カテゴリ:頭痛( 15 )

NO.59 イライラを鎮めるリラックス効果 「レタス」

b0195635_2334695.jpg


今日はサラダに必須の「レタス」の紹介です。

みずみずしくて美味しいレタス。
私も毎朝、レタスたっぷりのサラダにflax oilをかけて食べています^^。


レタスはキク科の野菜で、原産地は地中海沿岸から西アジア。
野生種を改良し、さまざまな品種が生まれてきました。
エジプトでは紀元前4500年ごろから用いられ、古代ギリシャやローマでも健康と安眠をもたらす野菜として紀元前から食べられていたそうですが、当時のレタスは結球しないタイプのものでした。
現在のような結球した玉レタスが生まれたのは16世紀のヨーロッパです。


日本に入ってきたのは奈良時代と古く、当時は茎を切ると白い液が出ることから乳草(チシャ)と呼ばれていました。レタスの語源は、ラテン語の「乳」。和名の「チシャ」も「乳草」から変化したものといわれています。
日本でも当時は茎の周りに葉がつく掻きチシャで、成長した葉を順次収穫していき、結球した形ではなかったようです。今のような形の結球レタス(玉チシャ)が食べられるようになったのは1970年代、江戸時代末期頃からです。

戦後、洋食の普及で、サラダが多く食べられるようになってから需要が伸び、サラダの主役として広く栽培されるようになりました。
また広く出回るようになったのは、産地での収穫後の保冷と、保冷での輸送が発達したことも背景にあります。レタスは、気温の変化に敏感で、高温だとすぐに鮮度が落ちてしまうのです。

5000年以上栽培の歴史があるだけに、レタスの仲間は多く、4変種6型に分けられます。一般的な玉レタスのほか、結球していないサニーレタス、エンダイブやサラダ菜、グリーンリーフなどの葉レタス、ロメインレタスもレタスの一種です。ほかにも茎が太くて長く、上に葉がつくステムレタスもあります。茎の皮をむいて食べ、山くらげの名前で出回るものは、この茎を乾燥させたものです。


水分が95%を占め、食物繊維が若干多いほかは、栄養価というよりは歯ざわりを楽しんだり、メインの料理のひきたてに重宝する野菜ともいえます。たしかに栄養価はそれほど高くないのですが、緑の濃い部分にビタミンEを多く含んでいます。特にサニーレタスなど色の濃いリーフレタスは、通常の玉レタスとは違い、カロテンを多く含み緑黄色野菜にも分類されるほど。ビタミンCやカルシウムなども玉レタスよりもぐっと多く含まれています。

レタスの茎を切ったときに出る白い乳状の液の正体は、「サポニン様物質」。
苦みがありますが、食欲を増進し、肝臓や腎臓の機能を高める働きがあります。

そして「レタスを食べると眠くなる」といわれますが、これがレタス特有の注目成分です^^。
乳状のサポニン様物質には、「ラクッコピコリン」が含まれており、この成分には、頭痛の原因にもなる神経のイライラを鎮める働きがあります。また鎮静、催眠の効果があると言われ、昔からヨーロッパでは「レタスを食べればよく眠れる」といわれているほど。寝付きの悪い人や不眠症の人にもおすすめの野菜です。
ラクッコピコリンは、芯や葉のつけ根に多く含まれているので、調理するときは根元まで使うようにします。根元の苦みが気になる人は、スープやジュースにして飲むと良いでしょう。

またレタスに含まれているカルシウムは同じくイライラを鎮めるのでストレスがたまっている人は、レタスを油で炒めて、たっぷり食べてみてはいかがでしょう。


サラダのイメージが強い野菜ですが、炒め物、鍋、スープなど加熱調理も実はおすすめです。
油とともに食べることでカルシウムの吸収率がアップするとともに、ビタミンE、Aの吸収も良くなります。またしんなりしてかさが減ることで、食物繊維をたっぷり摂れるようになりますね^^。

レタスは「金気を嫌う」と言いますが、刃物で切ると切り口が茶色くなるため、
生で食べる時は、手でちぎる方がおすすめ。スジが切れなくて良いのと、断面が荒い方が、ドレッシングがからみやすくなります。また水で洗ったときに水分をしっかり吸収し、みずみずしいパリッとしたレタスが食べられます。ただ、水にさらしすぎると、その分栄養素の流出が多くなるので注意しましょう。




おいしいレタスの選び方は

巻きがゆるやかでふんわりと軽いもの
葉先までハリがあってみずみずしく、しなびていないもの
芯が小さく、葉がぎっしりつまっていないもの
芯の切り口が白く、10円玉くらいに小さいもの
葉の緑が濃くないもの
切り口が変色していないもの


さあ、みずみずしいレタスをたっぷり食べて、最高にリラックスした時間を過ごしましょう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<栄養成分>
ビタミンC、E、A、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛

<おいしい時期>
4月〜9月

<保存>
ビニール袋になどに入れて、芯を下にして冷蔵庫で2〜3日。
新聞紙にくるんでもよいでしょう。
なお、丸のままのほうが持ちがよいので、カットせずに外側の葉からはがして使います。
はじめにはがした外葉でくるみ、さらにラップかビニールで包んでおけば、水分が蒸発せずに、みずみずしさを保てるでしょう。
しかしレタスは、苦みが出る前に、早目に使い切るのが一番です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-27 23:12 | 頭痛

NO.58 頭痛 headache Case Study 「片頭痛/頚椎原性頭痛」

b0195635_22213616.jpg


さて、長かった頭痛シリーズも今日で終了です^^。
片頭痛や群発性頭痛は大きなテーマなので、後々に詳しくまとめたいと思っています。

今日は私のところに来た患者さんの紹介です。

この方は、肩こりがひどく側彎症もあるので、2〜3週に1回は通って頂いています。

先日、突然の片頭痛に襲われて、駅のホームで吐いてしまったということで来院されました。
以前から頭痛持ちではあったようなのですが、吐くくらいまでは久しぶりで、首から肩、背中と酷い凝りがあるようでした。
頭痛についての話をさらに詳しく聞いてみると、片頭痛の特徴である光や音の過敏さはなく、脈打つような頭痛で右側だけに起こったといいます。

首から肩にかけて触診していくと、左右ともに筋肉が非常に硬く張っていました。また後頭骨と上部頚椎の間の関節にまったく動きがないことが確認できました。
そして、頭蓋骨の状態をチェックすると、後頭骨や頭頂部の縫合(頭蓋骨のギザギザした縫い目)、前後バランスなどが崩れていました。


大分緊張が強かったので、まず後頭部の筋肉をしっかりと緩めることから始めました。後頭部の筋肉は全身に影響があるので、ここを緩めることで良い効果が得られます。
その後上部頸椎と後頭骨の関節の動きをつける治療を行い、呼吸を使いながら頭蓋骨のバランスをとっていくようにしました。
この治療で大分首の筋肉も緩み、頭部や顔の筋肉のバランスもとれてきました。
最後に首~肩、背中と機能していない筋肉には、機能アップの治療を、緊張している筋肉にはストレッチなどを行い、終了です。

治療後は大分頭もスッキリし、肩も楽になったようで、一安心でした^^。


頭痛の診断は、ほとんどの部分が問診で判断できます。
嘔吐してしまうまでの頭痛は「キケンな頭痛」のケースもあるので、注意深く診察しなければなりませんが、この方の場合は以前も経験しており、その他の兆候がなかったので、通常の検査に移行しました。 
片頭痛の特徴がないものもありましたが、吐き気があるということと拍動性ということでおそらく片側性の「片頭痛」でしょう。また頸椎の機能障害からくる頭痛「頚椎原性頭痛」も合併している可能性がありました。


片頭痛の場合はカイロプラクティックで効果あるかは半々なのですが・・・
大抵の場合、この方のように頚椎の関節機能障害(動きの悪さ)が見られます。

私は、片頭痛にも、通常の頸椎関節治療に頭蓋骨の治療を組み合わせることで、かなり良い効果は出せると思っています^^。
こういった場合、頭蓋骨の状態も通常の方よりは、かなりバランスが悪いことが多く、慎重に治療を行っていく必要がありますね。

今回で「頭痛」のテーマは終了です。
なにかご質問があれば、
こちらから
気軽に聞いてくださいね。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-25 10:45 | 頭痛

NO.57 トリガーポイントによる頭痛 「緊張性の頭痛に多い!?」

b0195635_22382727.jpg


前回は、頚椎の関節機能障害に起因する頭痛についてお話しました。

たしかに大部分の頚性頭痛は、頚椎の関節機能障害(動きの悪さ)が関わっていますが、関節がハイパーモビリティー(以前のblog参照)あるいは可動性が正常のときに、筋の過緊張が原因で発症する場合もあります。


緊張性頭痛は、慢性頭痛の90%を占めると言われており、頚部の筋肉の緊張、または筋緊張による大後頭神経(後頭部の神経)圧迫によって、重い締め付けられる頭痛が起こるのが特徴です。
多くの場合、ストレスや肩こりによって起こると言われていますが、先のblogで述べたように、食物アレルギー、低血糖によっても起こりえるとも言えます。


筋緊張性頭痛の場合は、その筋の過緊張が、「原発性である」のかそれとも「頚椎関節に起因する続発性である」のかは重要なファクターです。

原発性の筋過緊張は、通常、急性の外傷による筋挫傷または、慢性的な姿勢による筋挫傷が原因になります。そして急性筋挫傷の結果として発症する頭痛でもっともみられるのは「むち打ち」損傷です。
この急性筋挫傷では、頭蓋骨に接合する筋膜(筋肉を覆う膜)への刺激だけでなく、背骨に関わる筋肉の炎症を伴い過緊張を引き起こします。また神経は、こうした刺激を受けた組織で圧迫・絞扼されてしまうのです。


一方、職業上のストレスで悪化する慢性姿勢挫傷は、頚椎前彎(頚椎のカーブ)減少がみられ、頭を突き出したような前かがみの姿勢をとる人に頻繁に発症します。
姿勢により筋肉は頻繁に静的負荷を受け、腕を繰り返し使用する間、持続的に筋肉は収縮状態を保つことになり、終いには筋挫傷(筋肉の損傷)を起こしてしまうのです。

デスクワークの人や流れ作業の仕事の人などの多くはこういう姿勢をとっていることが多いのではないでしょうか。


そして悪姿勢によって慢性的に伸ばされているような筋肉(首〜背部の筋肉)には、低レベルの過緊張と、今日のテーマでもあるトリガーポイントを発生しやすくなります。


トリガーポイント(Trp)とはその名の通り、疼痛の引き金となる圧痛点で、筋繊維の緊張帯にできる関連痛を伴う硬結(触知できる硬い領域)のことです。Trpが出来るとその関連部位(離れた箇所にもある)に疼痛を引き起こすことになります。


首の筋肉にできたトリガーポイントは筋の特異的なパターンに従って、頭部に疼痛を起こすことがよくあります。
その結果起きる頭痛は、単純にトリガーポイントに起因する疼痛か、同時に起きる神経血管への圧迫や絞扼が原因になっているかもしれません。

筋緊張性頭痛の中でも、このトリガーポイントの関連痛による頭痛が出ている方が非常に多くみられます。


トリガーポイントは、発症した筋肉に対してストレッチを行い、Trpに押圧することによって治療していきます。
治療自体はそんなに難しくないのですが、トリガーポイントの存在や各筋肉の関連痛の範囲を知っているドクターでないと治療はできません。

カイロプラクターはもちろんTrpに対する知識を持ち合わせています。
筋肉の過緊張が原因となっている頭痛の多くにトリガーポイントが存在するので、思い当たりのある人はしっかりとした知識のあるドクターに診てもらうのが良いでしょう。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-23 22:33 | 頭痛

NO.56 頚椎原性頭痛 「カイロプラクティックで一番効果のある頭痛」

b0195635_236233.jpg


今日は、カイロプラクティックが一番効果のある頭痛についてのお話です。


頭痛の中には、首の関節の機能障害に起因する頭痛がありますが、この頭痛がカイロプラクティックのマニピュレーション(カイロプラクティックの手技)で大きく改善することは、頚椎治療に携わる多くのドクター達に広く認識されています。

ではこの首の関節の機能障害(動きの悪さ)に起因する頭痛「頚椎原性頭痛」とはどのようなものを言うのでしょう。
この「頚椎原性頭痛」、案外みなさんはご存じないかもしれませんが、思った以上に多くの方の頭痛の背景に隠れているといっても過言ではありません。


後頭下部や頸部の痛みがある
頭部(前頭部、後頭部、頭頂部、目の奥など)に痛みがある
痛みは片側でも両側でもおこる
うずく、鈍くえぐられるような痛みと頻度は少ないがズキズキする痛み
男性より女性に多い
悪心、吐き気や頭のふらつきを伴う場合がある
かすみ目やその他の眼症状、めまい感を引き起こす時がある
頭痛薬では軽快しない
特定の首の動きで悪化する
年齢に無関係で、子供から老人までいつでも発症する


ここに述べたのは、「頚椎原性頭痛」特徴ですが、これだとかなりの人が該当するのではないでしょうか?


首にはたくさんの神経が集まっていますが、この神経と上部頚椎の痛覚受容器との関わりにより、この「頚椎原性頭痛」が引き起こされると考えられています。


みなさん三叉神経という神経はご存じですか?
三叉神経痛で有名ですが、三叉神経は、頭部や顔面に分布しています。
解剖学的に、頚神経1番(C1)〜頚神経3番(C3)の頚神経には、この三叉神経の核と混ざり合う細根があります。
これが上部頚椎の問題が頭痛に関係しているという理由なのです。


少し難しくなりますが、詳しく説明していきましょう。

三叉神経の脊髄路核(大脳皮質から脊髄にかけての神経伝導路)は口部、極間部、尾部の3つからなります。尾部は、尾側に延びていき、脊髄(背骨の中を通る神経)の灰白質(神経細胞体の存在している部分)と序々に一緒になります。そして三叉神経は延髄(脳〜脊髄の間)を通った後、上部頚髄の節にまで下行していきます。
それは少なくともC2レベルまで達し、部分的にはC4レベルにまで達すると言われています。

このように三叉神経の終わりの部分は、上部頚神経と交わっており、特にC1とC2レベルの頚神経と重複しているのです。
そして三叉神経と上部3頚髄神経節が交わる部分は、両方の求心性の繊維を受けており、「三叉神経頚髄核」とも呼ばれている主要な神経核になっています。
この「三叉神経頚髄核」ですが、三叉神経と脊髄において、侵害受容性の情報に関与している大事な部分で、それぞれの求心性繊維を受けていることから、頭部全体と首の上部の侵害受容の中心部分と言うことができるでしょう。


三叉神経の感じる部分と上部頚神経の感じる部分が一緒になっているのはおわかり頂けたでしょうか。
これらのことから上部3頚神経が神経支配している組織は、頭部に広がる関連痛の原因となることが言えるわけです。


上部3頚神経の感覚の範囲は・・・

上部3つの頚椎関節と靭帯
首前後の筋肉(胸鎖乳突筋と僧帽筋)
硬膜(脳と脊髄をおおう膜)
椎骨動脈(脳へ血液供給している血管)

です。

ということはこれらの組織の問題は、三叉神経につながり頭痛の原因となるわけです。


関連痛とは、中枢神経系の中のニューロンが、身体の一部分からの求心性繊維(中枢に向かう神経線維)以外にも、別の身体部位からの求心性繊維も受けており、別の部位からの痛みを勘違いして、もう一つの部位の痛みとして感じてしまうことにあります。

頭痛や頚部痛の場合、「三叉神経頚髄核」がこの中心のニューロンになるので、三叉神経頚髄核の後頭部を支配している部分が、頚椎からの求心性繊維も受けている場合、頚椎からの侵害刺激が後頭部から発していると感じさせる痛みになってしまいます。
また三叉神経の求心性繊維を受けている部分が、頚椎からの求心性繊維も受けていれば、前頭部の痛みは頚椎の侵害刺激により引き起こされることがあります。


これがまさに「頚椎原性頭痛」首の関節に起因する頭痛のメカニズムであり、カイロプラクティックで最も効果のある頭痛、そしてカイロプラクティックでなければ治せない頭痛とも言えるでしょう。


これらことについては、さまざまな生理学的な研究で明らかになっています。

Kerrは、ネコの脳幹と上部頚髄のいろいろな部位からの記録により、三叉神経と上部頚神経の両方の刺激に反応する部位を特定し、C1の細根への電気刺激が、眼窩、前頭部、頭頂に痛みを生じることを証明しました。
Cyriaxは、4%の食塩水を患者の頚部の種々の筋肉に注射し、局所痛と関連痛の観察をしたところ、後頚部の筋(後頭骨付着部)への刺激は、前頭部の痛みを発生させ、同じ筋の25㎜〜50㎜下への刺激は、頭頂の痛みを引き起こしたと報告しています。そして胸鎖乳突筋(首前面の筋肉)への刺激は側頭部に関連痛をもたらしました。
さらにCampbellとParsonsは、同じように食塩水を使い、頚部への刺激がそれぞれ頭頂〜後頭部、後頭下までの関連痛を生じさせることを証明しました。

その他、Feinsteinらは、後頭部とC1の間の軟部組織への刺激により前頭部に関連痛を生じさせ、上部頚椎の棘突起(後ろに伸びる突起)の間への刺激で後頭部痛を生じさせました。Dwyerらの実験ではC2-C3の椎間関節を膨張させることにより後頭部痛を生じさせることが示されています。

これらの実験により、上部頚神経に神経支配を受けている部分の病変は、頭部に関連痛を生じさせる可能性があることがわかりました。


最近では、この「三叉神経脊髄路核」の関与以外にも、脳を覆う硬膜が「筋髄膜橋」を通じて上部頚椎につながっており、上部頚椎が変位すると硬膜に捻れが生じて頭痛が起きるという説もあります。またこれらの頚椎原性頭痛は、C1に問題がなければ頚椎原性頭痛は起こらない、頚椎の関節に3つ以上の問題があることが条件になるなど、様々な説がありますが・・・
これまでのお話だけでも、首の関節が頭痛の原因になるのは明らかだと思います。


私の臨床経験の中でも、「頚椎原性頭痛」はかなりの数みられ、片頭痛や緊張性頭痛とこの「頚椎原性頭痛」が合併しているケースも多くあります。
また大抵の頭痛の場合に、上部頚椎や頭蓋骨の問題が関わっていることが多いのです。

先に載せた「頚椎原性頭痛」の特徴。
あてはまる人も多いのではないでしょうか。


Lewitによると、頚椎の機能障害の場合、その大半は後頭骨とC1の間に起きるといい、Jiroutは、頭痛の90%がC2-C3機能障害を伴っていることを発見し、Bogdukは、上部頚椎ハイポモビリティ(以前のblog参照)が「筋収縮型」と呼ばれている頭痛の主要な原因であると報告しています。
またJullは、慢性頭痛における頚椎機能障害の併発は、頭痛を訴える96の症例中55%で、無症状の集団よりも上部頚椎関節硬直の発症率が高いと報告しており、それはC1〜C3の上部頚椎に集中しており、C4以下の関節では、発症率が急激に落ちたといいます。


私自身、慢性頭痛の背部に、これら頚椎の問題が隠れている場合がほとんどなのでは?と感じています。
思い当たる人は是非一度カイロプラクティックの門を叩いてみてくださいね^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-22 22:55 | 頭痛

NO.55 頭痛の緩和に その3 「予防と改善のためのアドバイス&サプリメント」

今日は頭痛の予防や改善のためのちょっとしたアドバイスです。
参考にしてみてください。


まず片頭痛などの方は、頭痛が起こりそうなタイミングに、アルコールやチョコレートなど血管を拡張させる作用のある食べ物を口にしないようにします。悪化させる食べ物はワイン(特に赤ワイン)、ビール、チョコレート、チーズなどの血管作動性化合物(ヒスタミンなど)が含まれている食品です。
そして血管の拡張を抑えるよう、温めるというよりは、頭を冷やす方が効果的になるでしょう。
またなにより頭痛の時にはすぐに頭痛薬を飲んでしまう人が多いですが、お話してきたように食物アレルギーの有無や脊椎の状態、またビタミン・ミネラルの栄養不足により起こりやすくなるので、根本的な解決をすることが先決だと思います。
サプリメントとしては、5-HTP(5・ヒドロキシトリプトファン)、リボフラビン(ビタミンB2)、ビタミンA、C、E、マグネシウムなどの栄養素、そして夏白菊、魚油、Co-Q10、ショウガ、カモミール、ペパーミント、青リンゴなども良いと言われています。

片頭痛に関しては、また後のセッションで詳しくまとめたいと思っています。


次に緊張性頭痛の場合です。もちろん先に述べた「ペパーミントオイル」や「カプサイシン」も有効ですが、筋肉の緊張緩和には、首や肩を揉んだり、温めたりすることも効果的です。そしてゆっくりと後頭部から首の周り、前面の筋肉までストレッチしてあげることも良いでしょう。片頭痛同様、ストレスや食物アレルギー・低血糖の有無を調べることも根本治療になりますが、多くの場合頚椎の問題が関わっているので、私達カイロプラクターが助けになると思います。
ペパーミントやカプサイシン以外のサプリメントとして、「ラベンダー」にもリラックス効果があります。


そしてこれら慢性頭痛全般に共通することですが、症状を緩和・予防するには、ミネラルのマグネシウムやビタミン類の摂取が効果的です。
脳の血管をゆるめて痛みをやわらげる「マグネシウム」、脳のエネルギー代謝に不可欠な「ビタミンB2」に予防効果があります。
また血行を促進する「ビタミンE」や脳内血流の循環をよくする「レシチン」も良いでしょう。

マグネシウムは、骨や歯の形成、体温や血圧の調節、血管の収縮の抑制、筋肉の収縮、ホルモンの分泌、神経の伝達などにかかわるミネラル。身体の中でも一番大事なミネラルです。
野菜はもちろん、アーモンドなどの種実類、海草類に豊富に含まれており、不足すると、けいれんや震え、イライラが起こり、痛みに敏感になるため、頭痛の原因を引き起こしやすくなります。

マグネシウムの血管の収縮を抑えたり、筋肉の収縮を促す作用は、片頭痛、筋緊張性頭痛、どちらの症状にも有効です。また、頭痛の大敵であるストレスを緩和させる意味でも、マグネシウムの摂取を日頃から心掛けるようにしましょう。

ビタミン類の中では、血管を拡張させ血の流れをよくするビタミンB群の「ナイアシン」が、筋緊張性頭痛の改善に役立ちます。ナイアシンは肉や魚、豆類や果実類に豊富です。
さらに血管の拡張を促すビタミンEも、片頭痛の緩和に効果があるでしょう。


頭痛を改善するビタミンEを多く含む野菜には・・・
「モロヘイヤ」、「カボチャ」、「パプリカ」、「シソ」があげられます。
とくに「シソ」は、マグネシウムも多く含んでいるので、おすすめですね^^。

そして、ペパーミントやラベンダーの香りにリラックス効果があるように、ストレスを緩和し、鎮静作用のあるといわれる「香り」成分も頭痛の症状をやわらげてくれます。
野菜では、「セロリ」の独特の香り成分(セダノリッド、セネリン、アイピン)は、神経を鎮め、頭痛を和らげてくれると言われています。


その他、月経前後や更年期障害の頭痛には、女性特有の症状緩和に有効な「松樹皮」もおすすめです。


さて次回はいよいよカイロプラクティックが効果のある頭痛について紹介です。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-21 22:24 | 頭痛

NO.54 頭痛の緩和に その2 「カプサイシン」

b0195635_22191650.jpg


以前のblogでもこのトウガラシに含まれる「カプサイシン」という辛み成分を取り上げたことがありますが、今回はこの「カプサイシン」が頭痛の緩和に有効というお話です。

私のサプリメント指導士の先生でもある臨床栄養士の佐藤章夫先生のblogでこのことについての紹介がありました。


今年の2月にイタリアの研究チームが、International Journal of Clinical Practice誌に載せた報告では、0.1mlという非常に少ない量のカプサイシンを配合したクリームを、頭痛が発生してからすぐに頭のコメカミに塗ることで、その後30分以内に痛みがどのように変化するかを検証した研究を行ったようです。

結果は被験者23人(女性20人男性3人)のうち、カプサイシンクリームを塗った後30分以内に、痛みの程度が半分ほどまで低減した被験者は17人(女性15人男性2人)で、従来から言われているように、カプサイシンの持つナチュラルな鎮痛作用が高いことが証明されたことと同時に、頭痛発作が起きてから速やかにコメカミに塗ることで効果が高くなることがわかったということです。


「カプサイシン」には痛みを抑える鎮痛作用があることは多くの報告があり、日本でも古くからトウガラシ、タカの爪を使った鎮痛効果についての報告や商品がいくつかあります。
カプサイシンには、最近のblogで何回も登場してきているサブスタンスP(痛みの情報を伝える神経伝達物質)の働きを抑制する作用があることがわかっています。

欧米や日本でもカプサイシンを配合したクリームやローションがあるようで、それを頭部や額に塗るようです。
前回の「ペパーミントオイル」と似ていますね^^。


ただ、カプサイシンはみなさんご存知のトウガラシの成分。肌が敏感な部分を触ると大変なことになるかもしれないので、肌が弱い方やアレルギーの方は注意してくださいね。

そう考えると、ペパーミントオイルの方が使い勝手がいいかもしれません^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-20 22:15 | 頭痛

NO.53 頭痛の緩和に その1 「ペパーミントオイル」

b0195635_21503192.jpg


もしもあなたが、緊張性頭痛で悩んでいて鎮痛薬を常に持ち歩いているとしたら、ペパーミントというハーブは助けになってくれるかもしれません。


今日からは頭痛を緩和してくれるものについていくつか紹介していきます。
一つ目は「ペパーミントオイル」です。


ドイツでは研究が進んでいて、通常の緊張性頭痛(いわゆる一般的な頭痛)にペパーミントオイルが非常に効果のあることが証明されています。


いままでのblogでも紹介してきましたが、一般的な頭痛の多くは、ストレスや脊椎の問題、また低血糖、食物アレルギーでも起こると話してきました。これらの頭痛は西欧諸国では風邪以上に多数の人が経験する病気になっています。
それだけに、頭痛から逃れるためにアスピリンやアセトアミノフェンのような薬を毎日のように飲んでいる人がいて、その副作用にも悩まされています。

これらの頭痛の多くでは、脳の外側の頭皮や血管、首の筋肉が緊張している状態がみられます。ペパーミントオイルは、古代から現代までその外部の皮膚や筋肉に塗ることで、効果をあげてきました。
ドイツで行われた研究では、ペパーミントオイルを額につけることで、緊張性頭痛にアセトアミノフェン同様の鎮痛効果をもたらしています。Drハルムット・ゴーベルと同僚は、2年から40年にわたって、毎月1回から22回緊張性頭痛に見舞われている18歳から65歳の男女、41名を対象に二重盲検法による厳格な研究を行いました。被験者は頭痛に襲われると医師の支持で、アセトアミノフェン2カプセルか、ペパーミントオイル10%溶液か、ペパーミントオイルを2、3滴たらしただけの偽溶液のいずれかを与えられました。溶液をもらった人は額につけ、15分後と30分後に繰り返してつけました。
その結果は驚いたことに、ほとんどの被験者に対して、ペパーミントオイルはアセトアミノフェンと同じ速さと効力で頭痛を和らげたと報告しています。


一般的なペパーミントの葉と花は揮発性の油を含んでいて、その50〜75%は純粋のメントールです。この油は食品に香味をつけるために広く使われていますが、薬として使われてきた長い歴史もあります。
古代ローマでは政治家で博物学者の大プリニウスが頭痛を治すのにペパーミントの葉を額に貼るように進めています。また古代エジプトの時代から、西洋でも東洋でも、何世紀にもわたって医師たちは、消化剤、胃腸内のガスを排出させる抗痙攣剤(筋肉の痙攣を抑える)、そして胃痛を和らげるものとしてペパーミントを進めてきました。

多くの研究で、ペパーミントオイルに含まれているメントールが平滑筋の緊張をほぐすことが明らかにされており、動物を使った実験で、ペパーミントオイルは、セロトニン(血小板から放出される血管収縮物質で、胃液の分泌を抑制し平滑筋を刺激する)とサブスタンスP(神経伝達物質の一つで痛覚の伝達に関与しており、平滑筋に作用する以前のblog参照)による平滑筋の収縮を抑制することがわかっています。

そしてペパーミントは、頭蓋周囲の筋肉の緊張を和らげることでも頭痛を緩和します。また筋肉の緊張を和らげる力以外に、Drゴーベルはペパーミントオイルを額につけると、スーッとするさわやかな感じが長く続くことが、皮膚の感受器官を刺激して脊髄の痛みの伝達にも影響を及ぼすとも言っています。ペパーミントは毛細血管の血流を増加させるので皮膚の痛みに対する感度が下がり、それも頭痛の緩和につながるのでしょう。


頭痛の改善には、もちろん根本的な原因が何かをはっきりと見極め、それに対する治療をすることが第一ですが、痛みが出たときは副作用のある鎮痛薬を使うより、このスーッとする気持ちのよい香りのハーブを試してみる価値はありですね。

使う場合は、ペパーミントのエッセンシャルオイル1に対して穀類で作られた純粋アルコール(焼酎など)を9の割合で混ぜれば、溶液の出来上がりです。コットンやティッシュ、指先などで軽くたたいて額につけてみましょう。


このペパーミント。溶腸性のカプセルを服用すると過敏性大腸炎にも効果があると言われています。
ハーブの力は奥が深いですね^^。
(「Miracle Cures」 Jean Carper 引用)



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-19 21:46 | 頭痛

NO.52 頭痛 headache 「頭痛を引き起こしてしまう物質」

b0195635_120367.jpg


今日は頭痛を誘発する可能性のある物質についての話をしていきます。

ある物質を摂取した後、一定時間内に頭痛が出現し、その物質が代謝・排泄されることにより頭痛が消えていくという過程が明らかな場合に、その物質が頭痛をおこす可能性が考えられます。


摂取することにより頭痛をきたす物質として、従来より知られているものには、硝酸-亜硝酸化合物・グルタミン酸ナトリウム・一酸化炭素・アルコールなどがあります。


硝酸-亜硝酸化合物による頭痛(食品添加物・汚染水)

硝酸といえば、火薬を作るときに使われますが、最近は地下水などの汚染で問題になっています。また亜硝酸化合物は、食品添加物に使われていることがあり、注意が必要です。
これらの頭痛は、硝酸-亜硝酸化合物を摂取して1時間以内に両側の前側頭部に生じる拍動性の頭痛で、ニトログリセリン頭痛・ダイナマイト頭痛・ホットドック頭痛などとよばれることもあります。硝酸-亜硝酸化合物による血管拡張作用による頭痛として考えられており、片頭痛や群発性頭痛の患者では、健康人よりこの頭痛を起こしやすいといわれています。
硝酸-亜硝酸化合物は、最終的には一酸化窒素(NO)として作用することがわかっています。


グルタミン酸ナトリウムによる頭痛(中華料理店症候群)

グルタミン酸ナトリウムは、有名なところで、味の素やほんだし、だしの素などに使われる化学調味料で、加熱により発ガン物質になると言われ、大分前に問題になっています。ただ現在でも味の素食品では使われており、また中華料理店では調味料として多く使われ、これにより、めまい、頭痛、自暴自棄などの症状が出るものを「チャイニーズレストラン症候群」と呼んでいます。

国際頭痛学会の分類では、診断基準としてグルタミン酸ナトリウム服用後、1時間以内におこり、以下の6つの症状(①胸部圧迫感 ②顔面の圧迫感・疼痛 ③胸・頸・肩の灼熱感 ④顔面紅潮 ⑤めまい・腹部不快感)のうち少なくとも2つ以上を伴うものをいいます。

中華料理を摂取した後、20~25分後に、①~⑥の症状と拍動性の頭痛を生じるものをチャイニーズレストラン頭痛 chinese restaurant headache と呼んでおり、中華料理に含まれるグルタミン酸ナトリウムが原因になっていると考えられ、一般に3gのグルタミン酸塩を摂取すると約20分後にこれらの症状がおこるとされています。


一酸化炭素による頭痛(タバコ)

一酸化炭素の中毒の際の頭痛は、頭部全体および後頭下に持続性の、次第に強くなるような頭痛で、COレベルにより症状が変化していきます。ヘビースモーカーでみられる軽い頭痛およびめまいは、一酸化炭素の中毒によるものと考えられます。


アルコールによる頭痛(アルコール)

国際頭痛学会の分類による診断基準では、アルコール摂取後3時間以内におこるものとされています。アルコール自身は脳血管に直接作用するとは考えられておらず、脳内セロトニンレベルを変化させるため、あるいは脳循環の自動調節能を変化させるため、頭痛が生じるのではないかと言われています。またアルコールに関しては、アルコール摂取をやめて数時間後から始まるズキンズキンとした頭痛があります。身体を動かしたり、咳や頭部を動かした際に増悪し、頭痛以外に悪心・顔面蒼白などの症状を伴います。いわゆる2日酔いですね。


アステルパーム(清涼飲料水に使われる人工甘味料)

アスパルテームはL-phenylalanineとL-aspartic acidの2つのアミノ酸から合成させる人工甘味料で、ショ糖の180倍~200倍の甘みがある物質です。この物質は清涼飲料水などに広く使われていますが、アメリカのDisease Control Centerがこの物質を含むものを摂取した後に、様々な訴えを呈した517例の分析を行い、神経系の症状、特に頭痛が多いと報告しています。ただ、その後のSchiffmanらの検討では、アスパルテームを含むものを摂取した後に頭痛を訴えた40人で、プラセボ(偽薬を摂取した群)と比較して、頭痛を生じる率は有為ではなかったため、この物質が本当に頭痛の原因になるかはまだはっきりとはしていません。しかし可能性は軽視できないでしょう。


フェニルエチルアミン(チョコレート)

フェニルエチルアミンはチョコレートやカカオなどに含まれており、神経終末からセロトニンやカテコールアミンを放出させる作用を持っています。そのため、前回のblogでも少し触れましたが、monoamine oxidase B(MAO-B)の活性が低い片頭痛患者では、このフェニルエチルアミンの代謝が遅く、この物質を多く含むチョコレートの摂取により、高頻度に頭痛をきたすと考えられています。



こんなにも多くの物質が頭痛を引き起こす引き金になることに驚いたでしょうか。

みていくと、タバコ、アルコール、人工甘味料、食品添加物、科学調味料と、人間が現代になって人工的に作ったものが多いことには、非常に興味が湧きます。
自然界にない人工的なものがどれだけ、身体に悪影響を及ぼすかわかりますね。


さてそれ以外にも、薬による頭痛というものもあります。


エルゴタミンによる頭痛

片頭痛患者でエルゴタミン製剤を過度に服用した場合に、この頭痛を生じることがあります。エルゴタミンを経口で毎日2mg以上、坐薬で毎日1mg以上を摂取し続けた場合、片頭痛の前兆や随伴症状を欠き、びまん性に拍動性の頭痛を起こします。


鎮痛薬の乱用による頭痛

1ヵ月に50g以上のアスピリンかほぼ同等の他の鎮痛薬を摂取した場合、あるいはバルビタール製剤か他の非麻薬製剤と鎮痛薬との合剤を1ヵ月間で100錠以上服用した場合に生じる頭痛です。


コカインやマリファナなどの麻薬による頭痛

コカイン常用者の60~70%に頭痛がみられ、一般に片頭痛に類似した血管性頭痛を呈します。またマリファナによっては前頭部に軽度の頭痛が生じると考えられています。



薬はもともと身体にはない化学物質です。その物質を身体に入れることは身体にとってはストレスになってしまうのです。もちろん薬は症状を緩和してくれる便利なものですが、同時に身体になにかしらの副作用・悪影響を及ぼすことは、覚えておいてください。


これらの頭痛は、純粋に自然の物を食べ、自然に生活していれば起こり得ない頭痛とも言えますね。現代病と言ってもいいのではないのでしょうか。

加工品や嗜好品が溢れている現代ではなかなか難しいのかもしれませんが、
ナチュラルな生活がやっぱり何よりなんです^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-18 12:00 | 頭痛

NO.51 頭痛 headache 「緊張が頭痛のいちばんの原因ではない ~食品アレルギーと頭痛~」

b0195635_8153164.jpg


今日は頭痛を違った視点で見てみましょう。


頭痛の原因については、様々な議論がされていますが・・・

エマニュエル・シェラスキン医学博士は、「頭痛はアスピリンが不足して起こるものではない」と言っています。もちろん、頭痛が強力な鎮痛剤が欠乏したために起こるものではありません。
頭痛が起こるにはそれなりの原因があります。


頭痛の起こるいちばんの原因は、緊張だと考えている人が多いと思いますが、栄養療法のDr Wrightは頭痛の起こる最も大きな原因として3つの原因をあげています。

1つは脊椎の問題(私たちカイロプラクターの専門分野です)、2つ目にアレルギーもしくは食品過敏症、3つ目に血糖のトラブルをあげており、この3つを的確に発見し、治療できれば、純粋に緊張による頭痛のケースはかなり少ないと言っているのです。

背骨の問題や低血糖などはわかる感じがすると思いますが、食品アレルギーや過敏症が関わっているというのは驚きでしょう。


Dr.Wrightのところに来た慢性頭痛の患者さんでは、原因のわからない激しい頭痛に10年間悩まされていたのが、検査の結果、低血糖と、乳製品や卵などへのアレルギーがあることがわかり、アレルゲンになっていた食品を除去した食事によって、1週間で頭痛から解放された方もいるというのです。

この患者さんの場合、さまざまな医療機関に行っても効果がなく、検査結果でとくに異常もなかったのですが、10年くらい週に3、4回は頭痛に悩まされていたといいます。
午後にイライラして不機嫌になることが多かったので、低血糖による頭痛を疑い、一度、低血糖食事療法(高タンパク質で低炭水化物の食事、砂糖は避け、精製された炭水化物も避ける)をしてみたそうです。1週間くらいは調子が良く、午後遅い時間の頭痛はなくなったのですが、前より頭痛が頻繁に出始めました。
その原因がなんとアレルギーだったのですね。

もちろんこの方には低血糖が原因による頭痛が出ていましたが、その低血糖がさらにアレルギーからきている症状だったのです。
そして検査をしてみると「チーズと牛乳、卵、小麦、コーヒー、とうもろこし、オレンジ」にあることがわかり、食事を変えたときには、チーズや牛乳、卵を普段より食べていたこともわかりました。
(Dr.wright’s guide to healing with Nutrition 引用)


アレルギーの食品をとると、腸管の状態が悪化し、栄養素の吸収不良による低血糖につながります。またアレルギーの食品には一種の中毒症状が起こるという説もあります。アレルゲンの食べ物を摂らないと禁断症状が出たりすることがあるのです。これはしばらく除去食をすると改善しますが、この人の場合は頭痛が禁断症状になっていたのかもしれません。


またDr.whightは、片頭痛もほとんどのケースで食品過敏性やアレルギーがかかわっていると述べています。
これに関しては数多くの研究例が報告されており、医学ジャーナルの「Ananals of Allergy」では、アーネスト・ソンナード・ニューマン医学博士とレオナルド・M・ネッカーズ博士が、片頭痛患者の場合、アレルギー反応に関与する血球数が健康な人とは明らかに異なっていると報告しています。
また彼らは、少量のヘパリン(体内にある自然な成分で、凝血を妨げる作用がある)を用いることで、片頭痛が軽減されることも言っており、ヘパリンで効き目が表れる患者の場合、片頭痛の改善と、アレルギー反応に関与する血球数の変化との間に関連性が認められると言っています。


その他、消化酵素が不足しているために起こる、アレルギー反応を伴わない食品や化学物質への過敏性も、頭痛と関連していることがあります。
イギリスのヴィベェット・グローバー博士とシャーロッテ女王婦人科病院の研究チームは、片頭痛患者には健康人と比較して腸内のフェノールスルホトランスフェラーゼ(フェノールを含む天然成分や合成化学物質を分解する酵素)の量が不足している傾向を確認しています。

食品中にも、フェノールを構成要素とする成分が含まれていますが、医学ジャーナルの「Family Practice News」でグローバー博士らは、こうした成分が片頭痛の引き金になる可能性を指摘しています。

ひとつの例としては、チョコレートが片頭痛の引き金になることがあります。これはチョコレートに含まれる天然の成分であるフェニルエチルアミンが、関連しているのですね。



片頭痛や緊張性頭痛の原因には、さまざまな議論が交わされていますが、片頭痛を含むあらゆるタイプの慢性頭痛に、低血糖の治療食やアレルギー除去食で改善されるものが少なくないという話は、本当に興味深いです。

食品アレルギーに関して、日本人はあまりピンとこないかもしれませんが、私は、驚くほど多くの疾患に関わっているのではないかと思っています。
また後のblogで低血糖や食品アレルギーに関してまとめたいと思っていますが、頭痛で悩んでいる人で、特にアレルギー体質の方、家族にアレルギーが多い人は要チェックですね。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-16 13:04 | 頭痛

NO.50 頭痛 headache 「頭痛とストレス/自律神経の関わり」

b0195635_221362.jpg


いままでお話してきたように、頭痛にはいろいろな種類がありますが、いずれもストレスと深い関連があると考えられています。


とくに慢性頭痛の中の片頭痛と緊張性頭痛に関してはともに病因にストレスがあげられています。
これは、頭痛時における自発痛が、交感神経(自律神経系)ブロックによって抑えられることが知られているからで、自律神経系、特に交感神経と痛覚の間には密接な関係があると考えられています。
またストレスにより起こされる頭痛と自律神経とは、相互に密接な関係があります。


今日はストレスや自律神経がどのように頭痛につながるのか、少しお話していきましょう。

筋収縮性頭痛は、その要因のひとつにストレスがあげられますが、神経質・几帳面・完全主義などの性格的素因に、日常生活における種々のストレスが加わることによって起こるとされています。緊張性頭痛の患者さんには、緊張しやすくリラックスしにくい人が多く、また不安や抑うつを持つ方もいます。この場合、ストレスの影響も少なくはないでしょう。


筋肉は2分間以上筋収縮を持続させると、筋に痛みと圧痛が生じ、さらに筋収縮が数時間から数日持続することにより生じた痛みが、筋緊張の異常を蔓延させていきます。
筋収縮性頭痛は、主に2つの原因によって起こるといわれていますが、それはこのような筋肉の緊張状態とそれに伴う血管収縮などの血管性因子によります。

筋緊張に伴う痛みの発生については、それに伴う神経の圧迫や、血管の圧迫に伴う筋の虚血、なんらかの痛み物質の遊離などの要因があげられますが、性格的にあまりリラックスできない人や、継続的なストレスなどで筋肉が収縮状態を持続させられることによって頭痛が起こることは容易に想像できますね。

ある研究では、筋電図と脳波の連続記録により、頭痛時には頭痛のある側頭筋(頭のサイドの筋肉)で筋放電が著名に増加し、同じ側の側頭動脈の脈が減弱していたという報告があります。また前頭部の痛みを訴える患者さんの多くに眼球結膜の小血管の収縮がみられ、血管拡張薬の投与により、頭痛の軽減と結膜虚血の改善がみられたということです。

このように筋肉の収縮とそれに伴う血管収縮がかなり頭痛と関わっているのです。
そしてこのことを引き起こしやすいストレスが、頭痛と大きく関わっていることはもうわかって頂けたと思います。


少し難しい話になりますが、頭痛患者さんでの痛みの感覚の伝達、特に一次知覚ニューロンには、神経ペプチドというアミノ酸で作られる神経伝達物質が関わっていると言われており、現在報告されている神経ペプチドの中で、SP、SOM、CGRPというペプチドが侵害刺激情報伝達に強く関与しているといいます。

そしてとくにcalcitonin-gene related peptide(CGRP)とサブスタンスP(SP)はともに脳血管拡張作用があり、また脊髄神経(背骨の中を通る神経)の侵害刺激に応じてSPなどの神経ペプチドは増加します。
これらのペプチドは、それぞれ異なる侵害情報に関わっていますが、侵害刺激が加わると痛覚伝動に関わるこのペプチドが放出されるのです。

たとえばSPについて言うと、緊張性頭痛の人は健康な人より、このSPの数値が高く、SPの値が下がると症状も改善することが言われています。
また片頭痛に関しても、発作時に浅側頭動脈の拡張反応が起こることは、前のblogでも述べましたが、発作時にSPが増加するとより強い血管拡張が生じるのではないかと考えられています。

これらの神経ペプチドは自律神経の中に存在しているので、自律神経が頭痛と大きくかかわっていると言えるでしょう。

ひとつ例をあげてみましょう。

慢性頭痛の人は、よくめまい感・立ちくらみ・動悸などの自律神経症状が合併することが多いのですが、最近では頭痛の自律神経機能と鍼治療の関係についての研究が多くされています。
この中で、緊張性頭痛の患者さんが、鍼治療により症状が緩和し、循環機能が正常化することが報告されており、これには自律神経の中でもリラックスする側の副交感神経の反応を促進したことによるものと言われています。緊張性頭痛の患者さんにはSP(神経伝達物質)が多いという話をしましたが、鍼治療で、副交感神経痙の反応を促進することで、脊髄の灰白質(神経体のかたまり)のβ-endorphinの増加を促し、SPの分泌を抑制したことによるものではないかと考えられています。


カイロプラクティックの治療の後も、副交感神経が優位になるので、こういったストレスに関わる慢性頭痛の方に効果が期待できそうです^^。



今日は大分難しい話だったと思いますが、
このように考えると、ストレスや自律神経は、大きく頭痛の背景に関わっていることがわかります。

ストレスはすべての病に関わっていると言われますが、また新たにストレスの怖さを実感できたのではないでしょうか。日頃からなるべく、ストレスを溜めず、リラックスできる時間を作ったり、自分にとってのストレス解消法を見つけておくことが、あなたの頭痛の改善に役立つかもしれません。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2010-10-15 14:41 | 頭痛


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

最新の記事

NO.600 食物アレルギー..
at 2015-08-19 17:22
NO.599 食物アレルギー..
at 2015-08-12 13:57
NO.598 食物アレルギー..
at 2015-06-17 18:00
NO.597 食物アレルギー..
at 2015-06-10 12:11
NO.596 食物アレルギー..
at 2015-06-03 19:18

以前の記事

2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月

検索

カテゴリ

全体
骨のお話
生活習慣病
椎間板ヘルニア
逆流性食道炎
頭痛
骨粗鬆症
牛乳の話
高血圧
変形性膝関節症
炎症の話
消化と栄養吸収
腸の話
腸内細菌の話
回盲弁症候群
睡眠の話
妊娠&出産
栄養(基礎編)
低血糖症
砂糖の話
糖尿病と糖質の悪影響
副腎疲労
副腎疲労 (New)
食物アレルギー
アレルギー対策
大腸ガン
目の病気
老化
耳の病気
更年期障害
代謝の話
脳の健康
マグネシウムの話
花粉症
時間栄養学
生理前症候群PMS
腸管免疫
食べる日記
きまま日記
まじめ日記
未分類

ブログパーツ

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧