カテゴリ:低血糖症( 11 )

NO.287 低血糖症 その11 「低血糖症で不足する栄養素」

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低血糖症の治療において、食事とならび、とても重要なことは、「不足した栄養素を補給する」ということです。
低血糖症を起こすような食生活は、当然栄養失調を起こしやすい食生活です。
血糖値が上がりやすい食べ物、つまり精製された炭水化物には、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどはほとんど入っていません。
そのような栄養素の不足は、それ自体がいろいろな症状の原因となるだけでなく、ホルモンや自律神経のバランスを崩し、低血糖症の症状をひどくさせてしまいます。

また低血糖症になりやすい人は、もともとビタミンの必要量が多い人だと言われています。
そもそも栄養素の必要量は個人差が大きく、もっとも大きい場合で200倍の開きがあるとも言われているのですね。ある人には十分な栄養素がとれると考えられる食事でも、ある人にはまったく足りないというのはよくあることなのです。


低血糖症に必要な栄養素は・・・

たんぱく質・アミノ酸
脂質(オメガ3)
ビタミンB群
ビタミンC

亜鉛
カルシウム・マグネシウム
クロム
食物繊維
などなど・・・


タンパク質は、60兆個の細胞でできている私たちの身体の材料です。頭の先から爪や髪の毛まですべてがタンパク質でできています(以前のblog参照)。
血糖調節にも、もちろん必要です。タンパク質をしっかり意識した食事にすると血糖値が安定しますね。また脳内の神経伝達物質の材料は、アミノ酸なので、タンパク質が足りないと神経伝達物質がうまく作られず、鬱やキレやすいなどの精神症状の原因となります。


ビタミンCは、みなさんもよく知っている抗酸化作用以外にも、免疫の働きやコラーゲンを作ったりするような様々な働きを持っています。低血糖に陥ると、脂肪酸をエネルギーに変えなくてはならないのですが、その際にはビタミンCが必要で、不足しているとエネルギー産生不足になり、疲労感が出やすくなります。


そして鉄。鉄は低血糖症でなくても、欠乏すると鬱や疲れやすい、頭痛、だるい、やる気がない、不注意、多動、集中力の低下などの原因になります。
低血糖症の方に不足していることが多い栄養素でもあります。


次に亜鉛。亜鉛は細胞分裂のときに必要なミネラル。不足すると、成長障害、知能の発達障害、味覚障害、毛髪の問題、皮膚炎、傷の治りが遅い、免疫低下、インスリン分泌低下、疲労、混乱、興奮しやすいなどの原因になります。
インスリンを大量に分泌している低血糖症では、亜鉛は常に不足しやすい栄養素と言えます。


さて、最後に炭水化物のテーマのところでもやりましたが、糖質を摂ることですごく消費する栄養素があります。それはビタミンB群。
ビタミンB群は、糖分を中心に食べた栄養素をエネルギーに変えるために必須の栄養でしたね(以前のblog参照)。

グルコースは細胞内に入ると、ピルビン酸に変換され、今度は細胞内のミトコンドリアに入ってアセチルCoAとなり、TCAサイクルで様々な代謝を受け、ATPと呼ばれるエネルギーを産生します。この過程で必ず必要になるのがビタミンB群。
ビタミンB群には、B1、B2、B3(ナイアシン)、B6、B12、葉酸、パントテン酸、ビオチンがありますが、すべて協調しあって働いています。
糖質の代謝で主に働くのはビタミンB1ですが、これらのビタミンB群は助け合って働くため、どれも欠くことのできない栄養素なのです。

ビタミンB群が不足していると、エネルギーがうまく産生されません。
イコール疲れやすいということですよね。
低血糖症の方の最も多い主訴である「疲れやすい」というのはここからも来ています。

現代の食べ物のビタミンB群含有量は低下しています。またビタミンB群はとても壊れやすいので、精製した食品や加工食品ではその多くがなくなってしまっています。
ただでさえ、現代人に不足しているビタミンB群。
糖分の摂取が過剰になることに加え、お菓子や清涼飲料水、加工食品、白米、白いパンなど精製された食事が多いと、食事で含まれるビタミンB群の量より、大量の糖質代謝に必要な量が上回ってしまい、ビタミンB群欠乏状態に陥ってしまいます。
その点未精製の穀類は、もともとビタミンB群を含んでいるので、そのことが精製されていないものが勧められる理由でもあり、完全な食品と言われる所以でもあるのです。


さらに言うと、ビタミンB群の働きは様々ありますが、低血糖症を考える上で一番お話したいのは、精神や脳に及ぼす影響です。
低血糖症では、アドレナリン・ノルアドレナリンなどの「攻撃ホルモン」が分泌されるため、怒りっぽい、イライラする、キレやすい、パニック、不安、抑うつなど、様々な精神症状が起こりますが、ビタミンB群が欠乏するとさらにそれを助長してしまうと言えるのです。
まず、ビタミンB群は神経の働きに重要で、欠乏するだけでも、様々な精神症状、行動の変化を引き起こすということ。
そして、アドレナリンやノルアドレナリンのような興奮性ホルモンに対して、抑制的に働くセロトニンやGABAなどの神経伝達物質もアミノ酸からビタミンB群を介して作られるので、ビタミンB群が不足するとまずいのがわかりますよね。
セロトニンは、ノルアドレナリンやドーパミンなどの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質で、セロトニンが不足すると、精神のバランスが崩れて暴力的(キレる)になったり、うつ病を発症すると言われています。またセロトニンが代謝を受けて睡眠ホルモンであるメラトニン(以前のblog参照)にもなるので、低血糖症に不眠の方がいるのもうなづけます。
GABAは、みなさんも「ストレス社会に・・・」というキャッチコピーで聞いたことがあると思いますが、脳内で抑制系に働く神経伝達物質で、脳内の働きを正常にし、極度の緊張を緩和し、リラックスした状態を作り出す作用があります。イライラしたり、神経が高ぶって眠れなかったり、パニック状態にある時は、脳内のGABAの量が減っていると研究もあります。

また栄養療法では、精神疾患と言えばB3(ナイアシン)がよく取り上げられます。
ビタミン剤投与で精神疾患の治療を試みた分子整合医学のパイオニア、エイブラハム・ホッファー博士も、統合失調症の治療において中心的に用いた栄養素がこの「ナイアシン」なのです。


少し長くなりましたが、精製された糖質過剰摂取で不足しやすいビタミンB群が、このように脳や精神に影響していることがわかって頂けたでしょうか?



食事からビタミンB群を摂るためには、まず精製されていない穀物、玄米や全粒粉パンに変えること、そして肉、魚、貝類などの動物性食品や野菜やくだものをなるべく加工していない形で食べることです。
もちろんなかなか食事からは、まかないきれないところもあるので、サプリメントも有効ですね^^。ビタミンB群はそれぞれが協力し合って働くので、ビタミンBコンプレックスのなどの形で摂ってください。




さて、低血糖症に不足しやすい栄養の話を終えたところで、低血糖のテーマを終了にしたいのですが、もう一つ低血糖症の方にお勧めが・・・。

それは「軽めの運動をすること」です!
運動をすることで筋肉が糖をとりこむことにより、血糖値の上昇を防ぐことができ、血糖値が安定します。

食後の運動がとくにおすすめです。
あ。軽めでいいですよ^^。何かをもって腕の曲げ伸ばしをするのでも良いし、食後少し散歩をするのでもいいです。食後に行う場合は、心拍数を上げすぎたりする運動はインスリンの働きを悪くする場合もありますので、なるべく心拍数を上げすぎないもので行った方が良いでしょう。

また、通常の運動では、一番効果があるのはスクワットかなと思います。なるべく大きな筋肉(太ももの筋肉など)を使うようにした方が運動の効果がより発揮されます。足は日常生活でも一番使う筋肉なので、筋肉量がつけば代謝も上がってきます。
また、筋肉運動によってインスリンの効きがよくなり、インスリン抵抗性の改善にも役立ちます。継続して行うためには、自分のライフスタイルに合った運動を選んだ方が良いですね^^。





最後に・・・

まちがった食事や生活習慣が低血糖症を起こす原因となり、さまざまなホルモンバランスの乱れを起こす原因となることを話してきましたが、逆になんらかの原因による「ホルモンバランスの乱れ」が低血糖症を引き起こしている場合があります。
隠れた甲状腺機能低下症や、副腎機能低下症はその代表的なものでしょう。これら臓器から分泌されるホルモンは血糖値を上げるはたらきがあるため、その低下が低血糖症の原因になっている場合があるのです。この場合、ホルモンバランスの乱れを整えることが、低血糖症の治療になります。


また私が臨床に出ていて思うのが、低血糖と合併していることが多いのが副腎機能低下症と食物アレルギーです。これらが低血糖症を起こす原因となっていることも多くみられます。

副腎はストレス臓器です。長期的なストレスは副腎を疲労させてしまうのですが、副腎は血糖調整に関わっている臓器でもあり、血糖値をあげるホルモンを分泌するので、副腎疲労に陥ることは、低血糖症が起こりやすい状況につながるとも言えるのです。
また精神的なストレスはアドレナリンを分泌させ、血糖値を不安定にさせます。
自分なりのストレス解消法や、リラックス法を見つけ、うまく心と体をリラックスさせるように工夫しましょう。

そして内分泌臓器(ホルモンを作る臓器)をいためてしまう原因としてあげられるのが、食物アレルギー。食物アレルギーがあると、アレルゲンに対抗するためにコルチゾール・アドレナリン・ノルアドレナリンなどのホルモンが過剰に分泌され、ホルモンバランスを崩す原因になることが指摘されています。
食物アレルギーがある場合は、原因となる食品を避けることで、症状の改善が期待できます。この場合、即時型のIgE抗体ではなく遅延型のIgG抗体を調べることが重要になりますね。この遅延型は、即時型と違って、症状がゆっくり現れることやあまりハッキリしない症状が多いので、本人が気づいてない場合が多々あります。

このほかにも、腸内細菌のアンバランス、カンジダ菌などの感染症、重金属の蓄積などが、低血糖症をはじめとするさまざまな難病や症状の原因となっている場合があります。
適切な検査をおこない、原因に応じた治療をしていくことが必要ですね^^。



さて、長かった低血糖症のテーマも今日でおしまい。
次回は、副腎機能低下症、副腎疲労のテーマを予定していますが、その前に砂糖つながりで、有名な書籍「シュガーブルース」を少し紹介したいなと思います。

なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。



小菅一憲

CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法


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by chiropratica | 2011-11-10 14:30 | 低血糖症

NO.286 低血糖症 その10 「低血糖症に対する食事のとり方」

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低血糖の症状を改善するのに、食事は一番重要な治療になります。
低血糖症を治す薬は存在しません。
低血糖症にとっての薬は「食べ物」です。つまり「なにを食べるか」が、薬を飲むこと以上に大切だ、ということです。

低血糖症の改善を得るためには、適切な食べ物の摂取が重要なのですね。

さて、その食事指導ですが、先生によって違う場合があります。頻繁な食物摂取を勧める人もいれば、頻繁な食物摂取を回避することを勧める人もいます。また高タンパク質、低炭水化物摂取が勧められるケースと複合多糖類、低タンパク質摂取が勧められるケースもあります。一般に高タンパク質摂取は、新糖生による一定のグルコース供給源となり、合理的とみられていますが、人によってはタンパク質も摂りすぎるとインスリン放出を刺激する可能性があるため逆効果になることもあります。

また低血糖症の食事は、野菜が多くなり、カリウム摂取量が増加する場合があります。もし副腎機能低下症(次回のblogでお話します)の合併がある場合は、カリウムレベルが既に高い状態なので、カリウムがさらに増加することは、患者さんの過敏反応を促すことになってしまうので、量には注意しなければなりません。
ちょっと難しい話ですよね。



とりあえず、今日は一般的に勧められる「低血糖症の食事」についてお話しましょう!

低血糖症の治療においてまず一番大切なことは、言うまでもなく「血糖値を安定させる」ことです。
低血糖症の食事療法には大きくわけて2つのポイントがあります。


1.GIの低い食品を食べる
2.食事の回数を多くする


まずは、「GIの低い食品を食べる」ということについて・・・。

血糖値が急激に上がってしまうものを食べることが、低血糖を起こす原因ですから、血糖値を上げる食べ物は避け、血糖値を上げにくい食べ物を食べることが治療になります。
単純にいうと、血糖値を上げる食べ物は「糖分」だけです。
つまり、低血糖症の食事療法の基本原則は「糖分を控える」ということです。
このような食事療法では、砂糖摂取量の調整が最も効果的になります。

そこで食べ物を選ぶときの参考になるのが、GI(グリセミック・インデックス)です。
GIとは、「血糖値の上がりやすさ」を意味する数値です(以前のblog参照)。GIが高い食品は、血糖値を急激に上昇させるため、インスリンが多く分泌され、結果的に低血糖を起こします。
逆にGIの低い食品は、インスリンを出しにくいため、低血糖を起こしにくい食品です。


ということは砂糖やブドウ糖果糖液糖、また白米や白パンなどの精製された炭水化物は高GIであり、血糖値を急激に上げ結果的に血糖値を下げてしまう、低血糖症にはよくない食品ということになります。
またブドウ糖を使った加工食品が多く販売されていますが、単糖類のブドウ糖は二糖類の砂糖よりもさらに分子が小さいため、砂糖よりも急激に血糖値を上昇させてしまいます。
低血糖症の人にとっては、「砂糖よりも悪い」食品になりますね。


あまいお菓子や飲み物や、スナック菓子、砂糖やブドウ糖果糖液糖が入った食品や料理
白米や白パンなどの精製された穀物、などは低血糖症の人には完全アウトです。
低血糖症で勧められることがあるHarris Dietで禁止されている食べ物をあげておきましょう。


精製された炭水化物:
砂糖、キャンディー、コーラ、パイ、パスタ、カスタード、プリン、アイスクリームなど

高炭水化物食物:
ジャガイモ、米、スパゲティー、マカロニ、麺類、グレープ、レーズン、プラム、イチジク、ナツメヤシ、バナナ、ドライフルーツ

カフェイン:
コーヒー、醸造された紅茶、他のカフェインを含む飲み物

アルコール類:
ワイン、カクテル、ビール


また、特に落とし穴なのが、加工品や調味料だと思います。
加工食品や調味料の多くには、味をよくするために砂糖やブドウ糖果糖液糖が入っています。そして砂糖が添加されている食品の多くには、添加物もつかわれていることが多いものです。血糖値を維持するため、もちろん健康を維持するためには、これらの食品はなるべく避けてくださいね。
またお店で売られているお惣菜などにも、一見あまくないように見えても隠し味で砂糖がつかわれていることがあり、注意が必要です。

要はなるべく自然に近い新鮮な食材を、シンプルに調理して食べるということが良いのです。




さて逆に低GI食品には何があるでしょう?


魚介類

大豆製品
野菜
海藻
きのこ
くだもの
ナッツ
・ ・・こんなものがあります。


楽しんで食事をするためにも、季節の食材をつかって、素材そのもののおいしさを味わって食べるようにするとよいでしょう。体にいいものは本来おいしいものなので、炭水化物の少ない食事でも十分に楽しんで食べることができます。

また玄米や全粒粉のパンなどの全粒穀物は、未精製で食物繊維が多く含まれているため、GI値も低く、低血糖を起こしにくい炭水化物です。
しかし、これらの未精製の炭水化物も、糖分である以上、低血糖を起こす人は起こしてしまいます。
また少量なら低血糖にならないけれども、たくさん食べると低血糖になる、という人もいます。また体格や筋肉の量、運動をどのくらいするかによっても、必要な炭水化物の量や種類は変わってきます。
どんな炭水化物をどのくらい食べたら低血糖になるのかは、個人差がかなりあるということですね。




低血糖の食事は、簡単にいうと、「あまいものはやめ、主食を減らしておかずを中心とした食事にする」ということ!なのです。

また食べ方によっても血糖をあまりあげない食べ方もあります。
それは、まずおかずをしっかり食べた後に、玄米や全粒粉のパンといった低GIの炭水化物を少量食べるというものです。
先におかずを食べるのは、空きっ腹に炭水化物を食べると、血糖値が上がりやすくなってしまうからです。
先に野菜などをしっかり食べておくと食物繊維がプラスされるので、消化のスピードがゆっくりになり、血糖値が急激に上がるのが抑えられます。食物繊維は、血糖値が急激に上がるのを防ぐ防波堤のような働きをするのですね。
緑黄色野菜や根菜類などの野菜、海藻、きのこ、豆類など、食物繊維が豊富な食べ物を積極的に食べるようにしましょう。

また同じ量の炭水化物でも、ある程度脂肪分を含んだものや、繊維質のものと一緒に食べると、血糖値の上昇がゆっくりになります。

ちなみに気をつけなければいけないのは、「炭水化物オンリー」の食事。
これは一番やってはいけない食事になります。
炭水化物オンリーだと、血糖値が上がりやすく、低血糖を起こしやすくなってしまいます。

たとえばおにぎりだけとか、丼とうどんのセットとかは最悪ということですね〜。

食事の組み立て方として、炭水化物単品ではなく、まず必ず「メインディッシュ」としてたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品など)をしっかり食べ、あわせて食物繊維やファイトケミカルが豊富な野菜などのおかずをたっぷり食べるということを心掛けましょう。それらをしっかり食べたあとに、未精製の炭水化物を少量食べるというイメージです。


糖分にかなり敏感な人は、炭水化物を一切とらないという食事法が必要になる場合もあります。糖分がなくなってしまうと心配する人もいると思いますが、いわゆる炭水化物と呼ばれるもの以外の食品にも糖分はある程度含まれていますし、人間の体はアミノ酸や脂肪酸などをグルコースに変えることができます。また長期に糖質を制限すると、脳は脂肪が燃焼されたケトン体を利用して脳のエネルギーを補給するようになります。
ただ、これは極端な例で、長期的にはその人なりの、バランスを考えていって必要であれば炭水化物も摂っていくべきでしょう。

治療中は一切糖分をとらないほうが、調子が良い患者さんでも、一生食べてはいけないのかというとそうではなく、栄養療法や食事療法によって糖代謝が改善すると、食べても低血糖を起こしにくくなり、症状が出にくくなってきます。
運動を積極的におこなうことや、筋肉量を増やしていくことも、血糖値の安定につながるでしょう。
私がお勧めなのは、足腰を少し鍛えてあげるということ。
足腰は、普段の歩行や立っている状態でも常に使っているので、基礎代謝があがりやすい部分でもあります。基礎代謝があがれば、血糖もあがりずらくなりますし、身体も疲れにくくなります。

もちろん個人差もありますし、改善したとしてもあまいものや精製された炭水化物を大量に食べたりすると症状が出ることが多いので、なるべく控えた方がよいのは言うまでもありません。
もしある炭水化物を食べた後に眠くなったり、だるくなったり、またはふだん悩まされている症状が出るようだったら、量が多いか、もしくはその穀物が体に合わないということになります。




さて次に「食事の回数を多くする」ということについて・・・。

常識的にいうと食事の回数は1日3回ですが、低血糖症の場合、1日3回の食事では食事と食事の間隔が長いため、低血糖を起こしてしまいます。これを防ぐためには、食事と食事の間隔を短くすることが必要です。
たとえば、1回の食事の量を半分にして、1日6食にわけて食べる、としても良いですし、3食の食事をとって、合間に間食を入れていくという方法でも良いです。

とにかく重要なのは、お腹をすかせないということです。

多くの患者さんでもっとも血糖値が低くなる時間帯は、食事をしてからだいたい4時間後です。
アドレナリン・ノルアドレナリンは、血糖値が下がりきってから分泌されるのではなく、実際には下がりはじめたときから分泌がはじまります。
食事から4時間たって、「お腹すいた!」と思ったときにはすでに、これらのホルモンは分泌されてしまっているのです。



これらのホルモンによる症状を防ぐためには、血糖値が下がりきる前に、なにかを食べることが必要です。そうすることで、血糖値が下がりすぎることと、血糖値を上げるホルモンの異常な分泌を防ぐことができるのです。

とくに過食症の人は、低血糖の時間が長いほど、そのあとの過食を起こしやすくなります。また、低血糖の症状が出やすいのは午後、とくに夕方と言われています。
症状が出やすい人は、昼食から夕食の間に、2回くらい間食をとっても良いでしょう。



おすすめの間食は・・・

ナッツ類(くるみ、アーモンド、カシューナッツなど)
種類(ひまわりの種、かぼちゃの種)
ゆで卵
炒り大豆
テンペ
煮干し
ちりめんじゃこ
野菜スティック
枝豆


またたんぱく質は、食事からとれていそうでなかなか十分にはとれにくいため、おやつとしてとるのもいい方法です。
注意した方が良いのは、加工食品は原材料表示を見て、砂糖やブドウ糖果糖液糖が入っていないものを選ぶこと、またナッツ類は食べ過ぎに注意することなどです。

簡単に食べることができ、血糖値の安定につながる食品のバリエーションを多く持っているととても役にたちます。


また血糖は眠っている間に使われてしまうので、朝は血糖値がもっとも下がりやすい時間帯とも言えます。
朝の低血糖を補正するために、朝食は必ず食べるようにすることが大切です。
多くの低血糖症の患者さんは、朝食を食べずにいると、朝の低血糖の影響をそのまま引きずり、その日一日具合が悪い状態で過ごすことになります。
時間がなくても食欲がなくても、必ずなにかを食べるようにすることが重要です。

このときもたんぱく質と野菜を中心にすると良いでしょう。




低血糖症の人は、エネルギーをうまく作ることができないために、疲れやすく、テンションが低い人が多いです。このような人は、手っ取り早くテンションを上げるために、刺激があるものをほしがることが多いのです。たとえばカフェインやアルコール、タバコ、ひいては麻薬や覚せい剤などの薬物を欲する人さえいます。

これらの多くは、アドレナリンなどの興奮性の物質を分泌させたり、抑制系の神経を麻痺させます。
そのため確かに一時的にハイテンションになりますが、これはあくまでその場しのぎに過ぎません。すぐに効果がキレて、またテンションを上げるためにこれらのものがほしくなります。

低血糖の人は、これらのものの依存症になることが多いのです。しかし、これを続けると、解毒のために肝臓に負担がかかったり、副腎が十分にホルモンを分泌することができなくなる「副腎疲労」と呼ばれる状態におちいったりしてしまうのですね。

とくにカフェインは要注意ですよ。
カフェインの摂取は、チョコレート、ココア、コーヒー、コーラ、紅茶などですが、低血糖症の人はこういった刺激物を望むケースが多々あります。
またこれらをやめさせることが困難なことも多いのです。




最後に・・・
食事から、糖類やカフェイン、更に他の刺激物を排除することは、アルコール中毒者にアルコール摂取をやめさせるほど困難なことがあります。
これは、私も臨床で痛感していることです。
「アルコール中毒」と「砂糖中毒」には大きな共通点があり、カフェインも同じです。

ある実験を紹介しましょう。

ラットを使った実験ですが、ラットは学習反応によって糖類での趣向を発達させます。一度糖類や不適切な食べ物の摂取をさせると、死に至るまでそれらの摂取を続けます。Williamsは、不適切な食物を与えられたラットは、糖類を選択する割合が多く、逆に途中からでも適切な食べ物が与えられた場合は、糖類に対する学習反応は低下し、糖類摂取量も減ると報告しています。また更には、初めから適切な食べ物を与えた場合、糖類の高い食物への要求は低いといいます。その場合、ラットは正常な体重のまま生き延びます。

糖類を一度食べると麻薬のようにはまっていってしまう様が、実験でも良く分かりますね。

通常「砂糖中毒」になっている人に対して、食事制限をした際に、人によっては頭痛や震えが起こってくる場合があります。これはいわゆる禁断症状のようなものですが、ここでアルコールや糖類を摂ってしまうとまた繰り返しになってしまうので、注意しなければなりません。
人によっては、このような症状が出現すると食事制限が間違っているのでは?と感じたりすることもあると思いますが、糖類や炭水化物にかなり過敏になっている場合、それらを摂らないと一時的にこういった頭痛や震え、エネルギー不足の状態が起こります。
それが起こったらなるべく、間食でおすすめしたようなナッツやタンパク質類を摂るようにしてください。何日かすると症状が出なくなりますので。
ここで負けてはまた繰り返しになります。

アルコール中毒の人も、アルコール摂取制限をすると、頭痛や震えが起こります。これらの症状はアルコール類を摂取することで緩解しますが、これは最も避けなければならないことなのですね。糖類摂取制限についても同じことが言えるわけです。


次回で低血糖症のテーマ最後になります。
「低血糖症に関わる栄養素特集」で~^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-11-07 07:23 | 低血糖症

NO.285 低血糖症 その9 「アプライド・キネシオロジーによるテストと治療」

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私の行っているアプライド・キネシオロジーというテクニックの中では、患者さんの血糖調整能力のテストについて、砂糖で患者さんの味覚受容器を刺激することで評価することができると述べています。
いわゆるシュガーテストです。

私も、血糖調整障害が疑われる患者さんには、このシュガーテストを行います。これは、まず正常に筋力を発揮できる筋肉を探し、その後患者さんに砂糖を少し舌の上にのせてもらった(もしくは舐めた)状態で、再度筋力検査を行い、筋力が弱化するかどうかを調べるというものです。
筋力が弱化した場合、その患者さんは砂糖に対してうまく対処ができない、もしくはその患者さんのカラダが砂糖を望んでいないということになります。
もちろん熟練されたアプライドキネシオロジストによる筋力検査でないと、正確な結果は出ませんが、この結果及び血糖調整に関わる内臓器(腺)の状態をチェックし、血糖調整障害がないか判断していきます。


ちなみに血糖調節に主に関わる身体の腺は、膵臓、副腎、肝臓です。
一つずつ簡単に見ていきましょう。



<膵臓>
血糖調整には、正常な膵臓機能が必要です。グルコースが血中へ吸収されると、身体が血糖値を正常範囲内に維持するために、即座にグルコースの利用やグリコーゲンとして肝臓や筋肉への貯蔵を促すインスリンの放出量を増加させます。
このインスリンを放出するのが、膵臓でしたよね^^。
グルコースの利用によって血糖値が下がってくると、インスリン放出量が減少し、膵臓のランゲルハンス島α細胞からのグルカゴン放出量が増加してきます。グルカゴンとは、インスリンとは相対する作用を持っていて、血糖値減少により放出されてグリコーゲン分解を行うことで血糖値を増加させます。
そして、膵臓のランゲルハンス島からは、もうひとつ第3のホルモンが分泌されています。それはインスリンとグルカゴンの分泌抑制をしてくれるソマトスタチンです。


<肝臓>
肝臓は、血糖値調整に非常に重要なグリコーゲン貯蓄と放出の役割を果たしています。血糖値調整不全では、肝臓鬱滞を誘発する血中トリグリセリド値の上昇が頻繁に検出されます。眼球に黄疸、肝臓肥大、圧痛、下肢や胸部の静脈のうっ血、痔などが検出される場合、肝臓の栄養素補給や食事療法を適用すべきでしょう。


<副腎>
副腎の血糖値調整の役割は、以前のblogでもお話していますが、血糖調節に深くかかわり、血糖値が下がってしまったときには、アドレナリン・ノルアドレナリンなどの副腎髄質ホルモンやコルチゾール(副腎皮質ホルモン)分泌しています。


血糖値調整ストレスが存在する場合、これらの膵臓、肝臓、副腎をしっかり検査することが必要となります。
その上でシュガーテストも用いながら、患者さんの砂糖への過敏性をチェックしていくわけです。



アプライド・キネシオロジー(AK)のデビッド・S・ウォルサーのお話を少ししましょう。

彼は、臨床において低血糖症を考慮し始めたことが、多くの患者さんの生活に影響を与えることになったと述べています。
デビッドは、初めの5年間の臨床では、低血糖症を認識するために充分な知識なく、低血糖症の患者さんを検出することはありませんでした。しかし、1965年にAKの創始者Goodheartが相対的低血糖症についての記事を発表したことで、そのコンセプトがAKに適用されるようになりました。
その後デビッドは、通常のカイロプラクティック治療に反応しない15人の患者さんに相対的低血糖症の可能性があることを発見しました。またこれらの患者さんは1人をのぞいて6時間ブドウ糖負荷試験で陽性を示したのです。

その中の一人の患者さんのケースを・・・。
この方は貸付協会で働く38歳の女性で、彼女はここ数年間、彼の患者さんとしてカイロプラクティック治療である程度の改善を示していました。初診時では、彼女はほとんど一日中続く激しい頭痛、軽く身体を捻る動作で起こる仙腸関節(骨盤)の痛み、検査では異常を示さない全身に移動する痛みなどを持っていました。彼は、症状が移動するのは、精神的な要素が関与するのではないかと思っていたのです。

さて、日が変わり、彼が低血糖症に興味を持ち始めたときに、ちょうどこの女性が彼の治療院を訪れました。彼女はここ数か月間、震えがあり、午後3時頃には物事を考えることができなくなっていました。また来客と話すときに言葉をつなぎ合わせて意味が通じる文を作ることができなくなっており、その当時、彼女は身体の具合が悪くなると、特別な用事を言い訳に職場を離れ、ウォッカのダブルで作ったマティーニを飲むことで震えが止まることに気づきました。またアルコールを飲むことで、正常な思考パターンに戻ることがわかっていたので、それを繰り返していたのです。

そうこうしていくうちにマティーニを飲む回数が増えていき、彼女の問題は悪化していきました。アルコール中毒になり、コントロールが効かなくなることを考えるとパニック状態に陥るほどになってしまったのです。

そこでデビッドは、症状が現れたときはカクテルラウンジに行く代わりに、来院するように伝えました。そして症状が現れたときに血糖値試験を行うと重篤な低血糖症が明らかになったので、食事療法とアプライド・キネシオロジーによる治療をしていきました。彼女は即座に改善を示し、アルコールを必要とすることがなくなったといいます。
またこの時デビッドを驚かせたのは、仙腸関節のサブラクセーション(機能障害)の再発が止まったことでした。さらには彼女の頭痛も止まり、再発し続けて頚椎のサブラクセーションも見られることはなくなったのです。

すごいと思いませんか?

私も栄養に詳しくなり、低血糖症に関する知識が増え、臨床でもその判断ができるようになってからは、食事療法とAKによる治療を行うことでこのような体験を何度もしてきました。
要は、低血糖症により、栄養状態や身体の内分泌系のバランスが崩れて、それが仙腸関節(骨盤)はもとより、骨格全体に機能障害を起こすほど影響を及ぼしていたのです。
いくら骨格だけを治療していても再発するわけです。
またこれこそが、私が今現在、症状に対する一番の原因がなんなのかということを追及する姿勢につながっています。


デビットが診たもう一人の患者さんも紹介しましょう。
この方は18ヵ月前に交通事故にあった10歳の女の子でした。主訴は、毎朝激しい首の痛みと頭痛で起こされるというもの。彼女自身と家族は、この問題は交通事故が原因と思っていたのですが、実はまったく違った問題から起こっていたのです。
デビッドが調べてみると、彼女は朝食を摂らず、頻繁にお菓子を食べて空腹を満たしていたのです。そこで、血糖値検査を行ったところ、相対的低血糖症であることが確定しました。その後、食生活を大幅に変更すると、頚椎や顎関節を治療しても改善できなかった首の痛みや頭痛が改善され、再発することもなくなりました。



どうでしょう。
やはり原因を究明してそれに対する治療を行うことが一番の解決なのですね。


ちなみに低血糖症には、食事を変えることが大前提ですが、アプライド・キネシオロジーの治療法を適応するとさらに高いレベルの症状の改善が得られます。
食事療法だけではなく、サプリメントを摂取したり、アプライド・キネシオロジーの治療をすることで、大分早く改善ができるのです。私自身そのことは、臨床経験を通して確信しています。

AKの治療は基本的には、低血糖に関わる副腎や膵臓などの機能アップの治療や関わる骨格の治療、また内分泌系の問題のときに大きく問題があらわれる頭蓋の治療などです。
また経絡の問題についてもアプローチする場合があります。

通常、高インスリン血症による低血糖症によく検出されるような問題は、朝食の2時間後に起こる血糖値の低下です。
経絡システムのエネルギー循環においてこの時間帯は、脾経(膵臓)が最も高いエネルギーを持つ午前9時~11時に相当しています。脾経は5行では甘味に関与しているんですよね。
おもしろいですね^^。
また低血糖症は、副腎ストレス障害と合併していることも多いですが、副腎に関わる心包経のエネルギーが欠乏している場合は、心包経は子の関係である脾経にエネルギーを送ることが不可能になるわけです。
このことを考えた人がすごいですが、人間の身体はいろんなところでつながりがあることがわかります。

これらの経絡のバランスを取っていくことは、血糖値調整ストレスの治療に効果的だとAKでは言われています。

治療に興味ある方は下記のリンクからご連絡くださいね。


次回は低血糖症に対する食事の摂り方についてです^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-11-05 19:18 | 低血糖症

NO.284 低血糖症 その8 「ブドウ糖負荷試験」

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私が、臨床で低血糖症を診断するときは、内分泌のバランスをチェックして、膵臓や副腎などの機能障害があるかどうかやシュガーテストなどを行い、問診や食事内容と合わせて判断しますが、医学的にはどのような検査があるのでしょう。

機能性低血糖症や血糖値調整に対する検査で一番価値のあるテストは5、6時間ブドウ糖負荷試験と言われています。



このテストは、空腹時にブドウ糖飲料を飲んでもらい、その後5時間飲まず食わずで7回~9回採血を行う方法です。これによって血糖値の変動を正確に測っていくわけです。低血糖症の場合、血糖値が上昇した後に、どのように低下していくかということをチェックするため、これだけ長時間行うことになるのです。

しかし、この検査は低血糖症の患者さんにとっては、かなり酷な検査ですよね。
なにせ検査中に低血糖の症状も強く出るわけですから。
そのため、医学的にはこの検査が低血糖症の確定診断には不可欠という認識ですが、賛否両論あります。



今日はこのブドウ糖5時間負荷検査について知識を深めておきましょう。


糖代謝を調べる血液検査項目はたくさんあります。

グルコース
ヘモグロビンA1C
グリコアルブミン
グリコヘモグロビン
フルクトサミン
遊離脂肪酸
中性脂肪
インスリン
アミラーゼ
コレステロール量
カリウム
尿糖
尿中ケトン体
などなど・・・。


たしかにこれらが異常な値を示していれば、様々な検査項目と合わせて低血糖症であるという可能性が出てきますが、低血糖症の確定にはやはり「5時間ブドウ糖負荷試験」を行う栄養療法のクリニックが多いようですね。


ブドウ糖負荷試験をやったときの患者さんの反応についてですが、低血糖症であった場合、多くの方がこのテストに大きな反応を示します。このテストの間、ある人は症状の悪化を起こしたり、またある人はテスト後の数日間悪化した症状の継続を示します。またこのテストを適用した臨床家の中には、テストの間、命の危険性を感じる患者さんがいたことを報告している人もいます。
また最初のブドウ糖を投与する前は、12時間ほど食物を摂取しない状態で臨むのですが、その状況で100gほどのブドウ糖を投与することは、身体にかなりのショックを与えることになります。また6時間の間に7~9回も採血を受けなければならない患者さんの精神状態はどうなのでしょう。
私は否定派ではないのですが、このような非日常的な状況で測ることにより、副腎の反応や内分泌系のバランスは崩れ、正確な血糖直線が出てくるのかなと少し思います。
ただ、今現在では、血糖値の変動をチェックしていく上でこれ以上のものはないので、検査を受ける人はさまざまな注意点を考慮しながら、検査を受けるべきでしょうね。

いつか患者さん自身が、日常生活の中で簡単に血糖値を測定できるような方法が出来て、起床、朝食摂取、通勤、同僚とのやり取り、昼食、帰宅、子供の世話などの中で常に血糖値が計測されるような方法が作られたら、良いですよね~。



さて、ブドウ糖負荷試験をする上での注意事項を勉強しましょう。

〇ブドウ糖負荷試験は、症状が変化したときに臨床医が診察できる環境で行う
〇血液はできれば採決されたときに随時分析する(後でまとめて外部機関ではなく)
〇血糖値が異常に低下した状態のために、フルーツ、ジュース、蜂蜜などを用意しておく
〇ブドウ糖負荷試験の後、家まで付き添う家族や友人が必要(テスト終了後も急性症状が出現する可能性があるため)
〇ブドウ糖負荷試験を受ける前に、低炭水化物食をしている患者さんの場合は、テストで投与される糖類が誘発する血糖値の変化に非常に敏感になります。その反応を避けるためにテスト3日前から高炭水化物摂取を行なう。

これらは、クリニックでももちろんやっていることだと思いますが、知っておいて損はないでしょう。またテストの結果は、臨床的な検査や生化学検査などの他の検査結果と共に分析されるべきです。



ここで、ブドウ糖負荷試験で観察される特徴的な4つの血糖曲線について紹介しましょう。
難しい話なので、興味のある人だけ読んでくださいね。

<糖尿病曲線>
血糖値は正常以上に上昇し、降下する様子が見られません。

<高インスリン血症>
血糖値は上昇し、1時間以内にピークに達した後、降下します。この血糖値は、テスト終了後まで続きますが、5時間以後上昇するケースもあります。テスト後半の血糖値の上昇は、通常副腎皮質から分泌される糖質コルチコイドの作用によって起こります。

<平坦な曲線>
血糖値は正常値に達することなく、テスト後半で低血糖症に至るレベルまで降下します。
平坦な曲線の原因は、早期に分泌されるインスリンの作用してしまう状態、無気力な生活による副腎の機能低下により、副腎活動とインスリンの相互作用が乱れ、インスリンが継続的に作用している状態、腸壁の絨毛がつまり、小腸の吸収面積が減少することで起こる吸収不良症候群(ガスによる膨満感、軽度の下痢、便の中の未消化物、食後の空腹感)などによるものと言われています。

<インスリン不全症>
これは、1日の中で高血糖症と低血糖症を示す時間帯を持っているという状態です。
この状態では、血糖値は初めの1時間でピークに達し、3時間以降に正常値にまで降下します。さらにその後、血糖値は正常値を下回り低血糖症レベルに至ります。



一般的に、血糖値は空腹時の80%以下に降下してはならないという基準があります。

Dr.ニューボールドの低血糖症診断基準では、

①テストで絶食時の血糖値より50%以上上昇しない
②テストで絶食時の血糖値より20%以上下降
③テストのどの時点でも1時間に50mg/dl以上下降
④テストで絶対値50mg/dl以下を記録
⑤血糖値のカーブに関わらず、テスト中にめまい、頭痛、混乱、発汗、憂鬱などの症状が出現

ということになっています。
このほか、曲線の微妙な変動や体温上下など、様々な読み取りによって低血糖症のタイプを診断していきます。




私のやっているアプライド・キネシオロジーの中では、デビット・S・ウォルサーが、反応性低血糖症の診断においてブドウ糖負荷試験はほとんど意味がないとしています。
これはどうしてでしょう?

Hoganという人は、経口ブドウ糖負荷試験と同量のグルコースを含む食物の摂取による反応の比較研究を行っています。33人の中で19人の患者さんは、ブドウ糖負荷試験中に症状を示し、このうち13人の最低血糖値は60mg/dlでした。ブドウ糖負荷試験中に症状を現すことのなかった患者さんの14人中11人の最低血糖値は60mg/dl以下でした。こう考えていくと、症状の出現と最低血糖値との関連性は低いですよね。

また同じ患者に、同量のグルコースを含む食べ物によるテストを行った場合は、血糖値が75mg/dl以下に下がる者はいなかったのです。症状を現した9人の症状出現時の血糖値は正常だったといいます。

アプライド・キネシオロジーで行われた研究では、自然食品は、ブドウ糖負荷試験に用いるグルコースとは異なる反応を起こすことを示しています。Achillyが17人の被検者に100gのグルコースを含む量のオレンジ、グレープ、バナナを摂取させたところ、すべての被検者に平坦な曲線が得られました。またMarkhamは、10人の正常な被検者がブドウ糖負荷試験で使用するグルコースを蜂蜜に置き換えることで、負荷に対する反応の改善を得たことを報告しています。


ブドウ糖負荷試験で使うグルコースを日常的に摂取することはあまりありません。実際の日常で摂取する食べ物で検査しなければ、本当のその人の正確な検査結果は得られないのかもしれません。
ましてやブドウ糖負荷試験では、患者さんが重度の頭痛や震え、振せん、うつ、泣き出す、感覚異常・思考などを引き起こすことがあります。


みなさんどう思いますか?


もし検査するのでもしっかりとしたクリニックで低血糖症について熟知している先生の下で行うことが良いでしょうね。


さて、次回はアプライド・キネシオロジーにおける低血糖症のテスト方法について、お話します。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-11-04 14:12 | 低血糖症

NO.283 低血糖症 その7 「キケンなループ」

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11月に入りましたね!
もうすぐするとクリスマスを迎えるという・・。
早いものです。
最近は、この長いblogを読んで食事を変えるキッカケを掴んでくれる方も出てきています。
また私も自分の患者さんに読んでもらうことで、より理解を深めてもらうことに役立っています。
なんだか・・・カイロプラクティックの筋肉骨格系の話をするより、栄養関連の話をすることが多くなってきました。笑。
それだけ、みなさんの関心も高くて、栄養でカラダが変わるということですね。
私たちの60兆個の細胞は、全て私たちが食べる食べ物から出来ているので、当然と言えば当然のことです。


さて、今日は低血糖症のキケンなループについて。

通常、血糖値が下がったからといってすぐに生命が危険な状態になるほど、人間の体はヤワではありません。血糖値が下がったら、人間にはそれに反応して血糖値を上げようとするしくみがあります。
私たち人類には数百万年もの長い間、飢えと戦ってきたという歴史があります。このため、血糖値を下げるしくみはインスリンしかないのに対し、血糖値を上げるしくみは私たちの体内にたくさん備わっているのです。


まず血糖値が下がると、下がった血糖値を上げるために「なにかを食べろ!」という命令が脳から発せられます。これが食欲であり、「お腹がすいた」という感覚なのです。
もちろん低血糖症でない健康な人でも、お腹はすきます。しかし、血糖値が限度を超えて下がってしまうと尋常ではないお腹のすき方になります。
つまり低血糖は「過剰な食欲」を引き起こし、「過食」を起こす原因になるのですね。
低血糖から脳を守るために「食べろ!」という命令がかなり強力に発せられることに加えて、さまざまなホルモンの影響が出て、食べる量や内容を自分でコントロールすることができなくなってしまうのです。
これが肥満になりやすくなる原因でもあります。


さてここで問題になるのが、「なにを食べたくなるか」ということです。
血糖値が下がり過ぎてしまったときに、どうしても野菜や魚やお肉が食べたい!と思うことはあまりありません。
そういうときは「むしょうに甘いものが食べたくなってしまう」のです。


みなさんもそんな経験ある方いるのではないでしょうか?


血糖値を手っとり早く上げるために、一番適した食べ物というと・・・
そう、精製された糖分なのです。
糖のかたちが単純であればあるほど、吸収が速く血糖値がすぐ上昇するので、低血糖状態から抜け出すには好都合なのですね。

つまり、甘いものなどの精製された糖分を食べることによって、血糖値が下がってしまい、今度はその下がった血糖値を上げるために、また糖分が欲しくなるのです。
低血糖状態におちいり、脳のエネルギーが低下して頭がまわらなくなっていたり、カテコールアミンの分泌によりイライラして暴力的になっていたり、または落ち込んで憂鬱な気分になっているところに、あまいものを飲んだり食べたりすると、下がった血糖値が上昇するので、体は一瞬ホッとします。
血糖値がある一定のレベルに戻ってくると、脳が血糖というエネルギーを安定して得られるようになり、攻撃ホルモンの分泌もおさまるので、肉体的にも精神的にも安定するのです。また糖分をとることで、「脳内麻薬」といわれるエンドルフィンが分泌されるのでなおさらですね。
アメリカには「シュガー・ハイ」という言葉がありますが、この言葉のとおり、そのギャップが極端に大きい場合、テンションが上がって「ナチュラル・ハイ」状態に感じるくらいです。


しかし、もうおわかりですよね。
甘いものを食べて血糖値が上がって、落ち着くかと言えば、そうではないのです。
下がった血糖値を上げようとして甘いものを食べると、それがまた新たなインスリンの分泌を引き起こします。そしてせっかく上がった血糖値がまた下がって、再び低血糖状態に陥る。そうすると、またあまいものが食べたくなったり、カテコールアミンが分泌されるというような悪循環が繰り返されるというわけ。

甘い物を食べる
  ↓
血糖値が急上昇
  ↓
インスリン大量分泌
  ↓
血糖値が急降下
  ↓
甘い物が欲しくなる
  ↓
甘い物を食べる


このループにはまっている人は、現代人の中でも本当に多いと言えます。


このような血糖値の乱高下をくりかえしていると、次第に自律神経やホルモンバランスなどの大切な体内の調節機構(ホメオスターシス)が乱れ、自律神経失調症状やホルモン失調なども加わり、いろいろな症状を起こすことに・・・そうやって精神的・身体的に悩まされるようになるのです。


体は、低血糖状態から回復したときの「快感」を覚えています。このギャップはいうなれば、麻薬のようなものです。
血糖値が下がったら糖分をとればよくなる、と体が覚えたら、体は糖分を求めるようになります。


低血糖症の人は、治療をしていく段階で、自分が甘いものを欲しくなったら、まず自分の栄養状態が良くないのかな?低血糖になっているのかな?と考え、タンパク質系の間食をしてあげることです。
ここで甘いものを食べると「キケンなループ」からいつまでたっても抜け出せないことになってしまいます。
それだけ砂糖という麻薬は怖いのです。

私がカイロプラクティックの中で、栄養指導をしていて一番難しいと感じるのがやはり糖分を控えるという指導です。身体の状態をチェックして、甘いものや炭水化物の摂取量が症状の原因になっている場合は、やはり甘いものを控えてくださいとお話します。しかし、大抵の方がそれに納得して最初は控えているにもかかわらず、途中で気が緩んで、少しはいいかなと思って食べた甘いものからまた悪いループにはまってしまうという経験をしています。そしてまた身体を壊してから甘い物の罠に気付くわけです。
それほど、極端な方は中毒のような状態になってしまっています。


そもそも甘いものは、人間の体にとって食べる必要がないものです。
なぜなら甘いお菓子や飲み物は、カロリーだけはありますが、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどの栄養素はまったくといっていいほど入っていません。
それだけでなく、大切な血糖値を不安定にさせ、体内環境の乱れを引き起こす食べ物で、体にあまりいい影響を与えることはないと言っても過言ではありません。
今は「甘いもの中毒」になっていて、どうしても食べたいかもしれませんが、血糖値のアップダウンがなくなるまで我慢すると、甘いものは自然と欲しくなくなります。



甘いものが好きで、いつもデザートを必ず食べる方。毎日寝る前のチョコレートを楽しみにしている方。間食にお菓子を欠かせない方。
こんな方は、要注意!ですよ。
「シュガー中毒」になっている可能性あり!です。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-11-03 23:30 | 低血糖症

NO.282 低血糖症 その6 「低血糖症になりやすい人」

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前回のblogで、低血糖症でおこる様々な症状について話してきましたが、同じような食生活をしていても低血糖症になる人とならない人がいます。
つまり、低血糖症になりやすい人と、なりにくい人がいるということなのです。

脂質代謝研究で有名な、アメリカのバリー・シアーズ博士によると、全人口の25%の人は炭水化物に「非常に敏感」で、いつでも炭水化物に過剰なインスリン反応を起こすといいます。そして別の25%の人は、その逆で、精製された炭水化物を食べてもインスリンが過剰に分泌されることはなく、それによって低血糖症になることも、肥満になることもないそうです。
残りの50%は両者の中間であり、一部の人は炭水化物に対して正常な反応を示すけれども、人によっては(または炭水化物の質によっては)インスリンのレベルを上昇させることがあるということです。

さて、このことからわかるのは、人口の半分以上の人たちは糖分のとり方に気をつける必要がある、ということです。そう考えると、現代人にいままで述べてきたような症状に悩まされ具合が悪くなっている人が多いということも納得できると思います。

またエネルギーの代謝タイプによっても低血糖になりやすい、なりにくい人がいます。
一般的にたんぱく質を燃やしてエネルギーを作ることが得意な人は、糖の燃焼速度の速いタイプ(Fast Oxidizer)なので、低血糖になりやすく、日本人に多い(70%くらい)タンパク質と炭水化物代謝の中間、ミックスタイプの人でも炭水化物傾向になりやすい人ほど、血糖のコントロールが難しく低血糖になりやすいと言われています。

このように考えていくと、低血糖症はあまり知られていない病気ですが、潜在患者数は相当数に上ると思います。それもそう、アメリカでは2000万人~4000万人の患者さんがいると言われるくらいなのです。
また2006年の心身医学会の発表では、治療開始後2年以上経過しても月1回以上のパニック発作が出現するパニック障害患者のうち、問診で低血糖症が疑われた20名(女性15名、男性5名)のうち19名が、5時間の糖負荷試験で低血糖症であると診断されたそう。
たしかに、私がカイロプラクティックで診察していても、自分で低血糖症だと気づいていない方がほとんどですし、医療機関で自律神経失調症や精神障害などと誤診されているケースも多いので、隠れ低血糖症はすごい数になるでしょうね。





さて、ではどのような人が低血糖症になりやすいのでしょうか?

やはり、一番の原因は「長期にわたる精製された糖質の過剰摂取」をしているということ。
精製された糖質とは、砂糖やブドウ糖果糖液糖、それらが入ったお菓子やスナック、清涼飲料水、精製された穀物(白米、パン)などです。
ただ、この砂糖やブドウ糖果糖液糖がくせ者で、様々な加工品、そして調味料に入っているのです。みなさんも注意して原材料を見てみて下さい。これ美味しいよね!と思うものには必ず入っていますから。笑。
こうなると、意識して心掛けないと私たちの口の中には、どんどん精製された糖質が入ってきていると思いませんか。
知らぬ間に、なんとなく毎日身体がだるい、疲れやすくなったと感じる、身体のどこかが調子悪いといった症状があらわれ、そしてある日急にドーンと体調が悪くなり、病院に行くと検査では何も出ず、自律神経失調症だと言われる・・・・。そんな風に低血糖症になってしまっている方も多いのです。

怖いものです。

もちろんこういうものを食べ続ければ、誰でも低血糖症になるのかと言うとそうではありません。もちろん確実に体調は良くないと思いますが・・・。
低血糖症は、後天的な要因(糖質の多い食生活、不規則な生活、ストレスなど)のほかに先天的な要因がある人の方が発症しやすいといえます。たとえば、同じ食生活をしている人を比べてみた場合、ご家族や血縁の方に糖尿病がある人の方がよりインスリン過剰になりやすく低血糖症が起こる可能性が高いのです。低血糖症になりやすいかどうかは、遺伝的な体質も強く関係しているのですね。
また同じように低血糖になっても、体内環境が違えば必ずしも症状を起こすとは限らないのですね。血糖が急激に下がっても、十分に栄養が足りていて、それに対応できるような副腎機能や自律神経の働きがあれば、症状は起きないのです。




さて、先天的に低血糖症になりやすい体質には・・・


消化機能が弱い
貧血
膵臓機能障害
アレルギー体質
自律神経失調症
甲状腺機能障害
ビタミン依存体質


このような体質がある上に、精製された糖質を多く食べるような食生活が続くと、低血糖症になりやすいと言えます。
簡単に一つずつ見ていきましょうか。


<消化機能が弱い>
消化吸収能力が弱いと、タンパク質やビタミン・ミネラルなどの栄養素の吸収は落ちますが、糖分だけは吸収されるため、低血糖を起こしやすくなります。またタンパク質やビタミン・ミネラルなどの栄養素が不足すると、ホルモン分泌や自律神経のバランスを崩しやすくなります。また脳内でカテコールアミン(アドレナリンやノルアドレナリン)を抑えるようなセロトニンを産生できれば、それらのホルモンによる症状は抑えられますが、栄養欠乏ではセロトニンを作るための材料であるトリプトファン、ビタミンB6、亜鉛、マグネシウムなどが不足しており、カテコールアミンによる症状が引き起こされることになります。それ以外に、胃下垂の人は胃壁の弾力が弱いため、摂取した食物を消化しにくく、栄養不良や貧血、強いては低血糖症になりやすいかもしれません。


<貧血>
貧血状態では、腸粘膜細胞が酸素不足となるため、粘膜の再生が遅れ、エネルギー産生もよくありません。結果、消化吸収の流れがうまくいかなくなり、低血糖症になりやすいと言えます。また鉄は多くの酵素の材料でもあるため、タンパク質とともに欠乏すると酵素活性が低くなり、代謝の低下、エネルギー産生の低下による疲労や精神症状、頭痛、自律神経症状が出やすくなるでしょう。


<膵臓機能障害>
家族的に血糖調節がうまくいかないような方、体質的な膵臓機能障害を持っている方は低血糖症を起こしやすくなります。
インスリンレセプターの異常やインスリン抗体の存在、GTFの低下などにより、インスリンが効かなくなりそのため膵臓がインスリンを過剰に分泌し、疲れやすくなります。この体質の方が糖質過剰な食生活をすると、耐糖能異常をきたしやすく、低血糖症や糖尿病の発症につながるのですね。
知らない言葉が出てきたと思います。GTF。少し説明しましょう。
GTFとはグルコース・トレランス・ファクターです。日本語では、「ブドウ糖耐性因子」と言います。このGTFは、各細胞の中に存在している物で、簡単に言うと、インスリンと細胞を結合させるようにしています。インスリンは各細胞と結合して初めて、役割を果たします。ちょうどインスリンが鍵で、細胞の表面にある、インスリン受容体(レセプター)と呼ばれる部分が鍵穴と考えてみて下さい。インスリンという鍵が、細胞の鍵穴に差し込まれると、細胞のドアが開き、そのドアからブドウ糖が細胞内に入っていけるようになるわけです。こうやって細胞が栄養をもらうことができると同時に、血糖値が下がります。このように、インスリンと各細胞の表面にある、インスリン受容体が結合して初めて、正常に我々の体が機能するのですね。この糖が代謝される過程でGTFという物は、そのインスリンとインスリン受容体を結合させ、扉を開くようにさせている糖代謝の要とも言える成分なのです。
特に糖尿病の方は、このGTFが不足しています。



<アレルギー体質>
副腎は、喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、慢性関節リウマチなどアレルギーや炎症を抑えるために、抗炎症ホルモンであるコルチゾールを分泌しながら炎症を抑える働きをします。
副腎は血糖を上昇するときもコルチゾールを分泌するため、アレルギーがあると、全体のコルチゾールが足りなくなり、血糖調節機能を十分に発揮出来なくなります。
そのため、アレルギーのある方は副腎が疲れやすく、その逆に低血糖症の重症になるとアレルギーも発生しやすくなります。
また、インスリンは成分として亜鉛を含むため、インスリンが過剰に分泌されると、亜鉛不足になりやすく、鼻炎や皮膚炎などが起こりやすいといえます。


<自律神経失調症>
自律神経は、胃液の分泌、胃腸の蠕動運動、インスリンや副腎髄質ホルモンなどのホルモン分泌など様々な身体の働きに関与しています。
低血糖という緊急時には、視床下部(脳の中枢)は積極的に活動します。視床下部より刺激を受けた交感神経が副腎髄質を刺激して、副腎髄質ホルモン(アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン)などが分泌されます。しかし、自律神経失調症では、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌がスムーズにいかなくなることがあります。
またインスリンは副交感神経によって分泌が促されるので、副交感神経が強い状態だとインスリン過剰分泌が起こる可能性があります。


<甲状腺機能障害>
甲状腺ホルモン、特にサイロキシンは小腸からブドウ糖の吸収を促進します。なので、甲状腺機能障害では低血糖が起きやすくなります。
ちなみ甲状腺機能亢進症では、食後の高血糖および反応性低血糖症が、甲状腺機能低下症では、食後、ブドウ糖値が上がらない無反応性低血糖症が起こりやすいようです。


<ビタミン依存体質>
低血糖症はビタミン依存の体質とも呼ばれています。TCAサイクル(以前のblog参照)をはじめ代謝を行うためには酵素が必要となりますが、酵素は、補酵素(ビタミンBやビタミンCなど)、や活性化剤(鉄、亜鉛、マンガン、銅、コバルト)の助けなくして働くことができません。糖質の代謝には、その中でもとくにビタミンB群が重要になってきますが、低血糖症になりやすい人は、酵素の働きのために、補酵素として普通の人の10倍から数十倍のビタミンを必要とする体質の人が多いと言われています。
普通の食生活をしているのに、朝起きられない、疲労が蓄積しやすいなどエネルギー不足を訴える人はビタミンB依存体質を疑うことになります。




いかがでしたか?
これらが先天的な体質で「低血糖症」になりやすい人の例です。


なんども言うように、低血糖症を引き起こす最も大きな原因は、「長期にわたる精製された糖質の過剰摂取」です。
人間には、血糖値を適当な値に保つメカニズムがあります。もし血糖値が高くなり過ぎたら、膵臓のランゲルハンス島というところからインスリンというホルモンを分泌します。インスリンはブドウ糖を細胞内に送り込んで、血糖値を調節します。
逆に血糖値が低くなりすぎると、脳は視床下部–下垂体を通じて、副腎や甲状腺に指令を送り、ホルモンを分泌させて血糖値調節を行います。  
これらの内分泌腺が正しく機能している時は、血糖値は正常に保たれます。またある程度の無理をしても身体は処理する能力を持っているのです。
ですが、現代の食生活はまさに糖を過剰摂取するような構造が出来上がっており、膵臓に負担をかけざるを得ない食事と言えるのではないでしょうか?
低血糖症は、最低半年以上、膵臓に負担をかける食生活をすると起こりやすくなるので、日本人の誰でも注意が必要ということですね。



さて、最後に糖質の過剰摂取以外にも注意すべき点を話しておきましょう。



○アルコール、タバコ、カフェインなどの過剰摂取

アルコールは分解されてブドウ糖となり、膵臓に負担をかけます。また腸からのビタミンB6の吸収を減らしてしまいます。
タバコ、カフェインなども要注意。カフェイン類は副腎を刺激して、血糖値を上昇させてしまいます。

○過食

過食は血糖値の上昇を起こしやすいので注意しましょう。とくに精製された炭水化物は膵臓に負担をかけます。

○ストレス

ストレスは血糖調節に関わる副腎を疲労させ、血糖コントロールがうまくできなくなります。風邪やアレルギー、睡眠不足、外傷、炎症性疾患なども同じように副腎を疲労させます。副腎は、グリコーゲン分解や新糖生を促進するため、ストレスによる副腎負担がある場合、機能が低下し、2次的に低血糖症を誘発することがあります。

○ビタミン、ミネラルの摂取不足

低血糖症の方は、必ずと言っていい程、栄養欠乏の方がほとんどです。代謝に必要なビタミン・ミネラル、またホルモンの材料であるタンパク質などが低下している場合、低血糖症を起こしやすくなります。
特に糖質の過剰摂取はビタミンB群を消費するので、エネルギー産生がうまくいかない、脳内ホルモンのバランスを崩しやすいなどの状況を作ると言えるでしょう。



みなさん低血糖症になりやすい人、なりやすい体内環境など、理解して頂けたでしょうか。
低血糖になるような食事をしていても、それを調節するのに十分な体力があれば、症状が出てこないということからもわかるように、低血糖症の症状が出ているような方は、大抵いくつかの原因が重なっている場合が多いです。
アレルギー体質の人で、炭水化物よりの食事をしていて、さらに仕事で長期にストレスがかかった時に症状が出始めた等・・・。

また小さい頃から、低血糖症の人の場合はその状態に慣れていて、それが普通の状態だと認識していることもあります。
治ってから初めて体質も性格すらも変わり、自分自身に驚くことすらあるのです。

現代人には是非、低血糖症についての知識を持っていてもらいたいものです。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-10-31 00:10 | 低血糖症

NO.281 低血糖症 その5 「低血糖症で起こる症状」

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いきなりの写真にビックリしたでしょうか?
低血糖症のときに分泌される攻撃ホルモン「アドレナリン」。
そんな様子を表してみました^^。


さて、今日も低血糖症についてドンドン行きますよ。


血糖値が上がりやすい食べ物を多く食べた結果、低血糖症になってしまうと、困ったことが起きてしまいます。
脳は基本的にグルコースしかエネルギーとして利用できないので、脳がエネルギー不足になってしまうのです。脳は基本的に約40秒でグルコースを使いきってしまうので、血糖値が短時間で急激に下がってしまうと、エネルギーが十分に供給されず、脳のエネルギー不足を招くというわけ。


なので、とくに低血糖症の人に共通するのは、「疲れやすい」「慢性的な疲労感」です。
また「だるさ」や「朝起きられない」などの症状を訴える人が本当に多くいます。


うつ症状
やる気がわかない
集中力低下
記憶力低下
頭の回転が鈍い
だるい
つねに眠い
ぼーっとする
Etc・・・


脳が栄養不足になると、このような精神的な症状の原因となってしまうわけです。
また、ひどくなると脳細胞がダメージを受けるため、高齢者の認知症の原因になることもあります。血糖値が低い状態は、とても不安定です。もし血糖値が極端に下がり過ぎてしまったら、意識がなくなり、こん睡状態に陥るときもあります。最悪の場合、死ぬ危険性もあるのです。




さて、その他の低血糖症の典型的な精神症状とは・・・


イライラする
キレやすい
ちょっとしたことにカッとなってしまう
落ち着きがない
自分を抑えられない
暴れる
攻撃的になる
不機嫌
憂鬱
気分が優れない
極端に落ち込む
何をしても楽しくない
死んでしまいたくなる
気が狂いそうになる感じ
かんしゃくをおこす
性衝動の欠如
お腹が空いてしょうがない
いつも食べ物のことばかり考えている
食間の飢えがある
甘いものが欲しくなる
食べ始めるととめどなく食べてしまう
不安になる
忘れやすい
焦燥感
神経過敏
音と光に過敏
かゆみと蟻走感
何も理由なく突然胸が痛くなったり、息苦しくなる
突然悲しくなり、泣いてしまう。
意識がなくなる
完璧主義である。
あることに異常にこだわる
細かいことが気になる
絶えず何かが気がかり



これらは全て低血糖症によって起こりやすい精神状態です。
いかがですか?
普段感じているものがけっこうある!と思った方もいるのではないでしょうか。また低血糖症が治った後に、あのときはこうだったなと振り返れるような症状もあります。
低血糖症では、私たちにとって「もっとも使いやすいエネルギー源」である血糖がつねに低いか、安定しない状態にあります。
低血糖症が主な原因ではない時でも、この血糖値の不安定な状態というのは、様々な精神状態を引き起こすと考えて良いでしょう。



では、なぜこのような精神状態になるのでしょう?


前のblogでお話しましたが、血糖値をコントロールしているホルモンはいくつかあります。
血糖調節の仕組みの中で、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンはこれまでもたくさん登場してきましたが、逆に血糖値を上げるホルモンもたくさんあるのです。
この「低血糖症」では、インスリンによって急激に下がった血糖値を上げようとして、これらのホルモンが分泌されることになります。

<血糖値を上げるホルモン>
グルカゴン
成長ホルモン
甲状腺ホルモン
アドレナリン・ノルアドレナリン(副腎髄質ホルモン)
コルチゾール(副腎皮質ホルモン)


この中でとくに様々な精神症状を起こす原因となるホルモンが、アドレナリンとノルアドレナリンです。アドレナリンとノルアドレナリン、およびドーパミンを総称して、カテコールアミンと呼びます。

この中でもアドレナリンは「攻撃ホルモン」と呼ばれ、通常は強いストレスにさらされたときに、副腎髄質というところから多く分泌されます。
ストレス、いわゆる精神的・身体的侵襲にさらされた時に、身体はこれらのホルモンを分泌してその危機に対応するわけです。
たとえば、シマウマなどの野生動物が草原を歩いているときに、お腹をすかせたライオンにばったり出くわして、目があったとしましょう。
その瞬間、シマウマは生命の危険を察知し、アドレナリン・ノルアドレナリンが大量に分泌されます。その結果、瞳孔がひらき、全身の筋肉は緊張し、血管が収縮して心拍数と血圧が上昇します。シマウマはその瞬間、「戦闘モード」に入るというわけなのです。
そして一目散にダッシュして逃げるか、または全神経を集中して戦うのです。
このように、アドレナリン・ノルアドレナリンは本来、生命の危険にさらされたとき、とっさの瞬発力を発揮して、危険から身をまもるために分泌されるホルモンといえます。



このような働きをするため、アドレナリンは「闘争か逃走か(Fight or Flight)」のホルモンと呼ばれています。

低血糖症では、血糖値を上げるために、これらの攻撃ホルモンが本人の意思とは関係なく突然大量に分泌されたり、または頻繁に分泌されてしまいます。
低血糖症で血糖値が下がったとき、身体は生命の危機なわけです。そうなるとこれらのホルモンを分泌して戦闘態勢に入る必要があるということなのですね。

低血糖症ではさまざまな症状が起こりますが、共通してみられることが多いものとして、イライラしやすい、怒りっぽい、攻撃的である、キレやすいなどの症状があげられます。
これはアドレナリンによって起こる感情変化と同じです。

アドレナリンにより起こる感情の変化
・イライラ
・怒り
・キレる
・憎しみ
・敵意
・暴力
・完璧主義
・異常なこだわり


たとえば、ついさっきまで普通だったのに、空腹になると人が変わったように怒り出し、暴れたり暴力をふるったりしたにもかかわらず、何かを食べると(とくにあまいお菓子やジュースなど)、けろっとおさまってしまうというのは、まさにそれですね。
月経の前にイライラして攻撃的になったり、攻撃的なったり、逆に憂鬱になってしまう月経前症候群(PMS)も、アドレナリンの影響が強いために起こると言われています。


また逆に、ノルアドレナリンが働くと不安な気持ちやネガティブな感情を引き起こしてしまします。
パニック障害の人などが、人混みなどに行くと緊張して動悸がしたり、不安な気持ちになったり、恐怖感に襲われたりしてしまう原因のひとつは、このようなホルモンが分泌されることであると言われています。
また、うつやパニック障害の人で、死にたいという気持ちが強くなり、リストカットなどして自分を傷つけてしまうのも、これらのホルモンの影響が強いためになります。

パニック障害とは、くりかえして起こるパニック発作と、発作が起こることへの不安、およびそれに伴う回避行動(パニック発作を起こした場所を避けるなどの行動)が特徴とされる不安障害の一種です。
パニック障害の原因はまだよくわかっていませんが、脳の青斑核という部分におけるノルアドレナリンなどの神経伝達物質の分泌の異常が指摘されていますが、原因の一つとして低血糖症があげられるのですね。

また現代では、うつ病の患者さんが増えているといわれていますが、これの原因にも低血糖症があげられます。それにはカテコールアミンの分泌が増えることによる脳内での神経伝達物質のアンバランスや低血糖症における栄養素の不足(たんぱく質、ビタミンB群、マグネシウム、鉄、亜鉛)によって起こると言われています。
もちろん、うつ症状の原因は多彩であり、低血糖症や栄養失調以外にも、甲状腺機能低下症や副腎疲労が原因となっている場合もあれば、食物アレルギーが関与している場合もあります。しかし、これらも全てに関わりがあるので、問題が重なっている場合もあり、低血糖症ではないかと疑ってみることも必要です。


カナダのエイブラム・ホッファー博士は、低血糖時に分泌されるアドレナリンが酸化されてできる、アドレノクロムという物質が、統合失調症の幻覚や幻聴などの症状を引き起こすことを発見しました。
また低血糖症では、精神疾患と類似した症状をあらわす場合があります。精神科病棟の入院患者にはあまいものを欲する人が多い傾向があるといわれています。
もちろん、多くの場合、低血糖症だけでなく複合的な原因が考えられますが、低血糖症を改善することで症状の改善が見られたりします。


最近、若者による衝動的・突発的な犯罪が増加しているとのことですが、おそらく低血糖症が多大な影響を与えていると考えられます。
このような攻撃ホルモンの存在は、人の感情や行動にとても大きな影響を与えます。
人格さえも変えてしまうことがあるのです。
そしてだからこそ、低血糖症が怖いのです。

学校や更生施設などで、砂糖や精製炭水化物をやめ、玄米や新鮮な食材を中心とした食事に変えたら、非行などの反社会的行動が激減した、という例は数多くあるのです。
(低血糖症という病気 矢崎智子引用)




その他の症状について・・・

〈痛み・頭痛〉
低血糖症では、体のどこかに痛みの症状があらわれることがあります。
これはアドレナリンが血管を収縮させるためといわれています。
多いのは頭痛ですが(以前のblog参照)、腰痛やひざの痛みなどとしてあらわれることもあり、人によってあらわれる場所がちがうようです。
頭痛が起きる原因は、低血糖から脳を守るために脳の血管が拡張するためとも言われています。


〈不眠〉
低血糖症ではアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されることにより、交感神経が優位な状態となります。
このためリラックスできない、不眠などの症状が起こります。
昼間活発に活動するためには交感神経が適度に緊張していることが必要ですが、夜リラックスして休息するためには、交感神経優位から副交感神経優位にモードが切り替わる必要があります。このバランスが乱れた状態がいわゆる「自律神経失調症」です。
質のよい睡眠を得る為には、夜は副交感神経優位になっている必要がありますが、低血糖症では、これがうまくいかないために、不眠の原因となります。

また、朝方目が覚めてしまうという症状を持っている人もいますが、朝の4時頃は血糖値が下がる時間帯なので、低血糖症の場合は、血糖値が下がってアドレナリンが出る為に、目が覚めてしまうということが考えられます。
この場合は、夜寝る前に、夜食としてゆっくりエネルギーに変わるものをとっておくと良いと言われます。


〈動悸〉
動悸も同様に、アドレナリン・ノルアドレナリンの影響によって起こります。


〈冷え性や肩こり〉
低血糖症の人で、冷え症や肩こりの症状を持っている人はたくさんいます。
甘いものが好きな女性に冷え症や肩こりが多いのもなんとなく納得できますね。
アドレナリンは血管を収縮させるため、末端の血行が悪くなり、冷え性や肩こりの原因となります。
低血糖症の人は同時に栄養失調でもあることがほとんどですが、エネルギーや熱を生み出すために必要なビタミンB群や鉄が不足していると冷え性になることはよく言われることです。
またたんぱく質が不足していると、血漿中の水分量が減ることにより血液循環が悪くなり、やはり冷え性や肩こりになります。


〈失神〉
低血糖症では、血糖値が急激に低下することにより、失神発作を起こす場合があります。このため、てんかんという診断がつくことがあります。
脳のエネルギーが急激に低下するために起こる症状と考えられています。


〈便秘〉
アドレナリン・ノルアドレナリンは、交感神経を緊張させるため、腸の蠕動運動が低下し、便秘の原因となります。またあまいものや精製炭水化物の大量摂取は、腸内環境を悪化させ、これも便秘やアレルギーの原因になることがあります。


〈アレルギー、炎症性疾患〉
低血糖症では、血糖値を上げるためにコルチゾール(副腎皮質ホルモン)が消費されるため、コルチゾールの抗炎症作用、抗アレルギー作用が不十分となり、アレルギーが起こりやすくなります。
アトピー性皮膚炎の患者さんには低血糖症の人が多いと言われています。

低血糖になる食事をあらため、アレルゲンを排除し、適切な栄養素を補給することで、多くのアレルギー性疾患は改善が期待できます。


〈副腎疲労〉
またこのコルチゾールの分泌が長期にわたると、コルチゾールの分泌が低下し、副腎機能の低下、すなわち副腎疲労と呼ばれる状態を招きます。
副腎疲労については、次回のテーマで取り上げたいと思っています。

コルチゾールには、心身のストレスに対する抵抗性を維持し、活力を高める、血圧を維持する、炎症を抑える、など多岐にわたる働きがあります。
コルチゾール不足の初期症状は、異常な疲労感です。うつ症状を伴う場合もあるため、うつ病と診断されることもあります。
ほかにも、精神的ストレスや食物アレルギーなどがコルチゾールを低下させる要素になります。
治療のためにはこれらの原因を排除し、副腎を保護する栄養素を補充する必要があるのですね。



いかがでしたか?
いままでこのテーマを読んでいて、私には関係ない話だと思っていたあなた。
けっこう自分に置き換えられるような症状もあったのではないでしょうか?
血糖値の変動は、普通の方でもある程度はあります。
ただ、精製された炭水化物が好きな方で、症状がいくつか当てはまる人は要注意ですよ。



小菅一憲

CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法


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by chiropratica | 2011-10-29 14:45 | 低血糖症

NO.280 低血糖症 その4 「砂糖について」

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今日はお砂糖についての話を少しします。

英国海軍の外科医のCleaveによると、イギリスでの1人当たり砂糖消費量は、1815年から1900年までに6.8kgから38.3kgまでに上昇し、1954年には46.8kgにまで達したと言います
こうなると、一体今現在の砂糖消費量はどのくらいになっているのでしょう?

これは糖尿病が増加している日本でも同じことが言えますよね。
大昔、砂糖がまだ食べられていなかった時代から、古代インドや熱帯地域で砂糖黍が食されるようになり、そこから世界が砂糖黍を精製することに成功し、なんの栄養も含まない真白な砂糖を作り出してから現在まで、砂糖は様々な食べ物の中に必ずと言っていいほど混入しているものになりました。
そしてそんな砂糖の中毒性や脅威を知るのは、人間に「低血糖症」や「糖尿病」という病気が現れてからです。


今回のテーマである「低血糖症」が生まれ、現代に増えてきたのも、この砂糖消費量が増えてきた背景と密接に関わっていると言っても良いでしょう。



Snowという学者も過去100年間の砂糖消費量の増加について指摘しています。
また、彼は「世界の中で自然な、あるいは精製されていない糖類が発見される場合、賢明な創造主は常に身体が糖類の消費と代謝に必要なビタミンとミネラルを混在させている」と言っています

私もこの言葉には、心底うなずいてしまいます。

炭水化物、糖質を摂取するときに重要なのは、代謝に必要なビタミンとミネラルの存在です。自然の食物は、通常炭水化物(糖質)の代謝に必要なビタミンとミネラルを含んでいます。しかし、砂糖や小麦粉などの精製された物質は、代謝に必要なビタミンとミネラルを欠いているのです。
これこそが、問題なんですね。
精製された砂糖や小麦粉を摂取することで、身体の中のどれだけのビタミン、ミネラルが消費されることでしょう。



大量の糖質摂取は満足感を与えてくれます。
しかし、それは健康に必要なタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルを含む食べ物への欲求を制限してしまうと言えます。

Royal Leeは、一般的な栄養欠乏について・・・「一番の問題は、ほとんどの者は、無意識に精製された糖類(ジュース、アイスクリーム、小麦粉、砂糖、パン、ドーナッツ、パイ、キャンディーなど)により満足感を得ている。彼らは、何もないものから何かを得ようとしている。小麦粉、砂糖、グルコース、コーンシロップから身体を作り、修理することは不可能である」と述べています。

この言葉はなんとも深いです!^^。

確かに精製された糖類は、ビタミン・ミネラルなどの身体の代謝に必要な栄養素や身体を作ったり修復するタンパク質がほとんど含まれていません。砂糖なんてまさにその代表でしょう。これこそが、砂糖が「空のカロリー」と呼ばれる所以なのです。




みなさんの子供のこと思ってみてください。
現代っ子の周りにはどんなに砂糖に関わるものが溢れていることでしょう。
そんな状態で健康なカラダが作れるのでしょうか。


多くの人は、家族の中にアルコール中毒者がいたら、かなり気を使いますが、子供がキャンディー、ガム、ジュース、アイスクリーム、パイ、ケーキ、ジャム、ゼリーなどを食べることが習慣になっていることに無関心です。
ファミリーレストランに行くと、ドリンクバーで甘いジュースを大量に飲む子供たち。それに無関心な親御さん。
頻繁に摂取する砂糖による中毒は、アルコール中毒となんら変わりはありません。
しかも、子供は砂糖から何も恩恵を受けることはないのです。


たいてい大人は、子供は砂糖を含むものを好きだと誤解しています。
「いい子にしていれば、アイスを買ってあげるから」と子供をなだめているシーンを良く見かけませんか?
しかし、こういう習慣、甘いものを報酬としてあげるようなことは、自然と甘いものを好む趣向を発達させることになります。
そしていつのまにか、甘いものによる中毒から抜け出せなくなり、大人になってからメタボリックシンドロームに突き進むことも少なくないのです。
その基盤は、子供の頃に出来上がっていると言っても過言ではありません。甘いものが好きな親の元で育った子供が、それから抱えるカラダの不調や精神状態はなんとなく予想がついてしまうものです。


MorganとZabikは、5~12歳までの子供に全砂糖摂取量を記録する研究を行っています。
結果は、1日に44gから280gまでとあり、平均で1日に約134gでした。一年にすると49kgになります。一番摂っている子で102kgにもなってしまうのです。なんて量でしょう。
そして糖分の多くは、ミルク(20.4%)、ジュース(17.9%)、フルーツ(17.1%)から摂取されており、とくに全砂糖摂取量の多い子供は、コーラ、クッキー、パイ、他のデザートを多く摂取しているそう。
逆に砂糖の摂取量の少ない子供は、デザートを摂ることが少ないようですね。

どちらが良いかは一目瞭然でしょう。



精製された糖類の過剰摂取によるカラダへの害を立証している文献の数は本当に多いです。

たとえば、Cleaveは、大腸の問題、脈管系の問題、歯周病、肥満、糖尿病、潰瘍、その他の健康障害に関する文献を再検討したところ、彼は昔の原始的な文化が砂糖を食生活に取り入れたことにより、病気が始まったことに気づきました。

精製された糖類は、即座に神経システムに影響を及ぼすと言われています。
マサチューセッツ工科大学で行われた研究では、普通の子供に対してある朝、検査を行いました
ある朝、子供にスクロース(砂糖の主成分)を加えたオレンジジュースを与え、また別の日の朝には、アスパルテーム(人工甘味料)を加えたオレンジジュースを与えました。その後、子供たちの予定された作業を果たす能力と自由時間の能力をブラインドテスト(盲検)により評価しました。
そうするとなんと、スクロースを添加したオレンジジュースを飲んだ子供は、作業を果たすときに明らかに他の子供よりも多くの間違いを犯したのです。また最も間違いを犯した時間帯は、ジュースを飲んだ60分後であったといいます。
一方、自由時間における評価は、10秒間隔で適切な行動と不適切な行動について評価を行っています。15分間の自由時間、45~55分間の授業時間、スクロースの入ったジュースを飲んだ子供は、29%の不適切な行動を起こしました。これに対し、スクロースの入った飲み物を飲んでいない子供の不適切な行動は、わずか10%にとどまりました。
スクロースよりは反応は緩やかですが、アスパルテーム添加のジュースを飲んだ子供にも反応はありました。

これはまさに砂糖が血糖値のコントロールを狂わせ、ホルモンの過剰分泌により、脳内の神経伝達に問題を起こした典型的な例ですよね。


このように、精製された砂糖の摂取による健康への影響は数知れず、またその影響は即座に起こると言えます。

CheraskinとRingsdorfによると、砂糖摂取量が関連する障害は、「歯垢の増加、血中コレステロールの増加、血中グリセリセリド(血中の中性脂肪)増加、血糖値の上昇、血中インスリンの増加、血中尿酸値の上昇、血小板の粘着性上昇、体脂肪の増加、尿中カルシウム排出量増加、尿pHの増加、胃の酸性度上昇、血圧上昇、栄養学的に不適切な食物摂取の増加」などの代謝系の問題に広範囲に関連すると言います。
砂糖摂取量を4日間増加させただけでも、歯槽膿漏、充血、浮腫、歯肉のスティップリングの減少、出血症状など歯肉の健康状態は非常に悪くなると言われています。



精製された食品を摂ることの害。
その中でも特に「砂糖」の怖さ。
テーマから脱線しましたが、低血糖症を語る上でみなさんにも知っておいてもらいたいことだったので、ここで少しお話しました。

また後に砂糖の害についてはくわしくお話しますね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-10-28 16:35 | 低血糖症

NO.279 低血糖症 その3 「低血糖症になりやすい食べ物」

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ここまで、「低血糖症」のことをお話してきましたが、疑問をお持ちになられた方もいるのではないでしょうか?
低血糖症とは、血糖値が下がることによって起きてしまう病気です。糖分が足りないから、血糖値が下がってしまう、それなら糖分を増やせば良いのでは?と思ったりしていませんか?


でも、人間の身体はそんなに単純なものではないのですね。


血糖値を一定のレベルに保つために、多くの臓器がホルモンや神経などのネットワークを駆使して働いています。それらの中で一番直接的なはたらきをするのが、普段はあまり目立ちませんが、じつはとても重要な多くのホルモンたちです。
血糖値が下がったときには上げるホルモンが分泌され、上がったときには下げるホルモン(インスリン)が分泌されます。シーソーのようなものだと思えばわかりやすいでしょう。
その中でも特に重要な役目を担っているのは、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンです。

インスリンが出ない、または効きが悪くなってしまうのが、糖尿病でした。糖尿病とは、血糖値が高くなることにより、全身の毛細血管が障害をうけ、網膜症や腎障害、神経障害などを起こす病気であり、予備軍まで含めると日本全国に1600万人もの患者さんがいるといわれています。
この糖尿病の患者数の増加が、日本でも大きな問題になっています。

低血糖症の場合、この逆で、インスリンが出過ぎるまたは効きが良すぎるために、血糖値が急激に低下したり、低い状態でとどまってしまうという状態。
低血糖症と糖尿病は、一見まったく正反対の病気にみえますが、「血糖値のコントロールがうまくいかなくなる」という意味では、実は同じカテゴリーの中に入る病気でもあります。


冒頭で、「糖分が足りないのなら、また糖分を摂れば良いのでは?」と思った方。

実は、大量にインスリンを分泌するような食べ物(糖質)を摂る生活習慣を続けていると、だんだんとインスリンの感受性が落ちたり、身体にとってインスリン大量分泌が癖になってしまいます。そうすると血糖値の乱高下
が激しくなってくるのです。この時に起こる様々な精神症状や自律神経失調症状が「低血糖症」と言うわけですが、この状態は明らかに血糖値のコントロールがうまくいかなくなった状態ですよね。
糖分が足りないからといって、吸収が良い「甘いもの」を摂ればまた悪循環を招きます。
一番良い解決策は、血糖値を緩やかに上昇させる食べ物を選び、血糖値を安定させることなのです。その場合、大抵「甘いもの」より、「甘くないもの」を摂るというのが正解になります^^。


低血糖症は、一般的な医師にはほとんど知られていないという理由がここにあります。なぜかと言うと、低血糖は糖分が足りないという単純な考え方では理解できない、逆説的な原因で起こっているからなのですね。


低血糖症の怖いのが、ずっとその生活(インスリン大量分泌の食生活)を続けるとそのうちに膵臓が疲弊しきってしまう時が訪れるということです。その場合、膵臓は、ついにインスリンを出すことすらできなくなってしまうのです。これが、まさに「糖尿病」ですよね。




さて、今日は、インスリンをたくさん出す原因となっている食べ物(低血糖症を引き起こす食べ物)について、じっくり話していきましょう。



みなさん、こんなものが好きだったりしませんか?

ケーキ
チョコレート
クッキー
ジュース
スポーツドリンク
プリン
ゼリー
アイスクリーム
缶コーヒー(無糖のもの以外)
菓子パン
ドーナツなど
ふわふわした白いパン
カップ麺
ポテトチップス
スナック菓子
砂糖やブドウ糖果糖液糖が入った加工食品
白米大盛りの丼
おにぎりのみ
サンドイッチのみ


これらはすべて低血糖症を起こしやすい食品であり、食事の内容です。
思い当たる人は多いのではないでしょうか?


ご存じのように、これらの甘い食べ物や飲み物、スナック菓子やサンドイッチや菓子パン、白米、白パンなどは、おもに糖質(炭水化物)でできています。
これらの食品に共通しているのは精製されていること、つまり口に入る前からすでにかなり分解された細かい状態になっているということです。
ということは消化に時間がかからないので、糖分が吸収されるのがとても速いのです。このような単純な糖質でできている食べ物を多く食べることが、低血糖症になる大きな原因のひとつになっています
米や小麦など糖分は複合糖質(でんぷん)であり、単糖類(ブドウ糖など)や二糖類(ショ糖など)にくらべれば分子が大きいので、吸収がゆっくりなのですが、白米や精製小麦粉のように精製した場合、低血糖症の原因となります。



様々な糖類と炭水化物は、身体の中で異なる反応を起こすと言われています。
摂取した糖質が血流に達する時間は、摂取した炭水化物の種類、摂取の速さと頻度により異なるのです。
以前炭水化物のテーマのところでお話しましたが、一種類の食べ物の摂取後に起こる血糖値上昇の速さを、血中グルコース指数(Glycemic Index)と呼んでいました(こちらを参照)。
グルコースやスクロース、フルクトースなどの単糖類は、腸壁から素早く吸収され、血中のインスリン値を上昇させ、逆にでんぷん、米、イモなどの多糖類は吸収が遅く、血糖値と血中インスリンの上昇が比較的遅いと言われていますが、それは食べ物の種類によっても違い、また精製度合い、その他どんな食べ物と組み合わせて取るかなどでも変わってきます。
特に糖類を一種類の食物として摂取した場合などでは、そのことが常に正しいとは限らないのです。お米は比較的この中でも血糖値の緩やかな反応を示しますが、白米になると急上昇しますし、ジャガイモなどは純粋なグルコース摂取時と同様の血糖値の上昇を示します。

また一般的にはリンゴに対して、すりつぶしたリンゴ、穀物に対して白米などのように、咀嚼をあまり必要としない食べ物ほどグルコース反応が早くみられます。

逆に豆類だけを摂取する場合は、類似する穀類の半分くらいの上昇です。
そしてもちろん精製されてない穀物は、精製されたものに対して血糖値の上昇が緩やかで、さらには精製されたものに欠けているビタミン、ミネラル、食物繊維を含んでいることも忘れてはいけない点ですよね。



こう見ていくと、おもしろいものではないですか?
食べ物の形、調理法、精製具合で血糖値の上昇が全く違うのです。



O’Deaという臨床家は、食べ物による血糖値への効果を評価する場合、GI値以外に考慮しなければならない点を指摘しています。要するにGI値とは、被検者がジャガイモなどの特定の食物を摂取した状態を測定して出している数値です。しかし、通常私たちが食べ物を摂取する場合、一種類の食べ物だけを摂取することは稀で、多種類の食べ物を同時に摂取することが多いですよね。
たしかにこの場合の血糖値の上昇は変わってきます。

炭水化物と脂質を同時に摂ることで、胃内容物の排出が遅れ、血中グルコース反応も緩やかになります。また先に食物繊維を摂ったあとに、炭水化物を摂った場合も同じく消化がゆっくりになり反応も穏やか。ただ、炭水化物と脂質を同時の場合は、インスリン反応の減少が起こらないこともありますが・・・。

これらのことは、血糖値のコントロールに関わる食べ方として後のblogでも紹介していきますが、みなさんに覚えておいてもらいたいのは、血糖値を上げやすい(インスリンをたくさん分泌しやすい)食べ物以外に、食べ方によっても血糖値の上昇具合、インスリンの出具合が変わってくるということです。

次回は、少し脱線しますが、「砂糖」についてお話します。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-10-27 14:21 | 低血糖症

NO.278 低血糖症 その2 「低血糖症とは!?」

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多くの医療分野の中で、この「低血糖症」については議論があります。
一部の臨床家は、膵臓腫瘍やインスリンの過剰投与がない限り、低血糖症は起こり得ないという極端な意見を述べていますが、一部では精製された砂糖は全ての人に対して毒性を持ち、多くの人は低血糖症を持つと主張しています。

さて。果たしてどちらが正しいのでしょう?


前回のblogでも述べたように、多くのお医者さんは「低血糖症」というのは、膵臓腫瘍やインスリンや糖尿病に対する薬剤などの過剰投与によって起こると認識しています。
しかし、実際「低血糖症」とは、必要量よりも多くのインスリン放出(血糖値を下げるホルモン)やインスリン放出の遅延による高インスリン血症に関与しています。これは少し難しいのでまた後ほど説明しますが、要は食べ物によってインスリンが大量に分泌されることによって起こるのが低血糖症というものなのです。
飢餓状態などでほんとうに長い間飲んだり食べたりできないときには、身体に糖分が補給されないことによって、血糖値が下がります。
しかし、実は、現代人を苦しめている低血糖症は、むしろその逆の理由で起きているということですね。


たとえば、砂糖やお菓子や清涼飲料水などの精製された糖分は、すでに分解されてかなり細かくなった状態のため、とてもすばやく吸収されてしまい、血糖値が急速に上昇してしまいます。血糖値が高い状態が長く続くと糖尿病になるくらいですから、血糖値が上がりすぎるのは人体にとって当然よくありません。

血糖値が上がると、今度は当然、血糖値を下げようとする反応が起こります。つまり、インスリンが分泌されるのです。血糖値を上げるホルモンは多数ありますが、血糖値を下げるために働くものは身体の中でインスリンしかありません。

「インスリン」は血糖値を下げる唯一のホルモンなのです。



インスリンが出ない、または非常に効きが悪いため血糖値を下げることができない状態、これが「糖尿病」です。
「低血糖症」の場合はこの逆で、インスリンが出過ぎる、または効きすぎるために、血糖値の急降下が起こったり、低い状態で留まってしまうことにより起こる問題と言えるでしょう。




さて、ではなぜこのインスリンが大量に出てしまうのでしょう?

みなさんもう気付いていると思いますが、問題は、砂糖やお菓子や清涼飲料水、また精製された穀類などを多く摂ることなのです。

これらの糖分はすばやく吸収されるために、血糖値が急上昇します。
そして血糖値の急上昇にビックリしたカラダは、危機感を覚え、当然血糖値を下げようと大量のインスリンを分泌するというわけ。
ちなみにこのインスリンの出る量ですが、血糖値の上昇の度合いによって、その分泌のされ方が変わります。つまり、血糖値の上昇が速ければ速いほど、または血糖値が高くなればなるほど、それを下げようとするために、インスリンが大量に動員されることになるのです。


過剰に分泌されたインスリンは、血糖値を急降下させ、今度は逆に血糖値が下がり過ぎてしまうという状態を引き起こします。
つまり、精製された糖分を飲んだり、食べたりすることが、血糖値の急上昇をまねき、インスリンが出過ぎてしまうために、結果的に低血糖になってしまうのですね。



精製された糖質の大量または頻繁な摂取 
    ↓
血糖値の急激な上昇
    ↓
インスリンの大量分泌
    ↓
血糖値の急激な低下
    ↓
低血糖


もちろん血糖値が下がれば、すぐに低血糖症になるわけではありません。
血糖値が下がること自体は健康な人でも起こりうることです。
しかし、このような状態が頻繁に起こることにより、
血糖のコントロールがだんだん上手く行われなくなってしまうのです。

そしてこのような「血糖値のコントロールの乱れ」が原因でいろいろな症状が起きている状態を「機能性低血糖症」というのですね^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-10-26 23:58 | 低血糖症


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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