カテゴリ:回盲弁症候群( 4 )

NO.162 貧血に有効、緑黄色野菜の王様 「ほうれん草」

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今日は、緑黄色野菜の代表「ほうれん草」の紹介です^^。

放射能の影響で、茨城のほうれん草が話題に出ていましたが、私がよく行く、茨城の直売所のほうれん草や小松菜の美味しいこと!
みなさんが放射能気にして買わないようになってしまうなんて、本当悲しいことです。



さて、ほうれん草は、西アジア原産。
世界各地に伝播してから、アジアで東洋種が、ヨーロッパで西洋種が生まれました。東洋種は葉先がとがって葉肉が薄く、甘みが強くアクが少ないのが特徴。これに対して、西洋種は葉先が丸く肉厚で、アクは強いですが日持ちします。

日本へは、東洋種が中国から伝わり、のちにヨーロッパ経由でアメリカから西洋種が導入され、現在では両者の交配種が主流になっています。
最近よくみられるサラダほうれん草は、アクが少なく生でも食べられるよう品種改良したもの。
下ゆでせずにそのまま食べられ、やわらかくあっさりとした食感です。


品種改良や栽培技術の発達により、1年中出回るようになっていますが、冬が旬のほうれん草はやはりその時季に食べるのに適しています。とくに冬の露地ものは、夏ものと比べ栄養価が高く、甘みも増しておいしくなります。
ほうれん草100gあたりのビタミンC含有量をみてみると、夏場は20mgなのに対して冬場は60mgと、なんと3倍。日照時間も長く早いスピードで育つ夏場のほうれん草は、ゆっくりじっくり育つ冬場のほうれん草に比べて、味が薄く水分が多くなります。

12月〜2月にみかける「ちぢみほうれん草」なんかは、寒さにあてて栽培することで、低温ストレスを与え、糖度や甘みをアップさせてあるもので、本当に美味しいです^^。冬の霜に当て、じっくり育てるので、ちぢれて肉厚の葉になり、糖度10以上を誇る甘さが生まれるのですね^^。



ほうれん草と言えば、私たちの世代では、ポパイの漫画でよく登場してきました!笑。
ポパイの漫画では、「ほうれん草=栄養いっぱい」というイメージでしたよね^^。
たしかに実際もカロテンの多い緑黄色野菜の中でも栄養価は抜群です。
その栄養価の多さから「緑黄色野菜の王様」といわれるほどです。
鉄、マグネシウム、マンガン、亜鉛などのミネラル類、ビタミンB6、Cなどを豊富に含んでいます。また造血作用のある葉酸なども含んでいるので、女性に必要な栄養素がたっぷり詰まっていると言えますね。
貧血の予防にも効果があると言われています。
貧血に有効な鉄分は、野菜から摂取がすると、レバーなど動物性の鉄分から吸収するより吸収力が低いのですが、ビタミンCと一緒に摂ることで、吸収力はアップします。
鉄分、ビタミンCのどちらの栄養素も含んだほうれん草は、貧血の症状を改善するには、優秀な食物と言えるでしょう。


ほうれん草で嫌がられるのが、アクの成分でもあるシュウ酸。
シュウ酸をタ量に摂取すると結石の原因になると言われてきましたが、シュウ酸はゆでて水にさらすとほとんどが流れ出してしまうことや、人体に害を及ぼすほどの量はふだん摂らないこと、さらにアクの少ない品種が増えたことから、あまり気にすることではないでしょう。



葉もの野菜の中でも、とくにほうれん草は鮮度が命。
葉先から水分がどんどん蒸発してしまうので、買いたての新鮮なうちに調理することをオススメします。
ゆでる時は手早く。鍋にたっぷりの湯を湧かし、塩を加えて、まず茎の部分を入れ、続いて葉先を沈めていきます。
ゆで時間は2分程度。ゆですぎると風味も栄養も失われるので、強火で一気にゆでましょう。
水にさらしてアクを抜き、しぼって水気を切ります。

根元の赤い部分は、骨の形成に重要なマンガンが豊富に含まれています。甘みもあるので切り取らずに使いましょうね。
またビタミンEを多く含むゴマやナッツなどはβカロテンの吸収を助けます。
ただのおひたしではなく、ゴマ和えやナッツ和えにして食べるのも一つの工夫です。


おいしいほうれん草の選び方は・・・

葉の色が濃く、葉先がピンとしていて、みずみずしいもの
根元に近い部分から葉がはえて、密集しているもの
根元に赤み(根元が赤い程、甘みが強い)があり、茎が適度に太いもの


ポパイにはなれませんが、貧血に悩む人、元気の出ない人は、是非日々の料理に「ほうれん草」を取り入れてみてください!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
栄養成分
カロテン、ビタミンC、B群、葉酸、鉄、カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛

おいしい時期
12月〜1月

保存
新聞紙で包み、ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。
根を下に、立てて保存しましょう。
寒さに強いのですが、暑さには弱いので、夏場は早めに使い切るようにしましょう。
また長期保存にはかためにゆでて、小分けにして冷凍するのがオススメです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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by chiropratica | 2011-03-24 08:41 | 回盲弁症候群

NO.161 回盲弁症候群とカイロプラクティック Case Study

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今日は、回盲弁症候群の患者さんの例を紹介しながら、カイロプラクティックで行う治療についてお話していきます。


この方は、30代の女性で3週間前に出産し、その後腰痛があって来院されました。またここ最近疲れなのか、めまいがするということと、左耳がふわーっとする感じがあり聞きづらさがあるということでした。
めまいや耳の不快感は朝方が一番感じるそうです。病院ではメニエール病と診断され、この症状は3〜4年前にも経験しているとおっしゃっていました。


まず骨盤の状態をチェックしていくと(出産前後では女性特有のホルモンが出て、身体の靭帯などの支持組織を緩め、骨盤を開きやすくしますが)左の関節がまだ緩く、不安定な感じが残っていました。またそれに伴いお尻の筋肉が固くなっていることと、骨盤の不安定な状態が筋肉のアンバランスを引き起こし、腰に負担をかけていることがわかりました。

めまいや耳の不快感に関しては、まず眼球の動きと聴力の検査を行いました。
眼球は上に向いた時に向きづらさと気持ち悪さがあり、聴力には問題なかったのですが、左耳で聞くときに音が鳴っている方向がややぼやけるようでした。
また、この方は胃腸の状態もあまりよくないとのことで、回盲弁(小腸から大腸の移行部の弁)をチェックすると機能低下がみられたのです。
いままでお話してきたように、回盲弁症候群は便の状態にも変化が出ますが、それ以上に身体に様々な症状が現れます。そしてその徴候の中には、めまいや耳鳴りがあることも知られています(もちろんない方もいます)。



治療に関しては、骨盤はまだ不安定な状態なので、左右の捻れに対してブロックを使って整え、関節に対する軽めの治療、また左のお尻の筋肉の固い部分を取り除くように筋操作を行いました。

さて、次にめまい、耳の不快感に関してですが、回盲弁症候群(オープン回盲弁)により起こっている可能性が強かったので、まず回盲弁に対する治療(弁を閉じるように押圧する)と回盲弁に関わるリンパのポイントの治療、そして関連する背骨の関節を動かしていきました。
また眼球の動きを考慮して頸椎の関節の治療をし、目や耳の問題に頭蓋の状態も関わることがあるので、頭蓋のバランスをとるように治療を施しました。

治療後は大分、めまいや耳の不快感がとれたようで、眼球も上に向きやすくなりました。骨盤の方は、まだ安定するまで少し時間がかかるので継続して治療を行うことにしました。



メニエール病は耳鳴りや回転性のめまいが出る病気ですが、この方の場合は回転性めまいはなく、耳鳴りもなかったので、頭蓋骨や頸椎の状態を整えることで眼球の動きをスムーズにしてみること、また回盲弁症候群でこれらの症状が起きている可能性が大きかったので、回盲弁に対する治療を行ったところ、大きな効果が出たケースといえます^^。

めまいや耳鳴りは難しい症状でもありますが、カイロプラクティックで効果が出る場合もあります。今回のように回盲弁からきているものばかりではありませんが、回盲弁が原因の場合、それに対する治療を行うと効果はかなり高いといえます。
この方の場合は、出産後ということで、副腎機能低下症も起こっていた可能性が高いですね。
それにより、回盲弁の機能低下が起こったということもおおいに考えられることです。


様々な方向から患者さんの身体全体をみていくことが、いかに重要かということを、教えてくれるケースでもあります。

また、回盲弁症候群が検出される場合、腎臓と大腰筋(下腹部の筋肉)、更に消化システム全体を常に検査しなければなりません。
この方の場合も胃腸の状態が気になるところです。もちろんそれに対するアプローチや食事のアドバイスも必要になってくるかもしれません。



オープン回盲弁症候群に有効な栄養素はクロロフィルです。クロロフィルは腸管への刺激の緩和と治癒に対して効果を持ち、クローズ回盲弁症候群に対する栄養学的なサポートはカルシウム投与が効果的と言われています。

大抵の方が、オープン回盲弁なので、私の臨床ではクロロフィル(葉緑素)をよく含むホウレン草を摂ってもらうことが多いです。
ホウレン草をニンニクで炒めたものを食べると吸収率が良いと言われているので、それをオススメしています。


この方にも、食事指導では少しの間、繊維質や刺激のある食べ物を少し控えて、ほうれん草などの緑の野菜を摂ってもらうよう指導しました。


回盲弁。
みなさんからすると、ピンと来ないかもしれませんが、この弁の不調から起こる症状は数多くみられます。
回盲弁症候群の症状の中で思い当たる人は、一度カイロプラクティックの検査を受けてみてはいかがでしょう?


〈回盲弁症候群で起こる症状〉

動悸
心臓の粗動
活動時の胸部痛
偽性メニエール症候群
片頭痛
就下性浮腫
右肩の痛み(滑液包炎に類似する)
首のこり
めまい(午後に起こりやすい)
耳鳴り
吐き気
失神
偽性副鼻腔感染症
急激な口の渇き
目の下のくま
全身の痛み


さて、今日で回盲弁のお話はおしまいです。
次回から消化最後の「大腸」についてお話していきましょう。
大腸では、最近増えてきた大腸がんや便秘や下痢の話、その他乳酸菌などの話も織り交ぜていくので、とても面白いテーマだと思います^^。


なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-03-22 07:20 | 回盲弁症候群

NO.160 回盲弁症候群 lleocecal Valve Syndrome 「回盲弁症候群の原因」

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前回のblogで紹介しましたが、アプライド・キネシオロジーでは「オープン」と「クローズ」の回盲弁症候群が認識されています。
90%以上がオープン回盲弁症候群と言われていますが、「オープン」では、大腸内容物の小腸への逆流が起きます。また逆に「クローズ」では、内容物の回腸から大腸への流れが阻止されてしまいます。

さて今日は、回盲弁症候群になる原因を探ってみましょう。


回盲弁の開閉は、多くの因子によってコントロールされていますが、構造、科学、精神などの健康の3要素の乱れが原因となると言われています。
構造は主に筋肉骨格系のバランスの崩れ、科学は栄養的な問題、そして精神はストレスによる影響などなど・・・。

こうなると様々な問題から回盲弁の機能に影響が出るということですね。

一般的に、回盲弁は交感神経の活動により収縮し、副交感神経の活動により弛緩すると考えられています。また副腎ストレス障害では回盲弁の「オープン」、そして副腎機能亢進症には「クローズ」が観察されるといいます。
ということは、日々のストレスによって「回盲弁」の機能に影響が出るということでもあるのですね。


さらによく言われるのが、摂取する食べ物にも影響を受けるということです。

とくにベジタリアンの人は高い割合で回盲弁の問題が検出されると言われています。
1年の季節的な食物摂取パターンの変化も関係してきます。たとえば、夏の終わりや秋は、新鮮な果物や野菜が豊富になり、これらの摂取量が増加するため回盲弁などの問題が起こりやすくなると言われます。更に、クリスマスなどの休暇の糖類摂取増加なども1つの原因になります。


よく言われているのが、回盲弁の治療時に行われる食事指導で、患者さんに繊維質などの粗質物の摂取を控えさせ、刺激の少ない食事を摂ってもらうことです。
粗質物には、シリアル、ポップコーン、ピーナツ、ポテトチップス、生野菜と果物(これらは調理されたものは除く)などが含まれます。
またチリ、タコス、コショウなどの刺激のある調味料も控えてもらいます。
アルコール類の摂取も基本ダメです。

要するに普段良いとされている繊維質の多く、腸に刺激になるものが問題になるわけです。
難しいですね。

アプライド・キネシオロジーでは、回盲弁症候群の原因の多くは、質の悪い低粗質物の摂取と言われています。

もちろんこの食事内容の変更は、回盲弁症候群の人だけに適応されるべきものであり、ずっと続けるものでもありませんので、ご注意を。




その他、回盲弁症候群では、腸管における酸のバランスコントロールが重要になります。
正常な腸管内容物のpHは直腸においてほぼ中性を示しますが、もし腸管がアルカリ性に傾くと「オープン回盲弁」、酸性に傾くと「クローズ回盲弁」になりやすいと言われているのです。
Castellらによるこんな研究があります。
大腸のバイパス処置を行った患者さんに、徐々に胃に塩酸を注入することで、食道下部の括約筋(以前のblog参照)収縮圧の減少と、回盲弁の括約筋収縮圧の増加が同時に計測されました。ところが、消化管のアルカリ化とペンタガストリンの注入は、回盲弁括約筋収縮圧の減少と食道下部の括約筋収縮圧の増加を起こしたというのです。

人間の身体っておもしろいですねぇ。
ここでも以前やった胃酸が出てくるわけです。もし胃酸分泌が低下している場合は、オープン回盲弁を引き起こしやすいとも言えるのですね。


カイロプラクティックでは、胃酸分泌低下により内容物がアルカリ性に傾いている場合、初めに迷走神経に影響を与えるため頭蓋障害の調整によりアプローチしていきます。前に胃酸のところでお話した側頭骨の障害もよくみられます。
逆に酸性に傾いている場合は、膵臓からのアルカリ性物質の分泌を促すために膵臓酵素などを補充したりします。



さてこのように回盲弁には多くの因子が関わっていることがわかりましたでしょうか?
今話してきた以外にも盲腸の状態や虫垂炎にも影響を受けたりします。


少し難しい話も出てきましたが、回盲弁症候群は、日常生活の中の身体的、精神的ストレス、その他食事にも左右されてくるので、誰にでも起こる問題とも言えます。
そしてその中の症状には、まさか腸の弁が関わっていると夢にも思わないようなもの(めまい、胸の痛みなど)もあるのです。


さて、次回は「回盲弁とカイロプラクティック」です。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-03-21 07:59 | 回盲弁症候群

NO.159 回盲弁症候群 lleocecal Valve Syndrome 「回盲弁症候群とは?」

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今日からblog再開です^^。

地震から一週間たちましたね。
自宅でも職場でも、節電を決行しています。
家は前から節約している方ではあるので、あまり変わりはないですが、テレビや音楽までも消していると本当に静かな空間が流れていきます。たまにはこういう生活に戻るのもいいです。シンプルに。

そして休日もパソコンをあまりやらずに、字を書いたり、会話を楽しんだり。
こういう時間の大切さにあらためて気付かされたりもしますね。


さて、今日はあまり聞き慣れないと思いますが、回盲弁症候群のお話です。


小腸から大腸に移行する部分を「回盲弁」といいます。
回盲弁は、回腸の終わり(盲腸直前)に括約筋のような肥厚部があり、それと開口部にあるバルブのような上下の小唇で構成されていますが、その機能の低下で起こる「回盲弁症候群」。

消化最後の「大腸」に行く前に、この回盲弁について何回かお話したいと思います。

回盲弁・・・
はじめて聞く方も多いのではないでしょうか?


この回盲弁は、主に小腸と大腸の間における内容物流入のコントロールをしている弁として機能しています。
具体的には、消化過程終了まで回腸から盲腸への内容物流入を防止したり、細菌を含んだ大腸内容物が逆流することによる小腸汚染の防止に役立っていると言われています。


回盲弁の重要性を研究した動物実験をいくつか紹介しましょう。

GazetとKoppが行った動物を使った実験では、犬を使って、結腸半側切除術を行い、回盲弁の重要性を追求しています。その結果、回盲弁の括約筋を残すことは、括約筋に隣接する回腸のバクテリア汚染の増加を防止することになると述べています。
また猫と猿では、結腸半側切除術により病的な下痢などの状態を引き起こし、顕著な体重の減少が観察されますが、それを起こさないためにも回盲弁が重要であると言っています。

Glassmanは、犬の回盲部切除術中に腸壁の筋組織を弁状に隆起させる方法で、人工的な回盲弁を造りました。
回盲部切除術が行われた犬には、正常な犬の腸管内のバクテリア数よりも多くのバクテリアが検出されましたが、人工的な回盲弁を作った犬でのバクテリア数は、正常な犬のものと変わらなかったといいます。

また結腸半側切除術を受けた14匹の犬のほぼ全てに、排便回数の増加、液状の便、脱水症状の出現が見られましたが、人工的な弁を持つ犬は、排便やその他の症状などにおいて正常な犬との相違はわずかであったというのです。


みなさんにあまり知られていない「回盲弁」は実は重要な役割をしているわけです。


人間では、回盲弁は吸収不良や下痢を防止する役割の一端を担っています。
Kalserらは、「回腸の盲腸移行部と回盲弁が損なわれていなければ、栄養素の欠乏は最小に留まる」と述べています。
回盲弁が内容物を保持することで、回腸での水分吸収が可能になります。また正常な回盲弁と回腸粘膜の機能は、脂質吸収においても重要であると言われているのですね。脂質というとみなさん敬遠してしまいますが、重要な栄養素なのですよ〜。



さてこの弁。なぜここでお話することにしたかというと、この機能が低下することによって身体に様々な問題を作り出すことが言われているからなのです。


カイロプラクティックのアプライド・キネシオロジーでは、回盲弁症候群の多くの症状は、盲腸・大腸内容物の回腸への逆流により毒素を身体が吸収してしまうことによるものとされています。
私の臨床でもよくみられる回盲弁が開きっぱなしの状態にある「回盲弁開口症候群」では、大腸からの逆流が起こり、毒素が身体に充満していきます。
この回盲弁の機能低下によって起こる症状は多岐にわたります。

動悸
心臓の粗動
活動時の胸部痛
偽性メニエール症候群
片頭痛
就下性浮腫
右肩の痛み(滑液包炎に類似する)
首のこり
めまい(午後に起こりやすい)
耳鳴り
吐き気
失神
偽性副鼻腔感染症
急激な口の渇き
目の下のくま
全身の痛み

などなど。

非常に症状が多くてびっくりした方も多いのではないでしょうか?
こんな症状に、腸の弁の働きが落ちることが関わっているとは信じられないかもしれないですが、回盲弁の機能低下で、身体に毒素が充満すると、本当に様々な症状を起こすことになります。
皮膚と肺が解毒作用を行うようになると、身体や息は悪臭を伴うこともあります。
また身体に侵入した毒素を希釈して、その影響を最小限留める身体の防御反応が働きだすと、身体は水分を余計に使うことになったり、体液を排出する作用が落ちるので、脱水症状や体液の停溜が起こる場合もあります。



回盲弁症候群の90%以上の人が、先ほど言った回盲弁が開きっぱなしの状態「オープン回盲弁」ですが、まれに「クローズ回盲弁」の方も見られます。
症状はほとんど似ているのですが、オープン回盲弁は朝、クローズ回盲弁は夜に調子が悪くなる傾向にあります。

また腸の中の状態が悪化するというと、通常、消化器系の問題が起こりそうな気がしますが、患者さんの排便習慣や他の消化器系の症状に大きな変化が出ることはあまりありません。
また慢性的な便秘や下痢にも大きな変化が起きることはないとされています。
しかし、オープン回盲弁では、「兎糞状の便」や通常の便よりも「細い便」に変化することは多々あります。
中には「便秘と下痢を繰り返す」といった症状がみられることもあったりするので、思い当たる人もいるのでは?


また、回盲弁症候群の人には、手根管症候群(手のシビレを伴う)や椎間板症候群などの末梢神経圧迫症状が見られることもあります。これらの障害は毒素を希釈するために起こる体液の停溜により起こると言われており、手根管症候群で原因となる正中神経は浮腫により影響を受け、体液停溜による椎間板の浮腫も、坐骨神経痛を伴う腰痛の原因となるのです。

これらの症状に対しては、カイロプラクティックによる回盲弁に対するアプローチで劇的な改善がみられることがあります。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-03-20 07:13 | 回盲弁症候群


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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