NO.410 マグネシウムの話 その9 「マグネシウムと運動」

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人が運動する時は、筋肉が収縮と弛緩を繰り返しています。
この筋肉の働きには、カルシウムとマグネシウムが深く関わっています。主にカルシウムが筋肉の収縮に関わり、マグネシウムが筋肉の弛緩に関係しています。
なので、もしカルシウムが過剰で、マグネシウムが少ないと、筋肉のけいれんと乳酸の蓄積が起こると言われているのですね。
カルシウムの過剰は、全身の筋肉を緊張、硬直させますが、カルシウムに対してバランスの取れたマグネシウム量を摂取していくと、こうした問題はなくなってきます。


特に運動を良くする方や、スポーツ選手の方には、マグネシウムの大切さは知っておいてもらいたい事実です^^。多くのスポーツ選手やそのコーチで認識されていないことですが、マグネシウムはスポーツ選手に必要な栄養素の中で最も大事なものなのです。



冒頭で述べた筋肉の収縮と弛緩以外にも、マグネシウムは身体を動かすエネルギーであるATP(アデノシン3リン酸)を作り出すのにも必要です。マグネシウムが不足してくると、身体のエネルギーレベルが低下していきます。それは身体の維持に必要なエネルギーが作り出されないからです。逆にマグネシウムをしっかり摂取すれば、エネルギーレベルが上昇します。
ある動物を使った研究では、マグネシウムが欠乏すると、運動能力が低下し、水に溶かしたマグネシウムを与えると、持続力の回復を見せたそうです。
また人で行われた研究でも、短時間の運動でも長時間の運動でも、マグネシウムを消費させることがわかっています。


マグネシウムは、本当にいろんなことに使われていますね^^。



ランナーズハイという言葉を知っていますか?
激しい運動をする人、特に長距離マラソンランナーなどは、トレーニング中、ある限界まで行くと壁にぶつかります。しかし、それでもプッシュして走り続けているとある浮遊感、ランナーズハイを感じるようになります。
これは身体が極限にまで達した時の副腎の働きによるものです。

限界まで来ると副腎からアドレナリンが噴出します。そうすると副腎からのアドレナリン・ラッシュいわゆるランナーズハイを味わうことになるわけです。
ちなみにこういう状態になる時には、自分の身体にとって運動がある意味ストレスになっています。
運動過剰の人や慢性疲労症候群の人などは特に運動自体が身体にストレスを加えるため、副腎がアドレナリンを分泌してこれに対応しようとするのです。
しかし、これをずっとやっていると副腎は疲労しきってしまいます。副腎に生じた損傷を修復して、練習中に失われたマグネシウムを取り戻しておかなければ、ランナーズハイの後に大きな怪我に見舞われることになります。

実際、副腎に負担をかけるような運動の仕方では、怪我が多いです。


こういったことの予防にもマグネシウムは、必要不可欠です。
マグネシウムがあれば、乳酸を蓄積させることなく、運動中に効率よく燃料を燃やし、エネルギーを作り出せます。



「The Magnesium Miracle」の本に載っている一つの例を紹介しましょう。

フロリダのある高校のアメリカン・フットボールチームのコーチには悩み事がありました。
それは選手達がしょっちゅう足のけいれんを訴えたからです。そこでコーチはある酷暑の日の過酷なゲームに先立ち、プレーヤーにカルシウム・サプリメントを飲ませました。
そうするとどうでしょう。ゲームが後半に入ると、11人の選手が方向感覚を失い、歩くことさえ困難になりました。またろれつが回らなくなり、筋肉けいれんを訴え、全員の呼吸が荒くなっていました。
1時間経たずして、8人が本格的な発作状態に陥り、2人が反復発作を起こしたのです。最も重い症状を示したのは、1番激しいプレーをした選手達でした。
それ以外の13人は、頭痛、かすみ目、筋肉けいれん、吐き気、脱力感を報告しています。

最終的には全員回復出来たのですが、一体何が起こったのでしょう?
感の良い方はわかるかもしれませんが、そうなんです!マグネシウムが欠乏したからだったのです!


実は具合が悪くなった選手全員が、試合前にマグネシウムが欠乏したファーストフードを食べています。
またその中身は炭水化物と脂肪が主体で、ソーダ飲料にはリン酸が含まれていたのです。
そして試合中には大汗をかいたために、マグネシウムの損失量が増加し、おまけにカルシウム・サプリメントが加わって、マグネシウムの体内量が危険なレベルにまで低下してしまったということだったのです!



マグネシウム欠乏は、突然心臓死の一因ともなります。
強靭な肉体を持ったスポーツ選手が、突然心筋梗塞などで死んでしまうニュースを聞いたことはありませんか?私が趣味でやっていた和太鼓でも、大太鼓を叩いている時に、突然死をしてしまった人の話を聞いたことがあります。

激しい運動は持続性のマグネシウム欠乏を引き起こし、これに伴ってコレステロール・トリグリセリド・血糖を長期にわたって増加させるという研究もありますが、極端に過激な運動を行うスポーツ選手や激しいトレーニングを集中的に行う人を襲う突然死は、持続的なマグネシウム欠乏による心臓血管系への有害作用がその引き金となっています。



自分自身にとって適度な運動を行うというのが身体にストレスのない一番の運動方法です。
そして、運動時はマグネシウムの補給をしてあげることが、身体のエネルギー効率を高め、怪我や突然死の予防になることは、是非覚えておいてくださいね^^。

ではでは。



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

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by chiropratica | 2014-01-18 19:18 | マグネシウムの話


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


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