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NO.405 マグネシウムの話 その4 「マグネシウムが不足してきた理由」

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大分寒くなってきたので、風邪をひかれている方も多いですね。
インフルエンザやノロウィルスなども出てきたようです。みなさん疲れは溜めず、睡眠をしっかり摂ってなるべく予防していきましょうね^^。

さて、今日は私たちの身体からマグネシウムが欠乏してきた理由についてお話したいと思います。
今日もCarolyn Dean博士のThe Magnesium Miracleを参考にお話します。
今から20年以上前の1988年のアメリカ政府が行った研究では、標準的なアメリカ人の食事ではマグネシウムの必要量が全く補給されていないとされています。今現在はさらにそれが進んでいることは間違いない事実でしょう。また農地のミネラル欠乏は深刻な状態だそうです。



農地からミネラルが欠乏する歴史は、実に残念なことで、取り返しのつかないことでもあります。
発達していく農業の中では、自然農法は省みられず、多くの農家が雑草と害虫を駆除することに熱をあげていました。農薬いわゆる毒物は、雑草と害虫だけでなく土壌の一切を死に至らしめてしまいます。農薬によって雑草や害虫は駆除出来るものの、その裏側では土壌の中の行きたミミズ、そして窒素などを固定する根粒菌がいなくなってしまったのです。本当であれば、こういった虫が土を砕き、虫ならではの堆肥を残してくれます。まさにこういった虫達が土壌をイキイキしたものにしていてくれていたのです。
この虫の営みがなければ、土壌は硬くなり、通気性がなくなります。また土壌のバクテリアは植物が栄養を吸収するのを助ける働きもあります。

このように雑草と害虫を駆除するのに使った農薬によって、植物の栄養を豊かにしてくれる土壌自体が栄養不足になっていったのですね。
また土壌にマグネシウムなどのミネラルが欠乏していても、肥料で補うことはなく、ほとんどが安価な炭酸カリウムが原料になっている肥料を使うために、作物はマグネシウムやカルシウムの含有量が少なく、カリウム量が多くなってしまっていたのです。



ちなみにこういったマグネシウムが欠乏した草を食べている家畜は、過敏症やふらつき、痙攣などが起こりやすく、突然の大きな音などで痙攣を起こしたりすることもあるそうです。家畜に起こるグラステタニー(マグネシウム欠乏症)もまさにこういったことが原因ですね。
こういったことは人間にも当てはまるのではないでしょうか?



またその他の環境破壊も原因になります。
たとえば酸性雨などは、硝酸を含んでいますが、こういった過剰な酸性雨が蓄積すると土壌にあるアルカリ性のカルシウムやマグネシウムと反応を起こし、中和されます。こうやっていくうちに土壌のカルシウムとマグネシウムは最終的に枯渇してしまうのです。
困った問題です。


そして、野菜や穀類などの作物にマグネシウムが欠乏しているのにも関わらず、食品の精製や加工の過程でさらに相当な量のマグネシウムが失われます。
マグネシウムの含有量の多いナッツや種実からの搾油過程ではマグネシウムが失われてしまうことが多いですし、小麦やお米も精白してヌカと胚が取り除かれるとほとんど全てのマグネシウムは失われます。
例えば、小麦の製粉ではその80%が失われ、精米では83%、トウモロコシからコーンスターチを作る過程では97%、糖蜜から白糖抽出することで99%が失われます。
これはすごい量だと思いませんか。




こういったことを考えると、いかにどういった野菜を摂って、精製されていない穀類を摂ることが大切であるかわかりますね。有機食品であることはもちろん、土壌や肥料のことにも気をつけなければなりません。
ただ、ここまで注意したり実践する人は稀なので、現状では十分なマグネシウムを摂取しようとするとサプリメントに頼らざるを得ないということになるのです。もちろん一番はミネラルたっぷりの野菜を摂るのが良いのですが・・・。



いかがでしたか?
本当は、他にもマグネシウムが不足している原因はたくさんあるのですが、今日はこれくらいにしておきます。
マグネシウムの補給方法、適切なサプリメントについても気になると思いますので、このテーマの最後の方で是非紹介していきたいと思います^^。

ではでは。




小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

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by chiropratica | 2013-11-29 15:07 | マグネシウムの話

NO.404 マグネシウムの話 その3 「カルシウムとマグネシウムの関係」

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みなさん、こんにちは。
大分更新が空いてしまい、ごめんなさい。
楽しみにして頂いている方には申し訳ないです。

さて、今日はカルシウムとマグネシウムの関係についてお話していきたいと思います。
この関係性については以前のblogでもお話していますが、もう一度詳しくみていきましょう。


私達、人間にとってカルシウムとマグネシウムは、同じように欠かすことの出来ない重要なミネラルです。またカルシウムとマグネシウムは、互いに拮抗するように作用するミネラルでもあります。
カルシウムはみなさんもご存知の通り、大切な骨の構成成分で、体内に存在するカルシウムの99.9%は骨や歯に存在しています。そして残りのカルシウムは骨の1万分の1の濃度で血液中に、またさらにその1万分の1の濃度で筋肉などの細胞中に存在しています。
これらのカルシウムは極めて微量なのですが、一定量がないと身体の機能が崩れてしまうくらい重要な成分でもあります。
また、カルシウムが不足するとイライラするという話は聞いたことがあると思いますが、このイライラを鎮めるなど神経を安定させるのにも、マグネシウムとのバランスはとても重要です。



さて、このようにカルシウムとマグネシウムは等しく重要なのですが、多くの物質や作用に反作用があるように、カルシウムとマグネシウムも相手の反応を引き起こすことなく単独で作用することはありません。常にセットだということを覚えてもらうと良いと思います。

前のblogでもお話しましたが、マグネシウムは多くの酵素にとってその機能を果たすために細胞内になくてはならない存在です。その点もし細胞内にカルシウムが過剰に存在すると、マグネシウムを介して行われる細胞成長、細胞分裂、代謝活動も危険にさらされます。
これは両者が、一方が不足すると他方が増えるという拮抗作用を持つからで、実際はマグネシウムが1に対して、カルシウムが2〜3が理想的なバランスとも言われています。





現代の生活の中では、食材からマグネシウムが失われており、マグネシウム不足になることが多いので、ここでは、マグネシウムが少なくなった時の例をあげてみましょう。
まず、もし十分なマグネシウムがないと、血管が収縮してしまい、循環器系の問題が起こります。またマグネシウム不足によってカルシウムが過剰になると、嘔吐や筋肉痛、痙攣などの症状も現れることもあるのです。

適切なマグネシウムがないとカルシウムがうまく溶けないので、筋肉痙攣以外にも、カルシウム過剰による繊維筋痛、動脈硬化、カルシウム沈着、さらに虫歯などへの影響も起こります。その他、腎臓や膀胱などでは、カルシウムが多くてこれを溶解させるマグネシウムがない場合、腎結石が出来ることになり、膀胱全体にカルシウム沈着が起こると膀胱が硬化し、その容量が小さくなるため頻尿となってしまうのです。

その他、心筋や血管を含め、全ての筋肉にはカルシウムよりもマグネシウムが多く存在しています。もしマグネシウムが欠乏してしまうとカルシウムが血管の平滑筋細胞に流れ込み、痙攣を起こさせます。
またこれが血管収縮も起こしてしまうので、高血圧や狭心症、そして心臓発作などが起こることもあります。
マグネシウム不足によるカルシウムの過剰は、側頭動脈(こめかみの上部分)の筋細胞を刺激して、片頭痛の原因になったり、肺の気道を取り巻く平滑筋を収縮させ、呼吸困難や喘息を発症させることもあります。また脳に影響があることもあります。十分なマグネシウムがないと、カルシウムの刺激により絶えず脳の神経細胞が電気インパルスを繰り返すことになるので、細胞のエネルギーが枯渇し細胞死を招くことにもなりかねません。



ちょっと怖い話ばかりでしたが、これは全てマグネシウムが不足して、カルシウムが過剰になった場合に起こりうるものばかりです。
みなさんの意識の中では、カルシウムが重要で、日々の生活の中でカルシウムを摂取するために乳製品をせっせか摂る方もいると思いますが、もう少しマグネシウムの方にも目を向けてみてくださいね^^。
マグネシウム不足により起こる病気もとても多いですし、マグネシウムがなければ、カルシウムは正常に機能出来ません。また何よりマグネシウムがないとカルシウムの吸収も落ちてしまうのですから。



身体が正常な機能を発するためには、あらゆるミネラルが必要不可欠です。
しかし、現代ではカルシウム補給に重点が置かれてきたために、他のミネラルからみなさんの注意がそらされてしまっています。特にその影響を感じるのはマグネシウムというミネラルですね。
特に現代になってからの食生活では、マグネシウム不足は明らかです。原始時代の食事におけるカルシウムとマグネシウムの割合が1:1であったのに対し、今では5:1、もしくは15:1とマグネシウムの欠乏が明らかなのです。


また次回はマグネシウム欠乏についての話を続けていきましょう!




小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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by chiropratica | 2013-11-21 18:40 | マグネシウムの話


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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