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NO.190 腸管運動促進に効果ありグルタミン酸

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今日はうまみの素、「グルタミン酸」について。


停滞した腸や進行した便秘などになると、腹部に貯留したガスが原因となり、膨満感や福圧が上昇し胃を圧迫することで、食欲不振や胸やけ(逆流性食道炎など)などの症状を引き起こすこともあります。

それはもしかすると、消化管の活動に必要なエネルギー不足が原因かもしれません。そのカギを握るのは、日本人の舌に馴染む旨味のもと「グルタミン酸」なのです。

空腹時においしいものを食べると、この上なく満ち足りた気分になるものです。
味の素株式会社ライフサイエンス研究所の鳥居邦夫氏らによれば、この満足感は実は味覚だけでは生じないものなのだそうです。

飲み下された食べ物が胃に入ると、食物摂取を認知することにより消化が始まります。満足感には、そこでの食物の音(聴覚)、食感や温度(触覚)なども大きく関与してくるのだそう。これら一連の働きが脳に伝えられ、満足感が生まれるのです。

この満足感は、味覚と内臓感覚だけではなく、過去の食事の記憶、健康状態、栄養状態など多くの情報をもとに、脳で食物摂取後の情報の整理が行われた結果、得られるものです。
つまり体に必要な栄養素を取り入れた充足感ともいえます。一方、食事後に腹痛などが生じると、それは不快な感覚として記憶されます。食事後の満足感、不快感は、次に食べ物を選ぶ際の基準となるそうです。

日本人は古来、甘味、塩味、酸味、苦味に加えて、うま味を認識してきました。このうま味の正体は主に、かつおぶしや干しシイタケの出し汁(だし)に多く含まれているグルタミン酸です。このグルタミン酸には生体内で多くの作用をもたらすことがわかってきました。


前述の鳥居氏らの研究によれば、胃にはグルタミン酸を検知する受容体があり、胃にグルタミン酸を感じると、その情報は情報伝達物質であるセロトニンを介し、迷走神経(副交感神経)を通じて脳と全身へと伝えられます。


このような反応をみせるのは、グルタミン酸のみで、アミノ酸や糖にはまったく反応しないのだそうです。つまり、食べたものにグルタミン酸が含まれていないと脳は消化、吸収などの命令を出し損ねてしまうのです。
さらに、鳥居氏らは、消化管(小腸粘膜)が細胞の主要な活動エネルギー源として、グルタミン酸を大量に消費することも指摘しています。
つまりうま味成分(グルタミン酸など)の少ない食材ばかり食べていると、消化管のエネルギー不足になり、消化管運動の低下にもつながりかねないということなのです。

うま味成分が多いもの、つまり日本人が従来食していたダシの利いた食事を多くとることも消化管運動の亢進、つまり「排便力」をつけるためには欠かせないのです。

このグルタミン酸は、日本人の食生活に欠かせない大豆性食品(納豆、豆腐、味噌、醤油)のみならず、地中海性型食生活の基本食材であるトマト、パスタにも豊富に含まれています。これらの食材を上手に活用して、グルタミン酸をとりたいものです^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-30 07:27 | 腸の話

NO.189 硬い便をやわらかくするオリーブオイル

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今日からゴールデンウィークですね!
今年は地震の影響で、観光地も空いているようですが、みなさんにとって良いGWになるといいなと思います^^。
私はというと、世間はゴールデンでも、もちろん仕事です。
みなさんが休みの時は、しっかり働きます。
この時期調子を悪くする人も多いので、がんばっていきますよ〜^^。


さて、これから数回、便秘に有効とされている物を紹介していきます。
まずは「オリーブオイル」。


オリーブオイルはヨーロッパでは古くより便秘に有効だとされています。
なんと紀元前にはすでにその有効性が認められていました。

このオリーブオイルの便秘に対する効果を検証したのが、マイケル・フィールドという研究者です。
彼が著した「Diarrhea Disease(下痢症)」では、動物の空腸を用いた潅流実験(臓器などに液体を流す実験のこと)で、ヒマシ油(小児によく用いる下剤)の主成分であるリチノール酸とオリーブオイルの主成分であるオレイン酸を比較したところ、短期間ではオレイン酸の方が腸管内に吸収されにくく、腸管外に分泌されにくいと述べられています。

このことから、短時間でオリーブオイルを比較的多量に摂取すると、オレイン酸が腸管内に多量に残留するため、腸管内容物に混在し便がやわらかくなり、排便の促進につながるとされています。

ここでオリーブオイルについてもう少し詳しく触れておきます。
オリーブオイルは100gの成分中100%が脂肪で、そのうち脂肪酸は94g、コレステロールは0gといわれています。また脂肪酸100gのうちオレイン酸が75%、リノール酸が10.4%程度含まれています。
このオレイン酸。実は語源は、オリーブオイル由来の脂肪酸という意味だそうですね。

また精製されていないエキストラバージンオイルには、ほかのオリーブオイルにはないポリフェノールなどが含まれています。


オリーブオイルにはほかにも、オレイン酸によるLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を低下させる作用や、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を維持もしくは上昇させる作用などが認められ、動脈硬化にも有用とされています。
アメリカ国立衛生研究所でも、糖尿病性動脈硬化症に対してオリーブオイルが有用であることが認められています。


このような身体にも良いとされるオリーブオイル。

料理に使う油をオリーブオイルに代えてあげるだけでもまた違いますね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-29 07:53 | 腸の話

NO.188 便秘

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昨日は風が本当に強かったですね〜。
しかも大分暖かくなってきました。
そして今年の夏は、晴れの日が多くかなり暑くなるみたいです。
どうやって節電をしていくか。我慢の夏となりそうですね。

さて今日は「便秘」のお話です。


腸内環境の悪化がもたらす症状の筆頭はやはり便秘です。
重度ともなれば、さまざまな症状があらわれます。いまや日本全国で、便秘に悩む人は1000万人と推定されています。


便は毎日出ないと便秘だと思っている人は意外に多いものです。
便秘とは「排便がスムーズにいかなくて苦しい状態」をいいますが、回数には個人差があります。
2日に1回という人もいれば、1日に2〜3回という人もいますが、スムーズであるならば、便秘ではありません。
逆にたとえ毎日出ていても、残便感(便が出切らない感じ)があったり、膨満感(おなかの張る感じ)があれば、便秘と考えた方がよいでしょう。


まず便秘によって排便されない便がたまった腸内では、悪玉菌が増加し、便の腐敗や発酵によってガスが発生しやすくなります。
さらに、このガスが硬い便にふさがれて腸の外に放出されずに腸内に溜まると、おなかが張る、腹部膨満感だけでなく、腹痛を招くことさえあります。
そして腸に便がたまることによって、腸の働きが悪くなると、横行結腸に溜まったガスが胃を圧迫し、食欲不振、吐き気、胸焼けなどをおこすことすらあります。


排出されにくくなったガスが体内に吸収されてしまうと、肌荒れ、吹き出物、クマ、体臭の原因につながることもあり、便秘は不健康の源でもあります。
皮膚は「内臓の鏡」と言われるほど忠実に腸の状態を映します。いつも顔色が悪くて、体調が優れない人は、まず便秘退治が大切なのです。
その他便秘がひどくなると頭痛や肩こりを起こすケースもあります。


便秘は本当にやっかいなものです。


さて、この便秘。誰もが生まれつき便秘だったわけではありません。
最初は軽度の便秘だったものが、次第に悪化していったはずです。その原因は、私たちの日常のちょっとした行動や、生活習慣の積み重ねの中に潜んでいるのです。
主なものをあげてみましょう。


①排便を我慢する
朝トイレに行く時間をとっていない。仕事が忙しく我慢してしまう。


②偏った食生活
朝食抜きにしてしまう。朝は胃腸の蠕動運動がもっとも活発になる時間帯。朝食を抜くと、胃・結腸反射や大蠕動がおこらなくなり、腸の運動が低下してしまいます。


③不規則な生活
生活パターンの乱れも、排便のリズムを狂わせる大きな原因です。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、両者のバランスがうまく整うことで、人間は健康を維持できるのです。ところが、夜更かしなどで生活のリズムが狂ってしまったり、旅行中に緊張が高まり交感神経が優位になったりすると、自律神経の働きが乱れ、胃腸の蠕動運動が抑制されてしまいます。


④過大なストレス
ストレスもまた便秘の大きな原因のひとつです。旅先で、一時的に便秘になったりすることがあるはずです。これはいつもと違う生活パターンにともなう食生活の変化と緊張感が原因です。
緊張感が強いと交感神経優位となり、腸管運動が抑制されてしまうのです。


⑤運動不足
ウォーキングなどの運動によって便秘が改善された経験を持つ人もいるでしょう。
病気やケガなどで、長く床についていると便秘がちになります。これは運動不足が、腸や排便とかかわる筋肉の働きを弱めてしまうことが原因だと考えられます。


⑥開腹手術後
開腹手術がきっかけで、腸の運動機能が急激に低下することがあります。腸や腹膜が炎症を起こして腸管が癒着してしまい、便の通過が妨げられるのです。
腸管癒着は、手術後まもなく、あるいは10年以上もたってからおこる人もいます。


⑦月経前症候群(PMS)・女性ホルモンの影響
便秘に悩む男性も少なからずいますが、圧倒的に多いのはやはり女性のようです。便秘が女性に多い理由には、生理的な要因があります。

月経前になると「イライラする」「お腹がはる」というような症状が出る女性は少なくありません。これらは月経前症候群と呼ばれますが、便秘もそのひとつで、若い女性に多くみられます。
女性ホルモンに関していうと、月経から排卵までは卵胞ホルモン、排卵から月経までの時期は黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が活発になります。このプロゲステロンは大腸の働きを抑える作用があります。腸管の平滑筋の刺激に対する感受性を低下させ、便のもとになる大腸の内容物の水分を吸収する作用があるのです。
このため、黄体ホルモンの分泌が盛んになると、大腸の蠕動運動が抑制され、便が硬くなってしまいます。またこの時期は便を押し出す力が弱くなるのですね。
特に、妊娠すると黄体ホルモンが普段より多くなるので、一層便秘になりやすくなります。
さらに便秘が女性に多い理由は、排便に必要な腹筋や横隔膜の筋力が比較的弱いことが考えられます。


⑧特定の病気の影響や薬の副作用
甲状腺の病気などは便秘傾向。抗うつ剤の副作用にも便秘傾向があらわれます。
 
⑨加齢
70歳以上の高齢者では、誰でも腸の働きの低下により、排便力は弱まるものです。高齢者の腸の中をX線で撮影しながら、便の移動時間を調べた研究では、便の貯留しやすいS状結腸や直腸で特に滞留時間が長くなることが確認されています。
 
その原因には次のようなことが挙げられます。

☆全体的に食べる量が減り、内容もやわらかいものが中心になるので、食物繊維の摂取 がすくなくなってしまう。
☆運動不足で筋力が衰え、便を出す力が弱くなる。

☆反射神経が衰えて便意を感じにくくなる。

その他、年配者の中には夜中トイレに起きるのがいやで、水分をあまりとりたがらない人がいますが、これも便秘を招くもとになります。


⑩季節の変化による不調
冬は気温の低下が手足や全身の冷えを招き、末梢血管が収縮し、交感神経が優位になることで腸管運動が抑制されてしまいます。寒いので、水分をあまりとらなかったり、運動不足になりがちなのも影響するでしょう。また夏は、水分不足が影響します。たくさん汗をかいたにもかかわらず、不足した水分を補給しないと大腸に移行する水分も大幅に減少してしまいます。また夏場のクーラーも交感神経が緊張することで、腸管の運動低下を招くケースがあります。



便秘は日常生活にさほど影響を及ぼさないために「たかが便秘」と思ってしまいがちです。
旅行の時などの便秘は、一時的なもので病気とはいいませんが、便秘は病気の徴候としておきる場合もあります。特に見逃せないのは、大腸ガンです。便に血や粘液がついたり、便が細い方は、病院で検査をしてもらう必要があります。
女性では、子宮筋腫や卵巣のう腫が大きくなって腸を圧迫し、便秘になるケースもありますので、定期的に婦人科も検診することも必要ですね。


また便秘が、痔の発生や悪化につながることはよく知られています。直腸におけて乾燥した固い便がたまってくると、この部位の静脈に圧力が加わり、静脈そのものを膨張させ、最終的には直腸静脈叢を膨張させます。
固い便を排出するときには、この静脈叢にかなりの圧力と物理的な負荷がかかります。さらに息張ることによって下大静脈の圧力が上昇し、更に直腸静脈叢を膨張させることになって痔につながってしまうのですね。

その他便秘によって大きな糞塊が形成されると、足の方まで向かっている血管が腸骨部で圧迫されることがあります。これによって血流の低下が起こると、静脈瘤や静脈炎が起こる可能性もあるといわれています。
ある研究では、排便時の腹腔内圧は、下大静脈の圧力を上昇させて足の静脈の弁を壊してしまうとも報告しています。
そうなると怖いですよね。


たかが便秘。されど便秘なのです。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-28 08:44 | 腸の話

NO.187 下痢

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今日は「下痢」について・・・。

最近、若い人でも慢性的に下痢の人や軟便の人が増えてきています。
私は、そこにストレスなどの影響、食べ物の問題が多く関わっていると感じています。


食べ物は、口から胃、小腸、大腸の順に運ばれ、その間に栄養や水分が吸収され、そして最後に便となり、排泄されます。
この過程になんらかの問題があると下痢が起きます。

便は水分と腸内細菌の死骸、食べカスでできています。そのほとんどが水分で、健康的なバナナ状の便では70〜80%が水分です。しかし、腸で水分の吸収が十分にされないと、水分が80%以上の泥状や90%以上のゆるゆるの便になることもあります。

これは水分吸収が十分でないだけでなく、水分が腸の中に分泌されたり(アルコールなど、大量の水分を摂った時など)、腸が動き過ぎて、便が腸の中を超特急で通り過ぎてしまうなどで起こります。

しかし、下痢には大きな病気が潜んでいることもあります。
下痢には急性と慢性があり、急性の下痢は食べ過ぎや寝冷えなどが原因だったり、発熱や吐き気がある食中毒やウイルス感染、ストレスなどによるものがほとんどです。
しかし、慢性の下痢となると、いろいろなことが考えられます。
慢性膵炎や甲状腺機能亢進症でも下痢は起こるのです。

最近、私の治療院に来る方の慢性下痢のほとんどは、炭水化物の摂り過ぎによる「炭水化物不耐症」が多いですね。「食物アレルギー」もかなり関わっています。
またこの話は、後ほど・・・。


便秘と下痢が交互に起こるケースもありますよね。
過敏性大腸炎もまさにこんな状態です。
痩せている人はS状結腸が長いことが多いのですが、さらにS状結腸にねじれがあると、そこで便の通りが悪くなるため、便秘でコロコロの便が出た後に、下痢が続きます。
なかには大腸でポリープやガンが出来て通りが悪くなったときも、同様に便秘と下痢が交互に起こりやすくなるので、注意が必要ですね。


下痢に関わる症状で、

熱や吐き気がある
腹痛がひどい
便に血が混ざっている
下痢が3日以上続いている
海外から帰国したばかり
体重が減った

が当てはまる人は、病院で受診をお勧めします。


また下痢の原因が食中毒などの場合は、安易な下痢止め薬の使用は、腸の動きを止め、毒素を体内に留めてしまうこともありますので、注意してくださいね。



さて、慢性下痢の予防には、腸内の健康を保つことが第一です。

以前のblogで述べた「プロバイオティクス」もおおいに助けになります。
善玉菌の代表である乳酸菌とそのエサとなるオリゴ糖を一緒に摂りましょう。
しかし、オリゴ糖は摂りすぎると下痢をするので気をつけましょうね。

その他、便秘を伴う下痢には、オクラなどのぬめり食品に含まれる水溶性食物繊維(以前のblog参照)もオススメですよ。


逆に牛乳、ダイエット甘味料、コーヒーなどのカフェインを含むもの、ビール等は下痢を招きやすいので、摂り過ぎにも注意しましょう。

次回は「便秘」です。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-27 07:39 | 腸の話

NO.186 腸内ガスがたまる!?

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くさいおならは病気のサインかもしれません。

今日は、腸内ガスの原因のお話をしていきます^^。


おならが急にくさくなったり、ところかまわず出るようだったら、腸内に悪玉菌が増えているサイン。
近年の研究で、腸内で悪玉菌が増えると腸内発酵ではなく、「腐敗」が進むことがわかっています。
おならのにおいは腸内の状態を示すバロメーターなんです。

ちなみに「鼻をつまみたくなるおなら」の原因の多くは、たんぱく質が分解された時。
肉や卵などのたんぱく質が分解されると、アンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミンなどの腐敗型のガスに変わり、便秘と組み合わさると強烈なにおいの元になるのです。
たんぱく質の分解は悪玉菌が担当します。
たんぱく質ばかりの食事だと悪玉菌を活性化させてしまうかもしれません。

しかし、もちろん動物性たんぱく質は必要な栄養素なので、肉を断つ必要は全くありません。
ただなるべく野菜も一緒にたくさん食べてくださいね。野菜や果物、海藻などに含まれる水溶性食物繊維は善玉菌のエサになるだけではなく、腸の中に入ると水分を含んでドロリとしたゲル状になり、いらないものを吸着、排出してくれるので、悪玉菌を抑えてくれます。

ここでもバランスのとれた食事が重要になるわけです。
バランスの良い食事で、バランスのとれた腸内細菌叢ができあがるということなのです。



さて、ではくさいおならとは別に、腸内ガスが溜まる人はどうなのでしょう?
よくお腹の膨満感がつらいとかガスがたまって苦しいといいますよね・・・。

おなかを軽く叩いてみて、ポンポンと音がする人はガスが溜まっているかもしれません。
とくに停滞腸や便秘の人には、ガスがたまって腹部膨満感の人が多くみられます。
腹部膨満感の原因となるガスの正体とは、その約70%は口から飲み込んだ空気で、残りは血液中から拡散したガスと腸内で発行したガスが混じり合ったものと言われています。

1日に腸で作られるガスは、大人で400~1500ml。それを5~20回ぐらいに分けて放っています。

おなかの中のガスの排出回数は、人によって異なりますが、健康な人の場合、おおよそ7~20回で、1回につき50~500mlの量が排出されます。なお、このガスの成分はなんと約400種類あり、そのうち約80%が空気で、インドール、スカトールなどの悪臭物質は1%にも満たないと言われています。


長い期間、腸内にガスが多すぎる状態は、良い状態とはいえません。
それは多くの不快感の原因となるとともに、腸管内でガスが多いとストレス応答のように交感神経システムの反応を引き起こします。
さらには、横行結腸などにガスが多く溜まると胃を圧迫して胃内容物の流出を滞らせるため、胃炎や逆流性食道炎の症状と同様の悪心(むかつき)や食欲不振、胸やけなどを起こしてしまいます。
私の臨床でも、慢性便秘症で胸やけなどの症状があって、逆流性食道炎になっている人は多々います。


もちろん少量のガスが腸管内にあるのは正常なのですが、大量のガスがあるのは正常ではなく、消化不良やアレルギーが問題になっていることも多く、そこには食事内容や食べ方の悪さも大きく関連しているのですね。


最も一般的な腸内ガスの原因をお話しましょう。


1.炭水化物、糖質

最も一般的な原因は、でんぷん質の炭水化物、パンやシリアル、多くの小麦粉製品と砂糖、そして砂糖を含んでいる食物です。また乳糖を含んでいる食べ物も問題になります。これらの食品を摂り過ぎていると腸内ガスの原因となります。
たとえば、イモや豆などの炭水化物が腸内細菌によって分解されると、二酸化炭素やメタンなどのガスが発生します。

ちなみにこれは発酵型のガスでさほど匂いません。


2.空気をのみこむ

冒頭で述べましたが、その他の一般的な腸内ガスの原因は空気を飲み込むことです。
これは飲み物を飲むときや食べ物を食べるときに発生する問題ですが、特に水を一度に大量に飲む傾向がある人は注意してくださいね。
できればゆっくり飲むことを心がけ、空気を一緒に飲み込まないようにしましょう。
頭の傾きにも注意してみましょう。頭を後方へ傾かせて飲むことをやめると、空気を飲み込まずに済みます。

また急いで食事を食べる人にも空気が大量に入っていることが多いです。食べ物を噛む時は急がないことが重要です。ゆっくり噛んで食べれば、唾液と混ざって「ガス抜き」ができます。

一度空気を飲み込み、すぐにゲップとしてあがってこないなら、多くはおならになってしまうのです。


3.胃の機能障害

胃の機能障害は一般的な腸内ガスの原因になります。以前のblogでお話した低レベルの塩酸はまさに腸内ガスの原因です。


4。腸内細菌のバランス

大腸の機能が落ち、悪玉腸内細菌が多く腸管に住み着くことで、過剰なガスの原因となります。




その他にもチューインガムやその他のソルビトールや糖アルコールを含む食品で腸内ガスを促進する場合もあります。また一部の人ではフルーツジュースに含まれるフルクトースに過敏になっている場合は腸内ガスを起こすといえます。

またストレスを感じたときに、ガスが溜まりやすくなることもあります。緊張によるストレスを感じると空気嚥下症といって、大量の空気を飲み込んでしまいがちです。
緊張やイライラから無意識のうちに空気を飲み込んでしまうのですね。
飲み込まれた空気は、ゲップを我慢して外に出さずにいると、腸に下がってガスになるのです。またストレスは腸の働きや蠕動運動を妨げるので、さらにガスがたまりやすくなります。



余談ですが、腸内ガスは口臭の原因ともなります。
それは腸内ガスが、腸管から血管に吸収され、肺に放出されるために起こるといわれています。




さて、よく宣伝で腸内ガスを減らすような薬をみることがあります。
しかし、American Colledge of Gastroenterology Statesでは「多くの薬物療法の広告やCMで腸の膨満やガスの不快感を取り除くと宣伝していますが、その価値はとても少ないと科学証明されている」としています。

そんなことよりも、ここで記述したような原因を追及することで、通常は問題をかなり改善することができると私は思います。

またドイツなどのヨーロッパでは、腹部膨満感に対してペパーミント・ウォーターやティーの摂取が勧められています。以前のblogでお話しましたが、ペパーミントオイルは、腸のはたらきを良くしてくれるものとして効果的でもあります。

ペパーミントのこうした働きは、主要成分であるメントールが、セロトニンの放出と、サブスタンスP(タキキニンの一種で痛覚の伝達物質。P物質と呼ばれる)による平滑筋の収縮を抑制することによるものです。
またメントールの成分がカルシウム拮抗剤として作用し、平滑筋細胞へのカルシウム流入を阻止することもわかっています。
つまり、メントールが筋肉を収縮させる作用のあるカルシウムをブロックすることで、腹痛や不快感の元にある筋肉の過度の収縮を防ぎ、リラックスさせてくれるのです。



腸内ガスを引き起こす原因いかがだったでしょうか?
普段の食べているものや、食べ方にも腸内ガスを発生させてしまう習慣があったのです。
またそれは、腸内環境にも関わってくると言えます。

ガスが溜まった時の不快感はなんとも言えないものです。
もし、膨満感に悩まされているなら、まず良く噛んでゆっくり食べること、そして炭水化物や甘いものの摂り過ぎをやめること、また乳酸菌を意識して摂ることなどを試して下さい。
かなりのケースで症状が改善されるはずです。


さて次回からは、腸に関わるさまざまな不調についての話をすすめていきます。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-26 00:31 | 腸の話

NO.185 フラクトオリゴ糖をもっとも多く含む野菜 「ヤーコン」

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みなさん「ヤーコン」って知っていますか?
私も知人の畑に出来たのをもらって、一度しか食べたことはないですが、今日は、健康野菜として注目されてきたこの根菜について紹介します。

ヤーコンは、南米アンデス高地原産のキク科の根菜。
インカ帝国の時代から果物のような野菜として親しまれていたそうです。


見た目はさつまいもに似ていますが、味や葉触りはナシに似ていて、シャキシャキした食感です。
その食感を生かして、生のサラダにしたり、サッと炒めたりするのが定番料理でしょうか。


主成分はなんといってもフラクトオリゴ糖。
そして豊富な食物繊維。
まさに乳酸菌のテーマで紹介したい野菜ということですね^^。


フラクトオリゴ糖の含有量は作物の中では一番。
腸内のビフィズス菌を増やし、腸の機能を整えるので、食物繊維とともに便秘改善にも大きな効果があります。

またその他に、カテキン、テルペン類、ミネラル類を多く含んでいます。

余談ですが、ヤーコンの葉には、血糖値の上昇を抑えるインスリンに似た効果があることがわかり、糖尿病や高血圧の予防にお茶にして飲まれているそう。
またヤーコンの葉は、血液中の中性脂肪やコレステロール、肝臓の中性脂肪が低下する効能も発表され、ダイエット効果も期待されています。

お腹の乳酸菌のエサになる「オリゴ糖」をたくさん含んだヤーコン。
みなさんも是非食べてみて下さい^^。


おいしいヤーコンの選び方は・・・

全体がふっくらとして、重みのあるもの
切り口がほんのり黄色からオレンジがかった色で、みずみずしいもの



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
栄養成分
フラクトオリゴ糖、食物繊維、カテキン、テンペン類

おいしい時期
10月〜12月

保存
土つきのまま新聞紙に包んで、冷蔵庫で3〜4日
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小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-25 00:36 | 腸内細菌の話

まじめ日記 「患者さんと先生の1対1の対話」/chiropratica 小菅一憲

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さて、乳酸菌のテーマが終わったところで少し、一息。

久しぶりの「まじめ日記」です。


今日は患者さんを診ているときの問診の重要性についてのお話をしたいと思います。
みなさんから見て、先生と話をするときの時間についてどう思いますか?


多くの方が、自分のこと(身体のこと)をわかってもらいたいと言う気持ちで来院されるのではないでしょうか。
そして問診とは、初対面の先生と初めて対話する時間。
やはり緊張もあるし、全てを伝えきれなかったりする人もいると思います。


最近、テレビを見ていて、あるお医者さんの患者さんに接する映像に心を奪われました。
一人一人の患者さんにまっすぐ前から向き合って親身に話を聞く。そしてところどころでかける患者さんが安心できるような言葉の数々。最後に必ず患者さんと頑張っていきましょうとしっかりと手を握って握手。

感動しました。
自分はここまでできているのか。
声のかけ方や患者さんに対する姿勢まで本当に勉強になったものです^^。



お医者さんでも様々な先生がいます。
ですが、問診というとあっという間に終わってしまい先生がほとんどなのではないでしょうか。



私が以前、身体の具合を悪くした時のことを紹介しましょう。

初めに、知人に紹介され、向かった開業医の先生の病院。
身体の状態についても不安はありましたし、はじめてだったので、やはり緊張していました。そして先生にどんなこと言われるかもやはり気になっていました。
そして問診。
なんとあっという間に終わってしまったのです。

私の症状を先生に伝えると、「じゃあ血液検査をしましょう」とすぐ血液検査。
そして私が「ここも気になっているのですが?」というと「とりあえず、次回また検査してみないとわかりませんね。検査の予約を取って下さい。」

それだけで終わってしまったのです。
そしてお薬も渡されず、次回の検査を待つ状態に。



次に親の紹介で、大きな病院の先生のところにも行きました。さすがに大きな病院だったので、それなりに待ち時間は長かった気がします。

ようやく自分の番。
部屋に入ると、さっそく先生の問診です。
びっくりしたのが、なんとも落ち着いた感じで時間をかけて問診をしてくれたのです。

もちろんその先生の人柄もあるとは思いますが、私の方にしっかりと身体を向けて、ゆっくりと、どんな症状があるか、またこんな身体の症状はないかなど詳しく聞いてくれました。
そしてこういった症状に考えられる病気の話や、具体的な問題についてもわかりやすく話してくれました。
私はこの時、話したいと思うことは全部聞いてもらえたという実感があったのを覚えています。

またその後は、私の身体を触診して、「そこまで緊急を要する症状ではなさそうだし、まず検査をして異常がないかチェックしてみましょう」と優しく声をかけてくれました。

その言葉でどれだけ、安心した気持ちになったことでしょう。
これは大袈裟ではないのですが、安心して身体まで楽になったような感じすらしました。



結果的には、この2つの病院での検査内容や処方される薬は全く同じでしたが、こんなにも感じ方が違うこと、そしてもしかしたら、それが身体の回復にとっても違うのではないかという一面を垣間見れたのです。



今、私の目指すところは、テレビの先生や紹介した後者の先生のような問診。

初診の患者さんには、なるべく話をする時間を長くかけるようにしています。
その患者さんが話足りないことはないか、不安なことはないか、なるべく全てを話して納得してもらいたいのです。そしてその上で治療を受けてもらうことが重要だと思います。




カイロプラクターのウィリアムオズラー氏は、問診は診断をする上で最も大事なものだと述べています。またまったく情報のない知らない人に対して検査や治療をしてはいけないとすら言っています。その前に十分に問診をしてその患者さんのことをよくわかった上で行うべきだと言うのです。

同じくカイロプラクターのウィンクラーは、100人の人に問診と検査を行い、問診だけの状態から、検査を行ったことでさらなる臨床情報を得られたのはその中で5%に過ぎなかったというのです。
問診は、患者さんとのコミュニケーション。そしてその人のことを知ること以上に、症状の大部分を語ってくれるとも言えるのですね。


現在のヘルスケアの中では、1対1の問診の重要性が、どんどん薄れてきてしまっています。ドクターは、ドクターという枠を取っ払って、人と人との対話をしなくてはならない、そしてそれことが患者さんのことを深く知るのにもっとも重要なことだと思います。

また治療家としての自覚、そして自分が何を成し得たいのかということをはっきりと認識し、自分のスタンスを決めることが重要でもあります。


そして興味深いのは、問診の本を出しているカイロプラクターのライメル先生が述べている言葉。
「ドクターと患者の1対1の関係を作りあげること。それには、30分〜60分(もしくはそれ以上の)の問診が必要である。」
そして私の行っているアプライドキネシオロジーのグッドハートは、患者さんに対する時間の使い方として、90%は問診・検査に使用し、残りの10%を治療に使いなさいと述べています。



こうなると初診時における問診の重要性と、そこにかける時間の大切さが心にしみてわかります。
現状では、無理かもしれませんんが、初診時に30分ぐらいは患者さんと1対1で会話をするという時間の使い方ができれば本当に良いなと思います。





一番よい患者さんとドクターの関係というのは、良好なコミュニケーションが保たれているような関係です。

昔は、意見を伝えればよいという関係でした。
先生から患者さんへ伝えることだけですんでしまっていたのです。
インフォームドコンセントと言われても、先生から患者さんへの一方通行だと、コミュニケーションにはなりません。

今ではさまざまな情報があふれている時代になりました。それに伴い患者さんの理解のレベルも上がっています。
患者さん自身が、十分に自分のことを伝えられた、そして十分な情報が獲得できたと納得するということが重要になってくると思うのです。
それが出来て、はじめてコミュニケーションと言えるのですよね。


ドクターについて信頼感が持てるときの理由として

・病気または身体に対して、わかりやすく説明してくれる
・患者である私たちの訴えや話を真剣に一生懸命聞いてくれる。
・ドクターの医療知識が豊富であり、医療技術が高い。
・カルテも含めて診療に関する情報は原則公開してくれる。

があげられています。また態度や思いやりがあるということもある程度の信頼感につながるようですね。
これはまさに私が経験した先生のしてくれたことでもありました。
考えてみると良いドクターというのは良い人間のことですよね。まさに人間性が重要なのかもしれません。


そして受ける患者さん側の意識も実は重要です。
受ける側もしっかりと自分のことを伝える、そして意見を言う、また納得できるまで話をするということを大事に。
納得できないことは何度でも質問をしましょう。治療の方法を最終的に決定するのは患者さん自身でもあるのです。もちろんパートナーとしてのドクターがいますが、結局最後は患者さん自身です。そのためには十分に情報をもらって自分で納得していくことが必要です。


このように先生も患者さんももしっかりと1対1の人間としての対話ができるようになると、これからの医療の未来も明るいのでは?

そんなことを思いながら今日も臨床に向かう私でありました。

やはり、まじめ日記。またしても長文になってしまいましたね。笑。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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by chiropratica | 2011-04-23 11:52 | まじめ日記

NO.184 乳酸菌特集3 「オリゴ糖を摂ろう!」

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腸内環境を整えるには、腸内細菌叢のバランスをよくすることが有効です。
それには、乳酸菌やビフィズス菌をできるだけ増やすことが重要になります。
乳酸菌やビフィズス菌を増やすには、腸内細菌叢の大好きな餌をたっぷり与えて上げること。

一番良いのは「オリゴ糖」の摂取です。

オリゴ糖は腸で吸収されず、腸内の善玉菌だけがエサとして活用することが出来るという変わった性質を持つ糖なんです^^。


今日はそんなオリゴ糖をじっくり紹介していきます。

オリゴ糖は、単糖(炭水化物を分解したときこれ以上分解できない最小単位)が2〜20個結びついたものです。食品に含まれる天然オリゴ糖と、機能性を持たせた合成オリゴ糖があり、合成オリゴ糖は、デンプンや砂糖、大豆、乳糖などを原料に作られます。


糖にはショ糖や麦芽糖のように、吸収されやすくエネルギー源になるものもありますが、オリゴ糖は人間の消化酵素では消化されません。
カロリーは砂糖の半分以下で、血糖値の上昇が少なく、インシュリンの要求度は玄米と同じレベルなのがうれしいところ。また虫歯の心配が少なく、副作用の心配もない、ダイエット向けの糖としても人気を呼んでいます。その他アレルギーや炎症の改善にも効果が認められています。


さらに、消化酵素で分解されないので、そのまま大腸に届き、腸内にすむビフィズス菌、乳酸菌など、善玉菌のエサになってくれるのです^^。
しかも悪玉菌のエサにはならないところがポイント。善玉菌だけを増殖させ、優勢にする助けをするため、腸の調子を整えるのにはうれしい糖ですよね。


具体的な目安としては1日3〜5g程度がよいでしょう。
ちなみに摂りすぎてしまうと、お腹がゆるくなったりします。これは腸の中の善玉菌が一時的に爆発的に増え、便を巻き込んで外に出るためです。


さて、オリゴ糖は、もちろん食べ物にも含まれていますが、甘味料としても市販されています。
市販されているオリゴ糖では、フラクトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ダイズオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖などが有名。

少し紹介しましょう。



乳果オリゴ糖
天然のサトウキビに含まれるショ糖と、牛乳に含まれる乳糖から生まれたもの。砂糖に近い自然な甘みが特徴で、ビフィズス菌を増やす力が強いオリゴ糖です。


大豆オリゴ糖
大豆に含まれるオリゴ糖の種類です。大豆たんぱく質を利用したあとの残りカスからつくられるもの。エネルギーはショ糖と半分と低カロリーで、熱や酸に強いのが特徴です。砂糖に近い甘みがあり、腸内のビフィズス菌を増やし、免疫力を向上させる効能があります。


フラクトオリゴ糖
ショ糖に1〜3個の果糖が結びついたもので、玉ネギやゴボウなどの野菜に含まれています。くせがなく、まろやかな甘さが特徴です。ミネラルの吸収をうながしてくれ、ビフィズス菌の増殖を助けます。


イソマルトオリゴ糖
ハチミツや味噌、醤油などに含まれるオリゴ糖で、グルコースという単糖で構成されています。熱や酸にも強いため、料理に利用するとうま味やコクが出ます。整腸作用はゆるやかです。


キシロオリゴ糖
タケノコなどにごく少量含まれているオリゴ糖で、特に虫歯の原因になりにくいオリゴ糖です。さわやかな甘味があります。


ガラクトオリゴ糖
母乳に多く含まれているオリゴ糖。乳糖やアルカリで処理して作られます。甘味はあまりありません。ビフィズス菌の増殖を促し、たんぱく質の消化吸収を助ける働きもあります。


かなりいろんな種類のオリゴ糖がありますよね。

もちろん食べ物にも入っています。
大豆やゴボウ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス、バナナなどの食品にも豊富に含まれていますので、これらの野菜や豆類を積極的に摂ることもひとつの方法でしょう。ちなみに納豆は、納豆菌とオリゴ糖をダブルで摂れる食品ということになります。

またイモ類など、食物繊維の豊富な食品にも含まれているのでおすすめです。食物繊維は腸内細菌の餌になるばかりでなく、腸内の有害物質を体外に排出してくれます。いわば腸内のクリーニングの働きをするので、乳酸菌やビフィズス菌がすみやすくなり、腸内細菌を元気にしてくれます。



10%ぐらいのビフィズス菌がいると、オリゴ糖を与えるとビフィズス菌が40%まで増えます。しかし、オリゴ糖の少ない食事をしていると、また10%台に下がります。
現代社会では、毎日サプリメントだけで生活している人もいます。その人たちの便を調べてみると、ビフィズス菌ばかりでなく、大腸菌までもほとんどいない状況だというのです。
きちんと3食しっかりと食べ、野菜をいっぱい摂っている人は、ビフィズス菌が50%近くまで増えるそうです。


「便秘を治すためにヨーグルトを毎日摂っている」
「免疫改善のために乳酸菌を毎日摂っている」

こういう話をよく聞きます。
もちろんこのblogでもプロバイオティクスの効果を伝えたように整腸の効果はあるのですが、実は残念ながら、外からきた乳酸菌はたとえ生きたまま腸まで届いたとしても、腸に住み着くことは出来ません。
ヤクルトの研究者の話では、Lカゼイ・シロタ株の乳酸菌でも、腸に住み着くには40年間毎日休むことなく乳酸菌を摂り続ける必要があるそう。
なぜなら、私たちの腸にはお母さんからもらった乳酸菌がもともと住んでいて、私たちの体にはその乳酸菌が一番合っているためです。
だとしたら、その乳酸菌を増やすのが一番なのでは!?

そうなのです。
腸内環境改善、免疫UPのために、乳酸菌を摂るのはオススメですが、オリゴ糖も一緒に摂って上げるとダブルに良いといえます^^。
私も料理で甘味が欲しい場合は、オリゴ糖を入れることが多いです。


多くの研究から、乳酸菌などの善玉菌を増やすには、余計な油は控えて、食物繊維をたくさん摂る食事が良いと分かってきています。
野菜や穀類、食物繊維を摂らない食生活。こういったことは、善玉菌のエサである「オリゴ糖」から見ても、腸内環境を悪くする原因になっていたのですね。

さてこれで、乳酸菌特集は終了です。
これからは少し腸に関わる症状を紹介して、長かった腸もフィナーレへ^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-22 07:04 | 腸内細菌の話

NO.183 乳酸菌特集2 「酪酸菌と糖化菌」

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今日は、乳酸菌の働きを高めてくれる2つの菌のお話。


まずは酪酸菌。
これは、難しく言うと、酪酸を生成する偏性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌です。
動物の消化管内の常在菌として知られていますが、有名なのはミヤリサンという整腸剤の「宮入菌」ですね!
宮入博士が発見したのですが、胃酸にも強くかなり有益な菌でもあります。

ミヤリサンのHPには、「Clostridium butyricumは偏性嫌気性の芽胞形成性酪酸菌であり、10~20%の人の腸管内に常在していることがわかっています。 そのC. butyricum のなかで、MIYAIRI株は1933年に千葉医科大学衛生学教室(現千葉大学医学部)宮入近治博士により、人腸管内より、腐敗菌に対して強い拮抗作用がある酪酸菌として報告されました。 本菌は腐敗菌をはじめとした種々の消化管病原体に対して拮抗作用を有し、BifidobacteriaやLactobacillus等のいわゆる腸内有益菌と共生することにより、整腸効果を発揮します。 さらに、本菌は芽胞形成細菌であることから、製剤中における安定性および胃酸に対する抵抗性が乳酸菌群と比較し高いことが報告されています。」と説明されています。
酪酸菌の中でも宮入酸は、乳酸菌などと共生し、高い整腸作用を発揮します。

私も以前ミヤリサンにはお世話になったことあります。実はちょっとした知り合いだったりもしまして・・・笑。
宮入菌は、処方薬のミヤBMでも使われています。



さて、次に糖化菌。
糖化菌は単独でも整腸作用の目的で医薬品として使われてきましたが、糖化菌は乳酸菌と共生することが確認されていて、腸内で乳酸菌の増殖に貢献していることがわかっています。

糖化菌の主要代謝産物はアミラーゼで乳酸菌の増殖を促進する働きがあるのですが、デンプンを主体とした栄養成分で構成される液体(培地)で乳酸菌を単独培養した場合、乳酸菌は10倍程度しか増殖しないが、乳酸菌と糖化菌を混合培養することで乳酸菌は培養後約100倍程度に増殖するそう。

糖化菌では、納豆をつくるときに使われる「納豆菌 Bacillus natto」が有名ですが、乾燥した芽胞生菌の状態で存在可能で、胃酸の強い酸性、アルカリ性、熱やたんぱく質の変性の影響を受けずにほぼ100%安定した状態で腸まで届くことができると言われています。また糖化菌の1つであるポリファーメンチカス菌(Bacillus polyfermenticus)には、過敏性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病といった腸の症状の背景にある腸粘膜の炎症の治癒促進をする作用があり、コレステロール、中性脂肪の抑制作用も確認されています。

私も大好きな納豆。
少し詳しく見ていきましょう。

日本古来の大豆発酵食品「納豆」は、世界に誇れる腸活食品です。

食べ物を微生物の力によって発酵させて食べることは、腸内細菌だけでは追いつかない消化力を高め、ビタミンなどの抗酸化物質を増やし、たんぱく質をペプチドまで細かく分解することによって、過剰なアレルギー反応を抑えることにもつながります。

納豆菌は「枯草菌」の一種で、土の中や空気中などいたるところに存在し、枯れ草の表面から分離されることも多い菌です。
熱にも酸にも強く、おそるべき増殖力をもちます。

たとえば枯れたワラを水に浸けて煮沸すると、ほとんどの微生物は熱で死滅しますが、枯草菌は、「芽胞(種の一種)」になって生き残ります。
その後、条件が整うと発芽して、そこで納豆菌が優勢になって繁殖します。
体内ではダイナミックに姿を変え、自らは窒息死して腸を守ってくれます。
たとえば納豆菌K–2株は、お腹に入ると芽胞になり、胃液で消化されないで、生きて腸まで届きます。
そこでいったん「発芽」しますが、腸内には酸素がないため、納豆菌としては死ぬことになります。
しかし、流れ出た菌体物質がビフィズス菌などのエサになり、結果として、腸内の善玉菌を増やすのに大きく貢献するのです。


納豆菌には有機物やアンモニアを分解する働きもあり、最近は水質浄化にも活用されています。すごい能力を秘めた細菌ですね。

最近では、納豆菌と生きた乳酸菌を共存させた製品もたくさん出てきていますよね。
日本人の慣れ親しんだ納豆はこんなに優秀な食材だったわけです。



さて、今日お話した「酪酸菌」と「糖化菌」は、「乳酸菌」とのコンビネーションによって、お互いに共生・増殖することで、かなりの整腸作用が期待されます。
またこれらの菌は酸素の有無によっても生きる環境が違います。


酸素がないと生育できない(偏性好気性菌)・・・糖化菌、納豆菌
酸素があると生育できない(偏性嫌気性菌)・・・酪酸菌、ビフィズス菌
酸素があってもなくても生育できる(通性嫌気性菌)・・・乳酸菌


この酸素の量は長い腸とも関係していて、肛門に近づくにつれて減っていきます。つまり腸の部分によって生育する細菌の種類も変化していきます。
とするとこの3つの菌を摂ることの有益性がわかってくると思いませんか?
そしてなんとこの乳酸菌、酪酸菌、糖化菌が3つセットで入っている医薬品もあります。

その名も「ビオスリー」!

市販でも売っているので、過敏性大腸炎や、下痢・便秘で悩んでいる方、腸が弱い方は、日常で使用する整腸剤としてはお勧めです^^。

薬剤師でもある私の義母が、「なんかビオフェルミンよりビオスリーが効く気がするのよね、お腹痛い時は、ビオスリーがいいわよ」と言っていたというのですが、さすが薬剤師の勘というか。
中に入っている菌の作用がわかっていたかどうかは別として・・・義母すごし。笑。

さて、次回は乳酸菌のエサである「オリゴ糖」についてお話していきましょう。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-21 18:28 | 腸内細菌の話

NO.182 乳酸菌特集1 「日本人のおなかの変化」

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さて、今日からみなさんも興味深いと思いますが、善玉菌の代表「乳酸菌」についてお話します。
ヨーグルトやサプリメントで乳酸菌を摂っている人もたくさんいるのではないでしょうか?

乳酸菌を積極的に摂ることで、便通が良くなったり、アレルギーが改善したりなどの効果を感じることもありますが、いままで話してきたように腸内細菌はいわゆる善玉菌といわれる乳酸菌だけがたくさん繁殖していれば良いというものではなく、悪玉菌と呼ばれている大腸菌などの菌とのバランスが重要になります。
そこは覚えておいてくださいね^^。


さて、この40年間の日本人の食生活の変化で変わったのは、食物繊維量や動物脂肪の摂取量だけではありません。

ある報告によると、乳酸菌の摂取量も大きく変化しているといわれます。
1960年代までには植物性乳酸菌として摂取していたものが1970年代以降に減少し、これに反して動物性乳酸菌の摂取量が増加しています。
植物性乳酸菌と動物性乳酸菌摂取量の摂取量のバランスは、1990年代では約1対1に、現在では1対2にまでなっています。




乳酸菌とは乳糖やブドウ糖などの糖類を分解して、乳酸をつくりだす菌のことで、乳酸発酵食品に多く含まれているものです。
乳酸発酵食品といえばヨーグルトやチーズなどを思い浮かべますが、漬け物や味噌などもその代表例です。
乳酸菌は生育される場所によって以下のように分解されます。

動物性乳酸菌・・・動物由来の牛乳や肉類に生育する。
植物性乳酸菌・・・植物由来の漬け物や果汁、穀類などに生育する。
腸管系乳酸菌・・・人や動物の腸内に棲む。


一般には、主にヨーグルトやチーズのように乳(動物性のもの)に生育する乳酸菌を動物性乳酸菌というのに対して、主に漬物や味噌、醤油、酒などの発酵食品に多く生育するのが植物性乳酸菌です。
人間の腸由来の乳酸菌ももちろんいます。人にはヒトの乳酸菌などと言われたりしますよね^^。フェリカス菌という菌が有名でしょうか。


さらにそこから、食べたときに生きたまま腸に到達する腸内乳酸菌と、生きたまま腸内に到達しない酪農乳酸菌に分類することもできます。


生きたまま腸に届いた乳酸菌は、腸内で乳酸を出し、腸の中を弱酸性の環境に整えます。その結果、弱アルカリ性の環境を好む悪玉菌が抑えられ、腸内の善玉菌が増えることになります。そうすると、腸内の環境が良い状態に保たれるので、腸本来の機能が回復され、便秘や下痢の解消につながります。



乳酸菌は、前回のblogでも話しましたが、プロバイオティクスのサプリメントもたくさん出ています。ここで、人間の腸で有益な乳酸菌を少しあげておきましょう。

Lactobacillus bulgaricus(ブルガリア菌)

Streptococcus thermophilus(サーモフィリス菌)

Lactobacillus casei(カゼイ菌)

Lactobacillus acidophillus(アシドフィリス菌)

Bifidobacterium(ビフィズス菌)


これらの菌が入っている発酵食品やサプリメントを毎日摂ることは非常に有益です。
乳酸菌を摂ることで、免疫力も高まり感染症にも強くなります。
ちなみにヨーグルトで摂る場合、糖分が入っているものや、予めフルーツが含まれているものは避けてくださいね。できればプレーンが良いです。サプリメントは様々なものが出ていますので、詳しくは前回のblogを参照してください^^。

さて、他にも今注目されているのが植物性乳酸菌です。この乳酸菌は野菜や米、豆などの植物素材が発酵するところに生育し、植物に含まれるブドウ糖、果糖、ショ糖など、植物ごとに異なるいろいろな糖をエネルギー源にしています。
さらに植物性乳酸菌は、酸やアルカリ、温度変化に強く、過敏な環境条件でも生き続けることができるので、胃で死滅することなく、生きたまま腸に届きやすいことがわかっています。

野菜を発酵させた食品を食べれば、この乳酸菌とともに食物繊維を一緒に摂取することになり、低脂肪・低カロリーなので一石二鳥です。植物性乳酸菌を多く含む代表的な食材は、ぬか漬、しば漬け、野沢菜漬け、味噌、甘酒、キムチ、ザーサイ、サワーブレッドなどです。
日本人の好きなぬか漬けや白菜漬けなどを毎日食べることができれば良いのですが、昔に比べればこれらの摂取量が減少してきています。


日本では、京都の漬物である「すぐき漬け」からとったラブレ菌をよく聞きますよね。



大腸のテーマの最初に述べた食物繊維の不足に加えて、乳酸菌の摂取量が減るにつれて、大腸がんや炎症性腸疾患(難治性である潰瘍性大腸炎、クローン病)にかかる人が増えています。
とくに1980年代以降には、激増しており、2004年には大腸がんは女性のがん死亡の1位になってしまいました。


実は生命力の強い植物性乳酸菌が、日本人の腸を守ってきたのかもしれませんね。
食生活の変化だけでここまでなるというのは、いかに食事が大事かということを思い知らされます・・・。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-04-20 17:53 | 腸内細菌の話


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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