NO.402 マグネシウムの話 その1 「マグネシウムは最も大事なミネラル」

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アメリカで、1936年に書かれた上院文書では、「現在何百万エーカーという農地で栽培されている食品(果物・野菜・穀類)は、もはや何種類かのミネラルを十分に含有しておらず、そのため、いくらこの種の食品を摂ったとしても、われわれは飢餓状態におかれたままになるのである。肉体の健康は、私たちが取り込んでいるカロリー、ビタミン、あるいは脂質・タンパク質・炭水化物を正確な割合で摂ることより、摂取するミネラル類に直接的に依存している。研究室のテストによれば、果物、野菜、穀類、卵、さらに現在では牛乳・肉類でさえもが数世代前のものとは同じではなくなってきている。果物や野菜を食べて、完全な健康に必要とされるミネラル塩を胃袋に送り込もうとしても出来ない相談になっている」と書かれています。

急な出だしでビックリしたかもしれませんが、これが書かれたのは1936年。
今から77年前です。今日では農地がさらにミネラル欠乏状態にあるのは、目に見えていて日本も例外ではありません。また肥料もこうしたミネラルの補充を十分に満たしていないと言います。



さて、今日から前からお話したかった大切なミネラルの一つである「マグネシウム」についてみなさんにお話していきたいと思います。
マグネシウムは身体の中で最も重要なミネラルとも言われ、325種類以上にも及ぶ酵素に関わる仕事をしています。ミネラル欠乏状態にある私たちの中でも、特にマグネシウムは不足しているミネラルの一つでマグネシウムを補うだけで、実はいろんな病気や体調不良が改善していくことも多いのです。


このテーマ最初の今日はマグネシウムがどのような働きに関わっているのか、また不足するとどのような病気と関係するのかそういったことについて、簡単に触れていきましょう!



マグネシウムは、体内の325種類以上にもなる酵素を制御しています。
それらの酵素の中の一つは、エネルギーを産生、搬送、貯蔵、利用する働きをしているもの、また細胞新陳代謝、DNA、RNAの合成、細胞成長、細胞増殖などに関わる働きをしている酵素もあります。またマグネシウムは体内の神経を活動させる電流の統合をしていたり、心臓活性、神経筋伝導、筋肉収縮、血管緊張、血圧、抹消血流などにも関与しています。
難しい言葉が多いと思いますが、身体の様々なことに本当によく関わっているミネラルなのです。
カルシウムの細胞出入りを制御、調節するのもマグネシウムのため、マグネシウムがないと正常な筋肉活動が出来ません。マグネシウム不足は筋肉衰弱、骨軟化、不安症、心臓発作、不整脈、突発発作、けいれんにも関わっています。

全米化学アカデミーの調査結果によると、大半のアメリカ人がマグネシウム欠乏症で、男性では1日の推奨摂取量の約80%、女性に至っては70%程と言われています。日本も例外ではないでしょう。
ここまで体内の様々な酵素反応に関わるマグネシウムなので、このミネラルが不足するだけで、体調不良が起こることが想像出来るのではないでしょうか?



さて、Dr.Carohyn Deanが書いた「The Magnesium Miracle」という本からマグネシウムと病気の関わりをご紹介しますね。


1.不安神経症とパニック発作

通例としてマグネシウムは副腎ストレスホルモンの制御を助ける。

2.喘息

マグネシウム欠乏に伴い、ヒスタミン産生と気管支けいれんが共に増大する。

3.血液凝固

マグネシウムは血液凝固の抑制と血液の濃縮を予防するのに重要な役割を果たす。

4.腸疾患

マグネシウム欠乏は腸機能を定価させ、便秘の原因となり、それにより中毒症状を示すこと、栄養の吸収不良、あるいは大腸炎を起こすことがある。

5.膀胱炎

マグネシウム欠乏により膀胱けいれんが悪化する。

6.うつ病

気分を高揚させるセロトニン(神経伝達物質)は、マグネシウムに依存性を持つ。
脳にマグネシウム欠乏が起こると、アレルゲン、異物の影響を受けやすくなり、稀に精神障害に似た症状を引き起こすことがある。

7.解毒作用

マグネシウムは毒物やアルミ、鉛などといった金属の体外排出には不可欠である。

8.糖尿病

マグネシウムはインスリンの分泌を促進し、糖の代謝を助ける。
マグネシウムがないと、インスリンはグルコースを細胞に伝達することができない。そのため、グルコースとインスリンが血中に蓄積され、様々な組織損傷の原因となる。

9.疲労

マグネシウム欠乏症は、疲労を感じやすいのが通例であるが、これは何十にも及ぶ酵素系が機能低下状態にあるからである。マグネシウム欠乏症の初期症状の一つが疲労である。

10.心臓疾患

マグネシウム欠乏が心臓疾患を持つ人に共通して見られる。
病院では、急性心筋梗塞と心不整脈に対しマグネシウムが投与される。他の筋肉と同様に、心臓もマグネシウムを必要とする。狭心症と胸痛の処置にもマグネシウムが使用される。

11.高血圧

マグネシウムが不足すると、血管がけいれん状態になったり、コレステロールが上昇したりすることがある。いずれも血圧障害をもたらす。

12.低血糖症

マグネシウムがインスリンを制御している。
マグネシウムが欠乏すると、低血糖症状が発現する。

13.不眠症

マグネシウム欠乏により、睡眠を制御するメラトニン産生が阻害される。

14.腎臓疾患

マグネシウム欠乏は、アテローム性動脈硬化に伴う腎臓疾患の原因となる。
マグネシウム欠乏は脂質レベルに異常をきたし、腎臓移植患者の血糖調節機能を低下させる。

15.片頭痛

セロトニンのバランスはマグネシウムに依存している。
セロトニン欠乏から片頭痛やうつ病が発症することがある。

16.筋骨格性症状

結合組織炎、繊維筋痛、筋肉けいれん、瞼けいれん、生理痛、首や背中の慢性痛がマグネシウム欠乏に原因することがあり、マグネシウム補充剤で快癒する場合がある。

17.神経障害

マグネシウムは、片頭痛、筋肉収縮、胃腸のけいれん、ふくらはぎ、足、つま先のけいれんなど、全身の抹消神経の障害を緩和させる。
また目眩や錯乱といった中枢神経系症状の処置にも用いられる

18.産科的障害と婦人科的障害

マグネシウムは、月経前症候群や月経困難痛(月経時のけいれん痛)の予防を助ける。
また不妊治療に重要であり、期外(早期)収縮、子癇前症、および妊娠子癇を緩和させる。
(子癇とは妊娠中毒症の一種で、突発性の全身けいれん、失神などの発作を繰り返す状態)
妊娠により誘発される高血圧には、妊娠か関わる部位に対し、あるいは脳性麻痺や乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険を低減するべく、いずれもマグネシウム静脈注射が行われる。
妊婦にとって、マグネシウムは必須のサプリメントである。

19.骨粗鬆症

見合った量のマグネシウムを与えず、カルシウム吸収を促進するべくカルシウムにビタミンDを併用するとさらなるカルシウム欠乏の原因となる。
これが発端となって、骨量減少をもたらす減少を次々に引き起こす。

20.レノー症候群

マグネシウムには、指の疼痛や痺れの原因となるけいれん性の血管を弛緩させる働きがある。

21.虫歯

マグネシウム欠乏により、唾液中のリンとカルシウムのバランスが正常でなくなり、そのために歯が損なわれる。

(Dr.Carohyn Dean「The Magnesium Miracle」より引用)



みなさんいかがだったでしょうか?
駆け足でしたが、ここまでマグネシウムが様々な症状に関わっていることにビックリしたのではないでしょうか。
本当に大切なミネラルです。
次回はもっと詳しくいろんなことを見ていきましょう。


今日も私はマグネシウムオイルを塗って寝ます^^。
では。




小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


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by chiropratica | 2013-10-22 12:38 | マグネシウムの話


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