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NO.303 副腎疲労 Adrenal Fatigue その10 「コルチゾールの日内変動」

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今日は、コルチゾールのお話。

少しコルチゾールの復習をしておきましょう^^。

まず、コルチゾールは副腎皮質(外部)の束状帯というところで分泌される大切なホルモンで、副腎皮質で分泌されるホルモンの中でも非常に重要なものです。
コルチゾールは、脂肪、タンパク質、炭水化物の代謝を制御したり、これに大きく影響を与えたりします。また血糖値を狭い最適範囲内に維持し、ストレスの多い状況でもそれを保とうとしてくれる働きをしています。
その他、コルチゾールは本当にたくさんの重要な機能を持っているのですが・・・ストレスから身体を守ったり、抗炎症作用を持っていることも大きなポイントですよね^^。


身体の中のコルチゾール量は、視床下部(脳の調節部分)、脳の基部にある脳下垂体、そして副腎の複雑な相互作用によってコントロールされています。
身体の状況、たとえばストレスのある状態などで、身体の要求に反応して、視床下部からの命令で脳下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌されます。ACTHは血流に乗って副腎皮質に到達し、副腎の細胞壁に付着することで、細胞内酵素の連鎖反応が起こり、細胞内でコレステロールが放出されます。その後コレステロールから副腎で作られる最初のホルモン「プレグレノロン」が合成され、それぞれのホルモンが生成されていくのですが、束状帯ではプレグレノロンからコルチゾンが形成され、後にコルチゾールが作られます。
コルチゾールは、いったん製造されると、血液を介して身体のあらゆる部位へ循環していきます。それは時間にして1分に満たないといいます。コルチゾールは視床下部へも届き、コルチゾール濃度が常に測定されているというわけなのですね^^。




さて、今日の本題。

コルチゾールは、一日を通して均一に分泌されるのではなく、日内変動があります。
通常午前6時頃から生産が増え、午前8時頃に分泌量がピークを迎えます。これはエネルギーを最も必要とするのが日中の活動期であるからですね。その後午前11時から正午にかけて急速に生産が低下し、午後3時以降午前0時前後にかけて生産が急激に低くなり、真夜中から午前4時くらいにかけてが最も低いコルチゾール量になっています。これがコルチゾールの日周パターンなのです。
午後11時から翌朝6時までは日中のピーク時に生産されるコルチゾールの10%しか生産されないのですが、これはこの時間帯が、日中に多くの精神的、肉体的ストレスを受け、限界状態で働いている副腎が休むためにあるからです。

ちなみに朝の目覚めを助けるのがコルチゾール濃度の上昇と言われています。コルチゾールの分泌が正常でないと、朝の目覚めが良くないのも頷けますね。


現代人では、仕事や食事、住居環境などストレスがかかる場面が多く、副腎を限界以上にも酷使することも多くなります。こんな中でコルチゾールの生産異常が起こっている人がいます。
特に副腎疲労を患っている人は、コルチゾール分泌の一日のサイクルが不規則なことが多いのです。その中には日中を通してほぼ同じ量のコルチゾールを生産していて、24時間通して副腎が休息できない状態になっている人もいれば、コルチゾール分泌が全般的に低く、循環コルチゾール濃度が日内サイクルのどの時点でも正常より低い人もいます。
また午前8時には正常値まで上昇しても、午後10時までには正常値以下へ低下してしまう人もいますし、サイクルの大部分では正常でも、午後3時から5時までの落ち込みが急で、正常値以下になってしまう人もいます。

通常、コルチゾールは一日ごとの日周パターンを持っていますが、基本的の条件下では、一生を通して驚くほど一貫した濃度を保っています。
それがその人にかかる全体的なストレスレベルや、副腎の健康、食べ物や環境への過敏症、その他の要因によって24時間の間に不規則になってしまうことがあるわけです。


唾液検査でコルチゾール濃度を計ることによって、副腎のストレス度合いがどのくらいかをチェックしたり、日や時間帯によってのコルチゾール変動を計ることでその人の周期を知ることは、副腎の状態を検査する上で非常に有意義なものです。




さて、午前8時にピークを迎えたコルチゾール量は、その日の残りの時間はずっと下降を続け、午後3時〜5時の間に急激な下降をすることが多いのですが、実はこのコルチゾール分泌曲線は滑らかな曲線ではなく、スパイク状の急上昇が何度も起こります。
何かを食べれば、少量の軽食でさえ、コルチゾール濃度の突然の上昇が起こります。
規則的な食事と軽食を食べる人は、軽食を食べない人に比べ、一日のより長い時間コルチゾール濃度が下がりすぎないで保たれていると言われます。
このことは副腎疲労を患っている人が、規則正しい食事に加えて定期的な軽食を取ることが重要になってくる一つの理由なのですが、運動にもまた同じような作用があります。

このことについては、これからの「副腎と生活」といったテーマでお話していきますが、規則正しい食事、少量の軽食、運動というのは、副腎を回復させるのには重要なポイントになってきます。



年末は何かとバタバタして忙しく、blogの更新がかなり滞っていました。
私の副腎も少しやられ気味です・・・笑。
副腎疲労についてはこれまでにして、次回は来年以降の「副腎と生活」というところにバトンタッチしようと思います。

みなさん難しいところもあったと思いますが、今年もblogを読んで頂いてありがとうございます。
来年もしょっぱなから大きなテーマが目白押しなので、まだまだがんばっていきます!
そして来年は私にとっても大きな転機を迎える年となりそうです。
またいろいろこのblogでもお話していきますね。


ではではみなさん良いお年を!^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-27 11:17 | 副腎疲労

Merry Christmas

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Have a great Christmas!
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by chiropratica | 2011-12-25 23:47 | きまま日記

NO.302 副腎疲労 Adrenal Fatigue その9 「唾液のコルチゾール検査」

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多くの医師が一般的に用いる標準臨床検査はどれも、様々な副腎疲労「アドレナル・ファティーグ」を検出するようにはできていません。
標準的な血液検査や尿検査を用いることはできますが、それらで異常と判断されるのは、副腎機能が極めて低い「アジソン病」か、極めて高い「クッシング症候群」の症例です。したがって、副腎機能低下がこれほど重症でない限り、医師による検査結果では、副腎機能は正常範囲内にあるという診断になるでしょう。

こういった背景の中で、副腎に関わるいくつかのホルモンを正確に測定する比較的新しい臨床検査があり、その代表的なものの一つに「唾液ホルモン検査」があります。日本では、唾液を使ったホルモン検査についてはあまり馴染みがありませんが、アメリカやヨーロッパなどでは、非常にポピュラーなものです。


唾液ホルモン検査は、血液や尿の代わりに唾液内の様々なホルモンの量を測定します。
副腎疲労を検出するために利用できる最も優れた臨床検査であり、副腎ホルモン濃度を測定するに当たって、他の臨床検査に比べ有用です。
血液や尿中に含まれているホルモンは、血液または尿中に存在するタンパク質と結合した状態のホルモンとタンパク質と結合していないフリー(遊離)ホルモンの2種類があります。一方、唾液に含まれるホルモンのほとんどはタンパク質と結合していないフリー(遊離)ホルモンなのです。
タンパク質と結合した状態のホルモンとタンパク質と結合していないホルモンの違いは、「細胞の中で働くことのできる活性型かそうでないか」であり、フリーホルモンは、まさに細胞内で働くことのできるホルモンです。
こういったことから唾液ホルモン濃度は、ホルモン反応が起こる細胞内のホルモン量をよく示してくれます。血液や尿のホルモン検査では、細胞内のホルモン濃度を正確に測ることは出来ないのですが、唾液検査は、信頼性があり、細胞内のホルモン濃度の指標として正確であることが、多くの研究により確認されています。
副腎で作られ、分泌されるホルモンには様々な働きがありますが、細胞・組織・臓器でその機能を果たすには活性型である必要があります。ホルモンが働く状態をチェックするにも、この活性型を分析する方がいいというわけですね^^。



またこの唾液検査は、針を刺す痛みや尿を決められた時間に採尿することもなく、手軽で簡単にどこでも痛みを伴わずにできる検査です。
検査は、唾液を小型の瓶の中に吐くだけでよく、必要に応じて何度でも繰り返すことができるため、副腎機能低下の程度と経過を観察するのにまさに適しているわけですね。
とくに副腎ホルモン「コルチゾール」の濃度を測定していきますが、通常唾液ホルモンの含有量を調べるのに使われるのは、1日4回以上検体を摂る検査キットです。小型の試験瓶を持ち歩き、1日のうちに指定された時間になったら、その1つに唾を吐き出し、ふたを閉めます。
この1日の唾液ホルモン濃度を測定することによって、自分のコルチゾール濃度が基準値(自分の)と比べて、どこに位置するのか、またその濃度の低さが1日のうち特定の時間に起こる疲労感の原因なっているかどうかもわかります。
一日の中でのコルチゾール濃度の変動がどの程度であるか、そしてその人の通常の日とストレスや疲労感がある時間帯との違いなどを見ていくことで、患者さんが症状を実感している時点の副腎作用を評価ことができるわけですね。


またこの唾液検査では、DHEAやDHEAsの濃度も一緒に測定されます。DHEAとはデヒドロエピアンドロステロン、DHEAsはそれを硫酸化したものです。
DHEAs濃度は、副腎内の性ホルモンを生産する領域(網状帯)の機能を直接示す指標です。それによって、テストステロンやエストロゲン、プロゲステロン、その他のホルモンを必要に応じて調べることできるので、副腎機能を調べるのには適しています。
ちなみにテストステロンとDHEAsの濃度は、生物学的年齢を示す最も信頼性のある指標と言われています。もしその濃度がその人の年齢の基準範囲より低ければ、加齢が進行している可能性があります。合わせてコルチゾール濃度も低下していれば、副腎機能の慢性的な低下が明確になってくるわけです。




いかがですか?
早朝から深夜までの決められた4回、もしくは疲労を感じた時点などでの、コルチゾールの周期的な値とコルチゾールDHEA比を導き出すことで、細胞内の濃縮されたステロイドホルモン活性レベルを評価することが可能になるのです。
この唾液サンプルは、日常的に疲労時に簡単に摂取できるところがポイントですよね!

しかも血液検査のように皮膚を傷つけたり、採血によって副腎を無理に刺激する可能性もなく、また尿検査のように摂取時間によってサンプルデータが不安定になることもないのです。
便利ですよね~。


ちなみに、このような唾液検査によるコルチゾールやコルチゾールとDHEA比率は、副腎機能低下症のストレス段階における患者さんの障害の進行状態を判断するためにも有効です。
ストレスに対する反応が抵抗期に達するとともに、DHEA値の減少とコルチゾール値の増加が起こります。逆に障害が枯渇期に移行する状態になると、枯渇期直前においてDHEAレベルを上昇させる作用が起こったりするので、正常のような値が出ることもあります。
時間的なコルチゾール値のグラフは、副腎を評価する上で非常に役立つのです。



現在、唾液検査は栄養療法のクリニックで行っているところがあるので、興味がある方は調べてみると良いかもしれません。
私も将来近いうちに唾液検査を取り入れていきたいなぁと思っています。

さて、コルチゾールの話題が出てきたので、次はコルチゾールの日内変動についてのお話をしていきましょう。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-18 13:29 | 副腎疲労

NO.301 副腎疲労 Adrenal Fatigue その8 「副腎のセルフチェックとアプライドキネシオロジー検査」

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今週初めてのblog更新になりました^^;。
年末になると、いろいろやることが多くなりblog記事を書く時間が全くなくなってしまいます。とはいえ、年内にはしっかりと副腎疲労についてのテーマをまとめたいと思っているので、がんばっていきたいですね!


さて、今日は少し気分を変えて「副腎機能低下症」をチェックする方法についてお話します。

私もクライアントさんの中で、副腎の障害を持つ人はたくさんいるので、ほぼ全ての方に副腎のチェックはしているのではないでしょうか。
そのいくつかをここでも紹介していきましょう。



<血圧のチェック(体位性低血圧)>
体位性低血圧というのは、あまり聞いたことがないかもしれませんが、体位性低血圧症でよくみられる「ラグラント徴候(Ragland’s Sign)」とは、仰向けの状態から立つ姿勢に移ったことによって収縮期血圧(血圧の高い方の値)が異常に降下するものです。
正常な人では、その体位が移ることで約8mmHgの上昇が確認されますが、現代社会に生活する人の中では、適切な上昇を起こす人は少ないと言われています。
起立によって血圧が上昇することが少ないため、一部の医療関係者は血圧が降下するのが正常と信じているくらいです。

さて、この「体位性低血圧」は、ウェルニッケ病と呼ばれる慢性アルコール中毒に起因する病気や糖尿病やパーキンソン病でもみられることがありますが、副腎機能低下症、栄養素欠乏、病理学的な障害などに起因する可能性があります

特に副腎機能不全による体位性低血圧は、よくみられることなのです。この場合多くのケースで全身性順応症候群が起こるためだと思われています。
このことから、寝ている時と立っている時の血圧をそれぞれ測り、その差によって副腎の働きの状態を推測するのですね。
自宅に血圧計をお持ちの方は、ぜひぜひ試してみてください。


ちなみに起立時には、足に300~800mlの血液が滞留しています。10分間立位にいることで血管から間質に水分が流出し、10%の血液濃縮が起こります。そしてこれは、血液量と心臓の血液流入圧を低下させることになります。正常な人は、この変化に対して血圧を維持する効果的な代償メカニズムを持っており、起立後2秒以内に心拍数を増加させることで、交感神経システムが末梢血管の抵抗を増加させ、脈圧により血圧を維持するわけです。


少し難しいですが、起立時の血管反応では・・・

〇大動脈弓と頚動脈洞の圧受容器から脳幹の中枢への入力。これによって迷走神経の活動を抑制し、ノルエピネフリンを放出する交感神経とシナプスを持つ脊髄神経を刺激します。

〇ノルエピネフリンによる静脈と動脈の収縮

〇ノルエピネフリンの増加と迷走神経からの刺激の減少による心臓の反応

〇心臓と血管に行きわたる適切な血液調整

が起こってきます。
要は、血圧を維持するためにノルエピネフリンという物質放出して、交感神経の活動を促進することで、血流量を調節するのですね。
副腎機能低下症では、交感神経活動を抑制するような多くのメカニズムがあるので、起立したときに血圧が降下するのもうなずけます。

私がカイロの大学にいた時も、先輩がカイロ治療の前後でこの起立性低血圧が変化するかを研究していましたが、ある程度効果をあげていました。
カイロプラクティックの治療が副腎に対しても良い影響を与える可能性があるということですね。これについてはまた後のセッションで話していきます。



<瞳孔チェック(瞳孔散大)>
次に、眼の瞳孔の収縮状態をチェックする方法です。
これは自宅で簡単にできるので、ぜひ試していただきたい検査法でもあります。

1924年に作られたこの方法は、医師やカイロプラクティックドクター、栄養療法の医師によって多く採用されているので比較的信頼できるものと言えるでしょう。
私もよく使っています。

通常、目に光があたると眩しさを回避するため瞳孔は収縮します。本当ならそのまま瞳孔は収縮を維持しますが、副腎機能不全が存在する場合は、細胞内カリウム値が上昇し、瞳孔括約筋(瞳孔の収縮拡散を担っている筋肉)を活性化させるコリン作動性神経の活動が低下するので、収縮を維持できません。

これを利用すると、ペンライトで目を照らして、光による刺激を続けることで、瞳孔の収縮状態を観察し、約30秒後の瞳孔の不規則な散大が見られれば副腎機能低下の可能性の有無を判断できるというわけ。
自宅でも懐中電灯と鏡があれば自分でできるので、やってみてくださいね。



<心臓聴診>
副腎機能低下では、第1心音に対する第2心音の増加が認められます。あの「ドッドッ」という音の2つ目ですね。
これは肺動脈弁領域でもっとも顕著であると言われていますが、すべての場所で認識することができます。また心音図では、正常な第2心音は、第1心音の約1/3ですが、これを上回る場合、副腎機能低下または他の障害の可能性があるということになります。アプライドキネシオロジーの臨床では、160人の無作為に選出した被検者の63%に第1心音の1/3以上の第2心音が認められたといいます。



ここまでの3つ検査は、ある程度簡単な方法なので、こういったセルフチェックを日々しておくことは、ストレス社会で生きている私たちにとって非常に重要なことだと思います。

次にアプライドキネシオロジーの検査でみられる徴候についてもお話しておきましょう。



<ロゴフ徴候>
下部肋骨結合部とこの部位の脊柱起立筋(背骨に沿った筋肉)の圧痛。
これは副腎機能障害の反射によるものだと考えられています。

<靱帯ストレッチ反応>
副腎ストレスが存在する場合、ホルモンの影響により、全身の関節を支えている靱帯や筋肉が弱化することがあります。

<副腎に関連する筋肉>
副腎機能不全が存在する場合、主に足に関わる筋肉(縫工筋、薄筋、ヒラメ筋、腓腹筋、後脛骨筋)の機能障害が検出されます。

<仙腸関節(骨盤)機能障害>
副腎に関わる筋肉の機能障害により、骨盤に傾きと機能障害が起こります。



いかがでしょうか?
アプライドキネシオロジーで副腎の状態をチェックする方法を少し紹介しましたが、こうやってカイロプラクティックでも様々な角度から副腎機能についてチェックできるのです。

次回は、栄養療法でよく使われている「唾液の検査」についてお話します。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-16 16:58 | 副腎疲労

NO.300 副腎疲労 Adrenal Fatigue その7 「副腎機能低下の段階」

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今日は記念すべき300回目の投稿です!
といっても誰も祝ってくれるわけではないのですが・・・笑。

しかし、もう1年以上書き続けているわけですね。
なかなか地道ですが、ここまで継続出来たのもみなさんが読んでくれているからです^^。



さてでは今日もいってみましょう!

アメリカでは、約80%の人は、一生の間にいずれかのレベルの「アドレナル・ファティーグ」を患うと推定されているにもかかわらず、この症候群は最も過少診断されている病気の一つであると言われています。


副腎機能低下(hypoadrenia)という言葉は、hypo(下方の)と語幹語のadrenia(副腎に関連する)から出来ていますが、副腎機能の低下を意味しています。
正常に機能している副腎は、正確でバランスの保たれた分量のステロイドホルモンを分泌していますが、体内の身体的、精神的、心理的環境の変化に非常に敏感にできているため、つねにこのバランスは変化していると言えます。
いままでも述べてきたように、身体的、精神的、心理的環境のストレスが多すぎれば、副腎を消耗させます。結果として大切な副腎ホルモン、特にコルチゾールの放出が減少することになるのです。

こうした副腎機能低下症は、副腎疲労「アドレナル・ファティーグ」の結果として起こるのですが、機能低下の症状は「ほぼゼロ」の状態から「ほぼ正常」までさまざまあるのです!



ちなみに副腎機能が極端に低い状態を「アジソン病」と呼びます。
1855年に、初めてそれについて述べたサー・トマス・アジソンの名前に由来しているのですが、これは治療しなければ生死に関わる病気で、アジソン病を患う人は、たいてい一生、コルチコステロイドを飲み続けなければならないと言われています。
ただ、アジソン病は生まれつきの先天的なものではなく、結核や自らの身体に攻撃をしかけるような自己抗体によって副腎がダメージを受けることによって起こる自己免疫疾患です。発症率は10万人に4人という稀な病態なのですね。

お医者さんに行くと、副腎の機能低下というと大抵このアジソン病かそうではないかという話になるのですが、この10年くらいアメリカやヨーロッパでは、アジソン病とは異なり、生活習慣やストレスなど・・・様々な問題から副腎がダメージを受けて引き起こされる症状が問題になってきています。それを「非アジソン病副腎機能低下」と言うようになりました。この中には血液や尿による臨床検査の結果は正常なのに、副腎の働きが低下することによる症状が出ているような人がたくさんいるのです。

この非アジソン病副腎機能低下は、テレビで特集されたり、救急医療として扱われることはありません。実際、近代医学では、はっきりとした症候群として認識されていません。それにもかかわらず、現代人の抱えている身体の悩みが、この副腎機能低下により起こっていることが多いことはみなさんももうお気づきでしょう。
残念なことに、多くの医療は重篤な状態に目が向けられています。副腎の腺機能についても良い例で、アジソン病では、生死を重視していますが、副腎機能低下とは、副腎が適切な健康状態を保つために充分な機能を果たしていない状態をいいます。

現代のほとんどの人の生活様式は、副腎機能障害の発症や悪化の大きな原因になっています。副腎機能障害はその発症頻度の高さから、ある意味では文明的な疾患と言ってもよいかもしれませんね。
副腎機能が弱まると、体内のすべての器官や臓器が甚大な影響を受けます。炭水化物・タンパク質・脂質の代謝、水分や電解質の均衡、心臓と循環器系、そして性欲にさえ変化が起こり、細胞レベルでも多くの変化が生じます。
原因不明の微熱が続く、頻繁に呼吸器の感染症がある、風邪をよくひく、アレルギー(花粉や食べ物)、鼻炎、喘息、慢性疲労、不眠、低血糖、アルコール依存、頻尿、繊維性筋痛症などの多くが、副腎機能低下から起こると言っても良いでしょう。

両側の腎臓の上に位置する副腎は、身体の防衛システムなのです^^。




さてこれから、そんな「副腎機能低下の段階」についてお話していきます。

前述してきたように、健康な副腎とアジソン病のような疾病との間の状態があります。
副腎がダメージを受けるには、段階があり、副腎はそれぞれの段階で、違った反応を示すことがわかっています。これを副腎適応症候群(全身性順応症候群)または副腎機能低下症といいます。



副腎のストレスに対する反応の第一段階は「警告反応期」・・・

身体がストレスに対して初めに反応する段階です。この段階では副腎からのホルモン分泌が増加します。これは過剰なストレスと闘うためで、この闘いがうまくいけば副腎は正常な状態に戻りますが、闘いが長引くと副腎に負担が掛かり、副腎皮質は枯渇するまでホルモンを産生し続けることになり、機能低下が進みます。


次の段階が「抵抗期」・・・

抵抗期は、継続的なストレスにさらされる状態で、警告反応から身体が長期的な順応の準備を行う段階です。この時期にはストレスに適応し始め、副腎は肥大。従来のままだとストレスに見合うだけのホルモンを産生できないため、臓器そのものを大きくして増産体制に入るのです。
そして身体は、ストレスに抵抗するための需要に継続的に反応します。


そして最後の段階である「疲労困憊期(枯渇期)」・・・

ストレスをコントロールできないと、副腎は反応する機能を徐々に失い、ついには第3の段階「疲労困憊期」に突入します。ここまでくると副腎は文字どおり、疲労困憊。ストレスにまったく適応できなくなり、副腎の大きさは抵抗期に比べて肥大しますが、その機能は著しく制限されます。結果として心身にさまざまな症状が表れてきます。
この段階では、様々な症状が現れているので、私たちカイロプラクターが臨床で診る時はこの時期の場合が多いかもしれません。患者さんは、慢性的な健康障害、長期的な栄養素の欠乏、長期的な精神問題を示します。


こうした適応症候群が表われるまでには、数週間から数カ月、さらには数年かかる場合もあります。しかも「警告反応期」では、多くの人はストレス過剰であることに気づいていません。しかし、本当はこの段階で、すでにストレスの許容範囲は超えているのです。もしこの段階でストレスをコントロールしておかないと、「抵抗期」に移行し、そうこうしているうちに「疲労困憊期」に入ってしまいます。
この「疲労困憊期」では、極度の疲労感、膝、腰、足などに繰り返し起こる障害、免疫機能の低下など、自分でもはっきりわかる程度の問題が出てきてしまいます。また精神的にも非常に落ち込み、物事を否定的に考えるようにもなってきてしまいます。
もしも、この段階まで来てしまうと、治療をするのは難しく回復するまで年単位でかかってしまうこともあるので、どのくらいストレスをコントロールすることが重要かわかるのではないでしょうか。


いかがでしたか?
私たちをとりまく現代の環境と社会的な文化は、ストレスに対する副腎の継続的な反応を要求します。
ストレスが十分な間隔をおいて加わる場合には、副腎が役割を果たすことが出来ますが、問題が長期化して、ストレスが蓄積していくと、副腎は最終的に枯渇してしまうわけです。

今日はここまでにして、次回からは副腎機能低下症についての検査を紹介していきます。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-10 00:11 | 副腎疲労

NO.299 副腎疲労 Adrenal Fatigue その6 「副腎とホルモン」

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ここ2回ほどストレスについて話してきましたが、私たちは常にストレスにさらされています。それでも、すぐに悪影響が出ないのは、副腎がストレスをコントロールしているためなのですね。副腎は、抗ストレスホルモンを分泌し、ストレスから心身を守る働きをしています。

現代のストレス社会では、めいいっぱいフル稼働している我らが「副腎」。
今日は、副腎から分泌される主要なホルモンの働きについて一挙にご紹介しましょう。



副腎から分泌されるホルモンの中でも特に糖質コルチコイドというホルモンは重要です。糖質コルチコイドは、細胞のエネルギー源となるブドウ糖を作りだします。また強力な抗炎症作用も持っています。軽いトレーニングによる筋肉などの炎症は、この物質の働きによってすぐに回復できます。しかし、長期的なストレスによって副腎がダメージを受けると、糖質コルチコイドの分泌異常が起き、炎症が持続してしまいます。


またコルチゾールも副腎から分泌される大切なホルモン。日常生活で受けるストレスのコントロール、血糖のコントロール、免疫機能のコントロールをしています。また脂肪をエネルギーとして使えるようにするため、糖質が蓄えられ、カラダの修復や回復に必要なタンパク質を使えるようにするという働きを担っています。


その他、塩分とカリウム(水分)のコントロールをし、脱水症状が起きないようにしているアルドステロン(電解質コルチコイド)や心臓の拍数や強さを増すことで代謝を促進させ、血糖レベルを上げ、脂肪をエネルギーに転換するのを促す働きがあるエピネフィリンやノルエピネフィリンもあります。そして男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストロゲン)などの前駆体であるアンドロジェン(DEHA)というのもあります。



このように、副腎はさまざまなホルモンを分泌して、ストレス状況に対処し、身体の中からエネルギーを作るように働いています。身体の中でもこれだけ多くのホルモンを作って、様々な機能を持っている臓器は少なく、過剰なストレスが長期間にわたると、副腎はダメージを受け、ストレスと戦えなくなってしまうとともに、その機能の多さゆえに副腎の機能が低下すれば、様々な症状が身体にあらわれると言えるでしょう。
また副腎に負担がかかっている初期には、過剰に働くことでホルモンの過剰分泌が起こり、カラダにさまざまな問題を作ってしまうのです。たとえば、コルチゾールの分泌が過剰になると、免疫機能が低下してしまうことが言われています。



あまり副腎が話題にあがることは少ないと思いますが、原因がわからないような不定愁訴の裏側に副腎の機能低下が関わっていることは非常に多いのですよ・・・^^。



次回は「副腎機能低下症の段階」について話していきましょう。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-09 17:22 | 副腎疲労

NO.298 副腎疲労 Adrenal Fatigue その5 「ストレスコントロール」

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ストレスをコントロールするためには、自分にとって何がストレスになっているのかを知る必要があります。
まずは、自分が受けていると思うストレスのすべてをリストアップしてみましょう。
いままでお話してきたように、ストレスの原因となるのは、悩みや心配事など精神的なものばかりではありません。
構造的、化学的、気候のストレスについても、注意深く評価してリストアップしてみます。



ストレスのリストアップが出来てきたら、それらをコントロール可能なグループAと、自分ではコントロールが難しいBに分けてみましょう。


Aリスト(例)

仕事からの肉体的なストレス(一日中座っている、長時間の運転、重い荷物を持つなど)
不良姿勢
合わないシューズ
小さい服
締め付ける下着
お尻のポケットに財布を入れる
倒したシートのまま車に乗る
高すぎる枕で寝る
栄養のアンバランス
カフェインやアルコールの摂り過ぎ
空腹での糖質摂取
食間が長くなる
暴飲暴食
シックハウス
カビ



Bリスト (例)

緊張
心配
ノイローゼ
現実にそぐわない目標
引き伸ばし
できる以上のことを引き受ける
強迫観念
無計画
優先順位の間違い
感謝しない
不平不満
不親切
極端な気温や湿度
非常に低い気圧
太陽の照射

(新実践マフェトン理論 引用)


まず、Aのリストに挙がった項目をひとつずつコントロールするよう努力してみましょう。
もちろん簡単にはいかないかもしれませんが、完全に取り除くことはできなくても部分的には改善できるはずです。
そして反対に、Bリストはなかなか自分ではどうにもならないことでもあるので、あまり気にしないことにしましょう。
もちろん無理な目標をたてたり、出来ること以上のことを頑張り過ぎてしまうことはやめた方が良いですね^^。


さて、このようにまずうまくAのリストをコントロールできていくと、副腎は余裕が出来てきて、Bリストにあがっているストレスに対しても余裕を持って対処できるようになります。


みなさんいかがでしたか?
このようなリストアップを定期的に行っていくことで、自分自身にどのようなストレスがたまりやすいのかもわかってくると思います。
是非やってみてくださいね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-05 07:43 | 副腎疲労

NO.297 副腎疲労 Adrenal Fatigue その4 「ストレスについて」

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今日はストレスについて・・・

単にストレスと言っても、みなさんには、とても怖いものであるという認識はないのではないでしょうか?
しかし、このストレスが様々なカラダの不調の原因になっていることは明らかです。
ストレスを甘くみてはいけません。
実はとっても怖いものなんです。



現代ではストレスによる症状を抱えている人が本当に多くなりました。
ストレスにかかわる症状をあげると、


疲労
不眠
イライラ
落ち込み
体重増加
甘いものが無性に食べたくなる
風邪をひきやすい
腰痛
膝痛
肩こり
頭痛
性的欲求の低下
頻尿
多汗
慢性の関節炎
喘息
アレルギー
・ ・・


とキリがありません。思い当たるフシがある人は早急にストレスをコントロールする必要があります。そしてこのストレスコントロールこそが、副腎の回復にはなくてはならないものでもあるのです。




さて、ストレスというと世界的に有名なのがハンスセリエと言う人です。
1925年、彼がまだ医学性の頃、ほとんど全ての病気に共通した症状を発見しました。感染症の種類に関係なく、ほとんどの人は発熱、脾臓や肝臓の肥大、扁桃リンパ節の炎症、皮膚の発疹、その他の症状を示します。セリエは、このように共通する症状を観察し、患者さんの病気に関わらずこのような状態を「慢性的な病気」と呼んでいました。

その後セリエは、病気の状態では、常に3つの因子が関与していることを発見しています。
セリエが行った研究では、ラットにストレスを加え、その後の解剖で「副腎皮質の肥大、胸腺、脾臓、リンパ節、その他のリンパシステムすべての委縮、胃と十二指腸の出血を伴う潰瘍」を発見しました。実験ではラットを水の中に放して生きるために泳ぎ続けさせる、身動きが取れないように足を縛る、猫の横に置いた籠にラットを入れる、空気の薄い場所やラット自身の糞がある場所に閉じ込めるなど様々な方法でストレスを与えたそうです。

みなさんはストレスというとどんなものを想像しますか?ストレスというと精神的なものばかりを考えがちでしょう。しかし、ストレスには、精神的ストレス以外にも、構造的ストレス、化学的ストレスがあります。これがセリエの言う3つの因子ですが、それに気候的ストレスを加えて、大きくは構造、化学、精神、温度の4つのカテゴリーがあると言われています。


少し見ていきましょう!




まず構造的ストレス・・・

肉体的にかかるストレスのこと。長時間の労働、体力的な疲労、睡眠不足、姿勢による負担などがこのカテゴリーになります。
仕事で一日中同じ姿勢(デスクワーク、車の運転など)をとり続けたり、重い荷物を持つなど、また合わないシューズ、締めつける下着、お尻のポケットに入れた財布、高すぎる枕なども、構造的ストレスになります。
これは私の仕事であるカイロプラクティックの治療が関連している部分ですね^^。




次に化学的ストレス・・・

化学的ストレスとは、カフェイン、アルコールなど化学的な物質を摂りすぎることによって、心身が悪影響を受けることや、偏った食品の摂取や過剰な精製食品の摂取などの栄養学的なカテゴリーと言えます。糖質の摂り過ぎ、栄養の アンバランス、脱水状態、空腹での糖質摂取、食事と食事の間が長い、暴飲暴食、シックハウス、カビなどが科学的ストレスの代表的なものです。
またもちろん着色料、保存料、合成甘味料なども問題を悪化させます。

口に入れる化学的なものと言えば、ほとんどの薬剤もそうなので、薬の飲み過ぎでこのストレスがかかっている人もいますね。そして私たちが呼吸する空気の成分も問題になることがあるので、現代では大気汚染や殺虫剤、産業廃棄物などの毒素がこのストレスに関わっていることも多いのです。




そして精神的ストレス・・・

ストレスというとみなさんが一番思い浮かべるのがこのカテゴリーなのではないでしょうか。
このカテゴリーでは、悩みや心配を抱えるなどして、精神的によくない刺激を受けること。現実にそぐわない目標や出来る以上のことを引き受けるなどがストレスになります。また中には、やるべきことを引き伸ばす、優先順位を間違える、無計画、準備をしないことなども含まれてくるのですね。
特に愛する者の死や、長期間の罹患などはかなりの強い精神的ストレスになります。そして大きな借金を抱えることも長期間になれば、潜在的なストレスになりますね。

この問題では、患者さんをコントロールすることが非常に難しいのですが、私のやっているアプライドキネシオロジーの上級テクニックではこういったことに対応するようなものもあります。




さて、最後に温度によるストレス・・・

私たちにとって、極端に寒い、暑い、湿度が高い、低いといったこともストレスになります。これが気候的なストレスです。過剰な温度の上昇や低下に対応するため、副腎が対応に追われるため、副腎が疲労状態にある人は、急激な温度変化のある場所を移動するだけで症状が出る場合もあります。
また気圧の変化や太陽の強い照 射、強風などもこれに当たり、中には旅行するだけでストレスになる人も。

そして、このタイプのストレスは、構造的、化学的、精神的それぞれのストレ スにも影響を及ぼすことになります。




いろいろなタイプのストレスがあることにビックリしましたか?
このように、人間は常に様々なストレスにさらされているわけです。
もちろん対応するために副腎が働いているわけですが・・・。

現代生活の中では、ストレスに順応するように最適な身体機能を果たせない状況が多くあります。
現代ではストレスから簡単に逃げ出せない状況があり、副腎が回復する機会が与えられないくらいに持続的で終わりのないストレスがかかることがあります。
これら4種類のストレスは軽度でも蓄積されていくので、このままだと多くの人が副腎疲労の問題を持ちやすいのです。


現代に生きる私たちにとって、ストレスコントロールがいかに大事か。
是非みなさんにそれに気付いてもらいたいと思います。

次回は「ストレスコントロールについて」です。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-03 22:38 | 副腎疲労

NO.296 副腎疲労 Adrenal Fatigue その3 「副腎にかかる負担とは?」

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今回のテーマ、副腎疲労または副腎機能低下症、これは現代では本当によくみられる疾患と言えます。


最近日本でも耳にすることが多くなった慢性疲労症候群(CFS)、突発性低血糖症、慢性不眠、心労性神経機能低下症なども副腎機能低下症に包括されるものとされるくらい、現代人に大きく関わる疾患なのです。副腎はストレスや免疫機能と密接な関係があり、まさに現代人の置かれている環境に影響を受けやすい臓器と言えるでしょう。

「眠らない社会」と評されるように、現代社会では24時間、体にかかるストレスが多く、体の恒常性を保つために副腎が休養することなく稼動しているため、その果てに副腎自体が恒常性を失い、体のバランスを維持できなくなることで副腎が疲労状態に陥ります。

さてでは、副腎にかかる負担とはどのようなものがあるのでしょう?
今日はそんな話をしていきます。




副腎は非常に繊細な臓器とも言えます。些細なことでも予想以上のストレス負担を受け、それが慢性的に継続したり、突発的に何かが起きることによっても想像以上に負担となり、徐々に症状が慢性的になります。副腎の負担からくる症状のやっかいなところの1つは、今まで全く普通に生活・仕事ができていたのに、ある日突然にドーンと症状が現れることです。
副腎への負担からくる症状を予防するためには、日常生活のチェックとその改善が一番です。



副腎への影響となる主な要因を挙げると・・・・



・重金属
・化学物質
・アレルギーを起こす原因物質
・過労
・喫煙
・睡眠不足
・早食い
・精製糖、精製漂白小麦の頻繁な摂取
・運動不足
・薬の継続服用(特に抗生物質、ステロイド剤)
・腐敗した食材の摂取
・カフェインの頻繁な摂取
・恐怖心
・不安
・恒常的な緊張
・肉体的ストレス
・親族友知人の死
・ウィルスや細菌の感染
・多量、頻繁な飲酒
・ジャンクフード、ファーストフードの頻繁な飲食



これに加えて生活習慣病といわれているような糖尿病、高血圧、高脂血症、そして低血糖症、慢性疲労症候群、花粉症など、持病として抱えている症状のストレスも副腎には大きな負担となります。実際には、副腎にかかる負担が慢性化し継続することでこれらの病気が発生することも少なくありません。

ハンス・セリエの“The stress of Life”から副腎と健康の関係を知ることができます。ここでも副腎は最も機能障害がよく見られる器官の一つと言われ、前述したような身体的、科学的、感情的ストレスなどにより影響を受けます。これらのストレスは形式に関わらず、副腎に負担をかけるのです。



こうやって副腎に負担をかけるものを見ていくと、明らかに現代になって増えてきたものばかりのような気もしますね。
交通も便利になって、食事も多様性が出てきましたが、その分病気が増えている現実。
もしかしたら、その答えはここにあるのかもしれません。

次回は「ストレスについて」です。



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by chiropratica | 2011-12-02 22:58 | 副腎疲労

NO.295 副腎疲労 Adrenal Fatigue その2 「副腎疲労とは?」

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今日から12月ですね!
なんとも月日がたつのは早いものです。
しかも急激に寒くなりましたねぇ。これでこそやっと冬といった感じですが、急激な変化についていけない人も多いのではないのでしょうか・・・。みなさん体調管理に気をつけていきましょう。
さて、blogも今週はなかなか更新できずでしたが、副腎疲労2回目です。
いってみましょう!


前回も副腎疲労の症状について少し触れましたが、
まずはこれを読んでみてください^^。



〇朝起きるのがつらい
・・・目覚ましを3つかけても、目が覚めない

〇疲れが取れない
・・・ぐっすり眠っても、まだ疲労感がある。さわやかな朝が訪れない。

〇塩辛い食べものが無性に欲しくなる
・・・ポテトチップスが止められなかったり、辛い食べ物に、さらに塩を振っている

〇倦怠感(エネルギー不足)
・・・以前楽しんでいたことも、すべて億劫に感じる。椅子から立ち上がるのさえ、やっとだ。

〇日常的なことが、とても疲れる
・・・何をするにも、以前の10倍の努力が必要だ。

〇性欲の低下
・・・映画スターが寝室で待っていたってセックスする元気なんてない。

〇ストレスに対処できない
・・・今まで気にならなかった小さなことが気に障る。交通渋滞でのイライラ、子供を怒鳴りつける、過食、タバコや飲酒なども、そのサイン。

〇病気や怪我、外傷(トラウマ)から回復するのに時間がかかる
・・・先月ひいた風邪や、怪我がなかなか治らない。親がなくなって何年経っても、悲しみから立ち直れない。

〇頭がクラクラする
・・・ベッドや椅子から立ち上がるとき、クラクラしたり、目の前が真っ白になる。

〇軽度のうつ
・・・人生に何の意味も感じられない。

〇人生のすべてが虚しい
・・・楽しいことが一つもない。仕事も人間関係も空虚に感じられ、何もする気にならない。

〇PMS(月経前症候群)の悪化
・・・手足のむくみ、頭痛、乳房の張り、下腹部の痛み、ふさぎ、不安、怒り、イライラがひどくなる。

〇カフェインがないと仕事ができない
・・・コーヒーやコーラ、チョコレートの力を借りないとがんばり続けられない。

〇思考が定まらず、ボーっとする
・・・次にやろうとしていたことを忘れたり、この後どうしらいいか、決められなかったりする。

〇記憶があやふや
・・・昼食に何を食べたか、思いだせない。

〇午前10時まで目覚めない

〇午後3時から4時の間はぼんやりしている

〇夕食後、やっと元気になる

〇仕事がはかどらない
・・・体力・気力が低下して、作業に時間がかかったり、長時間、続けられない。

(ADRENAL FATIGUE by James L. Wilson 引用)



これらの症状は、副腎疲労の代表的な症状です。
これらのうち1つだけでは副腎機能低下症という診断の決定打にはなりませんが、その可能性があるということになります。
またもしこれらの多くの症状に対して身に覚えがあるのなら、副腎疲労を患っている可能性は非常に高くなります。
これらの症状は、ストレスに対して副腎の適応能力に欠陥があることを示しているのです。
そして再び元気になるためには、何かを変えなければならないのですね。




あなたや、あなたの周りには、疲労や燃え尽きた感じに苦しみ、何をやっても体力が回復せず、何度も通う病院を変えてきたという経験を持っている人がいるのではないでしょうか?

アドレナル・ファティーグいわゆる副腎疲労や副腎機能低下症と呼ばれるものは、過去50年間に最も蔓延している症状にもかかわらず、ほとんど診断されない疾患であると、タホマ・クリニックのジョナサン・V・ライト博士は言います。
1800年代の医学書にも記載されており、1930年代には効果的な初期治療が発達したそうですが、型にはまった医師の多くがこの問題の存在に気づいていなかったのです。

ライト博士は、タホマクリニックで、副腎疲労に苦しむ人々の治療を行っているそうですが、その多くの人が、複数の医師(病院)に「たらい回し」にされ、「どこも悪いところはないから精神科に行ってみたらどうか」と勧められてきたと言います。
そして中には慢性疲労症候群、線維筋痛症、重度の食物アレルギーと診断された方もいるのです。



医学誌の中の副腎疲労に関する論文を読み、理解するといったことを行う医師はほとんどいません。しかし、ごく少数ですが、この分野を調査研究し、実際に治療を行い、患者さんを自然な治療法でサポートしている医師もいます。
カイロプラクティックのアプライド・キネシオロジーを行うドクターもその一人です。


もしあなたの症状が、副腎疲労であるとわかった場合には、こういったドクターの助けも必要ですが、完全に回復するためにはあなた自身が努力しなくてはいけません。
生活習慣を変え、場合によっては食生活も大きく変える必要があります。ビタミン、ミネラルハーブを摂取して副腎をサポートしつつ、時には物事の受け止めかたや人間関係さえも調整が必要となってきます。

大変だと思いますが、努力するとこの副腎疲労の状態から抜け出せるのです。

アドレナル・ファティーグは決してめずらしい問題ではありません。
現代社会のストレスは、仕事をしたり日常生活を過ごすことができないほど、人々を衰弱させます。そして多くの人は、日常生活を送ることはできたとしても、ストレスにより、生活を蝕まれています。
副腎疲労に共通する主訴は、「乗り越えられない、我慢できない」疲労感なのですが、こういった人は、大抵カフェインや他の興奮剤を使用して、エネルギー不足や疲れを補っていることが多いのです。



あなたの疲れや脱力感、集中力の低下は、アドレナル・ファティーグによって起こっているかもしれません。これに気付かなければ、あなたはいつまでも悩み続けることになるでしょう。

このテーマでは、副腎疲労というものがあることを学び、後の方ではそれにどうやって対処していくかも話していきますね^^。




ある研究では、人間と動物にとって適切な量のストレスは、身体に有益であることが示されています。しかし、ストレスの総量が多すぎるか、あまりにも長期間に及ぶと、私たちの身体はストレスを許容できなくなり、体調を崩し始めます。

また人間や動物へのストレスの影響は、機械への影響と非常に類似しています。
たとえば、通常車は最大能力のおよそ1/4の力で走ります。これは人間にとってストレスがない生活を送っている状態です。しかしレースで車を使用するには、非常に迅速な調整をして、特別な燃料と細心の注意が必要となります。部品は瞬く間にすり減るため、適切に部品を維持しなければ車は故障するでしょう。
休息と回復に時間を費やせば、より長い間使うことができます。「金属疲労」とストレス要因は綿密に研究され、車、列車、飛行機そして機械に応用されているのです。



アドレナル・ファティーグについての知識を深めること、また副腎疲労から回復するために生活を変える努力をすること、そして症状が出てない人でも予防する方法を学ぶことは、現代のストレス社会を生き抜くために非常に有意義なことだと、私は思っています。



さて、今日はこれくらいまでにして・・・
次回は「副腎にかかる負担とは?」についてやっていきますね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-01 23:52 | 副腎疲労


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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