カテゴリ:消化と栄養吸収( 33 )

NO.152 番外編3 胃・十二指腸潰瘍とピロリ菌

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ピロリ菌というのを聞いたことがあるでしょうか?
よく胃潰瘍などで、ピロリ菌除菌をしたと聞くこともあるかと思います。

今日はこのピロリ菌についての話題です。

ピロリ菌とは胃の粘膜にすみつく細菌で、正式には「ヘリコバクター・ピロリ」といいます。

名前の由来は・・・
「ヘリコ」 = らせん  ・・・ ヘリコプターのヘリコです。
「バクター」= バクテリア・・・ 細菌ですね。
「ピロリ」 = 胃の幽門 ・・・ 胃の出口周辺に多くいるため

つまり「胃の幽門によく住んでいるらせん状の細菌」のことです。
ピロリ菌は先端に数本の鞭毛を持っており、それをドリルのように回転させ、胃に穴をあけてしまいます。それがヘリコの由来なのですね。

このピロリ菌、ほかの動物の胃には見られず、ヒトの胃の粘膜にしか感染しないのが特徴。
通常、細菌は胃の中では強い胃酸の影響で死んでしまいますが、ピロリ菌はウレアーゼという酵素を出してアルカリ性のアンモニアを作りだし、それで身体をコーティングすることで胃の中で生存しています。

日本人のピロリ菌感染率は、世界的には中間レベルですが、先進国の中では際立って高率です。世代別では上下水道などの衛生環境が十分に整っていない時代に生まれ育った人ほど感染率が高く、50代以上では80%程度なのに対し、10~20代では20%前後と著しく低くなっていますね。


ピロリ菌が知られるようになったのは1980年代初めのこと。その後、様々な研究から、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの病気に深くかかわっていることが明らかになり、大きな注目を集めるようになりました。現在、日本人全体では約50%、6000万人ほどがピロリ菌に感染しているといわれています。


ピロリ菌に感染するのは免疫力が弱い5歳くらいまでの乳幼児期で、ほとんどは家庭内での経口感染(口を介した感染)によると考えられています。
成人後に感染することはまれで、感染しても自然に排出されてしまうことが多いようです。

一度ピロリ菌に感染すると菌はそのまま胃の中に定着し、ほぼ一生感染が持続します。


さて、ピロリ菌が胃にいるとするとどんな病気になりやすいのでしょう。


ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんの発症リスクを高めると言われています。
怖いですね。


ピロリ菌に感染すると、ピロリ菌が発するアンモニアや毒素などによって、胃の粘膜が炎症を起こします。この状態が長く続くことで、胃を中心に様々な障害が引き起こされると考えられているのですね。

ピロリ菌が引き起こす主な疾患は・・・

<胃潰瘍・十二指腸潰瘍>
胃や十二指腸の粘膜がただれて傷ついた状態。

<萎縮性胃炎>
慢性胃炎が進行した結果、胃粘膜が委縮してしまい、薄くもろくなった状態。
粘膜の抵抗力が落ち、消化能力も低下します。

<胃がん>
胃壁にできる悪性腫瘍。ピロリ菌感染者は非感染者に比べ約5倍、胃がんにかかりやすいことが分かっています。

その他、リンパ腫やポリープにも関わっていると言われています。


なぜ胃がんになりやすいか、わかりますか?

日本人の胃がんの原因には・・・

アミン(肉や魚が焦げると生まれる)
      +
亜硝酸(古くなった野菜・漬け物に含まれる)

によってできるニトロソアミンという物質が、胃がんの犯人とも言われています。

このニトロソアミンの合成過程を阻害するものがビタミンCなのですが、ピロリ菌はビタミンCをエサにしているので、容易にニトロソアミンが出来てしまうのです。
これが、ピロリ菌が胃がんに関わる理由ですね。

どちらにしろ、焦げや古い加工食品を食べた後は、ビタミンCを摂ることをオススメします。


また、ピロリ菌が胃の粘膜を障害する理由としては・・・

1.ピロリ菌が出す空胞化毒素が胃の粘膜にすき間を作る
2.ピロリ菌が出すアンモニアが胃の細胞を壊す
3.ピロリ菌がいることであつまってくる白血球が出す活性酸素が胃ガンに?

の3つが仮説として考えられています。

やはり、ピロリ菌が胃にいるのはよくないようですね。


ピロリ菌に感染しているかどうかは、病院で検査を受けるとわかります。ピロリ菌の検査には、内視鏡(胃カメラ)を使うものと内視鏡を使わないもの(呼気検査など)をがあり、基本的にはこれらの検査のうちどれかを受けます。

ピロリ菌に感染したからといって、全ての人が胃・十二指腸潰瘍や胃がんになるわけではありません。感染した人には必ず胃に炎症が認められますが、ほとんどの人はこれといった自覚症状もなく、元気に暮らしています。


しかし、ピロリ菌が胃の中に長く住み続けるほどに胃粘膜への障害は蓄積されるので、病気のリスクが高まることは避けられません。

胃炎が強く起こっている人
胃潰瘍・十二指腸潰瘍になったことがある人
親や兄弟が胃がんにかかったことがある人

などは、ピロリ菌検査を受けて、必要であれば除菌をすることが胃の病気の予防に有効です。



食品では、これまでにヨーグルト(LG21乳酸菌を含むもの)、緑茶カテキン、ブロッコリースプラウト、はちみつ(マヌカハニー)、海藻類などにピロリ菌を抑制する作用が確認されています。

ただどの食品もピロリ菌を完全除去するまでには至っていないようです。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-03-04 07:33 | 消化と栄養吸収

NO.151 番外編2 胃酸低下とアレルギー

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今日は、胃酸と深く関わりのある食物アレルギーに少し触れておきます。

ある種の食品グループが胃酸の分泌を低減させている一要因になると言われています。
また前にも述べたように、アレルギーがある人には胃酸分泌低下は本当によくみられる症状でもあります。


消化を語らずして、アレルギーは語れないと言われるほど、消化とアレルギーは密接な関わりがあります。

カイロプラクティックのアプライド・キネシオロジーのテキストでは、「胃の適切な塩酸の酸性は、消化作用のあらゆる局面において重要で、たんぱく質消化の第一段階である。小腸に流入する酸は、膵臓からの酵素分泌を誘発し、このたんぱく質分解酵素は、たんぱく質をアミノ酸に分解する。不完全に分解されたたんぱく質が腸壁を透過することは、炎症や抗原反応を起こす原因となる」と述べています。


胃酸が少ないと、たんぱく質をしっかり分解できず、腸に向かった未消化な状態のたんぱく質を、免疫細胞が異物と認め、攻撃してしまうのですね。それこそがまさにアレルギーなのです。


アレルギーは身体にあらゆる障害を引き起こすと言えます。
だからこそ注意すべきものであり、胃酸の分泌状態は重要なポイントになります。


カイロプラクティックでは、患者さんに原因となる食べ物を口に含ませることで、アレルギーを確認することができます。
もし、食物アレルギーがある場合は、一般的な筋肉または食物によるストレスを受ける領域に関わる筋肉に筋力低下があらわれるのです。
一般的にアレルギー反応を示す食べ物は、砂糖、フルーツジュース、酢、ドライフルーツ、精製食品(特にチーズ)、小麦あるいは穀類、トマトなどで、その人が欲しがるあらゆる食べ物の中にも含まれている可能性があります。
患者さんが3日に一度以上食べるあらゆる食べ物に対してスクリーニングしていくわけです。少量の食べ物を患者さんの舌の上において、筋肉が弱化したらその食べ物への不耐症が明らかになります。


食物アレルギーがある場合、カンジダ病と低血糖症も存在している場合が多く、
何が一番の原因なっているのかはしっかりと見極める必要があります。

いずれにしろ、食品に対するアレルギーや過敏症を持っている人は、胃酸産生障害が非常に多いということは明らかです。また胃酸分泌低下がみられる患者さんは食物アレルギーが起きやすいので、私も臨床ではどちらについてもチェックすることにしています。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-03-03 07:52 | 消化と栄養吸収

NO.150 番外編1 ストレスでは胃酸過多になるのか!?

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よくストレスを受けると、胃酸が過多になり、胃壁が破壊されて胃炎や胃潰瘍になると言われていますよね。

たしかにストレスを受けると胃のシステムは崩れやすいとも言えます。
胃液の分泌や胃の運動は、自律神経に深く関係していて、その人の精神状態によって大きく左右されます。たとえば、怒りや悲しみ、心配、ストレスなどがあるときは、胃液の分泌量が極端に減少します。すると消化機能が落ち、内容物が通常より長時間にわたって胃の中に停滞し、「胃がもたれる」ということになるのです。
また胃を保護する粘膜の分泌が減ることもあるので、塩酸によって胃が傷つくことも想像できますね。
ではよく言われている胃酸過多になるというのは本当なのでしょうか?


では、まず、ストレスがかかったときの身体のシステムをじっくりみていきましょう。


不安感
騒がしい!
暑い!
忙しい!
人間関係
経済状態
・・・

まず上記のような「ストレス」がかかると脳からアドレナリンとノルアドレナリンが分泌され、①自律神経を働かせて、ストレスに対する防御反応をしなければならないかを判断し、②ホルモンによりストレスによってできた歪みを修復する作業に入ります。

①では例えば、バイクが急に飛び出してきたとすると、自律神経(交感神経)が高ぶり、血流を上げて手や足をすばやく動かせるようにすることや、鳥肌を立てて大切なエネルギーを外に出さないようにします。

これは、先程のアドレナリンやノルアドレナリンという神経伝達物質が、視床下部という脳の総司令部に働きかけ、自律神経でも交感神経優位の状態を作り上げることに始まります。(心拍数増加、血圧上昇、脳血流増大、瞳孔散大、呼吸促進、血糖上昇など)。


そして次に②では、総司令部の「視床下部」から、司令官である「脳下垂体」に命令が出ます。脳下垂体では、各臓器に指令を送るホルモン「刺激ホルモン」が分泌されるのですね。

この「刺激ホルモン」。ストレスの場合は、とくに副腎刺激ホルモンが分泌されます。
これはその名の通り、副腎を刺激するホルモンなのですが、ストレス時には、副腎がストレスによる身体の歪みを修復するために働くことになります。

ストレスによる歪みを修復するにはエネルギーが必要になりますが、この時、身体は体脂肪を使わない仕組みになっています。これは身体の危機管理とも言えるのですが、ストレス時はどちらかというと体脂肪を貯め込もうとするのですね。

ではどこからエネルギーをとるかというと、ブドウ糖やたんぱく質がメインになってきます。
そして問題となってくるのはこれらのエネルギー(ブドウ糖やたんぱく質)が不足してきた時です。
エネルギーが不足してくると、副腎はたんぱく質を身体の中から調達してくることになります。
実は、これには、身体を作っている体たんぱくを使うのです。
びっくりするかもしれませんが、自分の身を削ってエネルギーを作り出すということですね。


体たんぱくの調達には、まず「胸腺」という臓器に向かいます。胸腺は小さい臓器なのですが、この小さい臓器から体たんぱくを削り取ります。
胸腺は、免疫機能には大切な働きをする臓器でもあるので、ストレスがかかったときに免疫力が落ちるというのは、実は、胸腺が弱ってしまうということにも原因があったのです。

そして胸腺は小さい臓器なので、体たんぱく質が足りなくなると、次に向かうところは「胃」になります。
胃での体たんぱく調達は、胃壁の一番表面の上皮細胞を削り取って行うので、胃は粘液でコーティングできなくなり、胃壁が胃酸によって溶かされることになります。



これが、ストレスによって胃炎が起きたり、胃潰瘍が起きる仕組みなのです。
実際は、単純に胃酸が増えるからというわけでもないのですね。



もちろんストレス過剰になっていると、胃酸が過剰になる人もいます。
これはストレスが胃酸を多くするということではなく、どちらかというとストレスがかかった時の、自律神経のバランスによるところと言えそうです。

通常、胃が胃酸を分泌するのは、消化の時。
消化の際は、自律神経は副交感神経優位になっています。
副交感神経優位になると胃酸が出るのですね。

そう考えると、ストレスがかかったときは前述のように、まず交感神経が優位になり、ストレスに対する防御反応が始まります。
そしてもし胃酸が過剰になるとすると、この後。
ストレスがおさまり、この高ぶりすぎた交感神経を抑えるために、一挙に副交感神経が働きます。
この時に胃酸が多く出るのです。

仕組みはわかったでしょうか?


では、長期的にストレスがかかっている人はどうでしょう?

その場合、ずっと交感神経が高ぶった状態になるので、逆に胃酸は低下していく傾向にあります。
これはカイロプラクティックでも言われていることです。
その証拠に、私の臨床でもストレスで長期的に副腎に負担がかかっている人には、多くの人で胃酸分泌低下の徴候がみられます。

また胃酸は、脳内のガストリンやヒスタミン、アセチルコリン等に刺激されて分泌されるので、ストレスによってそれら脳内物質が過剰に分泌され、一時的に胃酸が増えることはありますが、もし長期にストレスがかかった場合は、耐性ができてしまい、それらの物質に刺激されても胃酸が出ずに、減っていく場合も考えられるでしょう。


このようにみていくと、ストレスで胃が痛い場合は、まずは自分の胃酸の状況がどういう状態なのかを判断し、そこから対処するべきでしょう。

ストレスは現代社会ではつきものです。
ストレスコントロールをすることで、かなりの身体の問題も改善されてくることは間違いありません。

またストレスに対処していくには、ビタミンCの補給は重要です^^。

ただし、ビタミンCは酸性で刺激があるので、空腹時にはとらないようにしましょう。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-03-02 17:13 | 消化と栄養吸収

NO.149 胃の痛みとカイロプラクティック Case Study

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今日でもう2月も終わり。
先週暖かくなって花粉症に悩まされるかと思ったら、また今週は寒いようです。

さて今日は、胃の痛みで私のところに来院した患者さんの話をします。

20代の女性の方ですが、1年ぐらいずっと胃の痛みで悩んでおり、朝起きるといつも胃がムカムカして、午前中はずっと調子が悪いということでした。また食後も胃が重く、ひどい時はお腹が張ったり、ガスが溜まる感じがあるそうです。もちろん医者にはずっと通っており、ガスター20等の胃酸を止める薬を飲み続けているとのこと。胃カメラでの検査もとくに異常なしでした。


問診で、胃酸の分泌が逆に少なくなっているのではないかということが予想できたので、カイロプラクティックの検査で胃の状態や胃酸分泌能力をチェックしてみると、案の定胃酸分泌の低下の所見がみられました。
またこの方には、食道裂孔ヘルニア(食道と胃の境部分が横隔膜より上に滑り出ること、逆流性食道炎の原因にもなる)もみられました。

食後の胃の重さや膨満感などは、長期のガスター20服用による胃酸分泌低下が原因であると思われたので、まずガスター20を飲むのを止めること、食事中は良く噛むこと、姿勢を正すこと、水をあまり飲みすぎないこと、レモンまたはレモン水(胃酸の補助)を食事中にとることなどを注意してもらうようにしました。
治療は、胃酸産生障害にみられる頭蓋調整や骨盤、その他の脊柱に対する治療を行いました。

また朝のムカムカ感は、食道裂孔ヘルニアで夜寝ている際に胃酸が逆流することにより起きているようだったので、食道を横隔膜から下に引っ張るようにストレッチを行い、すばやく押し下げるように食道にアプローチしました。
 

次回来院時には1年続いた胃の痛みが嘘のようになくなり、食欲も出てきたようでした。笑顔で来院されたので、その時には「本当に良かった」と喜んだ記憶があります。



胃酸低下の症状は、かなり多くの患者さんでみられることです。
いままで述べてきたように、日本人の多くは胃酸分泌が少ないことがわかっています。通常胃が痛いと胃酸が出過ぎていると思う方が多く、医師も胃酸を抑える薬を処方することが多いですが、もし胃酸が過剰になっている場合もすぐ薬を飲むのではなく、まず水や食事することで胃酸を薄めてみましょう。
またそれでも駄目な場合は、カルシウムやマグネシウム剤などのアルカリ性のサプリメントをとって胃酸を中和してみるというのも手でしょう。胃酸分泌を抑える薬を飲んでしまうことで後々、消化能力が落ちてさまざまな問題が出てくることも少なくありません。
このケースは、胃酸の分泌低下が起こす問題や合わない薬による弊害が痛いほどよくわかる症例だと思います。

私の臨床でも、胃酸分泌低下はよくみられる症状ですので、私たち自身が日々の生活でチェックしていくことも重要なことですね。


さてこれで胃のテーマはほぼ終了ですが、また番外編が少しありますので、お楽しみに〜^^。

なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-02-28 07:22 | 消化と栄養吸収

NO.148 胃 stomach その10 「胃酸分泌低下に対するカイロプラクティック治療」

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今日は、私が行っているカイロプラクティックの中でもアプライドキネシオロジーによる胃の治療についてお話をします。
アプライドキネシオロジーでは、両側の大胸筋(胸の筋肉)の筋力低下が塩酸産生障害と関連していると述べています。

私もよく臨床でこの胸の筋肉(大胸筋鎖骨部)はチェックするのですが、これが胃の塩酸産生低下または全身性の塩酸欠乏などによる低酸症・無酸症と関わっているのですね。


いままではずっと、胃酸不足の方は塩酸サプリメントが有効だという話をしてきました。もちろん効果は大ですが、忘れてはいけないのは、それは症状に対するアプローチであるということなのです。
決して栄養学的なサポートではなく、対処療法的なアプローチなのですね。

本当の治療の目的は、その患者さんの胃で適切な塩酸の産生ができるようになることです。またそれによって適切なたんぱく質やカルシウムなどの代謝を可能にする身体機能の改善ができることが本当の回復と言えるでしょう。


カイロプラクティックで検査していくと、両側の大胸筋の弱化(塩酸産生障害)がみられる時、多くの場合で特有の頭蓋障害が検出されます。
これは側頭骨という頭のサイドの骨の動きに関わる問題です。
頭蓋障害については、また後のblogで機会があれば話しますが、静脈孔において迷走神経機能に障害を起こすと考えられており、内臓系の問題、とくに内分泌系の問題には大きく関わっています。

私も塩酸産生障害がある患者さんには、必ず頭蓋骨の状態をチェックし、側頭骨の治療をしっかりするようにしています。


カイロプラクティックで行った治療報告では、胃酸の分泌低下がよくみられるアレルギー・喘息の子供に、塩酸ベタインの投与と頭蓋障害、更に骨盤や顎関節などの治療を行ったところ、アドレナリン投与の必要がなくなるほど急激な改善を示したといいます。
その後、塩酸ベタインは続けていましたが、頭蓋障害は治療による修正が保たれていたので、1ヶ月に1回のメンテナンス治療のスケジュールに移行しました。しかし、比較的軽い喘息発作は続き、改善が平衡状態になったので、何の問題が残っているのか疑問に思っていたところ、ある日治療で修正できたはずの頭蓋障害がまた検出されました。
母親に聞いたところ、子供はとくに頭部の外傷があったわけではなく、塩酸ベタインを2週間前からきらして摂っていなかったということだったのです。

このことで、そのカイロドクターは塩酸ベタインが頭蓋障害を示す大胸筋の弱化を覆い隠していたことに気が付き、塩酸の投与を中止して治療回数を増やし、頻繁に検査と治療を行うようにしたそうです。
頭蓋障害の調整が維持できるまで多くの治療が必要だったそうですが、頭蓋障害の調整が維持されて以来、子供の喘息やアレルギー反応は完全回復を示しました。


この治療報告をみると、塩酸の投与は対処的なものであり、患者さんの症状を改善してくれますが、完全回復には至らないということなのです。またアプライドキネシオロジーのその他の報告でも、側頭骨の頭蓋障害の調整がしっかりできると塩酸ベタインの投与なしでも、高レベルの改善ができるとしています。
実は、私の臨床でも同じようなことがありました。塩酸ベタインではなく、レモンを使った胃酸の補助をしてもらっていたのですが、症状が大分良くなってきたところで、たまに胃酸分泌の状態が悪くなることがありました。それで患者さんに今回は胃酸の分泌が低下しているようだからと伝えると、なんと「先生に胃酸が少なくなっていると言われる時は、大抵、外食続きでレモン水を飲んでない時ですね」と言うのです。
これはまさに、レモンの酸で補うことによって、頭蓋骨や胃の機能低下の問題が隠されていたということなのです。この方も、まだ自分でしっかり酸を酸性することが出来ていないと言うことでした。


要は、胃酸分泌低下が問題の患者さんに対して、その人の治療となりえるのは自分自身で胃酸をしっかり分泌できるような身体の状態に引き上げてあげることなのです。
もちろん胃酸低下による症状が重篤な場合、重度の吸収不良症候群や自分自身で胃酸を産生できないような場合(とくに高齢者)には、塩酸サプリメントは必要になってきます。
しかし、カイロプラクティックでは、胃酸産生に関わる頭蓋障害の調整、また顎口腔システム、骨盤などの関連部位を治療することで根本的な治療をすることが可能でもあります。
また私は、これらの治療の他に、食事を十分にイメージすること(胃酸をつくるために必要な脳内のアセチルコリンの分泌増加)、時間をかけてゆっくりと咀嚼して食べること(胃酸の分泌を刺激するガストリンとヒスタミンの分泌を刺激)などをしっかり指導することにしています。

やはり自分自身で胃酸を産生できなくては、しっかり治ったとは言えないのですから。


栄養療法の中では、胃酸のサプリメントはよく使われますが、胃酸の分泌を回復させる確実な方法はないとしています。
また小児や青年層では、胃液が正常に分泌されるようになるケースもありますが、たいていの場合(とくに高齢者)、胃液不足の人は塩酸サプリメントを継続してとる必要があるそうです。サプリメントをずっと使うのは面倒ですが、消化不良のために栄養状態が悪化して、さまざまな疾患にかかるリスクが高まるよりはマシということでしょう。

もし、カイロプラクティックの頭蓋骨の治療で、胃酸分泌の状態が改善できると考えたら、すごいことだと思いませんか?
もちろんそれには、良く噛むこと、アレルギー物質を摂らない、ストレスを溜めない、食事内容など最低限のことはありますが、こんなに大事な胃酸分泌改善にカイロプラクティックが効果を出すことが出来るとしたら、私はわくわくしてしまいます。

さて、次回は私の臨床で、胃の痛みでいらした患者さんのケースをご紹介しますね。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-02-26 07:23 | 消化と栄養吸収

NO.147 胃 stomach その9 「食べ合わせの重要性」

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健康的な胃の機能を維持するためにその他で大切なことは、食べ合わせでしょう。消化に関わる異なった食べ物の混合は、消化不良を引き起こす可能性があります。

最も胃に悪い組み合わせは、同時にたんぱく質と炭水化物を摂取することです。

たんぱく質食品とは・・・肉、魚、卵、チーズなど。
そして炭水化物食品とは・・・穀物、じゃがいも、多くの糖類です。

たんぱく質と炭水化物では異なる消化過程(消化酵素も違う)があり、消化スピードも違うので、たんぱく質と炭水化物を大量に混合して食べることが、腸管の問題を作るとも言えます。
たんぱく質を分解する酵素は、酸性で活性化、胃の中はpHが1〜2の強酸性になります。しかしでんぷん(炭水化物)の消化には、弱アルカリ性の消化酵素が必要なため、互いの活動を邪魔し合ってしまうのです。


卵とトーストやサンドイッチ
スパゲッティとミートボール
たんぱく質を含む食事の後の甘いデザート
などなど・・・

思い当たる人はいませんか?
これらの食べ合わせが多くの健康的でない状態を作るとも言えます。


たんぱく質と炭水化物を食べるときは野菜を一緒に食べましょう!
野菜を食べることで、消化のスピードをある程度一緒にすることができます。
また野菜はどの消化液(酸性、中性、アルカリ性)でも消化することができます。胃酸の性質が変わらないので余分なエネルギーを必要とせず、効率よく消化することができるのですね。さらに生野菜であれば、野菜に含まれる食物酵素がたんぱく質やでんぷんの消化を助けてくれます。

またデザートをとるのであれば、果物やはちみつベースのデザートにすると良いです。
果物とはちみつ、食物繊維は、科学的な消化を必要としないので、それらは胃の中でのたんぱく質の消化を邪魔しません。


また複数のたんぱく質を一度に食べないということも消化には重要です。

さまざまな種類のたんぱく質を一度に食べると、その種類によって消化酵素が異なるので消化に負担が余計にかかります。
たとえば豚肉と牛肉では使う酵素が違うので消化が長引き、いつまでもお腹に残り、胃もたれを感じたりすることもあるのですね。


さて次回は、ついにきました、笑。
「胃酸分泌低下に対するカイロプラクティック治療」です。
カイロプラクティックと胃?と思うかもしれませんが、意外や意外。
けっこう有効なのですよ。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-02-25 07:33 | 消化と栄養吸収

NO.146 胃 stomach その8 「食事中に水は飲みすぎない」

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食事中に胃の状態を健全に保つのは重要なことです。

いままで話してきたように、ストレスは一般的に胃の健康状態を保てなくする一番の犯人かもしれません。
しかし、その他にも食事中に注意することがあります。


一つは「食事中に水は飲みすぎないこと」です。

食事中に水を飲むことは胃に別なストレスを付加することになります。

一般的にみなさんは食事にコップ1杯か2杯の水を飲むのではないでしょうか?

食事中に水を飲むと、胃酸が薄まってしまい消化不良につながります。また水を飲むことが習慣になると、水と一緒に食べ物を飲み込む癖も付いてきます。これは結果的に食べ物を噛むことが少なくなることにつながります。
また水と一緒に空気を飲み込むので、腸内ガスの原因にもなりますね。


水と一緒に飲み込むのではなく、食べ物は適切に咀嚼することで、充分に食べ物を湿らすことができます。

少量のワインや甘くないアルコールはその他の液体に比べて消化を助けてくれますが、液体は食べ物と一緒ではなく、食事全体の中で考えて摂るべきでしょう。


あまり細かいことは考えたくない人は・・・
水は食前の10分~20分前と食後1時間経ったころに飲んでくださいね!


それと、疑問が出てくる人もいると思いますが、
「アルカリイオン水」
これはどうなのでしょう。
たしかに酸性になりすぎた身体の状態を戻してくれるといいますね。

アルカリイオン水自体も食事中に胃液を薄めてしまうことに変わりありません。
食事中や、食後2〜3時間は飲まないようにすることが消化にとっては良いでしょう。
もちろんアルカリイオン水の効用もあります。
私は、朝、一番水を必要としている時にアルカリイオン水を飲むのが良いのではないかと思います。

さてまだまだ胃のテーマは続きます。
みなさん長いですが、がんばって読んでくださいね。
次回は、ちょっとビックリ、食べる時の「食べ合わせの重要性」です。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-02-24 07:15 | 消化と栄養吸収

NO.145 胃 stomach その7 「栄養素が吸収されない」

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胃酸が低下していると、栄養素の吸収率が下がります。
これはみなさん気づいていないことですが、実は深刻な問題なのです。


ずっと鉄のサプリメントをとり続けているのに改善がみられない鉄欠乏性貧血の人の場合で、適切な量の塩酸サプリメントをとることで血中成分の測定値が正常に戻ることがあります。
これはよくみられることで、鉄の吸収不良には、胃酸の不足が関わっているからなのです。

さらにレントゲン検査で骨組織が失われている人で、カルシウムを補給しても状況が改善されないケースも往々にしてありますが、この場合も、塩酸サプリメントによって胃酸を補ってあげるとカルシウムが活用されやすくなり、レントゲンで回復傾向が認められるようになります。

胃酸と栄養素吸収の状態をよくしてあげることが何よりも大事なことがよくわかりますね。



このように胃酸の分泌が十分でない人の場合、栄養素の吸収が妨げられるので、塩酸のサプリメント同様、ビタミン類のサプリメントの必要性は非常に高まります。
しかし、通常はそんなに大量のサプリメントを毎日飲んだり出来ないのが、現実です。


栄養療法のDr.Whightは、胃液の不足している患者さんで最も切実に必要としている栄養素の一つはビタミンB12であるとしています。
そして、胃液の不足と診断された患者さんには、ビタミンB12(1,000mg)と葉酸(2.5mg)を週に1、2回注射して、それだけで多くの方が、眠りが深くなる、頭の回転がよくなる、エネルギーが高まる、気持ちが落ち着く、などの変化が実感できるようになるそうです。
また関節炎の痛みですらなくなる患者さんもいるそう。

とくにビタミンB12でなぜこれだけの効果があるのかについては、科学的な根拠があります。
またそれは、なぜ胃酸分泌低下の患者にビタミンB12を注射で与えるのか、そして経口でとっても思うような効果が上がらないのかという疑問の答えにもなります。

胃の内壁をつくっている細胞は、塩酸を分泌していますが、同じ細胞から「内因子」と呼ばれる成分も分泌されています。ビタミンB12はこの内因子と結合しなくては、小腸から吸収されないのです。
胃の内壁の細胞が正常に機能しなくなり、塩酸や内因子の分泌が少なくなったり、停止したりしているときには、食品や錠剤のかたちでビタミンB12を口からとっても、身体の中に満足に吸収されないのですね。


ビタミンB12は吸収過程が特殊なので、胃液の分泌の状態がとくに影響を及ぼす栄養素でもあります。
またビタミンB12の欠乏による身体の症状も多岐にわたります。

今回、例としてビタミンB12をあげましたが、
胃液不足で吸収が低下する栄養素は・・・

<ミネラル>
鉄・カルシウム・マグネシウム・亜鉛・銅

<ビタミン>
葉酸、B12、B6、A、E、B1、B2、B3など

があります。

このようにみていくと、胃酸がどれだけ身体に重要な存在か、それによる栄養素吸収率の低下が身体にどれほど悪影響を及ぼすか、想像できたのではないでしょうか。

さて、次回は、食事中の注意点です。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-02-22 07:39 | 消化と栄養吸収

NO.144 胃 stomach その6 「塩酸サプリメント」

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いままでのセッションでは、胃の不調に対してむやみに薬を飲むことはよくないと言ってきました。

もちろん胃の不調に対して、食事を改善していくことやストレスを減らすことで大幅に改善はできますが、胃酸分泌が低下している人が抱える問題に対しては、サプリメントも非常に効果的で大きな助けになります。


とくにアメリカの栄養療法では、胃酸を必要とする人に対して「塩酸ベタイン」のような胃酸を増加させることができるサプリメントは、非常によく使われます。適切な塩酸サプリメントをとってもらうと、著しく健康状態が改善するのです。
アメリカでは、血液検査と同じくらい日常的に胃酸の濃度が調べられており、胃液を補充する「塩酸ベタインとペプシン」は最も汎用性が高く、使って実感できるサプリメントと言われているそうです。


塩酸サプリメントは、日本ではすぐに手に入らないかもしれませんが、アメリカでは一般的です。日本ではインターネットで注文したりしても手に入ると思います。
アメリカで市販されている塩酸サプリメントは、たいていはベタインやグルタミン酸などの「運び屋」と塩酸が結合したフォームになっています。
こうして結合させておかないと、塩酸をカプセルや錠剤にすることができないのです。
一般的に勧められる塩酸サプリメントは、「塩酸ベタイン+ペプシン」や「塩酸グルタミン+ペプシン」です。

塩酸ベタインは天然産物で、実際に乾燥した塩酸の塩ですが、飲みこむとそのまま胃酸と同じものに変わります。

多くの胃酸分泌低下の患者さんにとって、この塩を食事中に摂取することで、腸の機能をかなり取り戻すことが可能になります。
また塩酸サプリメントの使用で、胃や腸での消化、吸収機能が改善され、栄養素の欠乏状態が好転し始めるケースは多々あります。

そして人によっては(とくに高齢者)、長期間の塩酸ベタインが必要になるケースもあるでしょう。


アメリカでは、塩酸ベタインやペプシンだけでなく、膵臓や腸における消化酵素を含んだマルチ消化酵素のようなサプリメントもたくさん売られています。
しかし、通常であれば、胃酸は腸を刺激して膵臓酵素を産生させるので、まずは塩酸ベタインがファーストチョイスになるかもしれませんね。


それだけ胃酸は消化にとって中心的存在ということです。


また摂る場合は、塩酸単独のサプリメントよりは、ペプシンとのセットで摂る方が効果的です。


みなさんが、自分で胃酸の分泌が少ないのでは?と思うようなことがあれば、まずは、前回ご紹介したレモンを試してみてくださいね。
そしてもし塩酸サプリメントを使う場合は、やはり専門家の指導のもと使った方が無難です。
他の薬剤によっては、胃からの出血や潰瘍を誘発する作用のある薬もあります。そういう薬を併用している場合には、場合によって塩酸サプリメントを摂らない方が良いかもしれません。
もし使った場合も・・・①自分の食後2〜3時間の胃の状態を確認(いつもより空腹感を感じた、胃の重い感じがする、胃が軽い感じがするなど)②翌日以降の最初の便の状態を確認(便が柔らかい、固い、水溶便、臭いが強い、あまり臭わない、水に便が浮く、便は沈んでいる)をしながらしっかりと自分の胃酸の分泌状態や消化酵素の働きをチェックしながら試してみましょう。

そして使うことで胃が痛い、ジリジリする、ゲップがたくさん出るなどの場合はあまり多用しないでくださいね。
基本的な塩酸ベタインの量は1回500mgです。


さて次回は「栄養素が吸収されない」です。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

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by chiropratica | 2011-02-21 07:13 | 消化と栄養吸収

NO.143 胃 stomach その5 「胃酸の分泌のチェック」

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私たちが食べ物を食べたとき、咀嚼を十分にすると食べ物は細かくなりますが、胃酸はその細かく砕かれたものをさらに細かくして液状にする役目があり、ここで液状になったものは小腸に送られて栄養素が吸収されるというわけです。

これまで胃酸の分泌低下とそれが様々な問題を起こすことを述べてきました。
しかしみなさんは、自分の胃から出てくる胃酸が多いか少ないかを、あまり気にしたことはないのではないでしょうか。

今日は、胃酸の状態を簡単にチェックする方法をご紹介しましょう。



まず日常生活でわかりやすい、胃酸低下の兆候としては・・・

お腹が張る、ガスがたまる
やたらとげっぷが出る
食後にすぐ胸やけがする
胃の中の食べ物が満足に消化されていないように感じる
すぐに満腹感を感じるので、ごく少量しか食べられない
便秘や下痢
など

があります。
これらの症状に見覚えがある人は、もしかしたら胃酸不足が潜んでいるかもしれません。
また便秘や下痢の症状は、ほとんどない人もいます。なかには胃液をまったく分泌していないのに、消化器系統の異常を示す症状がまったく観察されない人もいます。
その他、爪が弱かったり、割れやすかったり、女性の場合なら髪の毛が抜けやすかったりも胃液不足のサインになります。
また胃液不足の人は、大抵の場合、腹部の上方にガスがたまりやすく、のどや鼻の毛細血管の膨張も胃液の不足と関わっていることが多いとされています。



さて次に、レモンを使って胃酸をチェックする方法をご紹介しましょう^^。

この方法は、実際にアメリカで栄養療法を行うときに家庭でする方法として、広く認知されています。

検査に使う材料は「生のレモン」ひとつと、できれば浄水器を通した安全な水、コップ一杯です。
12歳以上の大人であれば、生のレモンを半分に切って、コップに汁を絞り、水を入れてレモン水をつくります。
だいたい3倍くらいに薄めましょう。

そしてこのレモン水を、食事をしながら飲みます。
1口食べたら1口飲むという感じで、このレモン水がなくなるまで同じ方法で飲んであげてください。

胃酸とレモンの酸度は近い酸度です。胃の中で分泌される胃酸は、食べ物が入ってくると、もう少し酸度が強くなりますが、このレモン水で十分に補うことができます。

食事をした後、3時間くらいしたら、いつもよりお腹がすくのが早い、もしくは胃がすっきりしたような状態を覚えた方は、だいたい8割の確率で胃酸の分泌が低下もしくは胃酸がアルカリ性に傾いていると思われます。
逆に、いつもより胃が重い、胃がムカムカする、ゲップが出てくるような状態を覚えた方は、ある程度胃酸の分泌があると考えてよいと思います。

もし胃液が不足しているような方は、このレモン水を、毎日は無理でも、夕食時に週に3、4回はつくって飲み、胃酸を補ってあげてください。
せっかく咀嚼を十分にしても、食べたものを最終的に分解してくれる胃酸の状態が思わしくなければ、期待するほどの栄養素の吸収ができていないということなのです。
(「歯から始まる健康と医療」より引用)



それ以外にも、胃酸による消化の状態を便からも調べられます。

動物性食品の線維組織がほとんど消化されずに排泄されている場合は、胃酸が不足していることが多いと言えます。
お米の粒、肉片、他にはタブ状に固められたような健康食品やサプリメントが残っていないかよく見てください。
このような食材などが未消化の状態で便の中に出てくるということは、物理的な食事行動としての咀嚼が不十分だということを示しているとともに、食材をさらに細かく消化分解する胃の中の強い酸である「胃酸」が少ない状況だということを示しています。



こういった日常の中でも、自分の健康状態、胃液の分泌について確認することができるので、是非みなさんも自分の胃の状態、消化吸収能力がどの程度なのかチェックしてみてください。
日々の生活の中で、自分の体内環境を確認していくのも自分自身の身体を知る上で大切なことです。またそれが大きな病気にならないための予防にもなるといえます。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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by chiropratica | 2011-02-19 07:20 | 消化と栄養吸収


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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