カテゴリ:腸管免疫( 34 )

NO.567 腸管免疫 その34 大腸が元気になる栄養素

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今日は、腸全体のまとめとして、腸に必要な栄養素をあげていきたいと思います。

今からお話する成分は、特に過敏性大腸炎やクローン病、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患に有効と言われてきている栄養素でもあるので、良かったら参考にしてみてくださいね^^。

さて、まずは自然の抗炎症効果のあるものからです。


<クルクミン>

クルクミンはインド伝承のスパイスとして知られていて、既に大腸がんの発生を抑制する作用があることが報告されています。またターメリックの活性成分でもあるクルクミンは、潰瘍性大腸炎およびクローン病の発生を抑える作用、予防作用の効果の可能性があるということです。
日本では、ウコンとしても知られていて、いわゆる2日酔いの予防が有名かもしれないですね。もちろんクルクミンは肝臓機能に対する作用もありますが、特筆すべきはなんといっても「抗炎症作用」です。細菌、ウィルスなどの感染による炎症はもちろん、傷や歯周病など炎症を起こした場合に抜群の効果を発揮します。
出来るかぎり生に近い形で摂取するとその恩恵にあずかることができます。


<マスティック>

マスティックとは聞きなれない名前だと思いますが、地中海沿岸地方で育つピスタチオの仲間の樹木の樹皮から抽出された成分です。樹木の成分にはけっこう身体に有効なものが多いんです。
クルクミンと同じく、このマスティックには潰瘍性大腸炎やクローン病など、炎症を伴う腸炎の抗炎症機能成分として有効であるとされています。



これらの成分以外にも、柳の樹皮抽出物や、生姜、ニンニク、ボスウェリア(以前のblog参照)には抗炎症作用があるとされているので、腸疾患に対する効果も期待されます。
また消化を助け、炎症も抑えてくれるブロメライン(パイナップルに多く含まれる)やケルセチン(エンジュまたはタマネギの茶皮に含まれる)などの成分も、一緒に摂るとさらに良いと思います^^。


次に・・・
炎症を抑える意味では、油の摂り方も重要でしょう。


<オメガ3系必須脂肪酸>(フラックスオイル、シソ油、魚油)

大抵、腸の炎症疾患を持っている方や慢性下痢の方は、オメガ3系の必須脂肪酸が足りていないことが多いです。
オメガ3系の必須脂肪酸は、炎症が起こる過程を抑制してくれます。
紅花油、コーン油、ひまわり油、大豆油などの調理油(オメガ6のリノール酸)や加工品、マーガリンなどに含まれる腐った油(トランス脂肪酸)を控えて、オメガ3の油を摂ることで、腸の状態は著しく改善してくれるはずです。
そして調理には、なるべくオリーブオイルかキャノーラ油を使うようにしましょう。



そして・・・「小腸」のテーマでも話題にしましたが、

<L-グルタミン>

体の中でも消化管は、最も多く、アミノ酸であるL-グルタミンを消費していると言えます。小腸の細胞は、他の臓器に比べてより多くのL-グルタミンを吸収し、第一のエネルギー源として使っています。
L-グルタミンは生のキャベツに多く含まれますが、積極的に摂取することで腸内細胞を健康的に強化しくれます。


そしてもちろん・・・乳酸菌を摂ることも有効ですよね^^。

<プロバイオティクスやプレバイオティクス>

過敏性大腸炎などの患者さんにプロバイオティクス、腸まで届く乳酸菌を長期間摂取してもらうと、下痢や腹痛が大幅に改善されることもよくあります。
またこのテーマでも述べてきましたが、プレバイオティクス(善玉菌のエサ)を摂ることで、腸内の善玉菌を育成し、消化と排泄機能の向上や免疫機能向上の効果を図ることができます。腸内環境を整えてあげること、これは様々な腸疾患においてとても重要なことです。

飲むときは、胃酸の分泌が少ない食前30分前に飲みましょうね。

また、腸の調子が悪い人に消化機能の低下がみられるので、消化酵素を摂ってあげることも助けになります。


<消化酵素>

消化酵素はもちろん人間の身体で作りだすことができますが、消化管の健康状態が良くない人は、酵素の分泌が少なく、消化過程に問題を起こしている場合が多いのです。
その場合、外から消化酵素を補ってあげると、消化管内の消化不十分な食物による問題を予防する助けとなってくれます。腸に届く未消化のものを少なくし、アレルギーを予防するとともに、栄養素の吸収量も増加させてくれるのですね。

有名なところでは、パイナップルに含まれる「ブロメライン」、パパイヤに含まれる「パパイン」など。もちろんサプリメントでもあります。
食後のお腹の張りがある人などは、試してみてくださいね^^。



その他、通常のビタミン/ミネラルも必要です。

<ビタミン/ミネラル>

特に腸が弱い人は、ビタミンB群や亜鉛などが減少していることが多く、これらは必須の栄養素になります。
またビタミンAも小腸と大腸における細胞の成長や修復に必要ですね。

消化機能が落ちていると栄養素の吸収率が、健康な人より格段に落ちてしまうので、こういった方はマルチビタミン/ミネラルのサプリメントを飲んであげるのも手でしょう^^。



さてここまで、腸に有効な栄養素を述べてきました。


私が臨床をやってきて、腸の状態を改善する上で大事なポイントだと思うのが、以下の点です。

①アレルギーの食べ物がないか一度確認する
②動物脂肪、トランス脂肪をなるべく避ける
③オメガ3脂肪酸を積極的に摂取する
④糖分(炭水化物含む)の摂取許容量を見極めること
⑤精製された砂糖や小麦の摂取量をなるべく少なくする
⑥アルコールをやめる
⑦乳製品も場合によってはやめた方が良い人も多い
⑧乳酸菌を毎食30分前に摂る
⑨毎食適度な繊維質を摂る(ただし、腸が過敏な人は刺激が多すぎると下痢をします)


これができれば、ほとんどのケースで改善してくれます。



最後の言葉になりますが・・・

“腸が元気になれば!
身体が健康に!
そして長生きに!

長い間、このテーマを読んできた方には、腸が元気になることがどれだけ大事なことかわかって頂けたと思います。

身体を動かすための大事な栄養素。
それを吸収する上で大事な消化管。
そして免疫の土台ともなっている腸。

単なる下痢や便秘と思わず、腸の状態を改善してあげることは、私たちが健康になるために何よりも大切なことだと思います。
慢性的な下痢や軟便、そして便秘。
いつものことだからとあきらめず、今一度、自分のお腹に注目してみましょう!



なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。
今日で今年の投稿も最後になります。みなさん、今年もThink Health読んで頂き、本当にありがとうございました^^。またコメントや質問、そして感謝の言葉など頂くことで、こういった情報を伝えていくことの必要性を再認識しています。また来年も、変わらずみなさんの健康に少しでも役に立つ情報を書き続けていきますので、じっくり読んで頂けたら嬉しく思います。
いつもありがとうございます。

みなさん、良いお年をお迎えください^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-30 10:51 | 腸管免疫

NO.566 腸管免疫 その33 プロバイオティクス

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以前のblogでも述べたように人体の腸の長さは約8.5~9mで、広げたときの面積はバトミントンコート半面に相当しており、腸のひだの中には、約500種類の細菌、計100兆個もの細菌が存在すると言われています。
そして腸内環境には、この腸内細菌のバランスが非常に重要な話はしてきました。
腸内細菌のバランスを回復させるためには、腸管によい適切な食べ物の組み合わせや健康的な生活を送ることは重要ですが、プロバイオティクスもおおいに助けになります。



今日は、このプロバイオティックスについて話していきましょう。

ここ10年ほどにわかに、腸内環境を、生きた微生物で整える「プロバイオティクス」の考え方がヨーロッパから世界に広まっています。
「生きて腸に届く乳酸菌」というフレーズも、よく耳にしますね。
実は、そのパイオニアは日本人。

有名な代田稔博士は、80年も前に「予防医学」「健腸長寿」を提唱し、乳酸菌シロタ株(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株。通称ヤクルト菌)を発見しました。
これが世界初の、人腸由来の「生きて腸に届く乳酸菌」だったのです。
代田博士は、人が栄養を吸収するのも、病原菌が暴れるのも腸。腸が丈夫になってこそ、人は健康になれると考え、「人腸乳酸菌」に着目したのです。
乳酸菌は乳酸を生産することによって、悪玉菌を減らしてくれます。

当時、ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌が腸の有害な微生物を抑えることは、すでに知られていました。しかし、ネックは口から摂ると強い胃酸にやられて死んでしまうことだったのです。
代田博士は、人の腸にすむ乳酸菌をひとつひとつ取り出し、胃液や胆汁を加えた培地で鍛え上げる培養に没頭しました。そして1930年、人腸乳酸菌の中の、酸にもアルカリにも強い株を分離し、強化培養することに世界に先駆けて成功したのですね。



いままで、世界のさまざまな地域で、多くの菌株の細菌が培養され、ヨーグルトやケフィアなどの食べ物に使われてきました。
みなさんも長寿の人が多い地域にこれらの食品を摂取する習慣があることを知っていると思います。
現代では、これらの細菌をフリーズドライ(凍結乾燥)させたサプリメントが売られています。便利になったものですよね。

これらのサプリメントに含まれている細菌の菌株には、ラクトバチルス菌類(アシドフィルス、ラクトバチルス・ラムノサスとラクトバチルス・サルバリウス)、ビフィズス菌とストレプトコッカス・サーモフィルス菌があります。
これらの種類の乳酸菌を含むサプリメントのことを「プロバイオティクス」と呼びます。

また現在では「プレバイオティクス」というような腸内細菌の生育を促す難消化性食物繊維もあります。オリゴ糖などがよく知られていますよね。
善玉菌がこれを食べて増えるわけです。
近年プロバイオティクスの事は、マスコミでも盛んに取り上げられますが、プロバイオティクスの乳酸菌類の増殖を助けるためにそれらの餌であるプレバイオティクスも併せて必要でしょう。
また両方が併せてとれる食品やサプリメントも出ています。



プロバイオティクス
腸内に住む微生物のバランスを改善して有益な作用を与える生きた菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)、またはそれを含む食品

プレバイオティクス
食べ物を由来とする成分で、大腸にそのまま到達して腸内の善玉菌を増殖させる働きのあるもの。でんぷんやラクトフェリン、オリゴ糖など。

シンバイオティクス
プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方を持ち合わせた混合食品。


このプロバイオティクスとプレバイオティクスという考え方は、近年出来ましたが、これらを摂ることで、腸管の機能は改善し、結果的に便の量が増大します。それは排便するほとんど半分が乳酸菌だからなのです。
これは腸内細菌のバランスが崩れて、悪玉菌が多いと便が少なくなるとも言えます。しかし、善玉菌が多いと最大で45%便の量が増えると言われています。


さて、ここで良いプロバイオティクスの製品を探すポイントをあげましょう。



1.乳酸菌の数
ボトルのラベルを読んで、1回分当たりの乳酸菌の種類と数ををみてください。
100万単位ではなく10億単位であると良いです。

2.乳酸菌の品種
胃酸に強い乳酸菌の種類()が十分にあるのを確認しましょう。

3.乳酸菌の有効期限
乳酸菌はフリーズドライされているので乳酸菌が死んでしまう有効期限を確認しておきましょう。

4.冷蔵庫に保管
培養された乳酸菌は、冷蔵庫に入れておくと長持ちします。

5.プレバイオティクス含有のもの
最近ではプレバイオティクスが含まれているサプリメントもあります。これらを両方摂ることでより効果があがります。



ロングテーマでしたが、明日でこのテーマ最後のお話なります。
みなさんもここまで読んで頂き、本当にありがとうございました^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-29 10:49 | 腸管免疫

NO.565 腸管免疫 その32 大腸におすすめの食事

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今日は、大腸の機能低下に対して、カイロプラクティックのアプライドキネシオロジーで行われる食事内容の変更について紹介します。
まず、もう一度「精製炭水化物」を摂ることが、どのような過程で大腸の機能を低下させるのか簡単におさらいしましょう。

精製炭水化物とくに白砂糖、パン、白いご飯などは、腸管内に悪影響を及ぼすバクテリア(細菌)や真菌の培地を提供することになり、腸管内の細菌バランスを崩してしまうことになります。
この状態が続くと、最終的に腸管の健康状態は悪化し、腸管の透過性が亢進してしまうことで、身体の内部に毒素が混入してしまいます。
またこの状態により、免疫に多大な貢献をしている腸内細菌のバランスが崩れることによって、免疫システムが弱まり、アレルギーにつながるケースも多々あります。
ちなみに補足ですが、もちろん過敏性(アレルギー)がある食品をとり続けても、同様に腸管の状態は悪化します。



さて、精製炭水化物についてもっと悪いことが、精製炭水化物は血糖値を急激にあげるため、余計な血糖ストレスが身体にかかるということです。身体の血糖値というのは常に一定に保たれてなければならないので、血糖値の上下が激しいのはあまりよくないのですね。そして特に血糖調節に関わっている副腎には多大な負担がかかるわけです。
これが続くと、副腎機能低下症の状態になります。

副腎疲労の状態が、精製炭水化物の摂り過ぎと関わっているというのはよく言われることでもあります。


この副腎疲労が極度になってくると、副腎のミネラルコルチコイド(炎症促進ホルモン)と糖質コルチコイド(炎症抑制ホルモン)の減少が起こり、炎症に対する対処がうまくできなくなってしまいます。
もし、大腸炎などが起きている場合は、精製炭水化物により、大腸の機能を低下させ、そこに副腎疲労が伴うことによって炎症が抑まりにくい状況に陥ってしまうと言えるでしょう。
どうでしょう。
精製炭水化物が身体に及ぼす悪影響について少し理解できましたでしょうか。



さてもうわかっているとは思いますが・・・
この状態を予防するには、前から述べているように精製された食べ物ではなく、未精製の炭水化物を摂るということがまず第一のポイントになります。また同じようにその他の食品からしっかり食物繊維を摂るということが大事なのです。
未精製の炭水化物にはいわゆる食物繊維が多量に含まれています。食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を向上させます。また便の滞留を予防し、健全な排出をすることで、腐敗物や毒素の減少につながるわけです。
また食物繊維にはもう一つ利点があります。食事に食物繊維をプラスするだけで、血糖値の上昇をゆるやかにしてくれるのです。
炭水化物を急に食べる前に、野菜などをしっかり食べてから炭水化物を摂りましょう。
それだけでも消化のスピードがゆっくりになり、血糖値上昇が抑えられます。
これはさきほど言った副腎に対しても、優しい食べ方になるというわけですね^^。



アプライドキネシオロジー(カイロプラクティックのテクニックの一つ)のデビット・S・ウォルサー先生は、もうすでに25年くらい前に、大腸炎や憩室炎などの患者さんに、他の医師から指導された食事内容を繊維質摂取が増加するような食事内容に変更させることで、効果をあげていました。
その当時は、まだ他の治療家や医師は、このような食事内容に反対していましたが、その後時代が変わり、今では、同じような食事法を指導しているといいます。
20年以上も前からこのようなことに気づき、実践していたのだからすごいと言えます^^。

またデビット・S・ウォルサー先生は、現代の食環境の中では、食事に「糠」を取り入れてあげると良いと言っています。もちろん玄米や全粒粉を食べることが一番なのですが、それが出来ないような方は、穀物の「糠」を手に入れて、それをさまざまな食べ物と一緒に摂ることで、容易に食生活に繊維質を取り入れることが出来ます。


これはおもしろいかもしれませんね^^。



健康な大腸機能に必要な糠の量は、個人の体質や食生活などによって異なり、初めは、ティースプーン1杯を1日3回摂取し、適切な結果が得られるまで摂取量を増やしていくそうです。
1日1回、適度に柔らかい便の排出があること、また便の臭いがないことが健全な大腸機能を示すサインでもあり、これを判断基準にします。
またこれは、バクテリアの量や腐敗の程度を示すサインでもあります。
もし大腸の機能低下が気になる人は、試してみてはいかがでしょう。
あまり味はしないですが、普通に食べ物にふりかけても食べれるので、手軽と言えば手軽ですね。

今の世の中、健康に関心を持っている人はたくさんいると思います。
またサプリメントも出回り、栄養素や健康食品に関しての興味も高いでしょう。
しかし、私たちは、多くの精製食品や加工食品に囲まれ、企業も魅力的なコマーシャルを掲げているので、良い食生活を送るのは難しいかもしれません。なんとも誘惑の多い世界です^^;。

ただ全てを変えるのが大変でも、毎日の食事に少しでも食物繊維をプラスしてあげることが大腸にも、そして健康にも良いということが、このテーマを読んできた方にはわかっていただけたのではないでしょうか。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-28 10:41 | 腸管免疫

NO.564 腸管免疫 その31 過敏性大腸炎について

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前回もお話しましたが、腸は「第二の脳」と呼ばれます。
これは、腸が独自の脳を持っているということです。




腸内に入ってきた物質を良いか悪いかを判断する以外に、それをパターン化して記憶する非常に巧みな仕組みがあります。
過敏性大腸炎のお話に移る前に、脳と腸の意外な関係と仕組みをお話しますね^^。

腸と脳は神経があるかのように繋がっていて、脳が不安やストレス(必ずしも自覚できるとは限りません)を感じると、その信号が腸に伝わって腸の運動に影響を与えています。
最近では、脳内の神経伝達物質「セロトニン」の95%が腸で作られていることがわかってきました。またセロトニンだけでなく、その他の脳に関わる様々なホルモン(ペプチド性ホルモン=脳内ペプチド)も生産していることもわかってきています。
そう考えていくと、腸には脳内と同じ神経伝達物質が多く存在し、脳内と同じようにはたらいていること、また、血管や神経が集まっているところでもあるので、腸のセロトニン分泌状態や、はたらきの良し悪しは脳以上に全身に影響を及ぼすことになるということでもあります^^。腸は消化や吸収、そして排便をしているだけのところではなかったのですね。




試験前や発表会の前などに緊張のあまり、急な腹痛や下痢に襲われたりしたことがないでしょうか?
このように実は、頭で考えることと腸の活動は密接につながっていいます。

先程のセロトニンの話ですが、セロトニンには精神を安定させる働きがあります。お話したように、人体で産まれるセロトニンの内、なんと95%は腸で生まれているのですが、それ以外は1%が脳で、残りは腎臓や血小板などで作られています。腸内セロトニンと脳内セロトニンでやりとりがなされているという証明はまだないですが、脳と腸の関係が深く、そもそもうつ病患者に便秘がちの人が多いということを考えると、腸内環境を整えるのは非常に大切なことかもしれません。




さて、ここまでお話したところで、過敏性大腸炎にお話を移しますが、過敏性大腸炎(IBS)とは、下痢や便秘などの便通異常をともなう腹痛や腹部不快感が、慢性的にくり返される疾患のことで、現代のストレス社会では急増している病気のひとつです。
脳が不安やストレスを感じると、その信号が腸に伝わって腸の運動に影響を与えることがわかっています。過敏性大腸炎(IBS)の患者さんは、この信号が伝わりやすくなっているため、腸が過剰に反応してしまうのです。また最近では、このしくみにセロトニンという物質が深くかかわっていることや、セロトニンをコントロールすることで、ストレスがあっても症状を抑えられることがわかってきたのです。

脳がストレスなどの刺激を受けると、腸の粘膜からセロトニンが分泌されます。それがさらに腸内にあるセロトニン受容体と結合します。すると、腸の蠕動運動が異常をきたし、下痢や腹部症状を引き起こすと言われているのですね^^。




例えば、イライラ、ムカつき、やる気が起きない、疲労感、うつ症状、これらは脳内の幸せ物質であるドーパミンやセロトニンが不足しているから起こる症状でもありますが、実は脳だけの問題ではなく、これら幸せ物質の腸内での作られ方に問題がある可能性があります。セロトニン等の幸せ物質が腸内で十分に作られ、作用するには、腸内環境を良くすることが先決なのです。

「セカンド・ブレイン=第2の脳」の本の著者であるアメリカの神経学者マイケル.D.ガーション博士は、食べ物でトリプトファン(セロトニンの前駆物質であるアミノ酸)を摂っても腸内細菌がいないとセロトニンが増えないと話しています。また腸内細菌がこれらの幸せ物質の生産に関係していることも明らかにしているのですね。セロトニンやドーパミンの体内量が減ると、人は幸せ感を感じなくなり、特にセロトニンの不足は鬱病の原因にもなっていますから、セロトニンが生成できるように腸内環境を整えることが大切なわけです。

セロトニンや、その他の神経伝達物質の合成を助ける腸内善玉細菌を増やすには、乳酸菌はもちろん、いままで勉強してきたように腸内細菌の餌となるオリゴ糖、食物繊維も必要となります。




みなさん是非、第二の脳としての腸を、脳と同じぐらい大事にしてあげてくださいね^^。
また過敏性大腸炎を改善するには、食物アレルギー/過敏症があるかどうかのチェックは必ず必要になります。こちらもまた機会をみてお話しますので、楽しみにしていてください。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-27 10:44 | 腸管免疫

NO.563 腸管免疫 その30 セカンドブレイン「脳と腸の関係」

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今日は、「腸が独自の脳を持っている」というお話を・・・。


小腸には脳からの神経細胞がほとんどつながっていないので、脳の支配下になく、独自に働いています。
胃や肝臓、腎臓などは腸から分化した臓器なので、肝臓に「胆汁を出せ」と司令を出したりするのも、小腸が自己判断で行っています。
逆に脳に干渉する場合もあります。毒物や腐ったものが口に入ると、腸は瞬間的に、神経細胞を介して脳の嘔吐中枢を刺激します。
吐くことで体のダメージを最小限に食い止めようというわけです。
すごい仕組みですよね。
なので、私たちはたとえ脳死状態になったとしても、小腸の中に栄養が入ってくる限り、それを消化することができます。

そして、腸の中でも「大腸」は、進化の過程で小腸の働きをフォローするためにできた器官。大腸は脳と神経でつながり、自律神経の支配を受けています。
だからストレスにも敏感に反応するというわけなのですが・・・。




さて、排便に関わるもっとも重要な働きは、腸の「蠕動運動」です。これは、胃から直腸までの道のりを便がスムーズに移動するために欠かせないものであるだけでなく、便意を起こしたり、食べ物の分解や消化に欠かせない酵素やホルモンの分泌を促す働きを担っています。
この蠕動運動には、腸に約1億個あるとされる神経細胞が深くかかわっています。
そして、これこそが今「第2の脳(セカンド・ブレイン)」として注目されているものなのです。

1980年代、アメリカのコロンビア大学医学部の解剖細胞生物学教授マイケル・D・ガーション博士が発表した「腸は第2の脳である」という学説は、世界に一大センセーションを巻き起こしました。彼は、脳に存在し、精神を安定させる神経伝達物質、セロトニンの95%が腸で作られることを指摘しています。
また腸だけが、脳や脊髄からの司令がなくても反応をおこさせる神経系を持つことにも触れ、「あの醜い腸は心臓よりずっと賢く、豊かな感情を持っている。進化はうまい工夫をした。われわれの先祖はアメーバの原生的生物から進化して脊椎を獲得した時、頭蓋と腸の両方に、それぞれ別の感情をもつ脳を発達させたのだ」と言っています。
この発見によって、体のあらゆる器官をコントロールしてくれるのは「脳」であるというそれまでの常識が覆され、腸の中にも一部脳と同様の機能があることが証明されたのです。

つまり、腸はただ便が通過するための臓器ではなく、そこには脳に次ぐたくさんの神経細胞があることがわかってきたのです。
腸の神経細胞は、独立したネットワークで他の消化管と協調して働いているととともに、他の臓器にも直接司令を出す重要な器官で、脳と同様に自律神経回路によって、神経細胞と神経細胞の間に神経伝達物質を飛ばしながら情報を伝達しています。
脳には約150億個以上の神経細胞があり、ここから指令を出すことで全体をコントロールしています。その数には及ばないものの、小腸、大腸を合わせた腸内には、約1億個以上の神経細胞があるといわれているのですね^^。その数は他の体内臓器の中でもとくに多く、脳に次いで2番目に多いとされています。

脳とつながる腸の神経束は約2000本と比較的少なく、それは腸独自の神経ネットワークをもっていることを示しています。腸はいくつかの筋肉の層から構成されているため、腸管内部だけではなく、それぞれの筋層間にも神経叢(マイスナー神経叢、アウエルバッハ神経叢など)が存在し、腸管はこれらの神経叢とリンクしながら活動しているのです。
こうした腸独自の神経叢のネットワークが、「第2の脳」だと言われる所以でもあるわけです。




さて、腸管の働きは、交感神経によって抑制され、副交感神経によって活性化されるのですが、第2の脳を通したその働きを少し見てみましょう。

胃の中に食べ物が入ると、結腸が動きはじめることで(胃・結腸反射)大蠕動がおこり、胃から小腸、結腸、直腸へと便が移行し、直腸に便が貯留すると直腸壁に分布している骨盤神経経て興奮が脊髄、大脳へ伝えられて内臓感覚である便意が起こります。
そして、これら中枢神経とは別に、腸管の粘膜を何らかの形で刺激することでも消化管活動は活性化されます。先程出てきた腸管の粘膜下組織に存在する、マイスナー神経叢(消化管壁などに加わる刺激を感知)およびアウエルバッハ神経叢(腸管の筋肉の間にある)などが働いて、活性化するのですね。これらの神経叢は、互いに連携しつつ、平滑筋や消化管ホルモン分泌細胞をコントロールして、自律神経系から独立して腸管を支配しています。
これが第2の脳のはたらきです。




また腸は独自の脳として存在する一方、大腸などは脳とかなり密接的なつながりを持っているとも言われます。
「腸脳相関」といわれるように、近年、大腸と脳の密接な関係に注目が集まっています。
大腸には脳と同じ神経が多く分布していることは話してきましたが、それらは密接なネットワークで結ばれています。
そして自律神経によって脳とつながり、いつも情報をやりとりしているのですね。
脳が、不安、あせり、プレッシャーなどのストレスを感じると、自律神経を介してそれが瞬時に大腸に伝わり、便秘や腹痛や下痢を引き起こします。
これは逆のことも言えます。
下痢や便秘などの大腸の不調は、自律神経を介して脳のストレスになります。つまり、ストレスの悪循環がおきやすいんです。




うつ病が、脳だけでなく、大腸と自律神経およびセカンド・ブレインが大きく関与することもわかっています。
うつ病の患者さんが治療薬として抗うつ剤を服用すると、その副作用として便秘になりやすいのはそのためなのです。
便秘は精神的悪循環と身体的悪循環の2つが重なりあい、交互に悪影響を及ぼしています。
うつ症状は、自律神経に影響して腸管の運動を低下させます。そして排便がスムーズにいかなくなると、便が滞留し腹痛や腹部膨満感などの精神的苦痛も出てくるというわけです。



そして、ここでカギをにぎるのがセカンドブレイン、いわゆる腸神経において重要なはたらきをするセロトニンという物質。
うつ病にいたらずとも、誰にでもイライラしたり、どうにもやる気がおきなかったりと、情緒不安定になることがありますが、こうした人間の精神活動に大きく影響しているのがセロトニンという伝達物質。
セロトニンは、喜びや快楽を感じたときに分泌されるノルアドレナリンなどの神経伝達物質などの情報をコントロールし、興奮をおさえ、感情を安定させるはたらきがあります。常に心穏やかな生活が送れるのは実はセロトニンのおかげでもあります。
うつ病は脳内のセロトニンの減少が影響すると言われています。
セロトニンが何らかの理由で不足してしまうと、感情にブレーキがかかりにくくなるため、イライラしやすくなり、ストレスを強く感じたり、うつ病の引き金になるともいわれています。
これはまだわかっていませんが、セロトニンの大半は腸で作られるので、これが、脳内のセロトニンとも何らかのつながりがあるのかもしれません。


脳と腸のつながり。
遠いようで、実は密接なつながりともいえます。^^。
現代によくみられる過敏性大腸炎もまさにそのことが関わっていると言えるでしょう。

腸は独自の脳を持っているとともに、大脳とも密接に関わっている。
知れば知るほど、深い臓器です。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-26 10:37 | 腸管免疫

NO.562 腸管免疫 その29 腸内細菌が免疫力を強くする!

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腸管は、呼吸や食事のたびに大量の異物が入ってくる危険ゾーンなので、体内の約60%の白血球が集中していると言われています。常に多量の白血球が常駐していて、異物が入って来ると侵入に備えて臨戦態勢を取りますが、腸管免疫に働く白血球のうち、常に活性化しているのは5%程度しかありません。残りの95%は眠っているみたいなものです。
その『眠れる白血球』を乳酸菌で刺激できれば、免疫力を高めて病原菌の侵入やガンの発生を抑制することにつながるというわけです。乳酸菌には、白血球を元気にして免疫バランスを立て直し病気に負けない身体づくりをする力があります。




風邪をひいた人の腸内細菌を調べると、善玉菌の数が極端に減り、悪玉菌の数が優勢になっています。便秘や下痢の時も同じです。
また最近の調査で、胃がんの人の腸では、大腸菌よりももっと悪質なウェルシュ菌が異常に増加していることが確かめられています。
一見、腸とは関係なさそうな認知症の人にも、胃がんの人に似た悪玉菌の異常増殖が見られるのです。その他、心臓疾患や脳梗塞との関連もわかっているそう。

最近の研究によれば、腸内細菌は腸内環境を保つだけでなく、腸内免疫系にも作用することがわかってきました。
腸内細菌のうち、悪玉菌は結果的に蠕動運動を遅らせたり、消化管の反応を鈍くしたりするのに対し、善玉菌は蠕動運動を促進し、ビタミンを合成、免疫を高める働きをもつとされています。
これら善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで腸内細菌は活性化され、実は免疫力をも高めてくれるのです。


免疫とは、人体にダメージを与える物質から成体を守る仕組みのことです。人間の身体に備わる免疫機能は、病気の原因となるような細菌やウイルスなど、つまり抗原が体内に入ると、自己防衛のために抗体をつくります。
その重要な役割を担うのがリンパ球なのですが、そのうち60%以上が腸管に集中しており、抗体の60%が腸管でつくられているといわれています。それゆえに腸管が人体最大の免疫器官だとされているのです。リンパ球は腸内細菌と連動して免疫力を高めていると考えられているので、排便力が低下し、悪玉菌が増加するなど腸内細菌のバランスが崩れると免疫力が低下する恐れもあるのです。腸内環境の悪化は、確実に免疫力の低下を招き、病気の原因にもなりかねません。
腸内の約100兆個もの腸内細菌とそこから作り出される腸内細菌バランスはは、まさに免疫システムの重要なカギを握っているといえるのですね^^。



私たちの体を守るためには、リンパ球であるB細胞、ヘルパーT細胞、NK細胞といった免疫細胞やマクロファージが活躍していますが、これらの免疫細胞を活性化しているのが「腸内細菌」です。
腸内には乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」、大腸菌やウェルシュ菌などの「悪玉菌」などがすんでいます。これらの「腸内細菌」が免疫細胞を刺激する物質を出しているのです。
実際に免疫反応が起こっているのは血液中ですが、それを大もとで左右しているのはまさに腸といえます。免疫細胞を活性化する力の約70%は体内の微生物、残り約30%は内分泌系の刺激によるものがほとんどだと考えられています。
約70%に関与するという「体内の微生物」とは、その大部分が「腸内細菌」なのです。
つまり免疫力の大半は「腸内細菌」が働かせているといっても過言ではありません。

健康を維持している人は腸が元気な人とも言えるわけです^^。



風邪やインフルエンザが、季節を問わずはやること。花粉症やアトピーが増え続けていること。頭痛、不眠、うつ、更年期障害などの自律神経の乱れからくる不調、生活習慣病、感染しやすく治りずらい状態などなど・・・
不調のすべては、腸を健康にして免疫力を高めれば、一掃できるといえます。
そしてそのカギを握るのは、腸内細菌なのですね。



アレルギー性疾患と並んで腸内の病気が多いこともまた、現代の日本人の特徴です。
象徴的なのが、1995年に起こったバリ島のコレラ騒ぎです。
インドネシアのバリ島から帰国した200人以上の日本人がコレラを発症しましたが、おかしなことに発症者は日本人だけだったのです。
バリ島には現地の人はもちろんのこと、世界各国の観光客がいましたが、日本人以外の誰一人としてコレラを発症しなかったのです。
このバリ島でのコレラ菌の大部分を占めたのは、「エルトール小川型」という弱いタイプのコレラ菌でした。免疫力がちゃんと働いていれば、たとえ飲み込んでも、ほとんど発症しない弱い菌です。日本人だけが発症したのは、身体を守ってくれる腸内細菌が少なく、免疫力が弱かったからに他なりません。

これは、のちに大流行した病原性大腸菌O-157にしてもそうです。
この菌は、毒素を生み出すことにエネルギーを使っているので、生命力は案外弱いものです。ですからO-157は、他の菌がいるところでは、生き延びることができません。
他に敵となる菌がいないから、人間の体内にもぐり込んで大きな顔をしていたのです。
腸にさまざまな細菌がしっかりすみついていれば、O-157にたとえ感染しても、軽い下痢程度ですんでしまいます。O-157の被害があれほど大きかったことも、日本人の腸の弱さを示しているのかもしれません・・・。



そしてこんな話も・・・
O-157の集団感染が発生したという大阪の堺市の小学校で、検便をしたところO-157の菌が多量に見つかったのに、1回も下痢しなかった子供が30%いました。
同時に下痢を繰り返して重症になり入院した児童も10%いたのです。同じO-157菌をお腹に入れても1回も下痢をしない子と、下痢を繰り返して重症になった子がいたのは何故なのでしょう。確かに同じ菌に対しても、強い人間、弱い人間がいます。
しかし、その差はいったいどこからきたのでしょうか。

調べてみると、重症の児童はいずれも、とても神経質な子供たちでした。ほとんどが一戸建てに住んでいて、泥んこ遊びなどをしたことのない「清潔好き」の子供たちでした。O-157菌を飲み込んでも1回も下痢をしなかった児童は、みな泥んこ遊びなどを得意とする「清潔に無頓着」な子供たちでした。
彼らのお腹のなかには、大腸菌などのいろんな菌が大量にすんでいて、「ヤワな菌」であるO-157菌を追い出していたのです。
もしかすると日本人の清潔志向も、免疫力を弱くしてしまう一つの原因になるのかもしれませんね。



みなさんも是非お腹の乳酸菌で、あなたの中の「眠れる白血球」を活性化してみてくださいね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-25 14:00 | 腸管免疫

NO.561 腸管免疫 その28 加齢による腸内細菌の変化

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これまで、腸内細菌のバランスが重要だというお話をしてきました。
このバランスは、実は、年齢とともに変化します。



母親のお腹にいる胎児は、体内にも体の表面にもまるで細菌はいません。新生児として生まれるまでの間、人間は全くの無菌状態に保たれているのです。
しかし、産道を通ってくる時にまず母親の細菌をもらい、この世に生まれ落ちた瞬間、ありとあらゆる細菌の侵入を受けます。母親の体の外に出ると、産道や空気、母乳、手、指などを通して、細菌が体の中に入ってくるわけです。

産道を通るときについた細菌は腸管で増殖します。また外界の細菌の先例を受け、すでに1〜2日目では大腸菌、腸球菌、ウェルシュ菌などが腸内に発生します。このように当初、大腸菌などの悪玉菌が優勢ですが、すぐにビフィズス菌などの善玉菌が多くなります。
赤ちゃん腸内に「善玉菌」が登場するのは、生後2〜3日目。
母親の母乳の助けで、まず乳酸桿菌、続いてビフィズス菌が現れ、腸内で乳酸と酢酸を作りながらぐんぐん勢力範囲を広げていきます。そして有害菌が減りはじめ、5日目には、ビフィズス菌が圧倒的に優勢になります。
大体生後約1週間ほどで、乳酸や酢酸に弱い「悪玉菌」をほぼ抑制し、腸内を乳酸菌、ビフィズス菌が占領するのですね。

母乳とミルクで栄養を摂っている乳児期には、腸内細菌の90%以上が善玉菌であるビフィズス菌で、悪玉菌はわずかなのです。また母乳で育った赤ちゃんのほうが、ビフィズス菌が多く、赤ちゃんの腸内細菌の95〜99%がビフィズス菌です。
ビフィズス菌は赤ちゃんにとって大変重要な菌ですが、母乳を飲んでいる赤ちゃんと、人工ミルクを飲んでいる赤ちゃんでは、腸内細菌の環境が明らかに違っている事が分かり、現在注目されています。
最近のお母さんは、母乳ではなく人工ミルクで育てるという人が増えている様ですが、母乳が切れる寸前まで是非母乳を飲ませてほしいと思います。
もちろん母乳を作るお母さんの栄養状態も非常に重要になりますが・・・。またこの話は別の機会で^^。




赤ちゃんの便が黄色っぽく、甘酸っぱいにおいがかすかにする程度でくさくないのは、腸内がほぼ善玉菌100%だから。乳飲み子にとっては、この状態が健康のためにはベストなのですが、離乳食口にするようになると、腸内細菌のバランスは一挙に崩れ、悪玉菌の方が優勢になります。この頃ビフィズス菌は10〜15%でしょうか。この割合は以後老年期まで続きます。

最近の研究では、妊娠中に母親が乳酸菌を毎日摂り、赤ちゃんも生後すぐから摂らせることで、アレルギーを抑えられることがわかっています。


そして、老年期に入るとビフィズス菌が顕著に激減し、逆にウェルシュ菌などの悪玉菌が急増します。
老年期の10人に3人は、ビフィズス菌がまるでいなくなってしまうというデータすらあるほどです。

腸内細菌は、種類や数が多いほど免疫力が高まります。
あなたの腸内細菌がおおよそどのくらいいるかは、便の量でもわかります。便の半分以上は、腸内細菌とその死骸だからです。
健康な大人の便には、1gあたり、1000億個もの細菌がふくまれています。死骸もあるし、生きている細菌もいます。
かつての日本人の腸内細菌は、1日300g程でしたが、今はなんと1/2の150gほどに減ってしまっているといいます。

太平洋戦争中にこんな話があります。
日本軍が占領していたある島にアメリカ人が上陸した際、日本兵の便の多さを見て、まだまだタ数の兵隊がいるものと誤解して退散したという実話です。
当時のアメリカ人の便量は平均1日200g程だったので、かつての日本人の腸内細菌がいかに豊富だったかが推測できますね。

腸内細菌の種類や数を多く保つとともに、腸内細菌叢を若い時期と同じバランスに保つこと、そして年をとってもビフィズス菌を減らさない人が病気に強い人であるとも言えるのですね^^。




高齢になってしまうとビフィズス菌がかなり少なくなってしまうのですが、世の中には、100歳になっても善玉菌たっぷりの人々もいます。
中央ヨーロッパのコーカサス地方に、有名な長寿国・グルジアがあります。
90歳、100歳の超高齢者が多いだけでなく、背筋がちゃんと伸びて、軽い足取りでダンスを楽しむ人が大勢いることが注目の的になっています。

その秘密はどこにあるのだろうと、世界中の長寿学の権威が調べたところ、「年をとっても、腸内に善玉菌が非常に多い」こと。
高齢になっても、乳酸菌やビフィズス菌の数が若い人と大差ない、というデータが多数報告されています。
実はその秘密は「ヨーグルト」で乳酸菌を毎日摂ることと「大笑い」にあったそう。

現地ではヨーグルトを「マツォニ」と呼び、近郊の村から、ヨーグルト売りたちが毎朝、大きな瓶にできたてを詰めて、売りにくるそうです。
ヨーグルトを自分の家で作っている家も多く、毎朝、どんぶり一杯ぐらいずつ食べるのが当たり前。
またもうひとつの長寿の秘境、パキスタンのフンザ地区でもヨーグルトがよく食べられているそうです。

日本人でも、かつての日本の長寿村と知られた山梨県の棡原村の老人の腸内細菌を調査した結果、老人には珍しく非常に若々しい状況で、つまりビフィズス菌(善玉)優勢、ウエルシュ菌(悪玉)劣勢だったそうです。
今は食生活が変わってしまったのですが、その当時の長寿者は、雑穀、野菜、海藻、魚の干物、そして味噌と味噌煮を非常に好んで食べていたようで、味噌のような発酵食品が腸内の乳酸菌を増やしていた可能性が考えられます。また今と違って食物繊維が豊富な食事をしていたことも重要ですね。


発酵食品おそるべし!



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-09 10:39 | 腸管免疫

NO.560 腸管免疫 その27 腸内細菌が免疫力を強くする!

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風邪をひいた人の腸内細菌を調べると、善玉菌の数が極端に減り、悪玉菌の数が優勢になっています。便秘や下痢の時も同じです。
また最近の調査で、胃がんの人の腸では、大腸菌よりももっと悪質なウェルシュ菌が異常に増加していることが確かめられています。
一見、腸とは関係なさそうな認知症の人にも、胃がんの人に似た悪玉菌の異常増殖が見られるのです。その他、心臓疾患や脳梗塞との関連もわかっているそう。

最近の研究によれば、腸内細菌は腸内環境を保つだけでなく、腸内免疫系にも作用することがわかってきました。
腸内細菌のうち、悪玉菌は結果的に蠕動運動を遅らせたり、消化管の反応を鈍くしたりするのに対し、善玉菌は蠕動運動を促進し、ビタミンを合成、免疫を高める働きをもつとされています。
これら善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで腸内細菌は活性化され、実は免疫力をも高めてくれるのです。




免疫とは、人体にダメージを与える物質から成体を守る仕組みのことです。人間の身体に備わる免疫機能は、病気の原因となるような細菌やウイルスなど、つまり抗原が体内に入ると、自己防衛のために抗体をつくります。
その重要な役割を担うのがリンパ球なのですが、そのうち60%以上が腸管に集中しており、抗体の60%が腸管でつくられているといわれています。それゆえに腸管が人体最大の免疫器官だとされているのです。リンパ球は腸内細菌と連動して免疫力を高めていると考えられているので、排便力が低下し、悪玉菌が増加するなど腸内細菌のバランスが崩れると免疫力が低下する恐れもあるのです。腸内環境の悪化は、確実に免疫力の低下を招き、病気の原因にもなりかねません。
腸内の約100兆個もの腸内細菌とそこから作り出される腸内細菌バランスはは、まさに免疫システムの重要なカギを握っているといえるのですね^^。



私たちの体を守るためには、リンパ球であるB細胞、ヘルパーT細胞、NK細胞といった免疫細胞やマクロファージが活躍していますが、これらの免疫細胞を活性化しているのが「腸内細菌」です。
腸内には乳酸菌やビフィズス菌などの「善玉菌」、大腸菌やウェルシュ菌などの「悪玉菌」などがすんでいます。これらの「腸内細菌」が免疫細胞を刺激する物質を出しているのです。

実際に免疫反応が起こっているのは血液中ですが、それを大もとで左右しているのはまさに腸といえます。免疫細胞を活性化する力の約70%は体内の微生物、残り約30%は内分泌系の刺激によるものがほとんどだと考えられています。
約70%に関与するという「体内の微生物」とは、その大部分が「腸内細菌」なのです。
つまり免疫力の大半は「腸内細菌」が働かせているといっても過言ではありません。

健康を維持している人は腸が元気な人とも言えるわけです^^。


風邪やインフルエンザが、季節を問わずはやること。花粉症やアトピーが増え続けていること。頭痛、不眠、うつ、更年期障害などの自律神経の乱れからくる不調、生活習慣病、感染しやすく治りずらい状態などなど・・・
不調のすべては、腸を健康にして免疫力を高めれば、一掃できるといえます。
そしてそのカギを握るのは、腸内細菌なのですね。




アレルギー性疾患と並んで腸内の病気が多いこともまた、現代の日本人の特徴です。
象徴的なのが、1995年に起こったバリ島のコレラ騒ぎです。
インドネシアのバリ島から帰国した200人以上の日本人がコレラを発症しましたが、おかしなことに発症者は日本人だけだったのです。
バリ島には現地の人はもちろんのこと、世界各国の観光客がいましたが、日本人以外の誰一人としてコレラを発症しなかったのです。

このバリ島でのコレラ菌の大部分を占めたのは、「エルトール小川型」という弱いタイプのコレラ菌でした。
免疫力がちゃんと働いていれば、たとえ飲み込んでも、ほとんど発症しない弱い菌です。日本人だけが発症したのは、身体を守ってくれる腸内細菌が少なく、免疫力が弱かったからに他なりません。

これは、のちに大流行した病原性大腸菌O-157にしてもそうです。
この菌は、毒素を生み出すことにエネルギーを使っているので、生命力は案外弱いものです。ですからO-157は、他の菌がいるところでは、生き延びることができません。
他に敵となる菌がいないから、人間の体内にもぐり込んで大きな顔をしていたのです。

腸にさまざまな細菌がしっかりすみついていれば、O-157にたとえ感染しても、軽い下痢程度ですんでしまいます。O-157の被害があれほど大きかったことも、日本人の腸の弱さを示しているのかもしれません・・・。




そしてこんな話も・・・
O-157の集団感染が発生したという大阪の堺市の小学校で、検便をしたところO-157の菌が多量に見つかったのに、1回も下痢しなかった子供が30%いました。
同時に下痢を繰り返して重症になり入院した児童も10%いたのです。

同じO-157菌をお腹に入れても1回も下痢をしない子と、下痢を繰り返して重症になった子がいたのは何故なのでしょう。確かに同じ菌に対しても、強い人間、弱い人間がいます。
しかし、その差はいったいどこからきたのでしょうか。

調べてみると、重症の児童はいずれも、とても神経質な子供たちでした。ほとんどが一戸建てに住んでいて、泥んこ遊びなどをしたことのない「清潔好き」の子供たちでした。O-157菌を飲み込んでも1回も下痢をしなかった児童は、みな泥んこ遊びなどを得意とする「清潔に無頓着」な子供たちでした。
彼らのお腹のなかには、大腸菌などのいろんな菌が大量にすんでいて、「ヤワな菌」であるO-157菌を追い出していたのです。

もしかすると日本人の清潔志向も、免疫力を弱くしてしまう一つの原因になるのかもしれませんね。





前回もお話したように、腸管は、呼吸や食事のたびに大量の異物が入ってくる危険ゾーンなので、体内の約60%の白血球が集中していると言われています。常に多量の白血球が常駐していて、異物が入って来ると侵入に備えて臨戦態勢を取りますが、腸管免疫に働く白血球のうち、常に活性化しているのは5%程度しかありません。残りの95%は眠っているみたいなものなのです。
その「眠れる白血球」を乳酸菌で刺激できれば、免疫力を高めて病原菌の侵入やガンの発生を抑制することにつながるというわけです。
乳酸菌には、白血球を元気にして免疫バランスを立て直し病気に負けない身体づくりをする力があります。

是非、みなさんも乳酸菌意識していきましょうね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-05 21:36 | 腸管免疫

NO.559 腸管免疫 その26 人体最大の免疫臓器である「腸」

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今日は、このテーマの目玉である腸と免疫についての関わりについて、お話したいと思います^^。

腸管は、食べ物などの有益な栄養分を体内に取り込む一方で、病原菌や異物から身を守る防御機構の最前線として機能しています。
驚くべきことに全抹消リンパ球の多くが腸管に集中しており、人体最大の免疫臓器としての機能を持っています。その数は免疫細胞全体の60%にも及びます。



免疫とは、「自己」と「非自己」を区別するシステムです。
自己とは自分自身の細胞のことで、非自己とは体内に侵入してきた細菌やウィルスなどの微生物、寄生虫などのことであり、体内で発生したガンなどの病的な細胞も「非自己」といえますね。
免疫とは、それらを異物として認識し、排除するシステムのことなのです。

免疫系を構成している細胞は白血球ですが、その形や働きにより、白血球はリンパ球(T細胞、B細胞)、マクロファージ、好中球などに分類されます。
人が生まれた時から持っている免疫のことを「自然免疫」といい、主にマクロファージや好中球が侵入者を取り込んで体外へと排除するように働きます。一方、生後に環境の刺激により鍛えられる免疫を「獲得免疫」といい、リンパ球や抗原提示細胞(レーダー役)が関与しています。
獲得免疫は、自然免疫と比べて時間はかかりますが、非常に効率よく侵入者を排除します。

腸管は消化酵素によって分解された栄養素が吸収される場所であり、分解された栄養素を利用して“微生物”が活発に増殖する場所でもあるのです。また、食物が有用か有害かを見極めて、吸収または排除する重要な場所なのです。
そういったことから、食べ物の抗原を上手に処理し、病原微生物に対抗するために重要な免疫機構が腸管、特に小腸に備わっていると考えられます。





少し難しい話も出てきたと思いますが、いかがですか?
以前お話したように、私たちの身体は、口から胃・腸へと続くトンネルのような構造になっています。そのため、腸には口を通じてカラダに入る食べ物のほかにも、細菌やウイルスなどの病原体が入ってきますね。そうした病原体の侵入をくい止めるのも、腸の大切な役目なわけです。つまり、腸は体内にありながらも、身体の外と接する場所、そして外界からの病原体の侵入をくい止める最大の免疫器官なのです。

免疫システムの中心を担うのは白血球中の免疫細胞「リンパ球」と呼ばれるものです。
特に腸にある消化管はリンパが発達していて“消化管リンパ装置”と呼ばれています。その中心となるのがパイエル板。そこに免疫細胞が集中。さまざまな物質を取り込んで免疫機能を維持しているのです。
リンパ球は、小腸や大腸にもっとも多く存在し、フル回転で働いているのでそれを「腸管免疫」と名付けているわけですね。




では、免疫システムがうまく働かなくなると、どのようになるのでしょうか。
身体に入ってきた病原微生物を処理できなくなるので、細菌やウイルスによる感染症にかかりやすくなります。特に食中毒やインフルエンザがその典型的な例です。風邪もひきやすくなりますし、ニキビ、肌荒れ、肌の乾燥、湿疹などの皮膚病をも誘発します。また、口内炎にも悩まされるかもしれません。
またそうしたケースとは別に腸管免疫が働きすぎて“過剰反応”を起こすことがあります。それが現代病の代表「アレルギー」でもあります。
ある種の食物成分に対して腸管の免疫系が異物(アレルゲン)と認識して、食物アレルギーを起こします。花粉症やぜん息、潰瘍性大腸炎なども腸管免疫の異常反応によるものと考えられています。腸管免疫という言葉はあまり馴染みのないものですが、腸は健康な生活を送るためにはかかせない重要な器官であることはおわかり頂けたかと思います。

このような免疫の機能は、栄養不足や栄養の偏り、高齢化、ストレスの増加などによって低下することは以前から明らかになっています。
また近年では、このような優れた働きに、乳酸菌が大きな影響を与えていることが明らかになってきています。





腸の中で24時間、私たちのカラダを守り続ける免疫細胞。
ところが、この大切な免疫力は、20代をピークとして年齢を重ねるごとに低下してしまうことがわかってきています。免疫力が低下してしまうことは、それだけ「感染症」などの病気にかかるリスクが高まるということでもあります。では、なぜ免疫力は年齢とともに低下するのでしょうか?それは、Th1細胞とNK細胞などの免疫細胞が加齢により落ちてしまうことが原因のひとつといわれています。

また腸内細菌が減ってしまうことも大きな原因の1つでしょう。

老年期に入るとビフィズス菌が顕著に激減し、逆にウェルシュ菌などの悪玉菌が急増します。
老年期の10人に3人は、ビフィズス菌がまるでいなくなってしまうというデータすらあるほどです。
腸内細菌は、種類や数が多いほど免疫力が高まります。
あなたの腸内細菌がおおよそどのくらいいるかは、便の量でもわかります。便の半分以上は、腸内細菌とその死骸だからです。

毎日の便を見ることだけでも、いろいろな健康状態がわかりますね^^。



次回は、こういった腸管免疫にも大事な役割を果たす「腸内細菌の働き」について見ていきましょう!



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-04 21:32 | 腸管免疫

NO.558 腸管免疫 その25 腸年齢

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前回お話したように、年をとるにしたがって、腸内の善玉菌は減っていき、悪玉菌が増えてきます。
また、悪玉菌が増えると病気に対する抵抗力(免疫機能)が低下し、病気にかかりやすくなったり、食べた物が十分に消化しきれずに大腸で毒素(アンモニア・インドール・硫化水素など)を作り出し、便やオナラが臭いなどということも起こってきやすくなりますね。
こうして悪玉菌が増え、善玉菌が減ることで、年齢に従って腸も老化していくのです。


こういった腸の老化は、加齢以外にもストレス、不規則な生活、睡眠不足、過労、食生活の乱れ、暴飲、暴食などでも起こってきます。



では、「腸年齢」と呼ばれるようなものは何によって決まるのでしょうか。 
実は、加齢以上に腸年齢を左右しているのが、毎日の生活習慣です。偏った食生活やストレス、運動不足、睡眠不足などが続いていれば、年齢が若くても腸は老けてしまいます。反対に、高齢でも若々しい腸の人もいます。 慌ただしい現代社会では、ストレスや疲労が腸の働きにも影響しがちです。

最近では、特に便秘気味・下痢気味の人が増えていますね。
便は食べ物の残りかすと思っている人が多いようですが、それは全体の5~10%に過ぎず、多くは古い細胞や腸内細菌なのです。肌が約1カ月でターンオーバーしているのはよく知られていますが、腸は昼も夜もフル活動しているため、細胞の約半分は毎日新しく入れ替わっており、古い細胞は便として排出されています。つまり、便通がよくないということは、腸の細胞の新陳代謝がうまく行われていないということ。当然、腸の老化は進みやすくなります。
また、油ものが多いと、油は酸化を受けやすく、腸内が酸化状態(錆びた状態)になり、日焼けと同じ状態になり老化が進みます。
もちろん必要な油(必須脂肪酸)もありますが・・・。




では、老化した腸を若返らせる方法はないのでしょうか。
実は、腸は老化しやすい一方で、生活習慣を改善すれば、何歳からでも機能を高めることができます。
まず一番大事なのは、毎日の食生活と運動習慣を見直すことです^^。
特に食べ物は、腸の働きにすぐに影響を与えます。また、十分な睡眠をとり、ストレスをためないことも大切。そんな生活習慣を心掛ければ、腸は本来の機能を取り戻し、若々しく働いてくれるはずなのです。



そして何より大切なのが、腸内にいる善玉菌の働きなのですが、これが実は腸管免疫にもとても深く関わっています。
次回はそういったお話にも触れていきましょう^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2014-12-03 09:52 | 腸管免疫


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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