NO.325 食物アレルギー その7 「食物アレルギーでない過敏症」

b0195635_16575454.jpg


今日は、アレルギー反応を伴わない食品過敏症についてお話していきます。

食品過敏症の中でも最も一般的なのは、このblogでも紹介した「乳糖不耐症」ですね。
北欧に暮らす民族を除くと、世界中のほとんどすべての人が乳糖不耐症を抱えています。東洋系の95%、黒人の75%、アメリカ・インディアンの60%、コーカサス系の2〜24%に乳糖不耐症が見られると言われています。
こうなると日本人は、ほとんどが乳糖不耐症というわけです。

乳糖とは、あらゆる種類の乳(人乳、牛乳、山羊乳など)に含まれている天然の糖で、ブドウ糖とガラクトースの分子が1個ずつつながってできています。科学的には2糖類と呼ばれていますが、この乳糖を消化するには「ラクターゼ」とよばれる消化酵素が必要になります。もちろん母乳を与えられている子供は、ラクターゼを持っていますが、離乳して成長していく過程で多くの子供たちが乳糖を消化する能力を失っていきます。
乳糖不耐症があるからといって、牛乳を飲むたびに必ず症状が現れるわけではありません。飲む量が少なければ何も支障がない場合もありますが、症状には、ガスがたまる、腹部が膨張する、下痢、反復的に腹部が痛む、などがあります。重症の小児では、稀に腸の内壁の細胞がダメージを受けたり、激しい下痢に襲われることもあります。


このように本物の食物アレルギーがなくても、体調が悪くなり、生活に支障が出る場合があります。これこそが「食物過敏症」です。
これ、けっこう世の中に存在しているのですよ。


ではここで、そんな食物過敏症の例を二つ程あげてみましょう。


・・・・・牛乳への過敏症・・・・・
サンディは30歳の女性で、思春期以降に始まった周期性うつ病を患っていました。牛乳は特にうつを悪化させる原因となりましたが、牛乳を飲みたい強迫観念があり、一度に1ℓ飲んだりしていたようです。
28歳の時に気管支肺炎を発症し、約2週間後にゆっくり回復に向かい始めました。しかし、色白の皮膚はもっと青白くなり、エネルギーがひどく低下したままだったのです。深刻な疲労が続き、2年経ってもなお、著しい疲れとスタミナの欠如、集中力がないことに苦しんでいました。肺炎の後、体力が若干戻るにつれて少しばかり改善はみられたりもしましたが、うつ病は悪化していました。
サンディの病歴をもっとよく調べてみると、十代の大半は、軽度の副腎機能低下を抱えていた事が明らかになり、そして牛乳が、うつだけでなく、副腎疲労とエネルギー低下の一因であることがわかったのです。
サンディは、運良く、適切な治療を受け、牛乳を完全に食生活から除去することができたため、そのことが非常に彼女の人生に功を奏したのです。また副腎を大切にし、ストレスを身につけると、それまで経験がないほど活動的で充実した人生を送るようになったということです。

(ADRENAL FATIGUE James L.Wilson ND,DC,Ph.D.引用)


いかがですか?
これはまさに牛乳への過敏症が、体調を悪くさせ、うつ病や副腎疲労に陥る原因になっていた例でもあります。


牛乳以外の過敏症の例もあげておきましょう。

・・・・・酸化した油への過敏症・・・・・

医学生のサムは、CPR(心肺蘇生法)コースの期末試験を受けていました。この多項選択方式の試験は普通なら確実に合格するのですが、彼は不合格になりました。サムは学校の成績上位者だったので、教師は彼を呼び出して理由を尋ねました。
サムの説明はこうでした。彼は酸化した油の過敏症があり、お昼に学校の食道で魚のフライを食べたとき、知らずに酸化した油を摂取していたのです。そしてそれが試験のまさに直前だったそうです。
酸化した油を摂取すると、彼は何時間も物事をはっきり考えられなくなります。しかし、これまでの経験から、そういうときにはリンゴが役に立つそうで、サムは、食堂に行ってリンゴを食べてから、もう一度試験を受けてもよいかと教師に許可を求めました。
教師は信じられない顔をしたのですが、サムが成績上位者であり、今回の得点があまりに低すぎたので、この奇妙な申し出を認めました。そしてリンゴを食べたサムは、不合格だった同じ試験で今度は満点を取ったのです。
これまで、サムは酸化した油を摂取すると、昏睡状態のようになっていました。初めは眠くなる程度でしたが、反応が重なるにつれて意識はあっても体を動かせなくなっていました。酸化した油が脳に影響をし、一時的に身体が麻痺していたのです。友人たちは、サムの眠たそうな顔を見たらリンゴが欲しいか尋ねるようになり、もし返事がなければ一切れ口に入れてやりました。するとわずかな時間でサムは回復しました。1人きりのときは2、3時間眠ってしまい、目を覚ましてからも2日酔いのような状態が24時間続きました。

(ADRENAL FATIGUE James L.Wilson ND,DC,Ph.D.引用)


これは一般的な検査によっては検出されない食物過敏症の例の一つです。
また酸化した油が人によっては人生に影響を及ぼすことがあるという一例でもありますね。


この他、普通の検査では出てこない食品過敏症はたくさん存在しています。
誰もが何かしらの食べ物に過敏になる可能性を持っています。
次回はその中でも最近よく見られる「小麦グルテン過敏症」についてお話していきましょう!



小菅一憲

CHIROPRATICA|健康の素晴らしさを伝える治療院


C-Magazine|カイロプラクター小菅一憲が提供する健康情報発信基地

[PR]
by chiropratica | 2012-03-28 16:57 | 食物アレルギー


カイロプラクティック理学士/サプリメント指導士のカラダと食を考える日記


by chiropratica

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

最新の記事

NO.600 食物アレルギー..
at 2015-08-19 17:22
NO.599 食物アレルギー..
at 2015-08-12 13:57
NO.598 食物アレルギー..
at 2015-06-17 18:00
NO.597 食物アレルギー..
at 2015-06-10 12:11
NO.596 食物アレルギー..
at 2015-06-03 19:18

以前の記事

2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月

検索

カテゴリ

全体
骨のお話
生活習慣病
椎間板ヘルニア
逆流性食道炎
頭痛
骨粗鬆症
牛乳の話
高血圧
変形性膝関節症
炎症の話
消化と栄養吸収
腸の話
腸内細菌の話
回盲弁症候群
睡眠の話
妊娠&出産
栄養(基礎編)
低血糖症
砂糖の話
糖尿病と糖質の悪影響
副腎疲労
副腎疲労 (New)
食物アレルギー
アレルギー対策
大腸ガン
目の病気
老化
耳の病気
更年期障害
代謝の話
脳の健康
マグネシウムの話
花粉症
時間栄養学
生理前症候群PMS
腸管免疫
食べる日記
きまま日記
まじめ日記
未分類

ブログパーツ

外部リンク

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

健康・医療
メンタル

画像一覧