以前のblogでも述べたように人体の腸の長さは約8.5~9mで、広げたときの面積はバトミントンコート半面に相当しており、腸のひだの中には、約500種類の細菌、計100兆個もの細菌が存在すると言われています。
そして腸内環境には、この腸内細菌のバランスが非常に重要な話はしてきました。
腸内細菌のバランスを回復させるためには、腸管によい適切な食べ物の組み合わせや健康的な生活を送ることは重要ですが、プロバイオティクスもおおいに助けになります。



今日は、このプロバイオティックスについて話していきましょう。

ここ10年ほどにわかに、腸内環境を、生きた微生物で整える「プロバイオティクス」の考え方がヨーロッパから世界に広まっています。
「生きて腸に届く乳酸菌」というフレーズも、よく耳にしますね。
実は、そのパイオニアは日本人。

有名な代田稔博士は、80年も前に「予防医学」「健腸長寿」を提唱し、乳酸菌シロタ株(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株。通称ヤクルト菌)を発見しました。
これが世界初の、人腸由来の「生きて腸に届く乳酸菌」だったのです。
代田博士は、人が栄養を吸収するのも、病原菌が暴れるのも腸。腸が丈夫になってこそ、人は健康になれると考え、「人腸乳酸菌」に着目したのです。
乳酸菌は乳酸を生産することによって、悪玉菌を減らしてくれます。

当時、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌が腸の有害な微生物を抑えることは、すでに知られていました。しかし、ネックは口から摂ると強い胃酸にやられて死んでしまうことだったのです。
代田博士は、人の腸にすむ乳酸菌をひとつひとつ取り出し、胃液や胆汁を加えた培地で鍛え上げる培養に没頭しました。そして1930年、人腸乳酸菌の中の、酸にもアルカリにも強い株を分離し、強化培養することに世界に先駆けて成功したのですね。



いままで、世界のさまざまな地域で、多くの菌株の細菌が培養され、ヨーグルトやケフィアなどの食べ物に使われてきました。
みなさんも長寿の人が多い地域にこれらの食品を摂取する習慣があることを知っていると思います。
現代では、これらの細菌をフリーズドライ(凍結乾燥)させたサプリメントが売られています。便利になったものですよね。

これらのサプリメントに含まれている細菌の菌株には、ラクトバチルス菌類(アシドフィルス、ラクトバチルス・ラムノサスとラクトバチルス・サルバリウス)、ビフィズス菌とストレプトコッカス・サーモフィルス菌があります。
これらの種類の乳酸菌を含むサプリメントのことを「プロバイオティクス」と呼びます。

また現在では「プレバイオティクス」というような腸内細菌の生育を促す難消化性食物繊維もあります。オリゴ糖などがよく知られていますよね。
善玉菌がこれを食べて増えるわけです。
近年プロバイオティクスの事は、マスコミでも盛んに取り上げられますが、プロバイオティクスの乳酸菌類の増殖を助けるためにそれらの餌であるプレバイオティクスも併せて必要でしょう。
また両方が併せてとれる食品やサプリメントも出ています。



プロバイオティクス
腸内に住む微生物のバランスを改善して有益な作用を与える生きた菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)、またはそれを含む食品

プレバイオティクス
食べ物を由来とする成分で、大腸にそのまま到達して腸内の善玉菌を増殖させる働きのあるもの。でんぷんやラクトフェリン、オリゴ糖など。

シンバイオティクス
プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方を持ち合わせた混合食品。


このプロバイオティクスとプレバイオティクスという考え方は、近年出来ましたが、これらを摂ることで、腸管の機能は改善し、結果的に便の量が増大します。それは排便するほとんど半分が乳酸菌だからなのです。
これは腸内細菌のバランスが崩れて、悪玉菌が多いと便が少なくなるとも言えます。しかし、善玉菌が多いと最大で45%便の量が増えると言われています。


さて、ここで良いプロバイオティクスの製品を探すポイントをあげましょう。



1.乳酸菌の数
ボトルのラベルを読んで、1回分当たりの乳酸菌の種類と数ををみてください。
100万単位ではなく10億単位であると良いです。

2.乳酸菌の品種
胃酸に強い乳酸菌の種類()が十分にあるのを確認しましょう。

3.乳酸菌の有効期限
乳酸菌はフリーズドライされているので乳酸菌が死んでしまう有効期限を確認しておきましょう。

4.冷蔵庫に保管
培養された乳酸菌は、冷蔵庫に入れておくと長持ちします。

5.プレバイオティクス含有のもの
最近ではプレバイオティクスが含まれているサプリメントもあります。これらを両方摂ることでより効果があがります。



ロングテーマでしたが、明日でこのテーマ最後のお話なります。
みなさんもここまで読んで頂き、本当にありがとうございました^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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# by chiropratica | 2014-12-29 10:49 | 腸管免疫

NO.565 腸管免疫 その32 大腸におすすめの食事

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今日は、大腸の機能低下に対して、カイロプラクティックのアプライドキネシオロジーで行われる食事内容の変更について紹介します。
まず、もう一度「精製炭水化物」を摂ることが、どのような過程で大腸の機能を低下させるのか簡単におさらいしましょう。

精製炭水化物とくに白砂糖、パン、白いご飯などは、腸管内に悪影響を及ぼすバクテリア(細菌)や真菌の培地を提供することになり、腸管内の細菌バランスを崩してしまうことになります。
この状態が続くと、最終的に腸管の健康状態は悪化し、腸管の透過性が亢進してしまうことで、身体の内部に毒素が混入してしまいます。
またこの状態により、免疫に多大な貢献をしている腸内細菌のバランスが崩れることによって、免疫システムが弱まり、アレルギーにつながるケースも多々あります。
ちなみに補足ですが、もちろん過敏性(アレルギー)がある食品をとり続けても、同様に腸管の状態は悪化します。



さて、精製炭水化物についてもっと悪いことが、精製炭水化物は血糖値を急激にあげるため、余計な血糖ストレスが身体にかかるということです。身体の血糖値というのは常に一定に保たれてなければならないので、血糖値の上下が激しいのはあまりよくないのですね。そして特に血糖調節に関わっている副腎には多大な負担がかかるわけです。
これが続くと、副腎機能低下症の状態になります。

副腎疲労の状態が、精製炭水化物の摂り過ぎと関わっているというのはよく言われることでもあります。


この副腎疲労が極度になってくると、副腎のミネラルコルチコイド(炎症促進ホルモン)と糖質コルチコイド(炎症抑制ホルモン)の減少が起こり、炎症に対する対処がうまくできなくなってしまいます。
もし、大腸炎などが起きている場合は、精製炭水化物により、大腸の機能を低下させ、そこに副腎疲労が伴うことによって炎症が抑まりにくい状況に陥ってしまうと言えるでしょう。
どうでしょう。
精製炭水化物が身体に及ぼす悪影響について少し理解できましたでしょうか。



さてもうわかっているとは思いますが・・・
この状態を予防するには、前から述べているように精製された食べ物ではなく、未精製の炭水化物を摂るということがまず第一のポイントになります。また同じようにその他の食品からしっかり食物繊維を摂るということが大事なのです。
未精製の炭水化物にはいわゆる食物繊維が多量に含まれています。食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を向上させます。また便の滞留を予防し、健全な排出をすることで、腐敗物や毒素の減少につながるわけです。
また食物繊維にはもう一つ利点があります。食事に食物繊維をプラスするだけで、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれるのです。
炭水化物を急に食べる前に、野菜などをしっかり食べてから炭水化物を摂りましょう。
それだけでも消化のスピードがゆっくりになり、血糖値上昇が抑えられます。
これはさきほど言った副腎に対しても、優しい食べ方になるというわけですね^^。



アプライドキネシオロジー(カイロプラクティックのテクニックの一つ)のデビット・S・ウォルサー先生は、もうすでに25年くらい前に、大腸炎や憩室炎などの患者さんに、他の医師から指導された食事内容を繊維質摂取が増加するような食事内容に変更させることで、効果をあげていました。
その当時は、まだ他の治療家や医師は、このような食事内容に反対していましたが、その後時代が変わり、今では、同じような食事法を指導しているといいます。
20年以上も前からこのようなことに気づき、実践していたのだからすごいと言えます^^。

またデビット・S・ウォルサー先生は、現代の食環境の中では、食事に「糠」を取り入れてあげると良いと言っています。もちろん玄米や全粒粉を食べることが一番なのですが、それが出来ないような方は、穀物の「糠」を手に入れて、それをさまざまな食べ物と一緒に摂ることで、容易に食生活に繊維質を取り入れることが出来ます。


これはおもしろいかもしれませんね^^。



健康な大腸機能に必要な糠の量は、個人の体質や食生活などによって異なり、初めは、ティースプーン1杯を1日3回摂取し、適切な結果が得られるまで摂取量を増やしていくそうです。
1日1回、適度に柔らかい便の排出があること、また便の臭いがないことが健全な大腸機能を示すサインでもあり、これを判断基準にします。
またこれは、バクテリアの量や腐敗の程度を示すサインでもあります。
もし大腸の機能低下が気になる人は、試してみてはいかがでしょう。
あまり味はしないですが、普通に食べ物にふりかけても食べれるので、手軽と言えば手軽ですね。

今の世の中、健康に関心を持っている人はたくさんいると思います。
またサプリメントも出回り、栄養素や健康食品に関しての興味も高いでしょう。
しかし、私たちは、多くの精製食品や加工食品に囲まれ、企業も魅力的なコマーシャルを掲げているので、良い食生活を送るのは難しいかもしれません。なんとも誘惑の多い世界です^^;。

ただ全てを変えるのが大変でも、毎日の食事に少しでも食物繊維をプラスしてあげることが大腸にも、そして健康にも良いということが、このテーマを読んできた方にはわかっていただけたのではないでしょうか。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2014-12-28 10:41 | 腸管免疫

NO.564 腸管免疫 その31 過敏性大腸炎について

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前回もお話しましたが、腸は「第二の脳」と呼ばれます。
これは、腸が独自の脳を持っているということです。




腸内に入ってきた物質を良いか悪いかを判断する以外に、それをパターン化して記憶する非常に巧みな仕組みがあります。
過敏性大腸炎のお話に移る前に、脳と腸の意外な関係と仕組みをお話しますね^^。

腸と脳は神経があるかのように繋がっていて、脳が不安やストレス(必ずしも自覚できるとは限りません)を感じると、その信号が腸に伝わって腸の運動に影響を与えています。
最近では、脳内の神経伝達物質「セロトニン」の95%が腸で作られていることがわかってきました。またセロトニンだけでなく、その他の脳に関わる様々なホルモン(ペプチド性ホルモン=脳内ペプチド)も生産していることもわかってきています。
そう考えていくと、腸には脳内と同じ神経伝達物質が多く存在し、脳内と同じようにはたらいていること、また、血管や神経が集まっているところでもあるので、腸のセロトニン分泌状態や、はたらきの良し悪しは脳以上に全身に影響を及ぼすことになるということでもあります^^。腸は消化や吸収、そして排便をしているだけのところではなかったのですね。




試験前や発表会の前などに緊張のあまり、急な腹痛や下痢に襲われたりしたことがないでしょうか?
このように実は、頭で考えることと腸の活動は密接につながっていいます。

先程のセロトニンの話ですが、セロトニンには精神を安定させる働きがあります。お話したように、人体で産まれるセロトニンの内、なんと95%は腸で生まれているのですが、それ以外は1%が脳で、残りは腎臓や血小板などで作られています。腸内セロトニンと脳内セロトニンでやりとりがなされているという証明はまだないですが、脳と腸の関係が深く、そもそもうつ病患者に便秘がちの人が多いということを考えると、腸内環境を整えるのは非常に大切なことかもしれません。




さて、ここまでお話したところで、過敏性大腸炎にお話を移しますが、過敏性大腸炎(IBS)とは、下痢や便秘などの便通異常をともなう腹痛や腹部不快感が、慢性的にくり返される疾患のことで、現代のストレス社会では急増している病気のひとつです。
脳が不安やストレスを感じると、その信号が腸に伝わって腸の運動に影響を与えることがわかっています。過敏性大腸炎(IBS)の患者さんは、この信号が伝わりやすくなっているため、腸が過剰に反応してしまうのです。また最近では、このしくみにセロトニンという物質が深くかかわっていることや、セロトニンをコントロールすることで、ストレスがあっても症状を抑えられることがわかってきたのです。

脳がストレスなどの刺激を受けると、腸の粘膜からセロトニンが分泌されます。それがさらに腸内にあるセロトニン受容体と結合します。すると、腸の蠕動運動が異常をきたし、下痢や腹部症状を引き起こすと言われているのですね^^。




例えば、イライラ、ムカつき、やる気が起きない、疲労感、うつ症状、これらは脳内の幸せ物質であるドーパミンやセロトニンが不足しているから起こる症状でもありますが、実は脳だけの問題ではなく、これら幸せ物質の腸内での作られ方に問題がある可能性があります。セロトニン等の幸せ物質が腸内で十分に作られ、作用するには、腸内環境を良くすることが先決なのです。

「セカンド・ブレイン=第2の脳」の本の著者であるアメリカの神経学者マイケル.D.ガーション博士は、食べ物でトリプトファン(セロトニンの前駆物質であるアミノ酸)を摂っても腸内細菌がいないとセロトニンが増えないと話しています。また腸内細菌がこれらの幸せ物質の生産に関係していることも明らかにしているのですね。セロトニンやドーパミンの体内量が減ると、人は幸せ感を感じなくなり、特にセロトニンの不足は鬱病の原因にもなっていますから、セロトニンが生成できるように腸内環境を整えることが大切なわけです。

セロトニンや、その他の神経伝達物質の合成を助ける腸内善玉細菌を増やすには、乳酸菌はもちろん、いままで勉強してきたように腸内細菌の餌となるオリゴ糖、食物繊維も必要となります。




みなさん是非、第二の脳としての腸を、脳と同じぐらい大事にしてあげてくださいね^^。
また過敏性大腸炎を改善するには、食物アレルギー/過敏症があるかどうかのチェックは必ず必要になります。こちらもまた機会をみてお話しますので、楽しみにしていてください。



小菅一憲

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# by chiropratica | 2014-12-27 10:44 | 腸管免疫


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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