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NO.501 生理前症候群PMS その8 「低血糖タイプ」

NO.501 生理前症候群PMS その8 「低血糖タイプ」_b0195635_13565069.jpg


今日は、雨がパラパラと降ったりして、ジメッとした天気ですね。
まさにお盆真っ最中。
みなさんもお休みを満喫しているところでしょう^^。



さて、今日は生理前症候群の3つ目のタイプ「低血糖タイプ」をご紹介しましょう。

低血糖症というとみなさんご存知ですか?
私のblogでも一番人気ぐらいによく見られているのが低血糖症の記事ですが、ここで言っているのは、いわゆるお医者さんが言うような血糖値が低くなった状態を言うのではなく、甘いものや精製された炭水化物の摂り過ぎによる血糖値の不安定、そしてそこから起きる反応性低血糖のことを指します。

砂糖やお菓子や清涼飲料水、また精製された穀類。これらの糖分はすばやく吸収されるために、血糖値が急上昇します。
そして血糖値の急上昇にビックリしたカラダは、危機感を覚え、当然血糖値を下げようと大量のインスリンを分泌します。ちなみにこのインスリンの出る量ですが、血糖値の上昇の度合いによって、その分泌のされ方が変わります。つまり、血糖値の上昇が速ければ速いほど、または血糖値が高くなればなるほど、それを下げようとするために、インスリンが大量に動員されることになるのです。
過剰に分泌されたインスリンは、血糖値を急降下させ、今度は逆に血糖値が下がり過ぎてしまうという状態を引き起こします。
つまり、精製された糖分を飲んだり、食べたりすることが、血糖値の急上昇をまねき、インスリンが出過ぎてしまうために、結果的に低血糖になってしまうのですね。




さて、この低血糖症ですが、どのような症状があるのかというと・・・


イライラする
キレやすい
ちょっとしたことにカッとなってしまう
落ち着きがない
自分を抑えられない
暴れる
攻撃的になる
不機嫌
憂鬱
気分が優れない
極端に落ち込む
何をしても楽しくない
死んでしまいたくなる
気が狂いそうになる感じ
かんしゃくをおこす
性衝動の欠如
お腹が空いてしょうがない
いつも食べ物のことばかり考えている
食間の飢えがある
甘いものが欲しくなる
食べ始めるととめどなく食べてしまう
不安になる
忘れやすい
焦燥感
神経過敏
音と光に過敏
かゆみと蟻走感
何も理由なく突然胸が痛くなったり、息苦しくなる
突然悲しくなり、泣いてしまう。
意識がなくなる
完璧主義である。
あることに異常にこだわる
細かいことが気になる
絶えず何かが気がかり


と、まあたくさんの精神症状があります。



この低血糖が実は生理前には起こりやすいのです。
それもそう、低血糖症と生理前症候群を併発している女性も多いですし、生理前に特に低血糖の症状が強く出る人もよくみられますね。
これは、生理前に甘いものを欲する傾向になりやすいことに原因がありますが、特に生理前に食欲が増えたり、甘いものを摂ってしまう方は要注意ですよ^^。

特に生理前症候群の中でもこのタイプの人は、血糖の変動が大きく、それに伴って頭痛、疲労、気分の落ち込み、神経過敏の状態に陥ることが多くなります。
最近の若い女性には多くみられるタイプでもあり、全体の25%程を占めています。生理前から生理期間中は異常に甘いものを欲し、この時期にチョコレートを無性に食べたくなる女性もいますね。
血糖コントロールで働いているのは、私たちの副腎という大切な臓器です。
もちろん血糖値が不安定な状況がある時、低血糖にならないように副腎がアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンをたくさん分泌するわけです。そういった時には脳内のセロトニン、ドーパミン、GABAなどのホルモン合成が低下し、一時的にストレス状態になるために脳がエネルギーをてっとり早く吸収出来る糖分、いわゆる甘いものを欲するようになります。そうやって悪循環が始まります。

また副腎の働きが低下するとミネラルの銅の需要が高くなることによって、カカオに豊富に含まれる銅を渇望するようになること、大量のインスリン分泌でマグネシウム不足が顕著になり、同じようにマグネシウムを多く含むチョコレートを欲しくなることなどが、チョコレートや甘いものを欲する背景にあると思います。




最後に少し難しくなりますが、エストロゲンが過剰になっている場合、エストロゲンがヒスタミン(炎症に関わる物質)を分解する酵素(DAO)の生産を抑えてしまうことで、体内のヒスタミンが増えます。そのことが頭痛などにも関連するのですが、ヒスタミンの量と炭水化物を糖に分解する酵素であるアミラーゼの量は関係しており、アミラーゼが過剰になることで食欲が増したり、糖分をを欲したり可能性があります。
こういう背景が生理前の食欲や甘いものを欲することに関わっているのですが、当てはまるような方は、特にヒスタミンを含む食材である発酵食品やワイン、チーズ、干物、塩漬けなどは避けてもらうと意外と症状がなくなってくるケースが多いですね。
またそういう食材をどうしても食べる時は、大根やカブなど消化酵素を含むような食材を一緒に摂ることでヒスタミンの影響を少し減らしてくれます。
良かったら試してみてください^^。

さて、次回は最後のタイプ「低エストロゲン高プロゲステロンタイプ」です。
お楽しみに〜^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

by chiropratica | 2014-08-14 14:11 | 生理前症候群PMS


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

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