カテゴリ:老化( 7 )

NO.355 老化 番外編 「IGF-1が持つ諸刃の剣」

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今日は、老化の番外編ということで、IGF-1という成長ホルモンについてお話します。


IGF-1とは、インシュリン様成長因子-1のことで、別名をソマトメジンCといいます。
成長ホルモン(HGH)から作られ、ほとんど全ての人体組織や人間の母乳、唾液を含む液体の中に存在する物質です。

成長ホルモンの作用の多くは、このIGF-1を介して行われているため、IGF-1が存在しなければ成長ホルモンは有効に働けません。
人の細胞では、特に骨や筋肉、肝臓、腎臓、肺、神経、皮膚の細胞がIGF-1の影響を受けると言われています。


さて、老化の番外編としてこのIGF-1を紹介するのにはわけがあります。
成長ホルモンは、細胞の働きを活発にして代謝を高めたり、筋肉を作ったり、育毛効果を持つことから、アンチエイジングにたいへん有効であるとされていますが、成長ホルモンがその働きをするために必要となるIGF-1もまた、アンチエイジングの鍵を握る存在といえるのですね。
成長ホルモンの分泌が加齢とともに減少していくにつれ、IGF-1もまた分泌量が減少しますので、ちまたではアンチエイジングを目的としてIGF-1含有のサプリメントが作られたり、注射による投与が行われているのです。



アンチエイジングを考えると良いことづくめのIGF-1のようですが、違った角度からみていくと問題もあります。
この名前、私のblogでも一度登場(こちら)しているので、ピンときた方もいるかもしれませんが、細胞の成長因子であるため、細胞増殖を刺激することから、がんの発生を促進するのではないかと注目されているのです。

これは怖いですね。

実は、これまでの研究で、IGF-1の血液中の濃度が高いほど、乳がん、前立腺がん、大腸がん、子宮がん、肺がんのリスクが高くなることが報告されています。



IGF-1は成長ホルモンから作られますから、成長期にIGF-1が活発に働いて、身長が良く伸びた人や、普段の食事からIGF-1を多く含む食品を摂る主観がある場合は、血中のIGF-1の濃度が高くなることがあります。
そしてその食品とは動物性食品であり、とくに乳製品なのですね。
乳製品が好きでよく摂る人は注意が必要かもしれません。

私のblogでも牛乳のテーマのところで詳しく紹介しています。

IGF-1は、アンチエイジングに効果があると考えられる一方で、このようながん増殖のリスクもあるので、実は「諸刃の剣」と言えるでしょう。


もし肥満(BMIが高い)人や乳製品の摂取が多かった人などは自然とIGF-1が高くなるので、もし心当たりがある人は検査を受けてみてはいかがでしょうか?
また食生活では、動物性食品でも特に乳製品が多くならないように注意してくださいね。

またIGF-1の作用を抑える働きがある植物性エストロゲンが豊富な大豆食品を多く摂取することも対策となります。
乳がんを煩ったイギリスのJane Plantさんは、自分の摂っていた乳製品の食事を大豆製品に置き換えることで、乳がんを克服しています。


今日は、ちょっとした豆知識でした^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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by chiropratica | 2012-10-31 17:14 | 老化

NO.354 老化 その6 「デザイナーフーズプログラム」

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10月も終わりに近づいてきましたね。
時が過ぎるのがとても早く感じます。そうこうしているうちにも、クリスマスや正月が来てしまうんでしょうね^^。

さて、今日はアメリカ国立がん研究所でスタートした「デザイナーフーズ・プログラム」を紹介していきます。
1990年、アメリカ国立がん研究所を中心にスタートした「デザイナーフーズ・プログラム」は、臨床栄養学、食品工学、薬理学、遺伝学、生化学などの研究グループがそれぞれの分野の垣根を越えて協力し合い、最終的にがん予防に役立つ機能性成分の構造を明らかにしたり、その作用の仕組みを突き止めようという目的で進められてきました。

ここで述べられている食べ物は、もちろんアンチエイジングにもつながります。
これらの食べ物は人間の身体を守るうえで本当に重要な役割をしているのです。


このプログラムを企画したアーサー・D・リトル社のカラゲイ女史は、対象に選ばれた40種類近くの野菜、果物、香辛料、穀類をピラミッド型に並べ替えています。



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(ガンにならない食ベ物 大澤俊彦引用)

このピラミッドの頂点に近いものほど、がん予防強いてはアンチエイジングにも重要な役割があると思います。
ここに名を連ねている食品やその順位は、どんなものを食べる人がどんな健康状態になりやすいかという疫学調査に基づいて組み立てられています。


デザイナーズ・プログラムの中でも私達日本人に馴染み深い食品にスポットをあててみましょう。
またプログラムに採用されなかった食品のなかにも、私達の食生活に多く利用され、病気の予防効果が期待されるものがたくさんあるのですね。



病気の予防が期待できる野菜や香辛料のリスト

ユリ科

タマネギ、ニンニク、アサツキ、ニラ


ナス科

トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ


セリ科

ニンジン、セロリ、パースニップ、パセリ、セリ


アブラナ科

キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ダイコン、カブ、芽キャベツ


ウリ科

キュウリ、メロン、カボチャ


キク科

ゴボウ、シュンギク


ミカン科

オレンジ、レモン、グレープフルーツ


嗜好品

緑茶、紅茶、ウーロン茶、ココア
※これらは場合によっては適さない


香辛料

ショウガ、ターメリック(ウコン)、ローズマリー、セージ、タイム、バジル
タラゴン、カンゾウ、ハッカ、オレガノ、ゴマ、シソ


穀類・豆類・油糧種子

玄米、全粒小麦、大麦、亜麻、エンバク、大豆、インゲン豆、オリーブ


キノコ類

シイタケ、エノキ、マッシュルーム、キクラゲ


海草類

ヒジキ、ワカメ、コンブ



いかがでしたか?
特に不思議なものはないでしょう?みなさんの食卓にも並ぶものだと思います。
こういうものを満遍なく食べれると本当に良いですよね^^。


これらの食べ物にはそれぞれ、ガンや大きな病気の予防になる成分が含まれています。

たとえば「タマネギ」にはイオウ化合物やイソチオシアナート、ケルセチンが、「トマト」にはβ-カロテン、リコピン、クロロフィルなどが、「ブロッコリー」には、スルフォラファン、インドール、ステロール、ケルセチンなどが含まれています。

また香辛料の「ターメリック」なども有名ですよね。これにはポリフェノールであるクルクミンやパラクマール酸が多く含まれていて、発ガンを強力に抑えてくれます。
「ゴマ」のリグナンの抗酸化作用も強いものがあります。ゴマにはセサミン、セサモール、セサミノール配糖体などゴマ特有の成分が含まれており、それらを総称して「ゴマリグナン」と呼んでおり、強力な抗酸化作用が認められています。



みなさんも是非、毎日の食事に、この病気予防効果のある大切な野菜や穀類を入れてあげてください。
私が思うに、本当にこういった食材を純粋に食べることが、大地からの恵みを享受することであり、本当の食べ物の美味しさってそういうことにあると感じるのです。

こういった野菜は味付けなしでも、美味しいものは本当に美味しいですもんね^^。


さて、今日で老化のテーマはおしまいになります。
アンチエイジングとは、元気に健康に年を取るということだと私は思います。
みなさんも食事、運動、生活習慣を良くして、健康的に年を取っていきましょう。
そして、「いつまでも若いよね〜」と言われちゃいましょう。

ではでは。

なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2012-10-27 19:12 | 老化

NO.353 老化 その5 「野菜や果物の力」

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こんにちは。
大分気温も低くなってきましたね。
みなさん風邪などひいたりしていませんか?
気温の変化が激しい時は体調を崩しやすいので、疲れが溜まっている人は注意しましょうね。
ビタミンCがとても助けになります^^。


さて、今日は抗酸化作用を持つ野菜や果物のパワーについてお話していきます。


太陽の光を身体に浴びながら、生命力を蓄えてたり、成長していく植物。
しかし、太陽の光線には遺伝子を傷つけ、命に害を及ぼす紫外線が含まれています。
いままで学んできたように、これらの紫外線は人間にとって肌の老化を急速に進めたり、ガンのリスクを高めてしまうものでしたよね。
もちろん太陽の光に常にさらされる野菜や果物などにも、常に「酸化」の危険があります。

ここで植物がすごいのが、これに対抗する力を持ったことです^^。
たとえ過酷な環境下でもたくましく成長し、次世代に命を残して行くために、紫外線から我が身を守る生体防御機構を持ったのです。
それこそが、今回紹介する植物特有の色を構成する成分です。


色が濃くて濃厚な味のする野菜ほど健康に良いとよく言われますが、この色や味の成分が抗酸化物質なわけですね!



赤、黄、緑などの色の濃い野菜を一般的に「緑黄色野菜」といいますが、もっと厳密にいうと色素成分のカロチノイドを100グラム中0.6ミリグラム以上含むものを「緑黄色野菜」、それ以下のものを「淡色野菜」と読んで区別しています。
有名なところで、βカロチンがありますよね。これもガンを防いだり、抗酸化があるということで注目されてきました。
1980年代以降になると、アメリカではガンの研究から「非栄養素」と呼ばれる成分にすぐれた機能性が隠されていることがわかってきました。
非栄養素とは、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル以外の成分のことで、良く言われるのが、ポリフェノールやクロロフィル(葉緑素)、ニンニクやタマネギなどに含まれる臭いの成分であるイオウ化合物、ダイコンの辛み成分イソチオシアナートなどです。

少しこれらの機能成分をあげてみましょう。


◯色素

タンパク質系

ユーメラニン(イカスミ)やメラニン(人の皮膚のシミ)

クロロフィル類

クロレラ等

カロチノイド類

α-カロテン(緑黄色野菜)
β-カロテン(緑黄色野菜)
リコピン(トマトなど)

メラノイジン類

しょうゆ、みそ等

ポリフェノール類

アントシアニン類(黒豆、紫キャベツ、有色のインゲン豆など)
フラボノイド類(柑橘類、お茶など)
タンニン類(黒ごまなど)
リグナン類(黒ごま、亜麻など)
ポリフェノール類(紅茶のテアフラビン、ココアや赤ワインのポリフェノールなど)


◯芳香成分

◯味覚物質(辛みなど)

(がんにならない食べ物 大澤俊彦引用) 



これらの物質について一つ一つ説明していくと、大変なことになりますので、また後のBLOGで紹介していくとして、色の濃い食べ物が重要だということの例を一つ紹介していきましょう。

私のサプリメント指導士の先生でもあった大澤先生は、日本のお米である研究を行っています。
日頃私たちが食べているのは白い米ですが、米のルーツは熱帯地方に自生していた野生の黒い米です。
野生種というのは、紫外線の強い太陽光のもとでたくましく生き伸び、次世代に子孫を残してきました。米の種にもそんな環境で、長期保存に耐えられる特性が必要だったのでしょう。
研究では、黒米、赤米、白米を室内に保存して発芽率を調べたところ、最も発芽率が高かったのが黒米で、いちばん発芽しなかったのが白米、赤米はその中間でした。
その発芽率の違いは、黒米と赤米の種子表面に含まれるポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素だったのです。
これこそが種子の酸化を防止する生体防御の元だったわけですね^^。



さて、これらの機能成分からガンを抑え込む自然物質を探した国家プロジェクトが、アメリカで行われています。このプロジェクトはその名も「デザイナーズフーズ・プログラム」と呼ばれるものです。
今回のテーマはガンではないのですが、ここで紹介される機能性成分には抗酸化物質がたくさん含まれ、実際には抗酸化以外にも体内において様々な作用を示すことがわかってきており、本当に参考になります^^。

老化、アンチエイジングを考える上でも重要なので、次回はデザイナーズフーズ・プログラムで紹介される野菜や果物について紹介していきますね。

お楽しみに〜。



小菅一憲

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by chiropratica | 2012-10-25 12:08 | 老化

NO.352 老化 その4 「酸化と抗酸化」

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年をとると老化をしていきます。
これはもちろん当たり前に聞こえると思います。
私達は、1年に1つずつ平等に年をとります。ところが、同じように年をとっていても「あの人はいつみても若く見える」と言われる人もいれば、若くして大きな病気にかかり、日常生活に支障があったり、突然死してしまう人もいます。

何がこの違いを生み出しているのでしょうか!?


これには、いままでお話してきた、「活性酸素」というものが大きな要因となっています。
今日は最初に少し復習をしていきましょう。

人間は、呼吸で取り入れた酸素を利用して、植物から得た栄養素を燃やし、体を動かすためのエネルギーを作り出しています。
そのエネルギー代謝の過程で、酸素全体の約2%が活性酸素(スーパーオキシドール、ヒドロキシラジカル、過酸化水素・・・)というきわめて攻撃性(反応性)の強い酵素に変化します。
通常、この活性酸素は、白血球が異物を攻撃するときの武器となって体内に侵入してきた病原菌やウイルスを退治したり、ホルモンの合成にも関わっています。

このように役立っている場面も実はあるのですね。

そして、このような活性酸素は役割を終えると、細胞の中の酵素であるSODやグルタチオンペルオキシターゼなどによって分解され無毒化されます。そして最終的には酸素と水に戻るわけです。

ところがなんです、環境汚染の物質や紫外線、ウイルス、喫煙、過度なストレスなどの影響を受けて体内に強い炎症反応が起こると、白血球が大量の活性酸素を作り出し、武器としてまき散らすことになります。
その結果、大量に作り出された活性酸素を、SODなどの酵素が分解しきれず、細胞の膜を構成する脂質やタンパク質と結合して過酸化脂質と呼ばれるもの変化します。
これこそが、老化をはじめ、ガンや動脈硬化の原因となり、さらには脳卒中や心筋梗塞の危険性を高めることになるのです。

余った活性酸素による細胞膜の酸化が進んで、細胞膜が次々と破壊されると遺伝情報を蓄積する遺伝子にも突然変異が起こります。
これは発ガンの初期の段階にもなるのですが、活性酸素はさらにガンの増殖にも関わっているので、良いことはないですよね。
またこれらの酸化は、さきほどお話したように動脈硬化や心臓病、糖尿病のあらゆる生活習慣病の原因として注目されているものです。

こうなってくると、前のblogで話した生活習慣で活性酸素を発生しにくくすることがいかに大事かということがわかってくるでしょう。
また活性酸素を抑えることが、老化のみならず、あらゆる病気に共通するような一番の予防になることはみなさんももうわかりますよね^^。



今日は活性酸素を少し復習したのですが、次回は野菜や果物などに含まれる活性酸素を抑える物質に注目していきたいと思います。


動物の多くが肉食か草食のどちらかに分かれるのに対して、人間はさまざまな動物や植物を食べる特殊な生き物です。こうやって多種多様な食べ物をとおして体を動かすためのエネルギー源や組織を作るための材料となる栄養素を摂取してきたわけですが、大事になのは、それと同時に自然界に存在する野生の植物から抗酸化物質をうまく取り入れることで、生命の営みを支えて来たことです。


抗酸化物質とは、体内で活性酸素の害を防ぐ物質です。
色が濃くて濃厚な味がする野菜ほど抗酸化物質が多いと考えられていますが、次回はいよいよ、それらの野菜や果物について話していきましょう!
お楽しみに〜^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2012-10-21 11:37 | 老化

NO.351 老化 その3 「同化と異化」

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ほんとに久しぶりのblog更新になってしまいました・・・。
忙しいとなかなか書けないものですね。涙。
ただ、間は空いてもしっかり継続はしていきますので、これからもお付き合いください^^。


さて、今日は「老化」のテーマの3回目になります。

前回は、活性酸素の話をしました。そしてそれには抗酸化物質をしっかり摂ること、そして活性酸素が発生しやすいような生活習慣を変えていくことが大事だとお話しました。


日本は、世界でも長寿の国と言われています。
平均寿命は男性でも約80歳、女性でも86歳と、ともにトップを走るくらいです。
ただ、そうは言っても寝たきりだったり、認知症だったりと元気な70代、80代かと言えば、そうでもない現実があります。
できれば、身体も脳も健康で良い年をとって行きたいものです。

実はこの良い年のとり方をするのに欠かせないのが、栄養なのですね^^。



今日はそんなお話をしていきましょう!



私たちの身体の中では、細胞を作っている物質が常に入れ替わっています。
細胞の形は変わらないのですが、中身は常に入れ替わって新しいものになっているのです。

たとえば、細胞の膜を作っている脂。
良い脂と言われている、魚を毎日摂っていると細胞の膜は魚の脂が多くなってきます。頭も良くなるかもしれません^^。もし逆に悪い脂ばかりとっていれば、細胞膜の脂も悪いもので構成されるようになり、細胞の機能はおのずと低下してしまいます。


こうなってくると、入れ替わる物質(栄養)を良いものにしていくことがどれだけ大切かわかりますよね。
同化と異化という考えがありますが、同化とは、栄養から再合成されて新しく作られる(再合成)を言い、異化とは栄養が使用されるために分解されていくことを言います。
たとえば、日焼けやシミなどは、しっかり同化が出来れば、古い皮膚が新しい皮膚に入れ替わることができます。
この同化と異化、このバランスによっては、同化が異化を下回れば、細胞の機能は低下していき、同化が異化を上回れば、機能は高まって行くということです。



この同化の作用には、良い栄養が必要になってくるのはもちろん、これがアンチエイジングにつながることはみなさんも想像つきますよね〜。



もちろん、抗酸化物質であるビタミン、ミネラルは必須になってきますが、
身体を作っているタンパク質は一番重要な栄養素であると同時に抗酸化酵素もタンパク質を栄養源としているので、良質のタンパク質を摂ることが何よりも大切になってきます。




さて、次回はどんな食べ物が、老化や病気に打ち勝つために優れているのか。
そういったところを見て行きましょう!



小菅一憲

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by chiropratica | 2012-10-17 19:02 | 老化

NO.350 老化 その2 「活性酸素」

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活性酸素。
酸化の原因とされる活性酸素、実は私たちの生きていくために必要な酸素からできる非常に似た物質でもあるのです。

今日は、活性酸素に関する話をしていきましょう。


酸素分子というのは、他の分子にくっついたり、他の電子を奪ってきたりする性質があります。これは酸素分子の核の周りを飛んでいる電子がペアになる相手を探しているためです。
酸素には電子がくっつく腕が2本伸びていますが、これが両方とも埋まっていると安定しているのですが、片方が空いていたりすると不安定になり、そこにくっつける電子を探して動き回るのです。
たとえば、水H2Oは、酸素分子に水素が2つくっついて安定した状態ですね。これが、紫外線によって片側がとられてしまうとHOという不安定なものになります(活性酸素)。このHOは、その後もう片腕につけるHを探し回るわけです。そして細胞の皮膜にあるHを奪い取ってしまう、そしてHをとられた細胞はとなりの細胞と奪い合い、細胞がダメージを受けてしまうわけです。


このHOという不安定な状態が、まさに「活性酸素」というわけですね。



活性酸素には、4つの種類があります。これらの分子構造は、本来の酸素分子とそれほど違いはないのですが、酸素分子以上に不安定かつ強引な性質を持っています。このため、糖質、脂質、アミノ酸など、各器官を構成する分子を酸化したりして、体内に悪影響を与えてしまうのです。



1.スーパーオキシドラジカル

人間の体内でもっとも大量に発生するが、他に比べると反応性が低く、身体に与える影響も少ないと言われています。食べてエネルギーを作った後に出てくるススでもあります。

☆抗酸化物質
SOD、ビタミンC
スーパーオキシドラジカルをやっつけるのは、元々人間が持っている酵素「SOD」や「ビタミンC」が行なってくれます。


2.過酸化水素

過酸化水素の電子はすべてペアになっているため酸化力は大きくありませんが、わずかなきっかけで2つに別れ、狂暴なハイドロキシラジカルになってしまうことがあります。過酸化水素は「オキシドール」とも呼ばれ、消毒薬としても馴染みがありますよね。

☆抗酸化物質
グルタチオンペルオキシターゼ(酵素)、ガラクターゼ(酵素)、ビタミンC


3.ハイドロオキシラジカル

活性酸素の中で最も反応性が強く、酸化力も強いと言われています。脂質、糖質、タンパク質など近くにあるあらゆる化合物と反応してしまうので体内への影響力が最も強い活性酸素です。

☆抗酸化物質
ビタミンC、α-カロテン、β-カロテン


4.一重項酸素

電子そのものはすべてペアになっているのですが、酸化力が非常に強いと言われています。ガンの原因となります。

☆抗酸化物質
リコペン、α-カロテン、β-カロテン、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB2




いかがですか?
こう考えていくと、活性酸素がいくら発生しても(発生させないのが良いのですが)抗酸化物質や活性酸素消去酵素をしっかり補給してあげていれば、健康は保てると言えます。
抗酸化物質とは、リコペンやα-カロテン、β-カロテン、ビタミンE、ビタミンC、ビタミンB2、そしてグルタチオンなどですが、これらがどういった食べ物に入っているかもみなさんならもうご存知ですよね。
色の濃いお野菜は大事なわけです^^。


もちろん活性酸素を発生させないようにさせていくことも重要事項ですよ。
それが、今回のテーマである老化にも関わっているのです。
私たちの身体には、活性酸素から身を守るため、抗酸化酵素などによる防御システムも備わっています。しかし、中高年になるにつれて防御力が弱まり、反対に活性酸素の働きが強まって、身体のあちこちに酸化が及んできます。
風邪をひきやすくなったり、肌荒れやしみが目立つ、疲れがとれないといった症状がみられたら注意しましょうね。


最後に活性酸素を減らすための生活習慣を少しあげておきましょう!


○たばこを控える

たばこの煙には活性酸素やその発生を助長する有害物質が数多く含まれています。血液中に入ると、動脈硬化の原因となる酸化LDLをつくる原因ともなるのですね。

○アルコールを摂り過ぎない

肝臓がアルコールを分解するときにも、活性酸素が発生します。
飲む量の多い人、アルコールに弱い人は、とくに注意が必要。

○軽めの運動をする

激しい運動をすると呼吸量が急増し、活性酸素の発生を促します。反対にウォーキングや水中歩行程度の軽めの運動は、抗酸化酵素の働きを高め、身体の酸化を抑えてくれるのです。

○ストレスをためない

ストレスを受けると一時的に血液の流れが悪くなり、これが元に戻るときに活性酸素が発生します。これを繰り返してしまうと酸化が促進されてしまいます。

○紫外線を避ける

紫外線に当たると、皮膚臍傍でも活性酸素が生成され、シミやシワの原因となります。短時間の日光浴はビタミンDの生成に重要だという話はしましたが、長時間紫外線に肌をさらすのは活性酸素の点から考えるとよくないのですね。
適度が一番です。
長時間になる時は、日焼け止めや帽子などの紫外線対策もしていきましょうね。



いかがでしたか?
酸化や老化の天敵である活性酸素。
いかにこの活性酸素を発生させないか、また防御システムを栄養でしっかりサポートしてあげるかが重要なポイントということはおわかり頂けたでしょうか。

でも、この活性酸素、実は私たちの生活の中でほんのしたことで役立ってもいるのですよ^^。
みなさん布団を干しますよね。
実は布団の中の水分が日光の紫外線にあたって、活性酸素になり、これが布団の除菌、消毒をしてくれるのです。
ね!役に立つ場面もあるのです。

でも人の身体の中ではやはり有害。
みなさん、うまく対処していきましょうね!



小菅一憲

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by chiropratica | 2012-08-26 16:11 | 老化

NO.349 老化 その1 「アンチエイジング」

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みなさん。
今日からのテーマは、「老化」にスポットをあててみたいと思います!
昨今、アンチエイジングというのが本当に話題になっています。
年齢とともに、身体の機能が落ちたり、肌の張りがなくなったり、眠りが浅くなったりは誰にでもあることだと思いますが、人によっては中年以降でどーんと老け込んでしまう人もいれば、おばあちゃん、おじいちゃんになっても若々しい人がいますよね。
70歳になっても、9歳若く見える人もいれば、9歳歳をとって見える人もいるということなのです。


老化に逆らうことはできませんが、いつまでも若々しく、元気でいたい!というのはみんなの共通な願いではないでしょうか。

良い意味でイイ歳のとり方をしていきたいですよね。



今日からは、そんな老化についてのいろんなこと。
そして健康的に歳を重ねるにはどうしたら良いのか。
そんなことについて話していきたいと思います。



老化は、医学的には・・・
「年々歳を重ねていく加齢とともに、身体の臓器の機能が低下して、ホメオスタシスの維持が困難になり、死に至る過程」
・・・となっています。


死に至る過程のいうのが寂しい感じがしますが、要は、生命を維持していくためのシステムに不具合が生じてきて、やがては死に至る、その過程というわけですね。

年齢とともに体力の低下が起き、この体力の低下にともない環境への適応能力が低下、このため、ストレスに対抗する能力が低下し、体調を壊したり、食べ過ぎて肥満になったりします。こういった悪循環が起こることも老化の特徴です。




さて、では老化はどんなメカニズムで起きるのでしょうか。
少しずつ説明していきましょう。
老化のメカニズムには現在、以下の3つの考え方があります。


1.細胞プログラム説(遺伝的に仕組まれている老化)
2.分子障害説(後生に外から訪れる老化の作用)
3.遺伝子説(遺伝的に仕組まれている老化)




1.細胞プログラム説(テロメア説)

この説は比較的新しい学説です。私たちの身体では常に細胞分裂が繰り返されています。しかし、実は細胞が分裂できる回数には限りがあるのです。
体内には寿命の時計が組み込まれています。この時計の名前を「テロメア」と言っていますが、この「テロメア」、何をしているかというと、細胞の分裂できる回数を決めている部分なのです。

テロメアは、染色体の先に伸びている核酸で、染色体を保護する役割をしているのですが、細胞分裂を繰り返すとこの部分がだんだん短くなります。これが老化になるのです。
要は、何度も分裂をしてテロメアが短くなりすぎると、その細胞はもう分裂できなくなるのです。
細胞が分裂して新しい細胞を作ることが、細胞を維持することには重要なのですが、それができなくなると、機能が低下してしまいますよね。

これが老化ということなのですね。



2.分子障害説

この説は、みなさんにも馴染みがあるかもしれませんが、活性酸素によって身体がさびついてしまうことが老化の原因という説です。

フリーラジカルという言葉は、聞いたことがあるでしょうか。
電子には、いつもペアになりたがる変わった性格があります。100種類ほどある原子の大部分はシングル電子をもち、水素は1つ、酸素は2つというようにその数もはじめから決まっています。たとえば、酸素にはこの腕が2本ありますが、酸素の両手に水素が1つずつつながった時に、全部が落ち着いた関係になります。
お水、つまりH2Oはこの状態ですよね。
ちなみにこのH2Oからむりやり水素電子をひとつはぎとると、パートナーのいない手が1本残されてしまいます。これこそがフリーラジカルと呼ばれるものです。
フリーラジカルは、「ペアになっていない電子を抱え、非常に反応しやすくなっている原子や分子」のことです。フリーラジカルの中には、電子のペアを作るために、他の分子から強引に電子を奪う過激分子もいて、その代表格が「活性酸素」なのです。

こういうフリーラジカルなどによって攻撃されると、身体にはさびるミネラル分もありますし、細胞膜は油でできているので、酸化によってどんどん身体がさびついていきます。
さびついてしまうと細胞も持っている機能を充分に果たせなくなるのです。

分子障害説は、これが老化の原因とする説です。



3.遺伝子説

もう一つは、老化を促進する遺伝子があって、それがプログラムとして組み込まれていることによって老化が起きるとしている遺伝子説です。




みなさんいかがですか?
このように老化のメカニズムを3つ見てきましたが、遺伝子が関わる部分は私たちの努力ではどうしようもなさそうな分野なので置いておいても、分子障害、いわゆるフリーラジカル、活性酸素が関わっている老化であれば、いままでずっとやってきたようなビタミン・ミネラル、抗酸化物質によって老化を防止できる可能性はありますよね!

次回は、このフリーラジカルや活性酸素について理解を深めていきましょうね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2012-08-23 14:56 | 老化


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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