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NO.244 妊娠と出産(ベビー編) その12 「牛乳はまだあげないで!」

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牛乳を飲まないと大きくなれないよ!と子供時代に言われたことはありませんか?
多くの人が、牛乳を飲むことは良いことだと言われてきました。
しかし、実はこの常識はけっこうキケンな要素を含んでいるのです。


牛乳は子供にとってアレルギーの原因となるだけでなく、1歳未満に与えると赤ちゃんが鉄不足になるなどの弊害が出てきます。


離乳時期には、固形と並行して母乳や育児ミルクも与えます。
母乳や育児用ミルクも牛乳も同じに見えるので、あげようという気になってしまうと思いますが、それはちょっと待ってください。

赤ちゃんは生後5ヶ月ごろまで、胎児のころに体内に蓄積した鉄を使いながら成長します。鉄は母乳や人工ミルク(調整粉乳)からも補給していますが、6ヶ月ごろから必要量に追いつかなくなります。だから離乳食を始めるわけですが、じつは初期の離乳食で使われる食品には鉄分が少なく、吸収率も悪いものが多いのです。


さて鉄不足になりがちなこの時期に、牛乳を与えるとどうなるでしょう。牛乳にはカルシウム、リンが多く含まれます。これが鉄と不溶性の複合物を作り、鉄が腸から吸収されるのを阻害してしまいます。
また生後12ヶ月以前の乳児に牛乳を与え続けると、少量ながら消化管出血が起こると言われています。
この原因のひとつが牛乳タンパク。
アレルギー反応によって超粘膜が傷ついてしまうのです。それによって腸管で出血が起こると潜血によって鉄を失うリスクが高まるのです。事実、生後6ヶ月前後から牛乳を与えられた乳児は、生後12ヶ月の時点で、育児用ミルクを与えられた乳児と比べて鉄欠乏の頻度が2倍以上という報告もあります。
アメリカ小児科アカデミーは、12ヶ月以前に牛乳を与えるのは好ましくないと勧告している程です(くわしくはこちら)。


最近では、鉄欠乏と赤ちゃんの精神運動発達の遅れの関係が専門家のあいだでトピックになっています。
精神運動発達とは「バイバイ」や「おつむてんてん」などの簡単な遊び、一人立ち、一人歩き、言葉の理解、発語のことを指します。2歳以下の子供の場合、鉄欠乏が原因で鉄欠乏性貧血(ヘモグロビン10.5g/dl以下)が3ヵ月以上続くと、こうした精神的発達、運動発達ともに遅れると言われます。

さらにこうした状況になってから「鉄剤」を与えて貧血を改善しても、その遅れは数年間持続するとも言われています。精神運動発達の遅れにはヘモグロビンの酸素運搬能力に関わるというより、鉄自体が神経伝達物質の生成にかかわっているのではないかとも考えられているのですね。


牛乳によって鉄欠乏のリスクが高まるのは、1日400ml前後またはそれ以上飲んだときです。しかし、牛乳アレルギーや腸の状態にも牛乳のたんぱく質は悪影響を及ぼしやすいので、子供の時の牛乳には注意してくださいね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-29 14:33 | 妊娠&出産

NO.243 妊娠と出産(ベビー編) その11 「卵、牛乳、大豆の3大アレルゲン」

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近年、アレルギーの子供が増えてきました。
お母さんもアトピーなどを気にする人も増えています。アレルギーは先進国、都市に暮らす人に多いことから文明病の一種ともいわれています。
1999年に東京都が行った調査によると、3歳児の42%がなんかしらのアレルギー疾患を持っているそう。
これはちょっとまずい数ですよね。


アレルギーは「免疫の誤作動」で起こります。もともとは細菌やウィルスなどの敵と戦うシステムだった免疫系が、ひょんなことからまったく無害な物質に反応してしまうものです。
アレルギーの原因となる物質は「アレルゲン」と呼ばれます。食物、花粉、ダニ、カビ、ペットのフケや排泄物などなど、アレルゲンは日常生活のなかにいくらでも転がっています。アレルゲンに接触すると、身体は「免疫グロブリンE」という抗体(IgE抗体)を大量に作り出します(食物アレルギーにはIgGという抗体によって起こる遅延型アレルギーも存在する)。
これが鼻や肺にある免疫細胞と結合して化学物質を放出すると、くしゃみや炎症などが起こるのです。


アレルギー体質は遺伝するので、親がアレルギーだと子供もアレルギー反応を起こす可能性は高くなります。これがアレルギーの子供がどんどん増えている一要因でもあります。また子供は親よりもさらに過敏になることも多いのです。
身近なアレルゲンに対して抗体を作りやすく、遺伝的にも過敏性疾患になりやすい体質のことを「アトピー性疾患」と呼びます。



このアトピー性疾患と食物アレルギーは違うものですが、アトピー性皮膚炎のある乳児の70%は食物アレルギーと関連があると言われているので、無関係ではないのですね。
とくに乳幼児では食物アレルゲン(とくに卵、牛乳)がアトピー性皮膚炎の発症に関係しているといわれています。


赤ちゃんの消化能力や腸管免疫能力はとても未熟です。そんな状態のところに消化・吸収に負担のかかるタンパク質や脂肪の多い食べ物を与えるからトラブルが起こりやすくなるのです。
まずは、食物アレルギーを防ぐために、赤ちゃんの消化・吸収能力の発達に合わせた離乳食を進めましょう。

とくに食物アレルギーの3大アレルゲンである「卵、牛乳、大豆」を離乳食に取り入れるときは、8ヵ月以降、できれば1歳まで待つほうが無難でしょう。このほか、よく知られているアレルゲンには、そば、こんにゃくがありますよね。
食物アレルギーの中でも、特に遅延型(IgG)の方には、かなり多くの食べ物の種類があり、これにより体調を崩している人も多々います。日本人は意識が低いですが、アレルギーは身体に様々な症状を出すので、甘くみてはいけません。




さて以前にも紹介しましたが、油の摂り方によってもアレルギーを促進するものと、抑制するものがあります。
食物油に含まれるリノール酸、肉食に多く含まれるアラキドン酸などオメガ6系の脂肪酸は、アレルギーを促進する原因ともなるので過剰摂取には注意が必要です。

逆にγリノレン酸やαリノレン酸、EPA、DHAなどのオメガ3系脂肪酸は、アレルギー(アトピー性皮膚炎を含む)予防に効果があるので、積極的に摂ると良いでしょう。
アトピー性皮膚炎の方に、オメガ3系の「亜麻仁油」や「タラの肝油」、「FISH OIL」などのサプリメントは効果があります。



アレルギー体質は遺伝しやすいので、親にアレルギーがある場合は妊娠中から意識的にオメガ6系の油を控え、オメガ3系の油を摂ることが大切です。

母乳が終わるころからは、サプリメントも利用して、赤ちゃんにも毎日少量ずつ与えましょう。カプセルに穴を開け、ほんの一滴を飲み物に混ぜて与えます。魚油は匂いがあるので、大量に混ぜず少量でいきましょう。
2歳を過ぎれば、子供用の小さなカプセルを飲ませても大丈夫です。


どちらにしても食物アレルギーは、素人判断せず、小児科の医師に相談しましょう。アレルゲンが特定された場合は、専門医の指導に従って除去食を摂るなど対処していくようになります^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-27 19:50 | 妊娠&出産

NO.242 妊娠と出産(ベビー編) その10 「母乳」

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今日は母乳のお話。

生後5〜6ヶ月まで、赤ちゃんは母乳や粉ミルクを栄養源に成長していきます。正確に言うと、授乳方法には、母乳栄養、混合栄養、人工栄養の3種類があり、それぞれの事情に合わせて使い分けられています。

もっとも自然なのは、もちろん母乳育児です。
牛の赤ちゃんが牛乳で育つように、人間の赤ちゃんもお母さんのオッパイで育つのが一番良いに決まっています^^。
母乳には、生後5ヶ月ごろまでに必要な栄養素がバランスよく含まれているので「完全栄養食」といわれているほどです。
母乳中の成分を調べれば調べるほど神秘的で、この神秘の物質を人工でつくること自体、不可能な話でしょう。

母乳は、赤ちゃんが必要とする栄養素や消化吸収能力の変化に合わせて、少しずつ乳質が変化します。産後、数日間に出る乳汁を初乳、その後1週間くらいは移行乳、10日から1ヶ月経つと乳質が安定した成熟乳が出てきます。



では、母乳に含まれる栄養を見てみましょう!
まずはタンパク質。母乳のアミノ酸は、その構造が赤ちゃんの発育に最適です。なかでも神経や網膜の発達を後押しする「タウリン」は特に初乳に豊富。脂肪は、必須脂肪酸の長鎖多価不飽和脂肪酸を含んでいます。そして糖質はというと、その95%が「乳糖」で占められています。
消化機能が未熟な赤ちゃんですが、不思議なことに、この乳糖を分解する「乳糖分解酵素」だけは、生まれたときにすでに成人より多く持っているのです。これは哺乳類として備わった能力ですよね。
その後、成人になるとこの乳糖分解酵素は少なくなり、人によっては乳糖を分解できない乳糖不耐症の方もいます。(乳糖不耐症についてはこちら


さらに母乳のすごいのは、こうした栄養素が赤ちゃんの未熟な消化器官に負担をかけないよう、消化・吸収されやすいかたちで母乳に含まれていることです。たとえば、母乳のタンパク質は、胃酸や酵素で凝固しやすく消化が難しい「カゼイン」が少ないので、牛乳や粉ミルクと比べて消化不良を起こす確率がとても低くなります。また牛乳アレルギーの原因となる「β–ラクトグロブリン」も存在しません。


そして母乳の免疫への貢献も見逃せません。母乳は感染予防因子をたっぷり含み、特に初乳には、大腸菌や肺炎菌に対する抗体性を持つ「免疫グロブリンA」、ブドウ糖球菌などに対して抗菌作用を持つ「ラクトフェリン」、サルモネラ菌などを溶解する酵素の「リゾチーム」などが多く含まれていて、赤ちゃんを様々な感染症から守っているのです。

「ビフィズス菌」を増やす物質も豊富です。ビフィズス菌はヒトの腸内に棲んでいる善玉菌ですが、身体に有害な腐敗物質を生産する悪玉菌(大腸菌など)の増殖を抑える働きをしますよね(以前のblog参照))。
母乳の乳糖の中にはビフィズス菌のエサとなる「オリゴ糖」も30種類以上含まれています。母乳中に含まれるオリゴ糖は、ビフィズス菌を増殖させる作用があります。また病原体が付着する可能性がある腸管上皮に疑似結合し、病原菌から乳児の腸を守る役割も果たしているのですね。
おかげで、母乳で育つ赤ちゃんの腸内環境は、人工栄養で育つ赤ちゃんよりずっと良好。
お母さんは母乳中の乳酸菌を増やすために、サプリメント等で摂取していきましょうね^^。


こうみていくとたとえ短い期間でも母乳で育てられた赤ちゃんは、人工栄養で育てられた赤ちゃんに比べて脳やカラダの発達がよく、感染症や病気にも強いと言われているのです。乳児突然死症候群(SIDS)の発症率も低いそうです。(母乳と粉ミルクの違いはこちら

母乳ってすごいのです^^。



しかし、これだけの母乳を作り出すのは、お母さんなわけで・・・。母乳はまさにお母さんの栄養にかかっています。。完全栄養食の母乳を作り出すための栄養は、本当に大事なものです。
もちろん母乳成分は、お母さんの栄養が一日で多少変化しても大きくは変わりませんが(赤ちゃんは最優先なので、母乳に移行した分、お母さんの栄養が不足する)、あまりに栄養が不足すると赤ちゃんに行く栄養も減るのは当然と言えます。例えば母体100から母乳に50行くと母体に50残ります。次に母体に20足して70にしても母乳には50行きます。でも次は母体に20足すだけでは40となり母乳には50行くことができません。
お母さんの栄養がどれだけ大事かわかりますね。

母乳は、何よりもまず赤ちゃんを守るようにできていますが、母乳が作れないくらいに母体栄養が不足することは避けなければなりません。母乳にきちんとした栄養や免疫成分が行き届くためにも、母親は日頃から栄養が不足しないよう管理していきましょう。

近頃、母乳が出なかったり、お母さんの栄養状態の悪化によって、生まれてくる子どもがどんどん弱くなっているような気がします。お母さんの食べたもの、飲んだもの、すべてが母乳に反映されるので、毎日の食事や生活を大切にしましょうね^^。また授乳中にお母さんが食事制限をすることはおすすめしません。母乳中には母体が摂取した食物タンパク質が極微量に含まれ、これを赤ちゃんが母乳から摂取することで 経口免疫寛容が作られていきます。授乳期に母体を通じて多彩な食物抗原に触れておくことで、食物アレルギーの予防になるわけです。


もちろんお母さんだけでなく、父親の栄養もDNAから子供に伝わるので、両親の栄養管理は必須です。今、自分の毎日の食事を考えることが、自分の未来の子供につながっているわけです。

重要なことです。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-26 08:38 | 妊娠&出産

まじめ日記 「本当の種はどこにある?」/chiropratica 小菅一憲

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今日は、ひさしぶりにまじめ日記ということですが、植物の種の話をしたいと思います。
なんじゃそれ?と思うかもしれませんが、へぇ〜と言うような話です。

私もなんとなく聞いたことはあったのですが、先日友人の家にお邪魔した時に、食に詳しい友人からこの話を聞いて、あらためて少し調べてみました。



作物の種には、昔から代々伝わる「在来種」と現代主流のハイブリッド「F1種」があります。
在来種とは、何代にもわたってその土地でつくられてきた作物のことで、「固定種」ともよばれている種のこと。農家が自家採取をして代々作り続けてきた在来種は、自然の織り成す気候、風土に合った形で育ち、その地域の食文化を作ってきました。何十年も作られ続けてきた理由は、ただ「おいしい」から。在来種の作物は、収量や均一性に欠けますが、個性があって味も良いといわれています。


しかし、こうした在来種も、今、絶滅の危機に瀕しています。
農家は昭和30年の半ばくらいまでは、自家採取で種を取り、作物を作ってきましたが、高度経済成長のなかで、経済性や効率性が最優先され、均一性があり見栄えがよく、さらに収量もある「F1品種」にとってかわり、在来種は急速に作られなくなってしまったのです。

スーパーなどで販売されている野菜のほとんどはこの「F1」と呼ばれる種から育てられています。ある品種と、遺伝的にかけ離れている別の品種を掛け合わせると「雑種強勢」という現象が起こって、その1代目(F1)に限ってはとくに丈夫で生育速度も早く、収穫量も増えます。そしてさらには形や大きさ、それに風味も均一になるのです。これは農家や流通業者にとっては効率的にもコスト面でも有利なことでした。


しかし、作業効率ばかりを考えていても、風味が劣ることがあります。
このF1野菜が広まったことで、伝統野菜を栽培する農家が激減してしまいました。そして在来種は、不揃い、収量に欠ける、機械化に向かないなどの理由で、どんどん追いやられ、絶滅の危機に瀕しているわけです。
現在では、ごく一部の農家がごく少量を自家用として食べる分だけ作り、残ったものを地元の収穫祭、道の駅で売っている程度になってしまったのですね。

これは本当に悲しいことです。

本当の伝統的な作物というのは、もともとそれぞれの地域で質の良いものだけを掛け合わせ、今度はその特徴を守るために他の品種と交雑させることなく古くから固定して受け継いできたものなのです。




在来種とは・・・
自家採種を10年以上続けている種子。自家採種とは、その土地でよくできた野菜や米を選んで、そこからタネを採り、次の年も同じエリアの土でその野菜や米をつくるとのことです。 「在来種」は40年・50年と自家採種を続けることが可能であり、生命そのものの持つ力を活用した種子であり、もともとその土地で長く栽培されてきた原種に近い野菜の種が持っている力を最大限に発揮させることで、無農薬、無肥料栽培ができるといいます。地域の気候風土に適した遺伝子が自然に淘汰され、その土地にあった、健康で濃厚な味の野菜ができるので、昔の味を知っている人は在来種を選びます。


F1種とは・・・
Filial 1の略語で「第一世代の」という意味。ハイブリッド品種です。
「雑種強制」つまり多収性や耐病性などに優れた形質を持つ新品種同士をかけ合わせて作ったもの。雑種の1世代目のことで、掛け合わせた1世代目の野菜のみが優れた性質を持ち合わせる、という植物の性質を応用した品種です。しかし、この種子は1年で死んでしまうため自家採種が不可能で、ゆえに、農家は種苗メーカーから毎年新しい種を購入し、栽培する必要があります




日本の食料自給率が約40%と低いことは近年良く知られるところとなりましたが、種子の自給率の低さについて聞いたことがあるでしょうか?

皆さんが種を蒔く時や種苗店で種子を選ぶ際に生産地に注目してみると、日本語の名前の種子が意外にも海外から輸入されていることに気付くでしょう。
農林水産省の資料によると、稲・麦・大豆の国内使用種子は100%(ただし大豆生産の自給率は5%なので、大豆の国内での需要に対する種子の自給率は5% ということになる)、野菜は14%であるとのことです(出典:ピースシード)。ですが、「在来種」普及を推進するナチュラルシードネットワークの話による と、1985年くらいから種苗メーカーは「在来種」の保護、保存活動を打ち切り、種子の生産はアメリカや中国で行われるようになったため、現在栽培されて いる野菜の種はほぼ100%、アメリカや中国からの輸入に頼っている状況にあり、伝統野菜(京野菜や丹波の黒豆等)もかけ合わせの種や海外からの輸入品等であるものが多いというのが実態だといいます。

これってショックな現実だと思いませんか?


実は、そのような中で「環境」や「健康」の面から真の国産品である「在来種」が見直されてきています。

「在来種」は自然の摂理に即した農法でつくられているため、地球環境にも良く、日本の農業の未来を守るとされています。また、その土地の気候風土に適した在来種は、そこで生活する人の体にも適しており、食べる人の健康を支える意味でも大切です。実際、極度のアトピーやアレルギーの過敏症である子どもが増えてきている現状の中で、無農薬、無肥料栽培を達成し、有機農法と違い、有機質すらも与えていない在来種の野菜だけは食べることができるという学術研究データも出てきているところです。

在来種は、何世代にもわたって 選抜淘汰を繰り返し、数十年という歳月をかけてその土地の風土に適応していくため、自らを変容して生き残ってきたたくましさに満ち溢れています。一般市場には出てこなくなった一方で、農家の畑の片隅でひっそりと生き延びていました。
それは、在来種の味を知っている60代以上の農家は、そのおいしさに品種改良されたF1種では満足できず、自家用につくっていたからなのです。

「おいしい」「味が好き」、ただそれだけの理由で何十年も作られてきた在来種こそ、作物本来の豊かな味わいと 生命力にあふれた本物の作物ではないでしょうか。個性豊な在来種がなくなるのは、本当に寂しいことです。



私はベランダで家庭菜園をやっているのですが、ふと家庭菜園の雑誌を見ていたら、この在来種を扱っている「野口種苗」という店が載っていました。
私の友人も話していた「野口種苗」。
雑誌に掲載されていた文を少し紹介しますね!


「伝統野菜というと、以前から京野菜などが知られていましたが、最近では、全国各地のさまざまな伝統野菜を見直そうという気運が高まりをみせています。東京でも、練馬大根をはじめ、亀戸大根、千住ネギ、金町こかぶなどが伝統野菜としてよく知られ、各地にこのような個性的な野菜が多く存在しています。・・・一般的に伝統野菜というと、地域の特産品のことを、そう呼んでいます。さらに特産品だけではなく、地方だけで流通している野菜を総じて地方野菜といっています。京野菜のように数百年という古い歴史のあるものだけでなく、数十年くらいのもので、ある限られた地方だけで栽培され続けているものが、特産品の伝統野菜と括られているのです。そしてこの伝統野菜、品種として遺伝の点で固定されている野菜を「固定種」といいます。伝統野菜とされている品種のほとんどは、この固定種です。(出典:ベランダ野菜)」

いわゆる全国各地でその土地ごとの個性的な野菜を伝統野菜と呼んでいたわけです。しかもそれはほとんどが在来種(固定種)なわけなのです。

野口種苗の野口さんは、こう言っています。
今、伝統野菜が注目されているのは、「懐かしいあの昔の味をもう一度食べたい」という気持ちがあるようで、とくに年輩の方は、昔の野菜の味を知っているので、今一般に流通している多くの野菜と、その方たちが若い頃に食べていた味との違いが分かるのでしょう。そして、一方で若い世代の人たちにも、自然志向が広がりをみせ、昔からのナチュラルな風味の野菜を味わいたいという人が増えています・・・と。

そして何かの機会に昔ながらの伝統野菜を口にした人は、その風味の豊かさにびっくりして、自分でも作りたい、また味わいたいと思うのですね。

たしかに、私の両親も京都のレストランで出会った京野菜の美味しさに感動し、それからというもの、そこの野菜を作っている地元の農家さんに毎月京野菜を送ってもらっています。私もその京野菜を初めて口にした時は、その個性的な風味豊かな味と美味しさにびっくりした覚えがあります。


野口種苗の野口さんのところで扱っている野菜もまったく味が違うそうです。
オリジナルのカブ「みやま小かぶ」は、肉質に甘味が強く、味噌汁の具にするととろけるようなやわらかさが際立つそう。またキュウリの伝統野菜のひとつ「奥武蔵地這胡瓜」にはしっかりとした味の濃さがあり、スーパーなどに流通している一般のキュウリとはまるで違うと言うのです。



そして野口さんの言うには、まさに家庭菜園にはこの「固定種」が適しているとのこと。それは、その味わいだけでなく、自分で採種できることにあります。
F1の場合、F2になるとF1とは違った形質が現れるので、F1の野菜は1代限りで終わってしまいます。家庭菜園でF2の種をまいても、元の野菜とは似ても似つかないものができることもあるそう。
その点、固定種(在来種)の野菜は、ある程度バラバラな育ち方をするものの、何世代でも元々の形質が大きく変わることはありません。
また、固定種の種がおもしろいのは、形質がある程度バラバラになるので、たとえば早く収穫したいと思ったら、早く育った株の種を残して何代も守り育てていけば、早生に近くなっていくし、また酸味が強い野菜が食べたいのなら、そうした株からだけ採種すればよいというわけなのです。

これはおもしろい。

これまでも、環境配慮とおいしさのため、土壌にこだわった野菜はありましたが、その意識をを「種」にまで広げていくと、また新たな意味を持ってくると思います。土壌にいくら配慮しても、その元となる「種」が遺伝子組み換えや農薬等により化学処理されていれば、せっかくの土壌も活きてきません。

野口さんが言うには、固定種の種を集めるのは、どんどん難しくなっているそう。それは、昔からの伝統野菜を細々作ってきた農家の高齢化が進んでいることが原因です。しかし、もしある固定種を誰も作らなくなったら、その種がなくなってしまったら、その野菜を復活させるのはほぼ不可能になります。


なんとかこの昔からその土地土地で守られてきた元来の野菜の種を守っていきたいものですね!
私も家庭菜園ではこの固定種を使って作ってみたいと思います^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-24 13:59 | まじめ日記

NO.241 妊娠と出産(ベビー編) その9 「赤ちゃんに話しかけよう!」

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さていままで、赤ちゃんの栄養の話をしてきましたが、今日は栄養以外にひとつ重要なことをお話しますね。

実は栄養が足りていても、何の刺激も受けずに放っておかれれば、脳はけっして育たないといいます。
脳ばかりでなく、あらゆる機能においていえることですが、栄養はそれが必要とされているところに、必要なだけ届くものです。いくらたっぷり栄養があっても、それを使う必要が生じなければ、無駄になって捨てられてしまいます。栄養とともにたっぷりの愛情と赤ちゃんとのコミュニケーションを忘れてはいけません。


実際赤ちゃんの脳の中でそれがどのように行われているかは、まだ未知数ですが、赤ちゃんに話しかけることで、赤ちゃんの脳の視聴覚にたずさわるニューロンが成長する、またガラガラを使って音を聞かせたり、それを手に握らせたりしても脳のニューロンは発達するでしょう。
赤ちゃんの脳は、外界からのたくさんの刺激を受けて育っていきます。

生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、まだ雑然としたニューロンの塊にすぎません。親から受け継いだ遺伝情報によって、呼吸や心拍を制御したり、体温を調節したりする回路はできているものもありますが、何兆という神経回路の多くは、まだなんのプログラムも組み込まれていません。ひとつひとつのニューロンは使われることによって他のニューロンと接続し、しだいに脳の集積回路を形作っていくわけです。
そして使われなかったニューロンは、そのまま死んでしまうものもあります。



こう考えていくと、乳幼児期に、いかにたくさんのニューロンを使ったかということ、いかにたくさんの経験をしたということが、その子の脳の機能に少なからず影響を与えるということは想像できますよね。

お母さんができることは、できるだけたくさん、我が子に話しかける事、そして子供の嬉しいとか、悲しいとかいう気持ちに寄り添って反応する事、そういったことは本当に大事なことでもあるのです。


そしてもしかしたら、音楽をたくさん聞かせてあげることも効果があるかもしれません。とくにクラシック音楽が、数学的思考を司る脳の回路を鍛えるとも言われています。
そして身体をたくさん動かしてあげることも重要です。脳の回路の多くは、実際にからだを動かした経験がインプットされて形作られていくと言われているので、子供のときにできるだけたくさん身体を使って遊ばせてあげましょう。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-22 09:59 | 妊娠&出産

NO.240 妊娠と出産(ベビー編) その8 「よく噛んで食べると頭がよくなる」

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大きな台風が来てますね。今、八丈島ぐらいにいるようですが、かなりゆっくりな台風で被害が心配されます。
夏〜秋は台風シーズンなので、たくさんの台風が発生するわけですが、こういうコースでゆっくり進むのはめずらしいです。

台風の影響か、今日も昨日に引き続きかなり涼しいですね。たまにこのくらい涼しいと夜寝るのが楽ですね。


さて、今日は以前のblogでもお話しましたが、よく噛んで食べることが大切!という話です。


現代人は、大人も子供も忙しくて、ゆっくり食事を楽しむという余裕がないようです。
当然子供達は、いつもお母さんから「早く食べなさい」と言われるので、ろくに噛まずに呑み込みます。そうなってくると、必然的によく噛まなければ呑み込めないようなものは、苦手になってしまいます。
ごぼうやセロリのような繊維質のものはそう簡単には呑み込めません。でもパンやポテト、チーズなどは噛まなくても平気なので、その食感は子供達のお気に入りになります。

昔は「一口食べたら、30回は噛みなさい」と、子供に教えたものですが、今そんなことを言うお母さんは少なくなりました。

実はこの教えが、脳を育てる上で、とても大切な要素なのですね!



脳に届けられる運動の情報を100%とすると、足からの情報25%、手からの情報が25%で、残り50%はなんと顎からの情報なのです。
つまり人間は、咀嚼という運動情報によって、脳を育てているわけです。

そして、それと同時に咀嚼のときに出る唾液も、すばらしい役割を果たしています。これについても以前のblogでお話しましたよね。興味ある人はココを。


1日3度の食事をよく噛んで食べると、多い人で約1500ml、少ない人でも1000mlの唾液が出ます。この唾液は、ばい菌の発育を抑制したり、ばい菌と闘ったりしてくれるのです。また発がん物質の作用を抑制することもわかっています。
これらは唾液に免疫物質がたくさん含まれているからですね。

さらに脳への働きですが、唾液に含まれるホルモンCCK(ヒョレチストキニン)やFGF(フィブロブラスト・グローイング・ファクター)などが脳に送られて、脳を活性化します。たとえば満腹で眠くなるのは、CCKの作用だと言われていますが、こうしたホルモンは2時間後には脳に逆攻勢をかけて、脳を覚醒させる働きを持っています。あわせて、皮膚や歯、胃腸や血管などの細胞を増やす働きもしています。
加えて、唾液はホルモンとして神経成長因子も刺激して、神経節や神経繊維の成長を促す働きも持っているのです。


このように唾液にはいろいろな役割があり、なおかつ脳の機能に影響を及ぼしてもいるので、本当に大切なのです。


これは大人にとっても大事なことなのですが、1口30回を目標によく噛んで食べることと、よく味わって食べることを、是非小さい頃から子供に教えてあげてくださいね。
それにはある程度食事時間を長くとるということも大事ですよね。


それが脳の発達に良いだけでなく、胃腸の働きにもとても良い影響を与えてくれるのです。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-21 09:08 | 妊娠&出産

NO.239 妊娠と出産(ベビー編) その7 「子供にも鉄不足は大きな問題」

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今日は鉄分の話。
前回のblogでは、甘いものを摂り過ぎて、子供のイライラやヒステリー、だるさや集中力の低下が起こるという話をしましたが、鉄が不足しても似た様な症状を起こすことがあります。

子供の鉄不足は、あまり気にされたことはないかもしれませんが、かなり多くみられるものでもあります。また鉄不足のお母さんから生まれた赤ちゃんであればなおさらです。


鉄が不足するとどうなるかというと・・・

朝起きられない
学校から帰るとゴロゴロしている
集中力がない
情緒が不安定でなんとなくイライラしている
午後の授業でよく居眠りをする
しょっちゅう疲れを訴える
頭痛を起こしやすい

などなど・・・。


これらの症状がみられたら貧血の状態を疑って是非専門医に相談してみてください。鉄不足はもし乳幼児の場合は、もっと深刻な状態に陥ることもあります。


さて、ではなぜ鉄不足がこういう状態を引き起こすのでしょう。

鉄はみなさんもご存じ血液で酸素を送る仕事をしています。鉄が不足すると脳にも酸素を運ぶことができなくなります。そうすると脳はエネルギーを燃焼することができなくなってしまうわけです。
みなさんもこの状態では、脳の機能がうまく働かないということはなんとなくわかるのではないでしょうか?

起こりやすい時期というものもあります。子供の身長が急に伸びる時期や女の子なら初潮を迎えた後、またダイエットで食事制限しているときなど・・・。学習能力の低下や情緒不安定が起きたら、糖分の摂り過ぎ以外にも鉄分の不足も疑ってみてくださいね。

もちろんこれは生まれたばかりの胎児にも言えることです。赤ちゃんがおなかの中にいるときは、お母さんが食べたものから栄養をもらうわけですから、お母さんが鉄不足になれば、胎児も鉄不足ということになります。
鉄不足のまま生まれてきた赤ちゃんは、夜泣きが激しかったり、乳児湿疹などのアレルギーを起こしやすくなるとも言われているのです。



これは「ママ編」でもお伝えしましたが、妊娠予定のあるお母さんは血液検査で「貯蔵鉄」を表す「フェリチン値」を調べておくと良いですね。フェリチン値は男性では26~240ng/ml、女性では8~74ng/mlが正常と言われていますが、女性では最低30ng/ml以上は欲しいところです。

フェリチン値というのは、からだにストックされている鉄の貯蔵量を知る検査です。私たちの体には、およそ4000mgの鉄があるのですが、このうち1000mg〜1500mgを「貯蔵鉄」として、肝臓や脾臓、小腸の上皮細胞などにストックしています。鉄分が不足すると、いつでも補給できるように準備されているわけです。
この貯蔵タンクが十分であれば問題ないのですが、減っていれば「鉄欠乏状態」が進行しているサインですので、予防策を練った方が賢明ですよね。


通常は鉄が不足していると、貯蔵鉄から補給されて「貯蔵タンク」の鉄が減少していきます。もしタンクが空っぽになってしまう(潜在性鉄欠乏症)と、血液中の鉄(血清鉄)も減り始めます。ただ通常この段階ではまだ貧血とは診断されません。
そして血清鉄が40以下になって、はじめて「鉄欠乏性貧血」と言われるわけです。
ということは、病院で「貧血です」と言われたときには、すでにかなり進行した状態ということです。ここまで放っておくと、母体はもちろん胎児への影響が心配されます。

その前にしっかりと検査し、食生活も見直していきましょう。

牛肉や大豆、カボチャの種、アサリ等の貝類、海藻などに鉄が含まれています。そして鉄分を摂るなら動物性タンパク質に含まれた鉄の方が断然吸収率が良いので、それも意識してみてくださいね。
お母さんになる予定の人は、是非日頃から鉄不足へ配慮しましょう!

そうそう。サプリメントで摂るときは、ヘム鉄を選んでくださいね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-20 23:17 | 妊娠&出産

NO.238 濃厚で効能たっぷり果物の女王 「マンゴー」

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昨日親からもらったマンゴーを食べました。
あまり普段は食べないフルーツですが、美味しいものですね。
夏にはピッタリです。
さて気分転換に今日はマンゴーについてを・・・。


トロピカルフルーツの中でもダントツの人気を誇るマンゴー。
まさに南国のイメージですよね。
フルーツジュースとしても飲まれることの多いフルーツです。

フィリピンやタイなどからの輸入ものが多いですが、日本でも沖縄県や宮崎県でさかんに栽培されています。日本には戦前に入ってきましたが、当時は栽培が難しくて広がりませんでした。栽培が広がったのは、ビニールハウスが普及してからのことなんですね。

なお、存在する品種数は500近くもあるといわれています。
種類は色や形の特徴から、ペリカン、アップル、グリーンなどに分けられ、日本で栽培される多くは、アップルマンゴーと呼ばれている、皮が赤くてぽってりと丸みがあるアーウィン種です。
また、話題の宮崎県産のブランド「太陽のたまご」は、樹上で完熟させるため、糖度15以上、重さ350以上もあり、色と形が美しいという基準をクリアした最高級品です。ほかに、手のひらにすっぽりおさまるミニマンゴーも、味が濃縮されて甘味が強く、小さいながらも美味しいマンゴーです。


たいてい日本では、熱して甘味強くなったもののみを食べますが、タイなど東南アジアの国では、未熟な果実に砂糖をつけて食べることもあります。



さて、マンゴーの栄養ですが、緑黄色野菜に匹敵するカロテンの含有量があり、抗酸化作用が期待できます。
また果物の中では、造血作用のある葉酸もアボカドと並んで多く含んでいます。
カリウムや食物繊維、ビタミンCも比較的多く、女性が積極的に摂りたい栄養素を多く含んでいるといえ、美肌、貧血予防、便秘改善と女性にはうれしい果物かもしれません。

ただし、ウルシ科なので、ウルシのアレルギーがある人は注意です。
また糖分たっぷりなので、食べ過ぎにもご注意を。


マンゴーを食べるときですが、マンゴーの切り方が特徴的なんです。果実を3枚に下ろすように切るのが一般的で、三枚に下ろした後、種をはずします。そして皮を切らないように注意し、果肉に格子状に包丁を入れて、果肉を押し上げてお皿に盛りましょう。



おいしいマンゴーの選び方は・・・

色鮮やかで、全体に色が均一についているもの
大ぶりで形に丸みのあるもの
皮のハリがゆるんで手でさわるとしっとりやわらかなもの


まさに今が旬のマンゴー。
たまに食べるからなんだと思いますが、美味しかったです^^。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
栄養成分
カロテン、ビタミンC、カリウム、葉酸

おいしい時期
国産:6月〜8月

保存
買うときにはまだ未熟のものも多いので、かたい場合は常温で追熟させます。皮の表面がゆるみ、香りが強くなったら食べ頃で、大体収穫7日前後くらい。完熟のものは、ビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-15 08:49 | 妊娠&出産

NO.237 妊娠と出産(ベビー編) その6 「大事な朝ご飯」

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最近暑くなってきて体調を崩す人が出てきています。
熱中症に対する対策も必要ですが、アイスクリーム食べたり、清涼飲料水ばかり飲んだりしていませんか?
ペットボトル症候群と、言われることもありますが、糖分の摂り過ぎはかえってダルさや体調不良を起こします。
暑い夏ですが、糖分の摂り過ぎに注意しましょうね。

そして今日の話は、そんな糖分に関わるお話でもあります。
さていってみましょう。



小学生になると、朝が忙しくなって、朝ご飯をあまり食べずに学校へ行く子供たちが出てきます。
そして大抵こういった子供達は、午前中をぼんやり過ごすことになります。
なぜなら、脳が腹ぺこでちっとも働かないから。

脳のエネルギーはブドウ糖です。
成人男子で1日に120gを消費します。私たちの体は、糖質、脂質、タンパク質の3大栄養素をエネルギー源にしていますが、脳は通常は、ブドウ糖しか受け入れません。
しかもブドウ糖を唯一のエネルギー源としている脳以外の器官(赤血球や精巣など)では、ブドウ糖を再利用しているのですが、脳は贅沢にも使ったら二酸化炭素と水にして排泄してしまうので、ブドウ糖は切れることなく補充してあげなくてはいけないわけです。

さらに脳は大食漢です。どれほどかというと、脳の重さは成人では体重の2%程度なのに、ここで燃やすエネルギーは全体の消費量の18%になります。これは、体重の52%を占める筋肉と皮膚で費やすエネルギー量が全体の25%だということと比較すると、いかに脳で使われる量が多いかわかるでしょう。



さて、この脳が、朝起きたときにどういう状態になっているかというと、ほとんど飢餓状態なのですね。
いわゆる低血糖な状態なわけです。
たとえ夜食を食べたとしてもすでにエネルギー消費されてしまっています。

なぜなら、脳は寝ている間もブドウ糖を食べているからです。夢を見たり、呼吸や血液循環などのコントロールをしたり、記憶の整理をしているので、ある程度は働いているのです。
8時間の睡眠で、脳は40g以上のブドウ糖を消費してしまうと言われています。

もちろん、夜低血糖に陥らないように、肝臓で糖を作りだす工程があるのですが、どちらにしろ、朝食前はもっとも血糖値が低下していて、人によっては怒りっぽくなったり、攻撃的になったりしています。
脳がちゃんと働いてくれないので、こういう状態で、学校や職場に行ったら、当然先生の話は上の空、仕事のミスも出てくるのではないでしょうか。
またイライラして、人間関係もうまくいかないことも。



そこで、朝ご飯は重要!となるわけです。

でもなんでも良いのか?というとそうではありません。
脳にとってブドウ糖は大切な栄養素ですが、甘いお菓子やジュースを朝ご飯にしていいのかというと、そうはいきません。
なぜなら、ケーキやジュースなどの砂糖を含んだ食べ物は、急激に血糖値を上げるのですが、その反動としておよそ3時間経つと「低血糖」を起こしやすくなってしまうのです。
そして、こうした甘い食事が習慣化していると、めまいや立ち眩みを起こしやすくなったり、そうした低血糖状態が、脳にダメージを与えることになります。


ちなみにこの話に関連して、お酒もダメですよ~。
アルコールは食品の中でもっとも吸収のよい糖質で、低血糖を起こしやすいものと言えます。
なかでもアルコールを飲んで眠る習慣のある人は、夜中に低血糖を起こしやすく、それが脳の機能を低下させて、痴呆にもなりやすいと言われています。

お酒を飲んで眠るのが習慣になっている方は要注意!


脳にエネルギーが足りなくなると、イライラやヒステリーが起こりますが、最近また、「ペットボトル症候群」が話題になっていましたね。糖分の吸収の吸収のよいジュースやコーラを一気に飲む習慣が低血糖を引き起こし、「キレる子どもたち」を育てたとも言われています。




では、脳のエネルギー源として、朝ご飯は何がいいのでしょうか?
子供たちが好きだから、菓子パンとかをあげているご家庭もあるようですが、とんでもない。脳にしっかり働いてもらうなら、まだお米の方が良いです。それも玄米ならもっとベター。しかも食べる場合は、血糖値を急激にあげないように、野菜を先に食べて、さらに卵料理など、タンパク質もバランス良く食べてください^^。

そうすると、血糖値が緩やかにあがって持続してくれます。
この持続力が大事なのですね。時間をかけてゆっくりと吸収されると血糖も徐々に上がって継続するので、長時間にわたってコンスタントに脳にエネルギーが供給されるのです^^。

一つ注意点。白いご飯や白いパンなどの精製されたものは、甘いお菓子やジュースよりはマシですが、血糖値の上昇が早い食べ物です。できれば玄米や全粒粉がいいのですが、お子さんだと苦手な子もいると思いますので、少しずつ混ぜて慣らせていきましょう。
またタンパク質を一緒に食べると、血糖値は上がりますが、その後急激には下がらず、持続力が長いのでできればタンパク質もしっかり摂るようにします。卵は特に万能な健康食品です。お子さんにアレルギーなどがなければ、是非朝に取り入れてみましょう。



朝ご飯の効用はまだあります。
私たちの体は、ご飯を食べることによって、体温が高くなります。食べてからおよそ1時間後をピークに、5~6時間は高い状態が続きます。この体温の上昇が、実は知的作業効率と比例することが多いと言われているのです。
また体温を上げることで、脳の温度を上げ、ブドウ糖のエネルギー代謝をよくすることにもなります。

そして、先程言ったタンパク質も体温上昇には一役かっています。摂取カロリーの20%が体温上昇のための熱に変えられるので、脂肪や糖に比べるとかなり高い比率です。
朝食でこれらのタンパク質や炭水化物を補給してあげると、頭がしっかり働けるということですね。


ある大学では、朝食を食べた生徒と食べなかった生徒の成績を比較した調査があり、朝食欠食者の方が明らかに成績が劣るという話もあります。



子供が学校でしっかり脳を働かせるためにも、朝ご飯、強いてはその内容も大きく関わるということを覚えておいてくださいね。
子供がやる気がなさそうだったり、不機嫌な様子がみえたり、集中力がないようだったら、すぐに怒らず、脳の栄養状態があまりよくないのでは?と想像してみてください。
その前に甘いお菓子やジュースを摂ったりしていませんか?

あなたの気づかない、そういった身体の内部の状態によって子供の
性格や行動も決まるかもしれません・・・。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-14 14:57 | 妊娠&出産

NO.236 妊娠と出産(ベビー編) その5 「多動性のある子どもはオメガ3が不足!?」

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3日前に梅雨明けしてから、ほんと真夏のような日が続きますね〜。
みなさんフラフラしていないですか?
ここまで暑いと気をつけてないと倒れてしまいます。


さて、今日は多動症のお話。

小学校では、学校崩壊の原因として、よく「多動児」が問題となります。
多動児とは、絶えずそわそわして落ち着きがなく、ときに異常な行動を示したり、暴力を振るうこともある子どものことを言います。
大抵の場合、集中力がなく、言葉の習得が遅く、学業も振るわないことが多いよう。
また頭痛や喘息、湿疹、カタル、あるいはアトピー性皮膚炎になる割合も高いと言われているのです。

そして赤ちゃんにも、多動性が見られる事があります。動きがぎこちなく、やることがちぐはぐで、すぐに泣く赤ちゃん。落ち着いて食事もとらず、睡眠も短く、早朝に起きることが多くて、家中をひっかきまわして混乱させることも多々と、いいことがありません。


ひどくなると毎晩のように睡眠を妨げられ、大暴れする子どもに親はてんてこまいな状況になります。
こうなると本当に大変ですね。


多動児の多くが男の子ですが、いったいなぜ、こういう行動を起こすのでしょうか?

なんと、多動性の原因のひとつが食事の偏りによるものなのです。

良く言われるのが糖質に偏った食事。
たとえば、パンやドーナツ、ジュースといった糖質だらけの食事をしていると、多動性が起きやすくなります。とくに甘いお菓子やジュース類の摂取は、「反応性低血糖症」を起こしやすく、「キレやすい」子供を作ると言われていますよね。

思い当たるお子さんたくさんいるのではないでしょうか?
お母さん要注意ですよ。
機嫌が悪くなったりする前に、甘いもの与えていないでしょうか?


また、近年になって言われてきていることですが、必須脂肪酸、とくにオメガ3系(EPA、DHA、シソ油など)の油が不足していることが要因としてあげられています。
男の子の必須脂肪酸必要量は、女の子の3倍だというから、当然男の子に不足しやすく、多動児の多くが男の子だということもわかりますね。

手に負えないやんちゃボーイには、是非EPAやDHAをサプリメントであげてみてください。
お魚もしっかり食べるようにしましょう。
ただ、多動症かどうかの判断は、素人にはできないので専門家を頼ってくださいね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-07-12 09:06 | 妊娠&出産


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

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