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NO.509 生理前症候群PMS その16 「PMSの症状3 イライラ、ゆううつ、キレる、だるい」

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今日はPMS時の精神的な症状についてお話しますね。
イライラ、ゆううつ、キレる、だるいなどの症状を持っている女性は、本当に多くいます。

こういった精神症状にも原因があります。
いくつか挙げていきましょう。



1.女性ホルモンのバランス

いままでお話してきたように、月経に際して女性の2つのホルモンの分泌量は変化しています。女性のイライラや情緒不安定な症状が出やすい一つの原因としては、排卵日から3日間の辺りで、黄体期に伴って分泌されるプロゲステロンがトリプトファンというアミノ酸から、セロトニンというホルモンに変化させる動きを低下させることからです。
脳内には神経刺激を伝達する作用をもつ、セロトニンという物質があります。セロトニンは神経線維の末端から分泌され、神経情報を伝達する役割を担っていますが、良く知られているのは、精神を安定させたり、リラックスさせる効果ですよね^^。月経の前にはこのセロトニンが低下することが知られており、この月経前のセロトニンの低下が精神症状が出る原因ではないかという説が有力視されているのです。


2.ストレス

ストレスの蓄積もまた、脳内神経伝達物質であるセロトニンの分泌を低下させます。ストレスが、セロトニン欠乏状態に拍車をかけ、更に精神的症状を悪化させると考えられます。
ストレスによるアドレナリンやノルアドレナリンの分泌が多くなると、同じようにイライラや情緒不安定な症状が出ます。もちろんこの時はセロトニンは少なくなっていますが、前にお話した通り、ストレスは女性ホルモンのバランスを崩し、エストロゲンとプロゲステロンがどちらも過剰になってしまったり、エストロゲン過剰な状況も作り出します。
こう考えると、女性ホルモンのどちらが過剰になりすぎても、こういった精神症状は起こりやすいと言えますね。
やはり女性ホルモンのバランスはとても重要なわけです。

それから、他の原因としては、βーエンドルフィンの低下が考えられます。脳の中で分泌され、モルヒネの作用があるβーエンドルフィンという物質が月経の前になると急激に低下し、その結果精神的に影響し、うつ状態になりやすいのではないかとみられています。βーエンドルフィンの低下はネガティブ思考の原因になりますね^^。


ちなみにこういった原因から起こっている場合は、トリプトファン(セロトニンの前駆物質)をサプリメントで摂ってもらうと大きな改善が見られます。1999年にアメリカで発表されたPMSとトリプトファンに関する研究によると、1日あたり6000mg(1回あたり2000mgを3回)という大量のトリプトファンを継続的に摂取してもらったら、重いPMSで悩む女性たちの情緒不安定、イライラ、神経過敏症状が顕著に改善したという報告があるそうです。


3.低血糖

このテーマでもPMSのタイプで低血糖についてはお話しましたが、PMS時は特に血糖値が不安定な状況が起こりやすいと言えます。
もう一度復習していくと・・・
私たちが生命活動を維持するためには、血糖濃度が常に一定でなければなりません。人間の脳はブドウ糖のみをエネルギー源としているので、血液中のブドウ糖量が低下すると脳の働きが弱まり、集中力や忍耐力が低下し気力を失います。また、体の各部分の筋肉への指令が滞り、体が思うように動かなってしまうのです。
実は生理前になると、インスリン(血糖値を下げるホルモン)の効果が低下して、血糖値を下げるために普段より多量のインスリンが必要になります。そのため、食事から2~3時間後に低血糖を生じやすくなり、精神的に不安定になったり、気分がざわざわしたりします。血糖値が低くなり過ぎると、アドレナリンという物質が分泌され、身体の細胞に貯えられている糖を血液中に放出させ、血糖値を一定に保ちますが、みなさんもご存知の通り、アドレナリンは、挑戦や脅威、危険に直面した時に分泌される「攻撃性ホルモン」でもあり、イライラや攻撃的な言動はその影響によって起こることになります。
一般的に女性は血糖値が下がってアドレナリン分泌まで、4~5時間は普通に過ごせる(男性は6~7時間)と言われています。しかし月経前になると、たった3時間でアドレナリン分泌が起こり始めます。PMS(月経前症候群)の突然のいらだちは、長時間食事を摂らなかった後に起こりやすく、その原因はアドレナリンの分泌にあると考えられます。対策としては、三食きちんと食事を摂っていたとしても、月経前は通常時よりも1~2時間短い時間でアドレナリン分泌が起こるため、月経前の期間は、食事を3時間置きに摂る(もしくは甘くない間食を食間に摂取する)のが好ましいとされています。
また、砂糖は一時的には血糖値を上げて気分を落ち着かせてくれますが、その後の急激な血糖値の低下によって、かえって不安定な気分になるので注意をしなければなりません。
また炭水化物を摂るとしても、砂糖、精白した穀物(白米、精白した麺類、白いパン)取りすぎに注意してくださいね^^。
これらは血糖値を急激に上下させて、症状を悪化させるばかりか、自律神経の働きを乱してしまいます。


こういった症状には、マグネシウムなどの栄養素は必須になりますね。



いかがでしたか?

生理前のイライラ、ゆううつ、キレる、だるいなどの精神症状がある方は、是非参考にして対策を練ってみてくださいね。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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by chiropratica | 2014-08-29 07:13 | 生理前症候群PMS

NO.508 生理前症候群PMS その15 「PMSの症状2 むくみ、腹部膨張、乳房張り」

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今週から一挙に涼しくなりましたね。
もう夏が終わりかと思うとちょっと寂しくなります。

さて、今日はPMSの症状2として「むくみ、腹部膨張、乳房張り」についてお話していきましょう。

むくみや乳房の張りは、PMSの一般的な症状です。以前は、黄体期に多くなるプロゲステロンの作用と思われていました。
しかし、実際は慢性的なエストロゲン過剰状態を示しています。
カイロプラクティックのアプライドキネシオロジーのシノプシスにも、エストロゲンは、ナトリウムと塩素の保持により水分の体内保持を起こし、これは排卵期と月経開始直前の血中エストロゲン値の上昇と共に顕著に観察されると書かれていますが、エストロゲンのホルモンバランスが崩れると副腎からのアルドステロンというホルモンを増加させる傾向にあります。アルドステロンは塩分を細胞内に一定量を留めておくような作用があるので、このホルモンが増え過ぎてしまうと、腎臓からの正常な塩分の排出が行なわれず、むくみ、腹部膨張、乳房の張りなどが起こるわけです。
このように、排卵期や月経直前の水分保持は、過剰なエストロゲンに起因し、さらにこれが月経前の緊張症や体重増加の原因となるとされていますね。




ジョン・R・リー博士は、こう言っています。
痛みを伴う、パンパンに張った、そしてシコリのはる乳房は、PMSの一般的な症状ですが、PMSでなくても現れることがあります。
生理前に乳房が痛くなったり、しこりが出来たりするのは、慢性的なエストロゲン優勢状態を示しており、これは乳房が拮抗する他のホルモンのないエストロゲンに常時晒されているという意味でもあります。これは特に乳がんの危険因子になります。PMSと同じで、生理前に亜鉛10mg、ビタミンE(400IU)、マグネシウム(300〜400mg)、ビタミンB6(50mg)を含む総合ビタミン剤を摂取することが重要です。肝臓を助け、解毒作用のあるハーブ調合剤を使います。柴胡(さいこ)、オオアザミ、メギ、あるいはキンポウゲ、ゴボウの根、ナガハギシギシ、タンポポの根。また女性のためのハーブ調合剤、イタリアニンジンボク、ルイヨウボタン、野生のヤムイモ、当帰(トウキ)。エストロゲン補充、カフェイン、酪農製品、飼育場所の決まっている家畜の肉は避けましょう。



こうなってくると、確かにエストロゲンが過剰になることで、こういったむくみや腹部膨張、そして胸の痛みなどが起こることは理解出来てきましたね。
ちなみにエストロゲン過剰になる原因は、すでにこのテーマでも述べてきましたが、私の知っている栄養の先生が言うには、生理時期に発症するむくみや血圧の上昇が現れやすい傾向の女性を観察すると、便秘がち、もしくは慢性的な便秘の女性が多いことが言えるそうです。
そしてその原因には、排卵後に不要になったエストロゲンが肝臓で生産される胆汁と一緒に排泄される時の代謝障害によるものだそうですね。

エストロゲンが過剰になる原因で、肝臓障害や便秘などによる代謝がうまく行なわれないというのはよく言われることなのですが、便秘が起きている場合、大腸で水分の再吸収やビタミンKの吸収と同時に、排泄された不要なエストロゲンの一部が再吸収され、再吸収された一部のエストロゲンの影響により、身体は、次の月経周期での排卵や子宮内膜の準備に必要なエストロゲンが十分あると誤解して、副腎でDHEAから分化して作られるエストロゲンが少なくなってしまうのです。

ただ、実際には、この再吸収されたエストロゲンは排卵を促したり、子宮内膜の成長にも大きな働きを持つエストラジオール(E2)が少なく、正常な排卵と子宮内膜成長のプロセスが進まず、副腎機能への影響が起こり、こういった便秘による悪循環が慢性的ンいなってくると、生理不順や水分の鬱滞、むくみはもとより、肝臓でDHEAのためのステロール合成にも影響が起こってくるので、次第にDHEAの生産低下にもつながってきます。



かなり難しい話になりましたが、便秘けっこう怖いものなのですよ。
PMSの改善のために、野菜やキノコ類などの食物繊維を多く摂ってもらうようにアドバイスするのは、こういったこともあるのですね。

生理前にむくみなどが強い方で、便秘気味の方は是非便秘の改善に取り組んでみてくださいね。
このblogのカテゴリーで「消化と吸収」や「腸の話」のところが参考になると思います^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-28 21:53 | 生理前症候群PMS

NO.507 生理前症候群PMS その14 「PMSの症状1 頭痛」

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今日から、PMSの症状について詳しくお話していきますね^^。
まずは「頭痛」から。

PMSの頭痛の原因はいくつかあります。
代表的なものをあげていきましょう。



1.頭蓋骨の水分貯留により起こる頭痛

これはやはりホルモンバランスが大きく関わります。日本の多くのドクターは、プロゲステロンの影響により、頭蓋骨間隙に水分貯留が起こるとしているものが多くありますが、エストロゲン過剰によって水分貯留が起こることも多くあります。


2.ヒスタミン不耐症

2つ目にヒスタミン不耐症です。
あまりこの不耐症は馴染みがないかもしれませんが、ヒスタミンが含まれる食品食材を食べることで頭痛、生理痛、鼻炎、目のかゆみ、蕁麻疹、湿疹などの症状を発症するものです。
またDAO(ジアミン酸化酵素)というヒスタミンを代謝してヒスチジンに変える酵素が不足欠乏することでも発症します。DAOは小腸近辺に存在するので、ヒスタミン不耐性の症状には腸にかかわるものが多くなります。

実は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンは、このヒスタミンを分解するDAOの生産を著しく抑えてしまいます。こういったことから、エストロゲンが過剰な方や、排卵期に調子が悪くなる方、ひどいPMSを持っている方の中にはDAOがうまく生産出来ず、その結果ヒスタミン不耐症による頭痛を起こしている方がいます。またヒスタミンによる問題は、その他の症状も起こすので生理痛や湿疹など皮膚のかゆみにも関係してきますね。
こういった方には、ヒスタミンが豊富な発酵食品(みそ、納豆、漬けもの)と、保存食品(ひもの、塩漬け)、チーズ、ワイン、日本酒、酵母食材をなるべく避けてもらうことが必要になります。もちろんDAO自体を摂ってもらったり、DAOよりは分解能力は弱いですが、大根おろしを摂ってもらうこともあります。
さらに有効なサプリメントとして、ケルセチンや月見草オイルなどがありますね。

ヒスタミン不耐症については、また別の機会にでも詳しくお話したいと思います。
月経の問題には深く関わっているとともに、炎症や腸の問題の背景にも実はこのヒスタミン関連が影響していることも多いので、とても面白いテーマなのです。


3.エストロゲン過剰によるマグネシウム不足

このテーマの最初でお話しましたが、エストロゲンは生理後10日目から上昇し、排卵期がピークになりますね。エストロゲンの作用の1つにマグネシウムを骨や筋肉に集中させるというものがあります。実は月経に関わって頭痛が出る原因にこれが関係していることがあるのです。
というのは、このエストロゲンの作用によって脳内のマグネシウム量が低下し、マグネシウム不足による頭痛が起こることがあるからです。マグネシウム不足によって片頭痛が起こることは以前のblogでも紹介しているのでそちらを参考にして頂ければと思いますが、マグネシウムが不足することによる弊害は本当にたくさんありますね。


4.頭蓋骨障害

これは、カイロプラクティックの分野ですが、月経に関わる問題を持っている方に多くみられる頭蓋骨障害があります。頭蓋骨は迷走神経を通して内分泌系に関わると言われますが、女性の生殖器やホルモンバランス、そして月経に関わる問題に関係して、ある特定の頭蓋骨障害はよく起こるものと言えるでしょう。
また頭蓋骨障害では、頚部の緊張はもちろん、ひどい頭痛が見られることも多々あります。

もちろん治療は、カイロプラクティックで大きな改善が得られますよ^^。


5.低血糖症

PMSに関連して低血糖が起こる方は、低血糖時に頭痛が起こることも多くあります。



いかがでしたか?
1つ頭痛をとっても様々な原因があることにビックリしたのではないでしょうか?
自分の原因となっているものにアプローチすると意外と、薬も使わずに楽になるものですよ。
もし興味がある方は一度ご相談くださいね。

次回は「むくみ、腹部膨張、乳房張り」についてです^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-27 10:30 | 生理前症候群PMS

NO.506 生理前症候群PMS その13 「プロゲステロンが大事!」

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PMSは、いままで生理前に分泌が多いプロゲステロンが原因と考えられていました。
しかし実は・・・エストロゲン優位が原因で起こることがわかってきました。
高濃度のエストロゲンは有害で、副作用を示します。
その逆にプロゲステロンには副作用がありません。これは妊娠中は通常の何倍ものプロゲステロンが出ているのに、問題が起こらないからです。

最も多くの女性が訴えるPMSの症状の1つは、体重の増加、イライラ、うつ状態、性欲低下、疲労、胸のはれ、甘い物に対する切望、及び、頭痛です。1953年に、Katharina DaltonとRaymond Greeneという2人の英国の医者がPMSについての症例報告を世界で初めて発表しましたが、その中でDalton博士は、プロゲステロンを注射することによって、月経の偏頭痛を緩和することに気付いたとしています。またDayton博士は、それから他の女性にもプロゲステロンを注射し、彼女らのPMS症状を90%軽減することに成功しています。




プロゲステロンの働きについて少しお話しておきましょう^^。

プロゲステロンの面白いのは、エストロゲンの原料、前駆物質でもあるということです。
またテストステロンや副腎皮質ホルモンの原料にもなっています。
つまりそれだけ重要なホルモンだということです。
プロゲステロンは何から作られるのかということ、コレステロールからつくられたステロールのプレグネノロンから作られています。人の細胞内のミトコンドリアという小さな工場で、コレステロールはプレグネノロンに変化し、プレグネノロンは卵巣と副腎でプロゲステロンに変化するのです(プロゲステロンは副腎でも少量作られます)。
先ほども話しましたが、プロゲステロンが重要なのは、エストロゲンなどの性ホルモンだけでなく、ストレスに対する反応や糖のコントロール、塩分とカリウムのバランス、そして血圧コントロールに必要な副腎皮質ホルモンが、このプロゲステロンから作られるということです。

これだけ大切なホルモンの原料になっているということを考えれば、プロゲステロンの不足が大きな健康問題を作るということは想像できるでしょうか?



コレステロールは、体内の細胞、とくに肝細胞の中で酢酸塩という2つの炭素原子を持つ物質から作られますが、この酢酸塩は糖質と脂肪が分解されたものです。なので、実はコレステロールを食べるとコレステロール値が上がるというのは間違えで、糖質や脂肪を食べ過ぎるとコレステロールが上がるのですね。
体内のホルモンはコレステロールから作られますが、つねに変化する身体の状態や必要性に応じて生産量を変えていきます。ホルモンは複雑な器官同士のネットワークをコントロールしている重要なものです。それなので、必要に応じて常に生産や代謝を行っており、必要がなくなれば体外へ排出もされているのです。
プロゲステロンはホルモンの中でも中心的役割を演じていると言います。
体内の主要器官にある細胞は、プロゲステロンを使って、副腎コルチコステロイド、エストロゲン、テストステロンなどを必要に応じて作っているのです。



最後にプロゲステロンの働きについて

・エストロゲン、テストステロンなど他の性ホルモンの前駆物質になる
・子宮内膜の分泌を維持する
・妊娠の全期間を通じて胎児の生存に必要
・乳腺繊維種を防ぐ
・脂肪をエネルギーに変えるのを助ける
・自然な抗うつ剤になる
・甲状腺ホルモンの働きを助ける
・血栓を正常にする
・血糖値のコントロールに役立つ
・亜鉛と銅のレベルを正常に維持する
・血液中の酵素のレベルを正常に維持する
・体熱発生効果(体温の上昇)を持つ
・子宮体がんを防ぐ
・乳がんを防ぐ
・骨を形成し、骨粗鬆症を防ぐ
・副腎皮質ホルモン(コルチゾン)の前駆物質になる

とこれだけの働きがあります。



プロゲステロンの大事さに気付かず、エストロゲンを補充している婦人科医がとても多いのが現状です。

みなさんは是非!
プロゲステロンの大事さを覚えておきましょう!



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-22 20:58 | 生理前症候群PMS

NO.505 生理前症候群PMS その12 「エストロゲン優位の原因その2 環境エストロゲンへの暴露」

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私たちの周りには、石油化学製品が溢れています。
プラスチック、マイクロチップ、医薬品、衣類、食品、石鹸、殺虫剤、香水・・・
これらの生体異物は、身体に入るとホルモン様の作用を現します
こういった環境ホルモンが・・・
人体のホルモンバランスに大きな影響を与えています。


生体異物のほとんどは、石油化学製品、つまり石油を原料に作られたものです。私たちは石油化学が浸透した世界にいきています。車は石油燃料で走り、多くのビルは石油で暖房され、数千、数百万種類の品物が石油化学の産物を原料にし、これを含む製品として作られています。プラスチック、マイクロチップ、医薬品、衣類、食品、石鹸、殺虫剤、香水など全てです。これらが私たちの生活を向上させているのは間違いありません。しかし、同時に私たちは空気、水、土壌、そして身体も、石油化学によって広く汚染されるという代価を支払っているのです。
特に塩素を使う加工プロセスで出来るもの、塩素と有機物の相互作用で発生した「有機塩素」と呼ばれる副産物は、私たちと環境にとって脅威であり、どちらも発がん性物質(ダイオキシンやPCBがそう)であり、生体異物です。


こういったものは体外で作られているものなのに、身体に入ればホルモンあるいはエストロゲンに似た作用を現すので、人体のホルモン・バランスに大きな影響を与えます。
ある種の石油化学物質は、強力なエストロゲン作用を発揮します。
石油化学物質は分子構造に、細胞中にあるホルモン受容体の「点火装置」をオンにするカギを持っており、これでホルモンのスイッチを入れてしまうのです。




天然成分に比べて、人工合成の薬品ははるかに力が強いことはみなさんも知っていると思いますが、生体異物も同じなのです。生体異物のエストロゲン作用は、卵巣でつくられる自然なエストロゲンよりもかなり強いのです。魚に与えた場合、ナノグラムといった極微量でも強力なエストロゲン作用を発揮することがわかっています。ナノグラムは10億分の1グラムのことで、大雑把に言えば、オリンピックの水泳プールに砂を一粒入れたのと同じ程度の比率です。これを人体で考えると、人間にエストロゲン作用を与えるには、考えられないぐらい微量で良いことになりますよね。怖いものです。
生体異物の安全性を主張する人は、一品目から身体に入る生体異物はほんの少量だと言います。しかし、私たちは毎日、数多くのものからそれぞれの生体異物を少しずつ身体に入れているわけなのです。
(What Your Doctor May Not Tell You About MENOPAUSE/John R.Lee,M.D.参照)




いかがですか?
こういった身体の外から入ってくる環境ホルモンの影響で、体内のホルモンバランスが崩れ、エストロゲン優位な状態を作り上げていると言えます。

人間が作った化学物質にはホルモンと似た作用を示すものがあり、それは特に女性のエストロゲンと似た作用を示すのです。そして悪いことに体内に入ると、ホルモン分泌を乱し、生殖細胞や生殖器に異常をもたらすと言われています。
テュラン・エグザビアー生物環境研究所所長のJ・マックラクラン博士は、従来の毒物学研究の方法でこの新しい化学物質の影響を計ることは難しいと述べており、これらの影響は次世代になって初めて現れるものだと述べています。
怖いですよね。

実際に世界では、この環境ホルモンの影響が至るところで見られています。

ペニスが小さくなって交尾が出来なくなったワニや、メス同士で巣作りするカモメ、雌雄同体のコイ科の魚などの野生生物の異常は世界各国から報告され、環境ホルモンとの関わりを疑われています。
日本でも自然が豊かな河川に住むコイに比べて、都会に住むオスのコイは、萎縮した性器の発生率が高いという報告があり、環境ホルモンで汚染されているためと説明されています。

そして様々な研究も行なわれています。
カリフォルニア大学が行なった複数の研究では、カモメの卵にホルモンのエストラジオールを注入すると、DDTにさらされた親鳥から生まれるヒナと同じ先天性障害を持つヒナになるのがわかったそうです。またオスのヒナは性腺が女性化して虚勢され、メスのヒナは卵巣が異常に発達したそう。

同じカリフォルニア大学鳥類研究所のM・フライ博士は、空気および水中の有機塩素殺虫剤が鳥の成長や生殖に与える影響を調べ、生体異物が起こす異常には次のようなものがあると指摘しています。
それには・・・こん棒上の脚、くちばしの変形、甲状腺肥大、一羽のメス鳥が異常に多くの卵を産む、メスの数の過剰、メス鳥同士のつがい、オス鳥の生殖腺の女性化、睾丸の中に卵巣組織できる、オス鳥の体内に卵管が生ずる、その結果としての繁殖障害があります。また有機塩素を親鳥に注射したところ、同様の異常がヒナに現れています。

フロリダ大学の研究者は、ダイコフォールというDDTに似た殺虫剤にさらされた親から産まれたワニが、メスもオスもエストロゲン値が異常に高く、テストステロン値が低くなることを報告しています。さらにメスは使い物にならないような異常な卵巣と卵胞を持ち、オスはペニスが異常に小さかったそう。その他、フロリダの湖に1980年に殺虫剤が撒かれて以来、若いワニの数は90%も減っています。つまりワニはもう子孫を産めない身体になっているということです。



こういったことの影響が人間にも起こっていないわけはないですよね・・・。

確かに近年、精液に含まれる精子の数が減少してきているという報告が、世界各国から相次いで出ています。また女性の乳がんの増加も環境ホルモンの影響が少なからずあるのではないかと疑われています。


スコットランドとデンマークの研究者が、93年5月の「ランセット」誌で、生体異物は人間の男子の精子の数を着実に減らしているという説を発表しました。コペンハーゲン大学の研究者は、1940年以来、精子数は50%以上も減っていると述べています。そして睾丸がんの発症率はアメリカと欧州では過去50年の間に3倍になり、睾丸が下がらないといった生殖器異常もますます一般化しているそうです。




怖いですよね・・・。

さて、ではこういったエストロゲン過剰の原因になる環境ホルモン。
私たちの身近ではどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。


1.食器、調理器具ではプラスチック製品は一切使用しない。(電子レンジ)
2.PETボトル類は使用しない。(特にコーヒーやお茶で加熱されるもの)
3.食器洗い、洗濯洗剤は合成界面活性剤を使用している商品は使わない。
4.シャンプー、洗顔料、リンスにパラベンが配合されている商品は避ける。
5.殺虫剤、合成芳香剤、蚊よけ剤は使用しない。


ここら辺のことは基本的なことになります。
またこれ以外にも、洋服、特に肌に触れる下着類や生理用品などは化学繊維は避けるべきでしょう。


その他、これは環境ホルモンとは違いますが、食品類でも注意が必要なものがあります。
まずカフェインはエストロゲンの生産量を増加させる(70%)ので避ける必要があります。

食べ物で環境エストロゲンが多く含まれるものとしては、動物性脂肪とくに脂肪の多い肉、そして乳製品が挙げられます。これらの動物は早く太らせて市場に出す目的でエストロゲン作用のある飼料を与えられていることが多くあります。穀物飼料を与えられる場合は、その穀類に殺虫剤を使われていることも多いですよね。そうなると環境エストロゲンの影響は、しっかり動物性食品の脂肪に蓄積されていると言っても良いでしょう。
なんと食用の牛は、1ポンドの牛肉をつくるのに15ポンドの穀物飼料を食べているのです。この種の動物の肉には殺虫剤が凝縮されていると言っても良いですよね。
こういった動物の肉や乳製品を食べると、強いエストロゲン作用を引き起こすことは疑いようのないことです。

そして、その他で場合によって注意が必要なのは・・・大豆、黒豆、ブロッコリー、カリフラワー、ヒマワリの種、クローバー、カモミール、アルファルファ、ザクロ、フェネル、リコリス(甘草)、ユッカ、ホップ、タイム、ターメリック、ナッツメグ、クミンなどの食材です。
これらは天然のエストロゲン作用を持つので、は更年期障害や不妊症などの改善目的で使われることもあるのですが、エストロゲン過剰の度合いによっては摂り過ぎには注意しなければならない食品にもなりますね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-21 10:14 | 生理前症候群PMS

NO.504 生理前症候群PMS その11 「エストロゲン優位の原因その1 ストレス」

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今日は、前回お話したエストロゲン過剰になっている背景の1つである「ストレス」についてお話しましょう!
エストロゲンとプロゲステロンのバランスで、エストロゲンが過剰になる原因の1つが「精神的・物理的ストレス」です。

先に要点をお話すると・・・

1.プロゲステロンが、副腎から分泌されるホルモンの材料になっているということ
2.プロゲステロンとコルチゾールは細胞内の共通レセプターの競合相手であるということ
3.ストレスはプロラクチンのレベルをあげ、プロゲステロンを抑制するということ


これらが理由でストレスが多くなると、エストロゲンが過剰になることにつながるのです。




さて、ではこれからこの3点について詳しく説明していきましょう^^。




1.プロゲステロンが、副腎から分泌されるホルモンの材料になっているということ

プロゲステロンは、DHEAには直接関わるわけではありませんが、同じ副腎が生産するコルチゾールやアルドステロンの材料となるホルモンです。

その代謝経路を少し書いてみると・・・
プロゲステロン → 17-ヒドロキシプロゲステロン → デオキシコルチゾール
→ コルチゾール

プロゲステロン → デオキシコルチコステロン → アルドステロン

このようにプロゲステロンが、コルチゾールやアルドステロンの材料となっているわけです。なので、ストレスによって副腎から分泌されるこれらのホルモンの需要が高くなってくると、同様にプロゲステロンの需要も高まります。こういったことが続くとプロゲステロン量は低下し、逆にエストロゲンが上昇し始めます。
またストレスや炎症拡大などによって過剰になったコルチゾールは、プロゲステロンの受容体の働きを抑制してしまうので、さらにプロゲステロン量は低下してしまうことにつながります。



2.プロゲステロンとコルチゾールは細胞内の共通レセプターの競合相手であるということ

先程お話したように、ストレスは、コルチゾールのレベルを上昇させます。コルチゾールは、恐れ、危険、あるいは競争意識といった感情への反応として主に副腎から放出されるホルモンであり、多過ぎると、コルチゾールはイライラ、怒り、激怒といった感情を刺激します。
疲れを押して、来る日も来る日も自分を駆り立てて働いても、コルチゾールは放出されます。コルチゾールは予備のエネルギー・システムと考えても良いかもしれません。停電になった時には、電力を補う乾電池と同じように、一時的には頼れますが、正規の電力の代わりにずっと使い続けることはできません。そんなことをしようものなら、乾電池も底をつき、大切な電源さえも失うことになります。同じようにコルチゾールと副腎に依存し続けることは出来ません。
いずれは臓器を消耗し、慢性疲労に陥ることになるのです。

コルチゾールとプロゲステロンは細胞内の共通のレセプターを奪い合っています。
そのため、コルチゾールが多いとプロゲステロンの活動を損ねてしまうことにつながります。
またそのことが結果的に、エストロゲン過剰な状況を招いてしまうのです。
慢性的に高くなったコルチゾールは、PMSのよく知られた症状と一緒にエストロゲン優勢の直接の原因となっているわけですね。

またコルチゾールの高いレベルは、血糖にも影響を与えます。コルチゾールは、グルコース(血糖)を細胞へと流し込みます。最初に流れ込んだグルコースは、爽快かも知れませんが、20分もすると身体はもっと多くのグルコースを探すために過剰に働くことになります。すると、血糖とエネルギーを補充するために、チョコレートやクッキー、ポテトチップスを求めて、戸棚や引き出しを探しまわることになるのです。
こうした空っぽのカロリーの多くが脂肪に変換されます。そしてこのパターンを長く続けていると体重は減り、エネルギーを上げるのが難しくなります。
血糖値の変化は、また別の悪循環を作り出します。血液中の糖の数値が高くなると、アドレナリンの放出を刺激し、これが今度は、コルチゾールの放出を刺激します。この結果、もっと甘い物が急に欲しくなるという欲求が引き起こされるのです。
これが、続くともちろんプロゲステロン量も減っていくことは目に見えていますね。



3.ストレスはプロラクチンのレベルをあげ、プロゲステロンを抑制するということ

ストレスはさらにプロラクチンと呼ばれる、母乳を作るホルモンのレベルを上げます。
プロラクチンのレベルが高いと、プロゲステロンの製造を減少させ、その代わりにプロラクチンをもっと上げるように促すのです。
このプロラクチンとプロゲステロンの循環を示す良い例が、妊娠の最後の3ヶ月にある女性です。この時期はへその緒を通して、1日に300mgのプロゲステロンを作っていますが、出産時に、突然プロゲステロンのレベルが下がります。これは身体がプロラクチンのレベルを上げるようにと合図しているからです。そしてこれで母乳生成が促されるわけですね。
このようにして高いレベルのプロラクチンはプロゲステロンを抑制し、低いプロゲステロンのレベルが、プロラクチンの合成を促しています。
プロラクチンを高める他の要素には、甲状腺機能低下症、帯状疱疹、エストロゲン、ピル、そしてLドーパ、レゼルピン、フェノチアジン(精神病治療薬)などがあり、もっと範囲を広げると、抗潰瘍薬のメトクロプラマイド(レグラン)、タガメット、ザンタックなど胸焼けを治療するのに使用するH2ヒスタミン遮断薬があります。

プロゲステロンを抑えるプロラクチンの作用は、コルチゾールほど劇的ではありません。しかし、PMSにまつわるホルモンバランスに影響を与えていることには変わりなく、全体像を考えるうえで、考慮すべきもう1つの要素です。

コルチゾールとプロラクチンが過剰に分泌されているということはつまり、いまだに予備のエネルギー・システムを稼働させていることになります。プロゲステロン補給することは、コルチゾールとプロラクチンの高いレベルと、その結果起きているPMSの症状に対する部分的解毒薬になりますが、究極的にはコルチゾールを本来の正常なレベルに戻すことが必要になります。





いかがでしたか?
ストレスが身体に作用する影響の大きさにはビックリしますね。
特にエストロゲンとプロゲステロン比は大変重要です。

このバランスをとっていくことは、PMS改善には非常に重要なポイントになるわけですが、最終的には日常的なストレスをうまくコントロールしていくことが必要不可欠なわけです^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-20 13:25 | 生理前症候群PMS

NO.503 生理前症候群PMS その10 「エストロゲン過剰が多い!」

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先週でお盆も終わり、早いもので夏後半ですね。
夏バテしている方もいると思いますが、張り切ってblog更新していきますね〜。

先週は、生理前症候群のタイプが4種類あるというお話をしました。
少し復習していましょう。



1.高エストロゲン低プロゲステロンタイプ

症状:体重増加、浮腫、頭痛、うつ症状
原因:精神的・物理的ストレスの影響

2.高エストロゲン高プロゲステロンタイプ

症状:イライラ・攻撃的・むくみ・胸部の痛み
原因:両ホルモンの不均衡や変動による影響

3.低血糖タイプ

症状:精神的不安定、気分のざわつき、攻撃性、疲労、神経過敏
原因:血糖値変動による副腎疲労

4.低エストロゲン高プロゲステロンタイプ

症状:気分の落ち込み、うつ症状、不眠、物忘れ
原因:重金属の蓄積など



これらの4つがありました。
そして実は現代では1のエストロゲンが多いタイプがとっても多いのです。
今日はそのお話をしていきましょう^^。

エストロゲン過剰や、プロゲステロンによるバランスをとることが出来ない状態を「エストロゲン優位性」とジョン・リー博士は述べています。そして、その状態に先進国の多くの女性が悩まされているというのです。



原因には・・・
 
1.エストロゲン補充療法
2.前更年期(普通よりも早期に卵胞が排卵しなくなり、結果として、更年期より前にプロゲステロンが不足してしまう)
3.環境エストロゲンへの暴露(早期に卵胞が排卵しなくなる原因になっている)
4.避妊用ピル(エストロゲン物質が過剰に含まれている)
5.子宮摘出手術(卵巣の機能不全や萎縮を招く)
6.閉経(とくに太った女性の場合)
 
「What your doctor may not tell you about MENOPAUSE」John R.Lee,M.D.より引用
 
 
3の「環境エストロゲン」とは、体外で作られているものでエストロゲンに似た働きをするものを言います。石油化学製品の中でも殺虫剤やプラスチックといったものはまさにそれです。農作物などの農薬から身体に入ってくるのが一番でしょうか。
そして4の避妊用ピル。最近の若い女性でも避妊目的ではなくとも、PMS改善や卵巣膿腫予防のために低容量ピルを使っていることも多いです。




エストロゲン優位性で発生する病気と症状にはこんなものがあります。
 
 
早過ぎる老化
アレルギー
乳房の痛み
性欲減退
鬱や不安神経症
慢性疲労
乳腺線維腫
ほんやりとした思考
頭痛
低血糖症
血栓の増加
不妊
いらいら
記憶減退
流産
骨粗鬆症
更年期前の骨の弱体化
月経前症候群
甲状腺機能低下症に似た機能不全
甲状腺炎
子宮がん
子宮筋腫
むくみと膨満感
腹部・腰・大腿周囲への脂肪蓄積
紅斑性狼瘡
シェーグレン症候群などの自己免疫疾患
 
 
いかがでしょうか。
中にはみなさんにとって身近な症状もあるでしょう。
 
 
正常な月経周期の中では、エストロゲンとプロゲステロンはバランスが取れています。
しかし、無排卵月経の場合、エストロゲン量は変わりませんが、プロゲステロン量はかなり低くなります。また更年期後は、エストロゲン生産量が40〜60%減り、プロゲステロン値は非常に低くなります。
このように実際には、無排卵月経の時と更年期後はエストロゲンが優勢な状態が続くことになるのです。
 
ハーバード大学のエリソン博士は、運動量が多く食事が足りない女性は、ホルモン量が低くなる傾向にあり、逆に食事が多く運動量が少ないというバランスの女性は、ホルモン量が多くなると述べています。また先進国の女性のホルモン量が高いのは過食で運動不足だからであり、このまま更年期になれば、ホルモンの量が大幅に低下して更年期症状が重たくなると推測しています。逆に文明化が進んでいない国の女性は、更年期前と後とを比べると、ホルモンの差が少なく、更年期障害もほとんどないというのですね。
先進国の食事には、カロリーの過剰以外にも栄養の質も悪いことが多いです。
脂肪の多い肉、砂糖、精製された炭水化物、加工食品が多い食事は、植物性食品(食物繊維や植物ホルモン、抗酸化物質、複合炭水化物)が主体の他の国とは全く違っているからです。
 

ここでも食事の影響は多大なのですね^^。

次回は、エストロゲン優位性の原因についてもっと詳しく見ていきましょう!



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-19 12:25 | 生理前症候群PMS

NO.502 生理前症候群PMS その9 「低エストロゲン高プロゲステロンタイプ」

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さて、今日は生理前症候群の4つのタイプ最後の「低エストロゲン高プロゲステロンタイプ」について説明しましょう。



このタイプは他の3つに比べて、比較的少ないタイプです。
特徴としては、気分の落ち込みや物忘れ、不眠傾向があり、場合によっては社交性が低下することが挙げられます。また重度の場合には、鬱状態になることもありますね。
実はこのタイプ、もともと日本人には多いタイプでした。というのも、1960年代の高度成長期の日本では石炭や化学廃棄物が中心の環境にあり、水田のカドミウム汚染、海草類のヒ素汚染、農薬類の鉛汚染が日常的だったことに原因があります。
これらの重金属(鉛、水銀、カドミウム)は、エストロゲン(中でも特に活性が強いエストラジオール)への分化を阻害することがわかっています。エストラジオールへの分化が阻害されるということは、ホルモン合成の経路を見るとE1、E2、E3の3つで構成されるエストロゲンの生産分泌量が低くなるということにつながります。

プロゲステロンは、様々なホルモンの前駆物質になるというお話はしましたが、プロゲステロンはコルチゾールやアルドステロンなどの前駆物質であると同時に、エストロゲンの前駆物質でもあります。
みなさんもご存知のように、エストロゲンとプロゲステロンは月経を通してバランスをとるように存在し、そのバランサーとして多くの働きをしているのがプロゲステロンです。
何かの原因によって、エストロゲンが少なくなった場合、プロゲステロンはエストロゲンを増やそうとするために前駆物質でもあるプロゲステロン自体の生産分泌量も増加します。

そうなってくると、重金属によって少なくなってしまったエストロゲンを増やそうとプロゲステロンが多くなっても、エストロゲンは作られない(重金属によってエストロゲンへの分化が阻害)ので、どうしてもアンバランスが起こってきますね。
こうやって低エストロゲン高プロゲステロンの状態が起きるわけです。




また重金属の問題は、副腎にももちろん影響があり、副腎の分泌するホルモンも需要が高くなることが言えるでしょう。そうすると、やはり同じように一時的にでもコルチゾールやアルドステロンなどの副腎から分泌されるホルモンの前駆物質であるプロゲステロンの需要が一気に上昇してきます。
こういったこともプロゲステロンが多くなる原因の1つになります。

またエストロゲンは、DHEAから出来る経路もありますが、このDHEA自体もプロゲステロンが分化したものから一部作られるので、エストロゲン不足でDHEAの需要が上がることで、プロゲステロンの需要も同じように高くなるということにもつながりますね。



少し長くなりましたが、一番のキーポイントはプロゲステロンがいろんなホルモンの前駆物質になっているというなのです。
様々な原因によってプロゲステロンの需要量が増えて、プロゲステロンがたくさん生産されるようになりますが、重金属の影響では、プロゲステロンからエストラジオールへの分化が阻害されるので、最終的にプロゲステロンが過剰、エストロゲンが少なくなるということにつながるわけですね^^。



いかがでしょうか?
ホルモンの話は、みなさんにとってもとても難しい部分になると思います。
実際には、まだ解明出来ていない部分も多く、これからの研究が楽しみな分野でもあります。
しかし、こういう風に考えていくと、様々な原因や合成経路が関係して、ホルモンが不足したり、逆に過剰になったりしているので、安易にホルモン補充療法が良いかどうかはまだわからないところでもありますね。

本当にホルモンは奥が深いので、私もまだまだ勉強していかなければならないと思っています^^。

次回は、今回ご紹介したタイプ1にも関わりますが、最近多くなっているエストロゲン過剰の問題についてお話していきますね。
また来週〜!



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-15 11:19 | 生理前症候群PMS

NO.501 生理前症候群PMS その8 「低血糖タイプ」

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今日は、雨がパラパラと降ったりして、ジメッとした天気ですね。
まさにお盆真っ最中。
みなさんもお休みを満喫しているところでしょう^^。



さて、今日は生理前症候群の3つ目のタイプ「低血糖タイプ」をご紹介しましょう。

低血糖症というとみなさんご存知ですか?
私のblogでも一番人気ぐらいによく見られているのが低血糖症の記事ですが、ここで言っているのは、いわゆるお医者さんが言うような血糖値が低くなった状態を言うのではなく、甘いものや精製された炭水化物の摂り過ぎによる血糖値の不安定、そしてそこから起きる反応性低血糖のことを指します。

砂糖やお菓子や清涼飲料水、また精製された穀類。これらの糖分はすばやく吸収されるために、血糖値が急上昇します。
そして血糖値の急上昇にビックリしたカラダは、危機感を覚え、当然血糖値を下げようと大量のインスリンを分泌します。ちなみにこのインスリンの出る量ですが、血糖値の上昇の度合いによって、その分泌のされ方が変わります。つまり、血糖値の上昇が速ければ速いほど、または血糖値が高くなればなるほど、それを下げようとするために、インスリンが大量に動員されることになるのです。
過剰に分泌されたインスリンは、血糖値を急降下させ、今度は逆に血糖値が下がり過ぎてしまうという状態を引き起こします。
つまり、精製された糖分を飲んだり、食べたりすることが、血糖値の急上昇をまねき、インスリンが出過ぎてしまうために、結果的に低血糖になってしまうのですね。




さて、この低血糖症ですが、どのような症状があるのかというと・・・


イライラする
キレやすい
ちょっとしたことにカッとなってしまう
落ち着きがない
自分を抑えられない
暴れる
攻撃的になる
不機嫌
憂鬱
気分が優れない
極端に落ち込む
何をしても楽しくない
死んでしまいたくなる
気が狂いそうになる感じ
かんしゃくをおこす
性衝動の欠如
お腹が空いてしょうがない
いつも食べ物のことばかり考えている
食間の飢えがある
甘いものが欲しくなる
食べ始めるととめどなく食べてしまう
不安になる
忘れやすい
焦燥感
神経過敏
音と光に過敏
かゆみと蟻走感
何も理由なく突然胸が痛くなったり、息苦しくなる
突然悲しくなり、泣いてしまう。
意識がなくなる
完璧主義である。
あることに異常にこだわる
細かいことが気になる
絶えず何かが気がかり


と、まあたくさんの精神症状があります。



この低血糖が実は生理前には起こりやすいのです。
それもそう、低血糖症と生理前症候群を併発している女性も多いですし、生理前に特に低血糖の症状が強く出る人もよくみられますね。
これは、生理前に甘いものを欲する傾向になりやすいことに原因がありますが、特に生理前に食欲が増えたり、甘いものを摂ってしまう方は要注意ですよ^^。

特に生理前症候群の中でもこのタイプの人は、血糖の変動が大きく、それに伴って頭痛、疲労、気分の落ち込み、神経過敏の状態に陥ることが多くなります。
最近の若い女性には多くみられるタイプでもあり、全体の25%程を占めています。生理前から生理期間中は異常に甘いものを欲し、この時期にチョコレートを無性に食べたくなる女性もいますね。
血糖コントロールで働いているのは、私たちの副腎という大切な臓器です。
もちろん血糖値が不安定な状況がある時、低血糖にならないように副腎がアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンをたくさん分泌するわけです。そういった時には脳内のセロトニン、ドーパミン、GABAなどのホルモン合成が低下し、一時的にストレス状態になるために脳がエネルギーをてっとり早く吸収出来る糖分、いわゆる甘いものを欲するようになります。そうやって悪循環が始まります。

また副腎の働きが低下するとミネラルの銅の需要が高くなることによって、カカオに豊富に含まれる銅を渇望するようになること、大量のインスリン分泌でマグネシウム不足が顕著になり、同じようにマグネシウムを多く含むチョコレートを欲しくなることなどが、チョコレートや甘いものを欲する背景にあると思います。




最後に少し難しくなりますが、エストロゲンが過剰になっている場合、エストロゲンがヒスタミン(炎症に関わる物質)を分解する酵素(DAO)の生産を抑えてしまうことで、体内のヒスタミンが増えます。そのことが頭痛などにも関連するのですが、ヒスタミンの量と炭水化物を糖に分解する酵素であるアミラーゼの量は関係しており、アミラーゼが過剰になることで食欲が増したり、糖分をを欲したり可能性があります。
こういう背景が生理前の食欲や甘いものを欲することに関わっているのですが、当てはまるような方は、特にヒスタミンを含む食材である発酵食品やワイン、チーズ、干物、塩漬けなどは避けてもらうと意外と症状がなくなってくるケースが多いですね。
またそういう食材をどうしても食べる時は、大根やカブなど消化酵素を含むような食材を一緒に摂ることでヒスタミンの影響を少し減らしてくれます。
良かったら試してみてください^^。

さて、次回は最後のタイプ「低エストロゲン高プロゲステロンタイプ」です。
お楽しみに〜^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-14 14:11 | 生理前症候群PMS

NO.500 生理前症候群PMS その7 「高エストロゲン高プロゲステロンタイプ」

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記念すべき500回目!
ついに500記事到達しました^^。
考えてみるともう5年書いているんですね〜。継続は力なりと続けてきましたが、嬉しいものです。

blogの読者も毎日1,000人ぐらいは随時見て頂いているので、ありがたいことです。
食と栄養の問題で体調を崩している人は、ここ10年ぐらいで本当に多くなりました。みなさんの健康のためにも、これからの未来の子供達のためにも、なるべく正しい情報をしっかり届けたいと思いやっております。読んで頂いた方は、是非ご家族や大切な方ともシェアして頂き、健康のために役立ててくださいね。
みなさんが健康になって、そのご家族や未来の子供達までハッピーになれたら、言うことはありません。

最高ですね。
これからも1,000回目指して頑張っていきますので、見守っていてください^^。




さて、では今日の内容に移ります。

今日はタイプ別の2つ目「高エストロゲン高プロゲステロンタイプ」です。
このタイプの方も原因は、前回と同じくストレスが大きいものになっていますが、明確な背景はわかっていません。閉経前の症状が出始める頃や、生理不順、無排卵月経の状態、そして副腎疲労がかなり酷い状況にある人、過激なダイエットに伴う無月経の女性に多くみられます。

日本にはあまり多くはみられませんが、全体的には多いタイプですね。

特徴的にはイライラすることが多く、攻撃的になりやすいようです。
また体重が増加しやすいことと、副腎疲労とも関連しますが、塩分/カリウムバランスの崩れにより、手足のむくみや胸部の痛みが特徴的です。




このタイプに共通して言えるのは、元々やはりエストロゲンとプロゲステロンのアンバランスがあり、ホルモンバランスの不安定がずっと継続されることで、それを補うためのホルモンの過剰生産が背景にあることが多いと言えます。
またずっとは続かず、常に不安定な状況にある場合もあるので、一時的に高エストロゲン高プロゲステロンの状態になることもあり得るということですね。
どちらにしてもこういったホルモンのアンバランスが多く起こりやすくなった現代に多いタイプで、少なくともここ30年ぐらいで増えてきたタイプと言えるでしょう。



あまり詳しくはわかっていないようですが、前回のblogでお話した高エストロゲン低プロゲステロンの状況で、ストレスがかかるとコルチゾールの需要が高まり、コルチゾール生産のためにプロゲステロンが多く使われ、相対的にエストロゲンが高くなる場合、バランスをとるために一時的にプロゲステロンの上昇が起こりますが、その場合、どちらのホルモンも高くなることが考えられますね。
ただ、もちろんストレスが継続する場合、次第にプロゲステロンは低下していくので、そういったことが起こる前の段階ということになります。


難しい話ですが、こういったタイプもあるということと特徴は頭の隅にでも入れておいてくださいね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-08-13 22:18 | 生理前症候群PMS


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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