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NO.403 マグネシウムの話 その2 「マグネシウムの働き」

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今日はマグネシウムの話、第2弾。

コロラド大学のジェリー・アイカワ博士は、マグネシウムを「始源のミネラル」と呼んでいます。
これは人間や全ての生物にとって最も重要なミネラルということです。
単細胞生物の代謝プロセスに重大な機能を担い、人間の細胞では2番目に多い元素です。マグネシウムは生命誕生ときに存在し、細胞の誕生・成長のあらゆる局面に関わってきました。太陽光をエネルギー源として利用し始めた時に、クロロフィル(葉緑素)の発達に中心的な役割を果たしていたのです。
こうやってマグネシウムは植物と動物の双方において、生命活動における何百もの酵素の働きに関わる必須のミネラルになっていったのです。


さて、ここで一度ミネラルについて簡単にお話しましょう。

地球上には118種類の元素があります。
人間の身体は、95%は酸素、炭素、水素、窒素の4元素で構成されています。栄養学では残り5%にあたる、それ以外の元素(114種類)をまとめて「ミネラル」と呼んでいます。
人間の身体の中ではミネラルの8割が骨に、1割が筋肉に存在します。ビタミンと同じく、ミネラルは体内では合成できないため、食事から摂る必要があります。中でも身体の中で絶対に欠かせない働きを担っているものを「必須ミネラル」と呼び、その必須ミネラルの中でも1日に100mg以上の摂取が必要なカルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウムの7種を「主要ミネラル」と呼んでいます。

ミネラル自体はエネルギー源とはなりませんが、大きく分けて4つの働きを持っています。

1.骨や歯などの構成成分となる。
2.筋肉、皮膚、臓器の構成成分となる。
3.体内で浸透圧やpHを調節する。
4.体内で起こる化学反応に関わる酵素の働きを助ける。

などです。


ちなみにマグネシウムはいままでお話してきたように325種類以上の酵素の働きを制御することで有名ですが、酵素とは、代謝など、体内で起きるさまざまな化学反応を円滑に行うために必要な触媒のことです。
酵素が作用すると化学反応のスピードを速めることになりますが、酵素自身はその化学反応の影響は受けず、変化することはありません。化学反応の種類にもよりますが、酵素があると、その反応時間が1000万倍スピードアップするものもあります。酵素なしでは100日以上かかる化学反応が、酵素が関わることでたった1秒強で終わってしまうのです。
もちろん酵素が不足していて、身体の中で起こりにくくなる反応もあるということですね。
そういったことが身体で必要な物質が作られづらくなることにつながり、身体に問題を起こすのです。

有名なところでは軟骨に大切なグルコサミンも糖分から様々な酵素を介して、作られます。またアレルギーを抑えてくれるようなプロスタグランジン1や3などの物質も、食べたものから酵素なしでは作れません。
そう考えると酵素が本当に大事だということはもちろん、何百種類もの酵素を制御しているマグネシウムは何より大事なミネラルだと言えるのではないでしょうか?




さて、では今日の本題、マグネシウムの働きですが・・・

1.温度調節など、大部分の体内化学反応の触媒作用において、マグネシウムは酵素を助ける共同因子です。
2.マグネシウムはエネルギーを作り出し、搬送します。
3.マグネシウムはタンパク質の合成に必要です。
4.マグネシウムは神経信号の伝達を助けます。
5.マグネシウムは筋肉弛緩を助けます。

この5つが大まかに分けるとありますが、実際のその働きは何百にも及ぶのです。
ではこの5つについてもっと詳しく見ていきましょう。



1.化学反応の共同因子

マグネシウムは何百種類という酵素を働かせるのに必要であり、他の何千種類という酵素の働きを助けます。


2.エネルギーの生成と伝達

マグネシウムとビタミンB群は、エネルギー栄養素の代表です。
なぜなら、これらの栄養素が消化、吸収はもちろんタンパク質、脂質、炭水化物の利用をコントロールする酵素を活性化させるからです。
マグネシウムは身体中の何百という酵素反応に関与しているので、マグネシウムが欠乏すると生命活動のあらゆる側面に影響を及ぼします。また欠乏すると20種類の症状の原因となるとも言われています。
その中でも最も重要なのが、アデノシン3リン酸(ATP)の活性化によるエネルギー産生です。

身体がエネルギーを造り、蓄えるのにマグネシウムが不可欠で、マグネシウムなくしては、大げさではなく、エネルギーも作れず、運動も出来ず、生命すらもないということなのです。


3.タンパク質の合成

マグネシウムは何十というビタミンやミネラルと共同して、身体の構造部分を作りだします。マグネシウムの統率下において、栄養素や酵素が食物から物質を作り変えて身体を作っているのです。
RNAとDNAには体内にあるタンパク質分子のための遺伝的青写真が含まれていますが、これもマグネシウムがなければ、うまくいきません。


4.神経の伝達

マグネシウムはカルシウムの少量が細胞に入ることを容認しています。
脳神経細胞を経由する神経伝達においても、マグネシウムが神経伝達に必要なだけのカルシウムを細胞内に入らせ、その後排出もさせています。
マグネシウムがなければ、神経伝達もうまくいかないのです。


5.筋肉弛緩

カルシウムは筋繊維の収縮、マグネシウムは弛緩に関わっています。
細胞内にカルシウムが過剰で、マグネシウムが不足している状態だと持続性の筋収縮が起こり、引きつけ、けいれん、癲癇さえも起きることがあります。
マグネシウム不足のサインとしても、筋肉がつる、瞼のけいれんなどは有名なところですね。

また平滑筋にその作用が起こると、気管支が引き締まり、喘息の原因ともなりますし、子宮痙攣や月経痛を起こすこともあります。その他血管の痙攣が起こると高血圧にもつながるのです。

(Dr.Carohyn Dean「The Magnesium Miracle」より引用)


今日はこのくらいにして。
次回は、以前一度やってこともありますが、身体には不可欠なカルシウムとマグネシウムの相反する働きについてお話したいと思います^^。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-25 19:10 | マグネシウムの話

NO.402 マグネシウムの話 その1 「マグネシウムは最も大事なミネラル」

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アメリカで、1936年に書かれた上院文書では、「現在何百万エーカーという農地で栽培されている食品(果物・野菜・穀類)は、もはや何種類かのミネラルを十分に含有しておらず、そのため、いくらこの種の食品を摂ったとしても、われわれは飢餓状態におかれたままになるのである。肉体の健康は、私たちが取り込んでいるカロリー、ビタミン、あるいは脂質・タンパク質・炭水化物を正確な割合で摂ることより、摂取するミネラル類に直接的に依存している。研究室のテストによれば、果物、野菜、穀類、卵、さらに現在では牛乳・肉類でさえもが数世代前のものとは同じではなくなってきている。果物や野菜を食べて、完全な健康に必要とされるミネラル塩を胃袋に送り込もうとしても出来ない相談になっている」と書かれています。

急な出だしでビックリしたかもしれませんが、これが書かれたのは1936年。
今から77年前です。今日では農地がさらにミネラル欠乏状態にあるのは、目に見えていて日本も例外ではありません。また肥料もこうしたミネラルの補充を十分に満たしていないと言います。



さて、今日から前からお話したかった大切なミネラルの一つである「マグネシウム」についてみなさんにお話していきたいと思います。
マグネシウムは身体の中で最も重要なミネラルとも言われ、325種類以上にも及ぶ酵素に関わる仕事をしています。ミネラル欠乏状態にある私たちの中でも、特にマグネシウムは不足しているミネラルの一つでマグネシウムを補うだけで、実はいろんな病気や体調不良が改善していくことも多いのです。


このテーマ最初の今日はマグネシウムがどのような働きに関わっているのか、また不足するとどのような病気と関係するのかそういったことについて、簡単に触れていきましょう!



マグネシウムは、体内の325種類以上にもなる酵素を制御しています。
それらの酵素の中の一つは、エネルギーを産生、搬送、貯蔵、利用する働きをしているもの、また細胞新陳代謝、DNA、RNAの合成、細胞成長、細胞増殖などに関わる働きをしている酵素もあります。またマグネシウムは体内の神経を活動させる電流の統合をしていたり、心臓活性、神経筋伝導、筋肉収縮、血管緊張、血圧、抹消血流などにも関与しています。
難しい言葉が多いと思いますが、身体の様々なことに本当によく関わっているミネラルなのです。
カルシウムの細胞出入りを制御、調節するのもマグネシウムのため、マグネシウムがないと正常な筋肉活動が出来ません。マグネシウム不足は筋肉衰弱、骨軟化、不安症、心臓発作、不整脈、突発発作、けいれんにも関わっています。

全米化学アカデミーの調査結果によると、大半のアメリカ人がマグネシウム欠乏症で、男性では1日の推奨摂取量の約80%、女性に至っては70%程と言われています。日本も例外ではないでしょう。
ここまで体内の様々な酵素反応に関わるマグネシウムなので、このミネラルが不足するだけで、体調不良が起こることが想像出来るのではないでしょうか?



さて、Dr.Carohyn Deanが書いた「The Magnesium Miracle」という本からマグネシウムと病気の関わりをご紹介しますね。


1.不安神経症とパニック発作

通例としてマグネシウムは副腎ストレスホルモンの制御を助ける。

2.喘息

マグネシウム欠乏に伴い、ヒスタミン産生と気管支けいれんが共に増大する。

3.血液凝固

マグネシウムは血液凝固の抑制と血液の濃縮を予防するのに重要な役割を果たす。

4.腸疾患

マグネシウム欠乏は腸機能を定価させ、便秘の原因となり、それにより中毒症状を示すこと、栄養の吸収不良、あるいは大腸炎を起こすことがある。

5.膀胱炎

マグネシウム欠乏により膀胱けいれんが悪化する。

6.うつ病

気分を高揚させるセロトニン(神経伝達物質)は、マグネシウムに依存性を持つ。
脳にマグネシウム欠乏が起こると、アレルゲン、異物の影響を受けやすくなり、稀に精神障害に似た症状を引き起こすことがある。

7.解毒作用

マグネシウムは毒物やアルミ、鉛などといった金属の体外排出には不可欠である。

8.糖尿病

マグネシウムはインスリンの分泌を促進し、糖の代謝を助ける。
マグネシウムがないと、インスリンはグルコースを細胞に伝達することができない。そのため、グルコースとインスリンが血中に蓄積され、様々な組織損傷の原因となる。

9.疲労

マグネシウム欠乏症は、疲労を感じやすいのが通例であるが、これは何十にも及ぶ酵素系が機能低下状態にあるからである。マグネシウム欠乏症の初期症状の一つが疲労である。

10.心臓疾患

マグネシウム欠乏が心臓疾患を持つ人に共通して見られる。
病院では、急性心筋梗塞と心不整脈に対しマグネシウムが投与される。他の筋肉と同様に、心臓もマグネシウムを必要とする。狭心症と胸痛の処置にもマグネシウムが使用される。

11.高血圧

マグネシウムが不足すると、血管がけいれん状態になったり、コレステロールが上昇したりすることがある。いずれも血圧障害をもたらす。

12.低血糖症

マグネシウムがインスリンを制御している。
マグネシウムが欠乏すると、低血糖症状が発現する。

13.不眠症

マグネシウム欠乏により、睡眠を制御するメラトニン産生が阻害される。

14.腎臓疾患

マグネシウム欠乏は、アテローム性動脈硬化に伴う腎臓疾患の原因となる。
マグネシウム欠乏は脂質レベルに異常をきたし、腎臓移植患者の血糖調節機能を低下させる。

15.片頭痛

セロトニンのバランスはマグネシウムに依存している。
セロトニン欠乏から片頭痛やうつ病が発症することがある。

16.筋骨格性症状

結合組織炎、繊維筋痛、筋肉けいれん、瞼けいれん、生理痛、首や背中の慢性痛がマグネシウム欠乏に原因することがあり、マグネシウム補充剤で快癒する場合がある。

17.神経障害

マグネシウムは、片頭痛、筋肉収縮、胃腸のけいれん、ふくらはぎ、足、つま先のけいれんなど、全身の抹消神経の障害を緩和させる。
また目眩や錯乱といった中枢神経系症状の処置にも用いられる

18.産科的障害と婦人科的障害

マグネシウムは、月経前症候群や月経困難痛(月経時のけいれん痛)の予防を助ける。
また不妊治療に重要であり、期外(早期)収縮、子癇前症、および妊娠子癇を緩和させる。
(子癇とは妊娠中毒症の一種で、突発性の全身けいれん、失神などの発作を繰り返す状態)
妊娠により誘発される高血圧には、妊娠か関わる部位に対し、あるいは脳性麻痺や乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険を低減するべく、いずれもマグネシウム静脈注射が行われる。
妊婦にとって、マグネシウムは必須のサプリメントである。

19.骨粗鬆症

見合った量のマグネシウムを与えず、カルシウム吸収を促進するべくカルシウムにビタミンDを併用するとさらなるカルシウム欠乏の原因となる。
これが発端となって、骨量減少をもたらす減少を次々に引き起こす。

20.レノー症候群

マグネシウムには、指の疼痛や痺れの原因となるけいれん性の血管を弛緩させる働きがある。

21.虫歯

マグネシウム欠乏により、唾液中のリンとカルシウムのバランスが正常でなくなり、そのために歯が損なわれる。

(Dr.Carohyn Dean「The Magnesium Miracle」より引用)



みなさんいかがだったでしょうか?
駆け足でしたが、ここまでマグネシウムが様々な症状に関わっていることにビックリしたのではないでしょうか。
本当に大切なミネラルです。
次回はもっと詳しくいろんなことを見ていきましょう。


今日も私はマグネシウムオイルを塗って寝ます^^。
では。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-22 12:38 | マグネシウムの話

NO.401 脳の健康を守ってくれる「イチョウ葉」

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脳の健康について、もう一つお話したい機能性成分があるので、今日はそれについて。
「イチョウ葉」ってみなさんも聞いたことがありますか?

イチョウは中国原産の落葉樹で、広く日本に分布しており、その種子は古くから漢方薬の素材として利用されてきました。
またドイツやフランスでは、イチョウ葉を処方薬として認可しています。
なんでもない木の葉の中に脳の機能の衰えを治療する物質が存在しているといったら、ちょっとビックリですよね。しかしイチョウの若葉に含まれている物質は、血液の流れを良くして、脳の機能を高めてくれると言われているのです!

血管が細くなり、脳細胞への血液の流れが悪くなることで、それが記憶障害やいわゆるボケと呼ばれている症状につながりますが、実はこのイチョウ葉というハーブはそういった症状に有効なのです。
特に先ほどもお話したように、ドイツとフランスでは、イチョウの葉エキスは、痴呆とアルツハイマー病を含む加齢に関連した精神能力不全の治療に広く処方されています。またイチョウ葉エキスを世界で初めて開発したドイツのコミッションE(日本の厚生労働省)は、1994年に痴呆症とアルツハイマー病の治療薬として認可しているくらいです。またその他欧州のいくつかの国では、記憶障害、耳鳴り、めまいなどの改善に対するイチョウ葉エキスの使用を承認しています。



さて、ではイチョウ葉エキスとは一体どんな物質なのか見ていきましょう。

イチョウ葉エキスは、イチョウの若木の葉の抽出物で、有効成分は、ギンコライド、ギンコフラボノイド、ケルセチン、ケンフェロール、プロアントシアニジン類などのポリフェノール類です。これらの多種類のフラボノイドが一緒に作用して相乗効果をもたらすものと考えられています。
特にその主体となっているのはギンコライドという物質。
ギンコライドには、血管拡張、血行促進、血栓防止、血圧の調整など様々な作用があり、記憶低下や認知症などの加齢に伴う症状に有効であるとされています。またその強力な血管拡張作用は、末端血管閉鎖症患者の歩行時の痛みを減少させ、糖尿病患者の網膜症の改善、月経前症候群の緩和などにも有効であると言われているのです。

このイチョウ葉はその効果から、1990年代後半にはこういった症状に効果的であるという研究が相次いだことから世界的なブームになりました。
みなさんももしかしたら、記憶にあるかもしれませんね^^。




ここでいくつかの研究を紹介していきましょう!
研究の多くはドイツの研究者によるものですが、対照をとった臨床試験は50以上も行われていて、記憶力の減退、集中の困難、放心、錯乱、エネルギーの欠如、疲労、抑うつ、めまい、耳鳴りに対する治療効果が確認されている。もちろんアルツハイマー病、痴呆症の治療にイチョウ葉エキスを用いた結果を多数の研究者が報告しています。


ドイツで行われた一つの研究では、イチョウ葉エキスを摂取した1時間後に被検者の毛細血管の血流が57%増加しています。また他の研究では、脳血行障害を2年以上煩っている99名の高齢の患者さんが3ヶ月イチョウ葉エキスを摂り続けた結果、平均で脳の機能が72%改善されたと報告しています。そしてもう一つ。記憶力の減退に約4年間苦しんできた平均67歳の患者さん200名を対象としたものでは、イチョウ葉エキスを3ヶ月摂り続けた結果、71%の人が症状の改善をみています。

オランダのクレイジュン、ニップシルド博士は、40名の患者さんを対象にした比較試験の結果、脳循環不全と関連した12の症状(集中の困難、記憶の困難、放心、錯乱、エネルギーの欠如、疲労、抑うつ、不安、めまい、耳鳴り、頭痛、身体的遂行能力の低下)をイチョウ葉エキスが軽減したと報告しています。また同博士は、同様の症状に対して処方されている人工の薬と比べて効力は劣らないと述べ、イチョウ葉エキスには副作用がない点を推しています。



次にアルツハイマー病とイチョウ葉エキスの効用についての研究も少し紹介しておきますね^^。

1996年にドイツの研究センターにおいて222名の通院患者さんを対象に、軽度から中度のアルツハイマー病タイプの痴呆症患者と何度か軽い脳卒中を経験したことによる痴呆症患者に、イチョウ葉エキスを摂ってもらいました。6ヶ月間、1日当たり240mgのイチョウ葉エキスを、毎日2回に分けて摂ってもらったところ、アルツハイマータイプの痴呆症にも、脳卒中を経験した脳循環不全タイプの痴呆症にも明らかに改善がみられたそうです。ニセ薬を与えられた対照群に比べて、イチョウ葉エキスを摂っていた人達は、なんと記憶力と注意機能が約3倍も改善されたのです。そしてその効力は3ヶ月後よりも6ヶ月後の方が高まっており、副作用はまれにしか起こらず、起きても軽く、アレルギー反応や胃の不調、頭痛などぐらいだったと言います。

そして研究者達は、イチョウ葉エキスの使用は患者の生命の質が高められ、可能な限り生活の自立が保たれるため、非常に大きな恩恵をもたらすものであると結論しています。




最初にイチョウ葉の成分について少し触れましたが、ギンコライドという物質を覚えていますか?

ギンコライドはイチョウの若木の葉と根にしか存在しない物質で、その働きはいくつかありますが、その一つは、パフ(PAF)と言われる血小板活性化因子を抑制する作用なので、血小板の凝集を抑えて血液の粘度を下げ、血栓のリスクを減らしてくれます。またイチョウ葉のエキスには炎症を抑える働きもあることが確かめられていて、痛んだ動脈を保護してくれるそう。
フランスのある実験では、神経伝達物質のシグナルを受けることも伝達することも出来なくなっていた脳細胞が、イチョウ葉エキスによってまた受け取ったり、伝達出来るようになったケースが確認されています。
その他、イチョウ葉は脳におけるブドウ糖の代謝能率を高めることが確認されていますが、脳全体の血流量を増やす効果と相まって、脳のエネルギーを増加してくれるとも言われています。

どちらにしてもイチョウ葉によって脳の血液循環を改善して脳卒中が起きないようにすれば、それによって脳細胞の損傷減るはずですね。
みなさんいかがでしょうか?



最後にイチョウ葉の摂り方について少し触れておきましょう。

認知症の予防には25〜70mg、心筋梗塞の予防には15〜40mgのギンコを1日2回、食後に摂ります。まれにイチョウ葉に含まれるギンコール酸によって胃腸の不快感や頭痛、めまい、動悸、便秘、アレルギーが起こる方がいrので、生の葉をお茶にして飲むことは避け、ギンコール酸を除去した錠剤やカプセル、お茶などを選ぶと良いでしょう^^。
また血小板の活性化を抑制する働きがあるので、ワルファリンを含む血栓症治療薬などとの併用は注意してください。


気になる方は、50代以降から記憶の問題が少しでも現れる徴候があったら、イチョウ葉を摂り始めてみても良いかもしれません。
少し長くなりましたが、今日はイチョウ葉という不思議な効果を持ったハーブについてお話しました^^。

では。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-19 23:26 | 脳の健康

NO.400 チロシンが脳を活性化する「タケノコ」

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みなさん、こんにちは。
400回目の投稿です!
うれしいですね。次は500回目を目指して頑張っていきます。

さて、今日は久々に野菜日記ということで、季節外れですが「タケノコ」を紹介します。
実はタケノコに含まれている「チロシン」という栄養素が、脳を活性化してくれるのでここで紹介するにはピッタリですよね^^。


タケノコは中国原産のイネ科の多年生植物です。
日本には、中国経由で沖縄に入り、日本全国に伝わったのは江戸時代中期と言われています。現在食用とされているタケノコのほとんどが「モウソウチク(孟宗竹)」という竹の種類で、3〜5月に出た幼茎を食べます。
多くの野菜が季節を問わずに年中手に入る昨今ですが、タケノコだけは春にしか食べられません。
3月上旬に九州産のものが出回り、京都や静岡、千葉、茨城など、徐々に産地が北上するタケノコ前線が存在します。
ちなみにもちろん食べるのは、竹の地下茎ですが、そのままにしておけば、何十mにものびる竹になりますね^^。「朝掘ったらその日のうちに食べなさい」と言われるほど、鮮度が命なので早めに食べきります。食用としては、みなさんもご存知の通り、地上に頭を出すか出さないかのところで収穫します。日が当たって先端が黒ずんでいるものは、かたく、えぐみも増しています。地上に1cmでも顔を出すとすでに中はかたくなっているといいます。
難しいと思いませんか?

地中にあることを見極めて、くわを入れて掘るというタケノコ堀りはまさに職人技と言えます。




次に栄養成分に行きましょう。

タケノコは、アスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸を含み、これらがうまみのもとを作っています。栄養価はそこまで高くありませんが、不溶性の食物繊維やカリウムが多く含まれるので便秘や高血圧を改善する効果があります。またタンパク質やビタミンB1、B2も含んでいます。

タケノコの表面を切ったときに出る白い粉がありますよね。
これが脳を活性化してくれると言われる「チロシン」というアミノ酸です。
出来れば洗い流したり、拭き取ってしまわずにそのまま調理して食べるようにしましょう。チロシンは脳の神経伝達物質の原料となる大切な栄養素と言われています。
先ほどお話したグルタミン酸などの旨味成分も脳の機能を高めるためには欠かせないアミノ酸と言われ、認知症の治療にも効果をあげていますが、摂り過ぎは良くないという話もあります。



タケノコの独特のエグミは、収穫してから時間が経つほど強くなるので、収穫後なるべく早く食べたいものですね。私も春には千葉の大多喜の方でタケノコを買ってきますが、その都度八百屋さんのおじさんが茹で方を教えてくれます。糠を入れて皮ごと茹でることで、糠がエグミを吸収してくれるのですね。
茹でたものは、水に漬けて保存し、水をこまめに取り替えて2、3日以内には食べ切ります。
皮につやと適度な湿り気があり、太くて短いものを選びましょう。




おいしいタケノコの選び方は・・・

穂先が黒緑色でなく、黄色がかっているもの
皮が淡い黄色、薄茶色で色ツヤが良いもの
切り口がみずみずしく、変色していないもの



あまり知られていませんが、タケノコはこのように脳を活性化する成分が含まれている貴重な野菜です。タケノコの名産地で収穫される春先のタケノコは、本当に美味しいです。是非毎年春には食したい野菜の一つですね!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
栄養成分
ビタミンB1、B2、カリウム、チロシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、食物繊維

おいしい時期
4月〜5月

保存
エグミが出るので、すぐに茹で、茹でたものは水に浸して冷蔵庫で保存しましょう
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-11 23:35 | 脳の健康

NO.399 脳の働きを活発にしてくれる栄養素

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最近は急に寒くなったりしてビックリしましたが、また昨日、今日はなんだか暖かいですね。
気温の変化が大きいと体調を崩す人が多いです。
みなさんもこういう時は無理しないで、規則正しい食事やしっかりとした睡眠を摂るようにしていきましょうね^^。


さて、脳の健康というテーマでずっと話してきましたが、今日はおまけのお話です^^。

と、その前に少し復習を。
脳には100億個以上の神経細胞が集まっているといわれ、この神経細胞が感情や行動など私たちが行うことをコントロールしています。脳の神経細胞は、20歳を過ぎると1日2万個〜10万個ほど死んでしまうという話をしてきました。
脳の神経細胞は再生しないと言われてきましたが、近年、大人の脳でも刺激を与えたり、鍛えることによって、新しく生まれることが証明されてきています。

しかし、ある年齢を過ぎると徐々に数も重さも減っていきます。

高齢者に多くみられる認知症の話もしてきました。
これは大きくは2つに分類され、一つは脳の血管が詰まったり破けたりすることによって、神経細胞に栄養が行かず、脳細胞の減少や脳の萎縮が起こってしまう脳血管性の認知症。
もう一つは、アルツハイマー型と呼ばれ、やはり脳の萎縮や脳細胞の減少があるのですが、その原因には脳にある蛋白の変性があげられていましたね。最近では40〜50代に症状が出る若年性アルツハイマーも増えてきています。




さて、では脳の働きを活発にしてくれる栄養素についてお話していきましょう。



脳が活発に働くには糖質からのエネルギーがかかせません。
この糖質の代謝を助けてくれるのは、みなさんもご存知のビタミンB1やB2でした。
また脳を活性化する栄養素として最近注目されているのがビタミンB群のひとつである葉酸です。葉酸は人間が成長するうえで必要な細胞分裂に大きな役割を果たすことから、特に妊娠の女性には必須の栄養素と言われています(こちらのblog参照)。
神経伝達物質や神経細胞の生成を助ける役割も担っていることから、欠乏すると記憶障害が起こることもあります。

食品の中では、肉のレバー、菜の花、枝豆に多く含まれ、水菜も鉄と葉酸を多く含む優秀食材です。


その他、活性酸素を除去し、細胞や血管の老化を防止するビタミンE、神経伝達物質の流れを助けるカルシウムなども脳を活性化するために欠かせない栄養素と言えるでしょう。


次回は久しぶりに野菜日記を書こうと思っています。
お楽しみに〜。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-08 23:18 | 脳の健康


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

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