カテゴリ:脳の健康( 10 )

NO.401 脳の健康を守ってくれる「イチョウ葉」

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脳の健康について、もう一つお話したい機能性成分があるので、今日はそれについて。
「イチョウ葉」ってみなさんも聞いたことがありますか?

イチョウは中国原産の落葉樹で、広く日本に分布しており、その種子は古くから漢方薬の素材として利用されてきました。
またドイツやフランスでは、イチョウ葉を処方薬として認可しています。
なんでもない木の葉の中に脳の機能の衰えを治療する物質が存在しているといったら、ちょっとビックリですよね。しかしイチョウの若葉に含まれている物質は、血液の流れを良くして、脳の機能を高めてくれると言われているのです!

血管が細くなり、脳細胞への血液の流れが悪くなることで、それが記憶障害やいわゆるボケと呼ばれている症状につながりますが、実はこのイチョウ葉というハーブはそういった症状に有効なのです。
特に先ほどもお話したように、ドイツとフランスでは、イチョウの葉エキスは、痴呆とアルツハイマー病を含む加齢に関連した精神能力不全の治療に広く処方されています。またイチョウ葉エキスを世界で初めて開発したドイツのコミッションE(日本の厚生労働省)は、1994年に痴呆症とアルツハイマー病の治療薬として認可しているくらいです。またその他欧州のいくつかの国では、記憶障害、耳鳴り、めまいなどの改善に対するイチョウ葉エキスの使用を承認しています。



さて、ではイチョウ葉エキスとは一体どんな物質なのか見ていきましょう。

イチョウ葉エキスは、イチョウの若木の葉の抽出物で、有効成分は、ギンコライド、ギンコフラボノイド、ケルセチン、ケンフェロール、プロアントシアニジン類などのポリフェノール類です。これらの多種類のフラボノイドが一緒に作用して相乗効果をもたらすものと考えられています。
特にその主体となっているのはギンコライドという物質。
ギンコライドには、血管拡張、血行促進、血栓防止、血圧の調整など様々な作用があり、記憶低下や認知症などの加齢に伴う症状に有効であるとされています。またその強力な血管拡張作用は、末端血管閉鎖症患者の歩行時の痛みを減少させ、糖尿病患者の網膜症の改善、月経前症候群の緩和などにも有効であると言われているのです。

このイチョウ葉はその効果から、1990年代後半にはこういった症状に効果的であるという研究が相次いだことから世界的なブームになりました。
みなさんももしかしたら、記憶にあるかもしれませんね^^。




ここでいくつかの研究を紹介していきましょう!
研究の多くはドイツの研究者によるものですが、対照をとった臨床試験は50以上も行われていて、記憶力の減退、集中の困難、放心、錯乱、エネルギーの欠如、疲労、抑うつ、めまい、耳鳴りに対する治療効果が確認されている。もちろんアルツハイマー病、痴呆症の治療にイチョウ葉エキスを用いた結果を多数の研究者が報告しています。


ドイツで行われた一つの研究では、イチョウ葉エキスを摂取した1時間後に被検者の毛細血管の血流が57%増加しています。また他の研究では、脳血行障害を2年以上煩っている99名の高齢の患者さんが3ヶ月イチョウ葉エキスを摂り続けた結果、平均で脳の機能が72%改善されたと報告しています。そしてもう一つ。記憶力の減退に約4年間苦しんできた平均67歳の患者さん200名を対象としたものでは、イチョウ葉エキスを3ヶ月摂り続けた結果、71%の人が症状の改善をみています。

オランダのクレイジュン、ニップシルド博士は、40名の患者さんを対象にした比較試験の結果、脳循環不全と関連した12の症状(集中の困難、記憶の困難、放心、錯乱、エネルギーの欠如、疲労、抑うつ、不安、めまい、耳鳴り、頭痛、身体的遂行能力の低下)をイチョウ葉エキスが軽減したと報告しています。また同博士は、同様の症状に対して処方されている人工の薬と比べて効力は劣らないと述べ、イチョウ葉エキスには副作用がない点を推しています。



次にアルツハイマー病とイチョウ葉エキスの効用についての研究も少し紹介しておきますね^^。

1996年にドイツの研究センターにおいて222名の通院患者さんを対象に、軽度から中度のアルツハイマー病タイプの痴呆症患者と何度か軽い脳卒中を経験したことによる痴呆症患者に、イチョウ葉エキスを摂ってもらいました。6ヶ月間、1日当たり240mgのイチョウ葉エキスを、毎日2回に分けて摂ってもらったところ、アルツハイマータイプの痴呆症にも、脳卒中を経験した脳循環不全タイプの痴呆症にも明らかに改善がみられたそうです。ニセ薬を与えられた対照群に比べて、イチョウ葉エキスを摂っていた人達は、なんと記憶力と注意機能が約3倍も改善されたのです。そしてその効力は3ヶ月後よりも6ヶ月後の方が高まっており、副作用はまれにしか起こらず、起きても軽く、アレルギー反応や胃の不調、頭痛などぐらいだったと言います。

そして研究者達は、イチョウ葉エキスの使用は患者の生命の質が高められ、可能な限り生活の自立が保たれるため、非常に大きな恩恵をもたらすものであると結論しています。




最初にイチョウ葉の成分について少し触れましたが、ギンコライドという物質を覚えていますか?

ギンコライドはイチョウの若木の葉と根にしか存在しない物質で、その働きはいくつかありますが、その一つは、パフ(PAF)と言われる血小板活性化因子を抑制する作用なので、血小板の凝集を抑えて血液の粘度を下げ、血栓のリスクを減らしてくれます。またイチョウ葉のエキスには炎症を抑える働きもあることが確かめられていて、痛んだ動脈を保護してくれるそう。
フランスのある実験では、神経伝達物質のシグナルを受けることも伝達することも出来なくなっていた脳細胞が、イチョウ葉エキスによってまた受け取ったり、伝達出来るようになったケースが確認されています。
その他、イチョウ葉は脳におけるブドウ糖の代謝能率を高めることが確認されていますが、脳全体の血流量を増やす効果と相まって、脳のエネルギーを増加してくれるとも言われています。

どちらにしてもイチョウ葉によって脳の血液循環を改善して脳卒中が起きないようにすれば、それによって脳細胞の損傷減るはずですね。
みなさんいかがでしょうか?



最後にイチョウ葉の摂り方について少し触れておきましょう。

認知症の予防には25〜70mg、心筋梗塞の予防には15〜40mgのギンコを1日2回、食後に摂ります。まれにイチョウ葉に含まれるギンコール酸によって胃腸の不快感や頭痛、めまい、動悸、便秘、アレルギーが起こる方がいrので、生の葉をお茶にして飲むことは避け、ギンコール酸を除去した錠剤やカプセル、お茶などを選ぶと良いでしょう^^。
また血小板の活性化を抑制する働きがあるので、ワルファリンを含む血栓症治療薬などとの併用は注意してください。


気になる方は、50代以降から記憶の問題が少しでも現れる徴候があったら、イチョウ葉を摂り始めてみても良いかもしれません。
少し長くなりましたが、今日はイチョウ葉という不思議な効果を持ったハーブについてお話しました^^。

では。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-19 23:26 | 脳の健康

NO.400 チロシンが脳を活性化する「タケノコ」

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みなさん、こんにちは。
400回目の投稿です!
うれしいですね。次は500回目を目指して頑張っていきます。

さて、今日は久々に野菜日記ということで、季節外れですが「タケノコ」を紹介します。
実はタケノコに含まれている「チロシン」という栄養素が、脳を活性化してくれるのでここで紹介するにはピッタリですよね^^。


タケノコは中国原産のイネ科の多年生植物です。
日本には、中国経由で沖縄に入り、日本全国に伝わったのは江戸時代中期と言われています。現在食用とされているタケノコのほとんどが「モウソウチク(孟宗竹)」という竹の種類で、3〜5月に出た幼茎を食べます。
多くの野菜が季節を問わずに年中手に入る昨今ですが、タケノコだけは春にしか食べられません。
3月上旬に九州産のものが出回り、京都や静岡、千葉、茨城など、徐々に産地が北上するタケノコ前線が存在します。
ちなみにもちろん食べるのは、竹の地下茎ですが、そのままにしておけば、何十mにものびる竹になりますね^^。「朝掘ったらその日のうちに食べなさい」と言われるほど、鮮度が命なので早めに食べきります。食用としては、みなさんもご存知の通り、地上に頭を出すか出さないかのところで収穫します。日が当たって先端が黒ずんでいるものは、かたく、えぐみも増しています。地上に1cmでも顔を出すとすでに中はかたくなっているといいます。
難しいと思いませんか?

地中にあることを見極めて、くわを入れて掘るというタケノコ堀りはまさに職人技と言えます。




次に栄養成分に行きましょう。

タケノコは、アスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸を含み、これらがうまみのもとを作っています。栄養価はそこまで高くありませんが、不溶性の食物繊維やカリウムが多く含まれるので便秘や高血圧を改善する効果があります。またタンパク質やビタミンB1、B2も含んでいます。

タケノコの表面を切ったときに出る白い粉がありますよね。
これが脳を活性化してくれると言われる「チロシン」というアミノ酸です。
出来れば洗い流したり、拭き取ってしまわずにそのまま調理して食べるようにしましょう。チロシンは脳の神経伝達物質の原料となる大切な栄養素と言われています。
先ほどお話したグルタミン酸などの旨味成分も脳の機能を高めるためには欠かせないアミノ酸と言われ、認知症の治療にも効果をあげていますが、摂り過ぎは良くないという話もあります。



タケノコの独特のエグミは、収穫してから時間が経つほど強くなるので、収穫後なるべく早く食べたいものですね。私も春には千葉の大多喜の方でタケノコを買ってきますが、その都度八百屋さんのおじさんが茹で方を教えてくれます。糠を入れて皮ごと茹でることで、糠がエグミを吸収してくれるのですね。
茹でたものは、水に漬けて保存し、水をこまめに取り替えて2、3日以内には食べ切ります。
皮につやと適度な湿り気があり、太くて短いものを選びましょう。




おいしいタケノコの選び方は・・・

穂先が黒緑色でなく、黄色がかっているもの
皮が淡い黄色、薄茶色で色ツヤが良いもの
切り口がみずみずしく、変色していないもの



あまり知られていませんが、タケノコはこのように脳を活性化する成分が含まれている貴重な野菜です。タケノコの名産地で収穫される春先のタケノコは、本当に美味しいです。是非毎年春には食したい野菜の一つですね!



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栄養成分
ビタミンB1、B2、カリウム、チロシン、グルタミン酸、アスパラギン酸、食物繊維

おいしい時期
4月〜5月

保存
エグミが出るので、すぐに茹で、茹でたものは水に浸して冷蔵庫で保存しましょう
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小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-11 23:35 | 脳の健康

NO.399 脳の働きを活発にしてくれる栄養素

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最近は急に寒くなったりしてビックリしましたが、また昨日、今日はなんだか暖かいですね。
気温の変化が大きいと体調を崩す人が多いです。
みなさんもこういう時は無理しないで、規則正しい食事やしっかりとした睡眠を摂るようにしていきましょうね^^。


さて、脳の健康というテーマでずっと話してきましたが、今日はおまけのお話です^^。

と、その前に少し復習を。
脳には100億個以上の神経細胞が集まっているといわれ、この神経細胞が感情や行動など私たちが行うことをコントロールしています。脳の神経細胞は、20歳を過ぎると1日2万個〜10万個ほど死んでしまうという話をしてきました。
脳の神経細胞は再生しないと言われてきましたが、近年、大人の脳でも刺激を与えたり、鍛えることによって、新しく生まれることが証明されてきています。

しかし、ある年齢を過ぎると徐々に数も重さも減っていきます。

高齢者に多くみられる認知症の話もしてきました。
これは大きくは2つに分類され、一つは脳の血管が詰まったり破けたりすることによって、神経細胞に栄養が行かず、脳細胞の減少や脳の萎縮が起こってしまう脳血管性の認知症。
もう一つは、アルツハイマー型と呼ばれ、やはり脳の萎縮や脳細胞の減少があるのですが、その原因には脳にある蛋白の変性があげられていましたね。最近では40〜50代に症状が出る若年性アルツハイマーも増えてきています。




さて、では脳の働きを活発にしてくれる栄養素についてお話していきましょう。



脳が活発に働くには糖質からのエネルギーがかかせません。
この糖質の代謝を助けてくれるのは、みなさんもご存知のビタミンB1やB2でした。
また脳を活性化する栄養素として最近注目されているのがビタミンB群のひとつである葉酸です。葉酸は人間が成長するうえで必要な細胞分裂に大きな役割を果たすことから、特に妊娠の女性には必須の栄養素と言われています(こちらのblog参照)。
神経伝達物質や神経細胞の生成を助ける役割も担っていることから、欠乏すると記憶障害が起こることもあります。

食品の中では、肉のレバー、菜の花、枝豆に多く含まれ、水菜も鉄と葉酸を多く含む優秀食材です。


その他、活性酸素を除去し、細胞や血管の老化を防止するビタミンE、神経伝達物質の流れを助けるカルシウムなども脳を活性化するために欠かせない栄養素と言えるでしょう。


次回は久しぶりに野菜日記を書こうと思っています。
お楽しみに〜。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-10-08 23:18 | 脳の健康

NO.398 脳の健康 その7 「認知症の予防」

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みなさん、こんにちは。
またしても更新が久しぶりになってしまいました。
もう9月も終わりになりますね。
早いものです。
あんなに暑かった夏も最近はめっきり涼しくなり、急に秋の気配を感じています。

10月からはもう少し頻繁にThink HealthもUP出来ると思いますので、楽しみにしていてください。



では今日の話に移っていきましょう。
今日は「脳の健康」についてのテーマ最後になります。
いままでは認知症やアルツハイマーの仕組みや原因の話をしてきましたが、今日は認知症の予防に目を向けて話していきますね。
まず、認知症の予防として大切なのは、以下の6つです。


1.朝ご飯を食べること
2.血行を良くすること
3.LDLコレステロールを減らすこと
4.前頭葉を鍛えること
5.笑いましょう
6.抗酸化が大切


一つずつ見ていきましょうか。



1.朝ご飯を食べること

朝ご飯の重要性は、脳のエネルギーが身体全体のエネルギー量のどのくらいを占めるかに関係しています。脳の重量は1〜1.2kgあるのですが、全エネルギー量の18%程のエネルギーを使用していると言われています。これは実はすごい量なのですよね。

ここで朝ご飯が大切な意味が出てきます。

夜ご飯から朝ご飯までの間は、どなたも時間が空きます。8時間〜10時間以上は空くでしょう。その間何も食べないわけですから、脳のエネルギー供給も少なくなっているわけです。これがもし朝ご飯を食べないで昼まで何もエネルギー補給がなくなったらどうなってしまうでしょう。
脳の中の神経細胞は20代以降、1日10万個死んでいくと言われていますが、これがもっと若い頃からスタートしたり、死んでいく量が増えてしまうかもしれません。

ですから、朝ご飯をいつも決まった時間にキッチリ食べるというのは本当に大切なことなのです。
また朝ご飯は、一日の活動を司っている生体リズムを作るのにも重要ですね。



2.血行を良くすること

認知症の約半数を占めると言われる脳血管性認知症ですが、この原因はやはり脳の血流障害と言われています。脳梗塞後の認知症になる確率が非常に高いことから、動脈硬化に対する予防は非常に重要なポイントになってくると思います。

血行を良くしていくことに関しては、様々なことをして脳血流を計った実験があります。
これによると難しい計算や難しいことを考えることはかえって脳の血行にはあまりよくなく、簡単な計算をすることや声を出して本を読むことなどが、脳の血行を良くすることに非常に有効でした。
日々の中で買い物のお釣りを計算したり、声を出しながらいろんな作業をしていくことは案外効果的かもしれませんね^^。



3.LDLコレステロールを減らすこと

これはまさに先ほどの動脈硬化の予防に関わることですね^^。
LDLコレステロールが増えてくると血管壁が盛り上がってきて、血管を狭窄しやすくなります。
みなさんもよくご存知のことだと思います。



4.前頭葉を鍛えること

どんなことが脳を活性化しやすいかを実験したデータがあります。
これによると、パソコンやテレビゲームは前頭葉があまり活性化せず、豊かにならないという結果が出ました。パソコンやゲーム機は直線的な見方しかしないので、かえって前頭葉が退化してしまうのかもしれません。
逆にテレビや携帯ではない他のゲームは良いと言えます。
ちょっと古いかもしれませんが、例えばお手玉なんかだと、落としてはいけないと注意したり、うまく2つ3つの玉を操ることは前頭葉を非常に活性化します。こういったことは特に脳の老化予防には、とても良いですね^^。



5.笑いましょう

まず、脳に良いのは、もし何かを忘れてしまってもまた忘れてしまったと悲観したり、くよくよせずにまた忘れた!と笑い飛ばすぐらいの方や良いということです。またその時に思い出すのに挑戦したり、その忘れ物を探す努力をすることが、悲観するよりは断然、脳の活性化に役立つことがわかっています。
みなさん笑ってくよくよしないようにしましょうね。
ただ、気にしないとは言っても、思い出す努力やどうして忘れてしまったかを考えることは必要です^^。



6.抗酸化が大切

年齢とともに肌に黒いシミが出てくることがありますが、これは老人性色素班「リポフスチン」と呼ばれ、脳にも出来ると言われます。リボフスチンそのものは暗褐色の色素であり、老人班と呼ばれているように年齢と共に細胞内にたまっていくものです。50年くらい前からこれについては知られていますが、リポフスチンは脳にもある不飽和脂肪酸(油)と酸素が結びついて出来た「過酸化脂質」に「タンパク質」がくっついて出来たもので、これが神経細胞の接続部分にたまると神経伝達に大事な樹状突起がかなりの量失われると言われています。
実はこれこそが脳の機能自体を落としてしまい、認知症の方には特に多くみられる症状でもあるのですね。

ビタミンE欠乏で起こる問題と言われるので、こういった酸化を防いでいくにはまさにビタミンEをはじめとした抗酸化物質は重要になってきます。




いかがでしたでしょうか?

最後に認知症予防に絶対大切になってくる栄養素についてまとめておきましょう。

DHA(ドコサヘキサエン酸)
EPA(エイコサペンタエン酸)
リコピン
ビタミンE
ホスファチジルコリン
ホスファチジルセリン


脳の健康に関するテーマいかがでしたか?
まだ未知の部分も多い分野ではありますが、これから研究が進んで新しい発見があると良いですね。
また新しい情報が入れば、Think Healthにも随時アップしていきますので、楽しみにしていてくださいね^^。

なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2013-09-28 12:30 | 脳の健康

NO.397 脳の健康 その6 「脳の老化を防ぐ」

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最近、忙しくしておりまして、なかなかblogを更新出来ていません。
そうこうしているうちに9月になってしまいました。
でもいつもThink Healthのことは頭にありますので、今後も更新がゆっくりの時もありますが、しっかりと情報発信していきたいと思っています。

いつもThink Healthを読んで頂き、ありがとうございます^^。


さて、前回まで認知症の大きな原因の1つアルツハイマーは、アミロイドβという変性した蛋白が原因になっているとお話してきました。脳の老化は、アミロイドβ以外にも水銀や鉛などの重金属、過剰なアルミニウム、アンモニアなどが関わっていることもあります。
またもちろん精神的なストレスももちろん影響しますね。

今日はこういった他の要素も含めて少し詳しく見ていきましょう!



脳の細胞は、油から構成されています。
また脳の細胞の細胞膜の外側も油です。
脳の健康を保つには油がとても重要ということがわかりますね^^。
前回もお話しましたが、脳にはコレステロールは重要で、ただその量や質が問題になるのです。みなさんもご存知のようにコレステロールには、HDLとLDLという2つの種類があります。
一般的にLDLが悪いコレステロールと思われていますが、LDLももちろん重要ではあります。
要は、HDLが少なく、LDLが多すぎる状態が問題となるのです。このバランスとHDL、LDL両方の機能がしっかり働くことが、油で出来ている脳にもとても大切なことなんです。

そこで考えていくべきなのが、肝臓の健康度です^^。
体内のコレステロールの約80パーセントが肝臓で合成されるので、脳の健康にも肝臓はとても関わっています。
肝臓が疲労している状態だと、疲労感や無気力感が常にあったり、口臭が気になったり、舌の表面が白くなったり、金属の味がしたりと様々な不調が出てきますが、肝臓に負担をかける要素としては、やはり身体に有害な物質を取り入れるということです。それは、自分にとってアレルギーを持っている食材であったり、重金属などの身体に毒となるものです。
こういったものが入ってくると、肝臓はメタルチオネインというタンパク質を作って、これらを排出します。このメタルチオネインはメチオニンやシステイン、亜鉛や銅から合成されますが、肝臓が疲労していたり、これらの物質が不足していると、体内の解毒作用が働かず、こういった有害物質を排出出来なくなってしまうのです。
こうなると、身体は疲れやすくなったり、肝臓疲労特有の症状が出たり、脳に有害物質が蓄積してしまうことになりますね。

もちろん精神的なストレスを排出するのも肝臓の働きが関わっているので、肝臓が疲労していると、ストレスにも弱い身体になってしまいます。



肝臓の作り出す油が脳の細胞を作ると考えれば、肝臓が弱ることイコール脳の機能が衰えるということにつながることがわかります。
肝臓は、体内の解毒のために1日必要とするエネルギーの15%も使っているので、肝臓にいかに負担をかけないかが重要となってきますね^^。



ここで、脳の老化にもつながり、肝臓に負担をかける一つの要素である「重金属」について話していきます。
重金属とは、人間の身体にとって不要なだけでなく毒となるとされている金属で、銀、鉛、ヒ素、ニッケルなどがあります。日本人は特に水銀が溜まりやすいと言われています。
水銀は、知っている方も多いと思いますが、大型魚に多く蓄積しています。水銀は良い油に吸着し、脳や肝臓に溜まりやすく、脳を守る脳間膜を通過し、脳の内部を侵略していくので、特に注意が必要です。もちろん解毒作用を担う肝臓にも大きな負担がかかります。
お魚を食べる場合は、キャベツやニラ、タマネギ、ニンニクなどの匂いのある食材を一緒に摂ってあげると、これらの食材に含まれる硫黄の成分が、水銀や鉛といった重金属を選択的に捉えて排出してくれるので、そういった工夫をして重金属を溜め込まないこともとても重要ですね^^。

ちなみにこれらの硫黄成分に不耐症の方も中にはいらっしゃるので、そういう方は注意してください。リンゴに多く含まれるペクチンという食物繊維も、身体の有害物質を排出してくれる作用があるので良いですよ^^。



さて、最後にアンモニアの害についてもお話しておきますね。
体内でタンパク質を分解した時に生じるアンモニアは、本来はグルタミン酸と結合してグルタミンに変化していきますが、そのために必要な栄養素であるビタミンCやマグネシウム、必須脂肪酸が不足するとアンモニアがグルタミンに変化しないために、脳内に蓄積してしまうことがあります。
こういったことから、集中力低下や、パニック症状を起こしたりすることもあるので、ビタミンやミネラルなどの栄養素は本当に重要ということがわかります。

こういったことの予防には、特にマグネシウムをしっかり摂っていきましょう。
マグネシウムは、豆類やアーモンド、海草類に多く含まれますが、以前のblogでも紹介した「にがり」はまさに塩化マグネシウムなので、こういったものを日々の生活に取り入れることが一般的な健康維持にはもちろん、脳の老化を防ぐことにもつながりそうですね^^。



いかがでしたか?
自分の身体に有害な物質や合わないものを取り入れてしまうことが、脳のための油を合成している肝臓に負担をかけ、肝臓がうまく機能しないと、脳の材料である良い油が作り出せないことはもちろん、有害な物質が脳に蓄積し、集中力、記憶力低下や精神症状、さらには脳の衰えにつながることがあるのです。

長くなりましたが、今日はこんなところで。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-09-01 16:50 | 脳の健康

NO.396 脳の健康 その5 「アルツハイマー病の原因」

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前回、認知症についてお話しましたが、今回はその中でもアルツハイマーについて詳しく話していきたいと思います。
前回もお話したように、アルツハイマー型とは、ついさっきのことを忘れることが多く、直接自分に関係ないことには興味が湧かない、テレビを見なくなる、好きだった趣味をやらなくなる、何に対しても熱心にならない、身だしなみに興味がなくなる、他人に配慮しなくなる、うつ気味で引きこもりがちになる、などなど・・・アミロイド蛋白の変性などが一要因となって起こる問題です。


現在アルツハイマーの原因としては4つが挙げられています。
また最近になってその中の2つがかなり解明されてきたようですね。


アルツハイマー病の原因

1.アミロイド蛋白の変性

原因の1番目はよく言われているアミロイド蛋白の変性と言われる問題です。変性とは、タンパク質が形を変えることです。卵を茹でてゆで卵になると卵の黄身と白身は形を変えますよね。そういったことが脳でも起こるとイメージしてくださいね。
このアミロイド蛋白の変性については、最近その原因が詳しくわかってきたので、後でお話しますね。

2.タウ蛋白の変性

これ脳にあるタンパク質の名前ですが、このタンパク質が何らかによって変化していることが原因に。

3.アセチルコリンの減少

アセチルコリンというのは、脳内の神経伝達物質の一種ですが、アルツハイマーの人は健康な人に比べると75%も少なくなっているそうです。
この部分は一部栄養療法が有効な分野ですね。アセチルコリンの材料であるコリンを摂るのですが、これは薬でも使っています。コリンにはレシチンに含まれていますが、大豆レシチンにはコリンがとても多いです^^。またB群にも入っていますので、天然成分例えばビール酵母などでB群を摂ってあげると有効になります。

4.レシチンの酸化

レシチンは脳神経繊維を作る大切な成分なのですが、これが酸化してしまうことで神経のつながりが脆くなってしまうのです。
東北大学の富沢先生が見つけたそうですが、脳のレチシンが酸化をするとアルツハイマーになりやすいのです。ちなみにこの酸化防止には普段はβカロテンが役に立っています。この先生がやられていた実験では、ビタミンEはこの酸化防止には効果がなく、βカロテンが良かったそうです。



さて、4つ挙げてみましたが、少し難しい話なので、わかりにくい方もいると思いますが、1番目に挙げられることが多いアミロイド蛋白の変性について、最新の情報も交えてもう少し詳しく見ていきますね。

アルツハイマーは脳の萎縮が特徴ですが、萎縮の原因は老人班と脳の硬化です。
そしてアミロイド蛋白が変性したアミロイドβが特に脳を急速に硬化してしまうと言われています。
これがアミロイド蛋白の変性がアルツハイマーの原因と呼ばれている所以ですね。

ではなぜ、アミロイド蛋白が変性してしまうのでしょう?
最近の発表では、アミロイドβの形成に神経細胞膜のコレステロール量が重要な役割を果たしていることが明らかにされました。
コレステロールは、細胞膜の脂肪二重層に存在していて細胞膜の流動性に関わっています。また細胞膜のコレステロールの量が多い程、細胞膜の流動性が悪くなると言われています。
この発表では、細胞膜に多く存在するタンパク質が、細胞膜内のコレステロールが増加することによって細胞膜から遊離し、膜外で修飾を受けると、活性化してしまうことが分かったそうです(通常細胞膜内ではタンパク質は活性化されません)。このタンパク質の活性化はアミロイドβが凝集しやすくなる原因ともされ、凝集したものが脳内に蓄積することでアルツハイマー病を引き起こすと考えられています。

脳にあるアミロイド蛋白が変性したアミロイドβがアルツハイマー病の原因ではないかということは以前から言われていたのですが、最新の発表では、少し難しいですが、アミロイドβが神経細胞膜のガングリオシドと結合することによってガングリオシド結合型アミロイドβが出来てしまい、これが凝集性が高く、アルツハイマー病の原因になるそうですね。


かなり難しい話だと思いますが、簡単に言うと脳内の神経細胞膜にあるコレステロールが多くなると、細胞膜の流動性が悪くなって、その中のタンパク質が遊離し活性化してしまうことで、アミロイドβが出来、それが脳の硬化、そしてアルツハイマーにつながるということですね。


そうなるとやはりコレステロールは悪なのか!?という話になりますが、私は以前のblogでコレステロールも身体に必要な栄養で必要不可欠なものだと説明してきました。
またその考えはもちろん変わってはいません。神経の軸索という枝を巻いている伝導速度を速める髄鞘の成分の1つはコレステロールですし、コレステロールが少ない方がかえって神経の伝達が悪くなり、鬱やパーキンソンなどにもつながるとも考えています。
また髄鞘は多い方が、神経伝達が速くなるので、髄鞘を作るコレステロールや神経伝達に必要なDHAなどはとても重要な油です。


おそらく、今回の話は、コレステロールが多すぎると問題が起こると考えて頂ければと思います。
脳の神経伝達にはコレステロールが重要な役割を果たすというのは確かなので、少なすぎても神経伝達に問題を引き起こし、逆に今回の話のように多すぎてもその余ったコレステロールによってアミロイド蛋白が変性してしまうのだと思います。


以前から、総コレステロール値が250mg/dl以上(年齢によって適量は違う)や、LDLコレステロールが高いとアルツハイマー病を発症しやすいと言われていますので、今後この辺りのメカニズムが解明されてくると良いですね!
やはり結局はいつもバランスということです。
コレステロールに関しても、少なすぎても、多すぎても問題が起こるので、適量がベストということですね。血中コレステロールと脳内のコレステロールが同じように働くとは思わないので、血液検査の結果がどのくらい役に立つかはわかりませんが、以前もお話したオメガ6とオメガ3のバランスや、EPAやDHAなどの魚の油、そして多すぎないLDLコレステロールと少なすぎないHDLコレステロールが予防に大切なのは、言うまでもありません。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-08-18 14:22 | 脳の健康

NO.395 脳の健康 その4 「認知症」

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今日は、脳の記憶というところでは、避けては通れない「認知症」についてお話していきたいと思います。

まず最初に、みなさん認知症についてどういうものかはご存知でしょうか?
物忘れと認知症を比較しながら少し見ていきましょう。


○物忘れ

体験の一部分を忘れる
忘れっぽいことを自覚
新しいことを覚えられる
判断力は変わらない
進行はゆっくり
加齢による生理変化

○認知症

全体をすっかり忘れる
忘れたことを自覚しない
新しいことが覚えられない
判断力が低下する
どんどん悪くなる
脳の病気



このように物忘れに比べて、認知症の方が重度が高いことがわかります。
認知症は後天的な脳の器質的障害によって、正常に発達している知能が低下してしまった状態を言うとされています。
これは単に老化によって誰にでも起こるような物覚えが悪くなることや物忘れといったものではなく、病的に知能が低下したものを指します。
近年、認知症は増加傾向にあり、その原因にはアルツハイマーがよくあげられますが、認知症には、アルツハイマーと脳血管性認知症との2種類があります。脳血管性は脳の動脈硬化が原因と言われていますが、アルツハイマーの方は最近になってようやくいくつかの原因がわかってきた非常にタイムリーな問題でもあります。

脳血管型の認知症は、物の名前が出てこないことが多く、いつも使っている物の名前が出てこない、記銘力障害(新しいことの記憶が悪い)、再生障害(他人に言われないと思い出せない)、いつも行っていることの手順を忘れる、昔のことは良く覚えている、感情的にもろくなり、急に泣き出したり、理由もなく怒り出したりする、などなど・・・脳への血流が少なくなることで脳の組織に影響が出て起こるものですね。

それに対して、アルツハイマー型とは、ついさっきのことを忘れることが多く、直接自分に関係ないことには興味が湧かない、テレビを見なくなる、好きだった趣味をやらなくなる、何に対しても熱心にならない、身だしなみに興味がなくなる、他人に配慮しなくなる、うつ気味で引きこもりがちになる、などなど・・・アミロイド蛋白の変性などが一要因となって起こる問題です。



ここで脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症を比較してみましょう。

○脳血管型認知症

発症年齢  :60〜70歳に多い
男女比   :男性に多い
自覚症状  :初期に頭痛、めまい、物忘れ
経過    :良くなったり悪くなったりする
人格の変化 :比較的少ない
合併する病気:高血圧、糖尿病、心疾患、脳梗塞
特徴的な症状:感情失禁、うつ状態、せん妄

○アルツハイマー型認知症

発症年齢  :70歳以上に多い
男女比   :女性に多い
自覚症状  :なし
経過    :少しずつ確実に進行する
人格の変化 :明らかに見られる
合併する病気:なし
特徴的な症状:落ち着きがない、多弁、奇異な屈託のなさ




アルツハイマー型の方が明らかに人格が変化したりするので、より重症かもしれません。しかも以前は全体の25%(脳血管型が75%)だったアルツハイマー型も現在では60%を占めるくらい増えてきています。

では近年増えてきているアルツハイマー型認知症、一体どんな原因があるのでしょう。新しい情報も交えながら次回はアルツハイマーの原因、そしてならないためへの対策なども一緒に考えていきましょう。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-08-11 00:03 | 脳の健康

NO.395 脳の健康 その3 「頭を良くするDHA」

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みなさんも魚の油が、頭を良くするというのは聞いたことがあるのではないでしょうか。
この魚の油に多く含まれているのが、DHA(ドコサエキサエン酸)という成分です。


「日本人の子供の知能指数が高いのは魚をたくさん食べているからである」というイギリスのマイケル・クロフォード教授の発表がキッカケになり、DHAが頭を良くする食べ物としてブームになりました。また2011年8月31日には、島根大医学部の橋本道男准教授や島根県立大短期大学部の山下一也教授たちのグループが、青魚などに多く含まれる油ドコサヘキサエン酸(DHA)を摂り続ける実証試験の結果が発表され、DHAの摂取が多いと脳内の伝達能力や認知能力をアップすることがわかりました。これは日本では初めての試みで、健常在宅高齢者での効果が検証出来たのは初めてのことだそうです。


DHAは、脳の脂質中の約10%を占めており、脳細胞の膜やシナプスを作ることによって脳の働きを活性化させ、記憶学習能力を高める効果があります。

さて今日の話の中心である「DHA」とは一体どんな物質なのでしょう?


DHAは、ドコサヘキサエン酸と言われていて、特にマグロ、サバ、イワシなどの青背の魚に多く含まれている成分です。以前話したこともあるかと思いますが、DHAはオメガ3と言われる油の一種でとても柔らかい油です。炎症を抑えてくれることでも有名ですよね。
青背の魚の多くは寒流の冷たい海水の中で育ちますが、その寒流で生きることが出来るのは、青背魚の細胞膜に柔らかいDHAの油が豊富だからと言われています。

もし硬い脂がたくさんあった場合は、寒流を泳いでいる時に脂がさらに硬くなり、魚は細胞膜を自由自在に動かすことが出来なくなります。そのために、青背の魚は寒流域に生息する藻類や植物プランクトンを餌として、これらに含まれるα-リノレン酸を取り込み、カラダの中でEPAやDHAに変えています。
このDHAがあるからこそ、マグロやサバ、サンマなどの青背の魚は冷たい海水の中でも常にしなやかに泳いで生き続けることが出来るというわけですね。


DHAは人間の体の中にも存在し、特に脳には一番多いと言われています。また前回もお話していますが、神経と神経の間をつないでいるシナプスの構成成分でもあるので、DHAが少なくなるだけで神経伝達がうまくいかなくなるのです。DHAは、脳に入る厳しい関所である脳関門を通り抜けられる数少ない物質で、そのことからも脳でとても重要な役割をする栄養素だということがわかりますね^^。

脳細胞が増える時期は、赤ちゃんがお腹の中にいる時から6歳までの期間ですが、お母さんがDHAを十分摂取していれば、妊娠中は胎盤から栄養が届けられ、産後は、母乳によって子供の脳の発達を良くすることが出来ます。
また不妊の方にも、私はオススメすることが多い栄養素の一つです^^。




ここ何年か、日本の食事事情が変わってきており、平成18年には国民一人1日あたりの魚介類と肉類の摂取量が逆転し、その後魚介類の摂取はさらに減少していると言います。
昔、農業や漁業を中心としてきた日本人はよく魚を食べてきました。日本人はIQが高いと言われた時代もあるくらいですから、これは魚を多く食べていたからかもしれないですね^^。
しかし、こうやって食が欧米化してくると子供でも魚を食べない子が多くなり、若い世代にもその流れは広がっているのですね。こうなってくると高齢化社会の現代では脳の問題も多くなってくると思います。厚生労働省では摂取量を1日1,000mg以上にして積極的に摂取するようにとしていますが、魚をあまり食べていない世代では、到底この量には足りていないでしょう。また男性よりも女性の方の摂取量が少ないとも言われているので、女性に認知症が多いというのもうなずける話なのかもしれません。
私自身、子供の頃はお肉よりもお魚の方が好きだった記憶がありますが、今はけっこうお肉を食べるようになりました。私の祖父母は、逆にお肉を食べず、魚ばかり食べていた記憶もあります。
こう考えていくと、私たちの生きている時代で大きく食が変わってきたことを実感します。



アルツハイマー型の老人性痴呆症の人の脳には、DHAが普通の人の半分しかなかったという報告もあるので、これからの私たちにとってDHAはとても大事な栄養ですね。
DHAがアルツハイマーの予防の救世主になる可能性もあります。

是非みなさんも食事の中で、お魚をもっと意識してみてください。
マグロやカツオなどは眼のあたりの脂に多く含まれていますよ^^。
また現代では、普通に食事をしていてもこういったオメガ3系の油は不足しやすいので、日常的にサプリメントで補ってあげることも非常に有効です。

では今日はこんなところで。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-08-04 19:23 | 脳の健康

NO.394 脳の健康 その2 「脳の情報伝達の鍵 レシチン」

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こんにちは。
暑い日が続きますね。そしてたまに来る豪雨。
昨日も突然の雷雨にはビックリしました。

さて、前回に引き続き、脳についてのお話です。
前回は、脳の神経細胞は年齢とともに減っていきますが、細胞が少なくなっても細胞間を結んでいる軸索のネットワークが密になっていけば問題にはならないというお話をしました。またこの軸索の先端部分にシナプスがあり、これが他の細胞との情報伝達に役立っています。
脳の働きは、トレーニング、栄養の摂り方次第で良くなります。年齢に関係なく頭を使うことで新しいシナプスの芽を出させ、良く思い出そうとすることで軸索が伸びて他の細胞とつながり、正確な情報を伝達して記憶させることが出来ます。

これには、文字を見たり、数字を見たり、いろんなことに興味を持って考えたりすることで脳を鍛えてあげることがとても重要で、これこそが脳の老化予防につながるのですね^^。
買い物をしていて、レジで精算してもらう前におつりがいくらくらいが頭で先に計算しておくというのも、毎日出来ることとしてはオススメですよ^^。
みなさんで脳の老化予防のために、神経細胞の軸索を伸ばす努力をしていきましょう!




さて、このような頭を鍛えること以外に、脳に必要な栄養素を与えることでさらに良い結果が出てくることもよく言われています。
今日はそんなお話をしていきましょう。


脳の神経細胞は生まれてから、数は決まっていて、増えることはありません。神経細胞の分裂は妊娠7ヶ月までに終わり、妊娠後期からは、グリア細胞と呼ばれる神経細胞のサポート役(栄養を運ぶ)が増えてきます。
ただ、このグリア細胞も6歳までに成人の数に達すると言われています。
ということは、まずは妊娠中から6歳までの間がその子の脳の成長に大きく影響するということでもありますね。
前に妊娠&出産のところでもお話しましたが、何よりまず良質のタンパク質がとても重要です。この時期のタンパク質の摂取が十分であれば、脳細胞の数に大きな違いが出てくるとも言われています。



さて、今日はその他にもう1つ「レシチン」という物質についてお話しておきましょう。
レシチンというのは脂質の一種でもありますが、自然界の全ての動植物の細胞に存在する生体膜の主要な構成成分です。
母親のお腹の中では羊水の中でこのレシチンに子供が浸かっていると言われますね。
このレシチンが情報伝達のために非常に重要な役割をしているのですが、その前に神経細胞(ニューロン)の情報伝達についてお話しておきましょう。

ニューロンは、シナプスによって互いに手をつなぎ合っており、その間を電気が通って情報伝達を行っています。ニューロンとシナプスの接合部分にはわずかに隙間があるのですが、情報が入ると、ここで微量の化学物質が放出され、隣のニューロンにその物質がくっつくことで情報が伝達されます。
これがスムーズに行われることが、情報伝達の速さ、いわゆる頭の回転の良さにつながるわけですが、これも年齢とともに衰えてきます。
それは年齢とともにシナプス間に放出される化学物質「アセチルコリン」の出方が悪くなってしまうからなのですが、実は「レシチン」がこのアセチルコリンの元になるコリンの前駆物質なのです。

レシチンは、体内に入ると酵素の分解を受けて、コリンという物質に変わります。ということは、レシチンが多くなれば、神経細胞のシナプス間に放出される化学物質が豊富になり、伝達が盛んになると言えます。
脳の神経細胞における情報伝達には何より重要な栄養となっていたのです。



みなさんもレシチン、覚えておいてくださいね^^。




小菅一憲

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by chiropratica | 2013-07-28 14:43 | 脳の健康

NO.393 脳の健康 その1 「脳と記憶のメカニズム」

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みなさん、こんにちは^^。
少し更新が滞っておりましたが、今日から元気に新しいテーマに行きたいと思います。
「脳の健康」についてです!

みなさんご存知の通り、脳は全身の司令塔の役割をしていますが、脳を若く保つことは全身が若くなることにつながることをご存知でしょうか?
年齢が上がってくると物忘れが多くなったり、集中力や記憶力の低下が気になったりする方もいるのではないでしょうか。
脳はいつまでも若い方が、老後も幸せです^^。

このテーマでは、脳の仕組みや栄養について、また脳に関わる病気なども取り上げていくつもりです。
楽しみにしていてくださいね。



さて、人間の脳は、実は豆腐のようにやわらかい組織で、重さは1400gと言われています。
脳は物に例えるとコンピューターと言われることもありますが、それもそう、神経細胞が140億個(若い時)もあるのです。脳はこの神経細胞140億個とグリア細胞1,400億個から出来ていますが、そのうちこの神経細胞は、母親のお腹の中にいる時に作られ、その後は入れ替わったりせず、赤ちゃんの時に母親からもらって生まれてきたものがずっと生きていることになります(最近一部入れ替わるという説も出てきました)。逆に神経細胞に栄養を送るグリア細胞は、入れ替わります。
20歳ぐらいまでは、この神経細胞は減らないと言われていますが、その後1日に10万個は古くなった細胞が捨てられ、少なくなっていきます。
大体30年で(10万×30日×12ヶ月×30年)10億8千万個減ることになります。
とてつもない数ですよね。
ただ、最初が140億個ですから、50歳くらいの時には大体129億個になっているわけです。まだまだ頑張れそうですね^^。

脳は、驚く程精密で複雑な仕組みを持っています。
ものを考えたり、喜怒哀楽などの複雑な感情を持ったり、その他、記憶、欲望、希望など様々な働きをしています。
脳を構成するのは、先程お話した神経細胞140億個に神経細胞に栄養を運ぶグリア細胞を加えると1千数百億個もの神経細胞(ニューロン)があります。またそれぞれが、ビックリするほど細かく複雑な回路で結ばれているのですね^^。

またこれらの神経細胞は膨大な数なので、身体のどの器官よりも多くの酸素や栄養素を必要としており、それらは血液を介して運ばれていきます。心臓から送り出される全血液の20%もの量が脳に流れ込んでいるというから驚きですよね。




生活の中で、私達の身体に飛び込んでくるような情報は本当にたくさんあります。それこそ膨大な量です。これを脳では瞬時に判断し、処理しているわけです。色や音、香りや物や人の形、名前、数字などなど私達の身の回りにある情報は、様々です。これらの情報を伝えているのは全て神経細胞が行っています。
最初にご説明しましたが、神経細胞は胎児のうちに出来てしまうと、その後は増えることなく、20歳を越えると1日10万個ずつ減少していきます。
しかし、赤ちゃんの時400gだった脳は、大人になると1,300g〜1,400gにまで大きくもなっています。これは実は、細胞は増えていなくても、神経細胞の間の配線が増えているからなのです。

これこそが記憶力につながる重要なポイントです。
みなさんもしっかり覚えておいてくださいね^^。


神経細胞は、このようにヒゲのような繊維(軸索)を伸ばしてつながっています。この配線のことをシナプスと言いますが、このシナプスは人間の記憶の鍵と呼ばれるぐらいの物質です。例え、細胞が減ったとしてもこのヒゲが伸びてシナプスによって新た細胞同士がつながるので問題は起こらないのです。問題が起こるのは、この連絡網がつながらなくなることです。
この軸索(回路)は私達が頭を使うことでつながりを増していくのです。
私達が学習したり、記憶したりする度に神経細胞から新しいシナプスが芽を出して別の神経細胞へと伸びていきます。こうして神経の新しい回路が出来ることによって記憶を貯蓄しているわけです。回路が増えて記憶量が増えれば、相乗効果でシナプスも増加し、回路の網も膨大な量になってきます。
しかし、こういった回路も使わずにほっぽらかしにしておくと、回路が切れ始め、物事を思い出すにも時間がかかったり、人の名前が喉まででかかっているのに思い出せないなどのことが出てくるのです。
またあまり回路を使っていないと、新しいことを覚えるのに時間がかかってしまうこともありますよね。年齢が上がってからの勉強や暗記などに時間がかかるのはこういったわけです。

たしかに1日10万個の神経細胞が死滅しているのだから当然と言えば当然ですが、こういった脳細胞の老化を防ぐ1つは、やはり脳を使うことです。


買い物の時におつりを自分で計算したり、人の名前や物の名前を思い出すのを途中で諦めず、頑張って思い出したり、そういった頭の中で思い巡らすことが神経の回路を使うことにつながり、新しいシナプスを伸ばすことにもつながるのです。
毎日の習慣で脳の老化は防げます。

是非今日から、数字の計算やパズルゲームなどを1つでもやってみてください。
そして何か思い出せない時は、最終的に思い出せなくても良いので、思い出す努力はしてみてください。思い出す努力をしたか、諦めたかで違うのです。思い出す努力をすることは神経細胞のネットマークをつなげることになります。これこそが老化を防ぐポイントです。



私の曾祖母は、90歳まで生きましたが、最後まで頭はハッキリしていました。
これは1つに大好きな麻雀を日々やっていたからではないかなと思います。
その頃は毎年毎年、正月に曾祖母と家族麻雀をやるのが楽しみでした。
今でも、麻雀をやりながらの曾祖母の口癖を思い出します^^。

また私の義理の父は、毎日クロスワードをやっていますね。
こういったものも脳を使うにはとても良いかもしれません。

次回からはさらに脳の深いところまで見ていきましょう!



小菅一憲

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by chiropratica | 2013-07-22 20:09 | 脳の健康


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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