NO.313 副腎と生活 その10 「食物4 脂質」

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寒い日が続きますね。
昨日なんか、あまり風の冷たさにビックリしました。
インフルエンザも流行っているようなので、気をつけていきましょうね^^。

そして今日は節分。
恵方巻きがいろんなところで売られていました。私は子供の頃からあまり食べたことがなかったのですが、みなさんは食べますか?
私が子供の頃はもっぱら豆まきをやって、たくさん豆を食べていた記憶があります。
この豆、癖になるくらい美味しいんですよね。
今は豆まきもあまりやらなくなってしまいましたが、こういう行事は大事にしたいと思います。




さて、今日はみなさんのあまり好きではないかもしれない脂肪のお話。


副腎疲労を患っている人は、脂肪分を強く求めることが多い傾向があります。
それは、脂肪の少ない食品や甘いものよりも、長い時間気分が良くなるからなのです。

脂肪の中には、身体全体の活動に不可欠なステロイドホルモンを作るためのコレステロールもあります。
一般的には脂肪が一日の総カロリー量25~30%を超えるべきではありませんが(人によります)、正しい種類の脂肪を摂取することは非常に重要なことなのです。



現代人の脂肪の摂取量は増えていると言われていますが、残念ながら、身体に害を及ぼすような酸化した油やトランス脂肪酸をとることも多く、必須脂肪酸という身体に必要な油が不足していることがよく言われます。

必須脂肪酸は、皮膚の質を良くしたり、炎症を減らしたり、体内組織の老化を遅らせる働きをしてくれます。
また食事で摂取する脂肪酸によって、身体の細胞壁、神経、細胞膜の主要な部分が作られるため、摂取する脂肪の種類や品質はポイントになるわけです。
そう考えると、単純に脂肪摂取量を減らすのではなく、摂取する脂肪の種類に注意して、身体に必要な必須脂肪酸の含有量が多いものを選ぶようにした方がいいですよね^^。



ここから少し難しい話・・・。

脂肪は、グリセロール分子に付着している3つの脂肪酸からできています。
そして脂肪酸は炭素の鎖の端に酸が結合したもので、炭素の鎖の長さは4個から24個まで様々あります。
それぞれの炭素は単結合か二重結合で隣の炭素とつながっているのですが、その結合の仕方によって脂肪の種類が分かれているのですね(詳しくはこちら)。
以前のblogで詳しくやりましたが、すべてが単結合の場合は「飽和脂肪酸」(ココナッツ油、ヤシ油、ラード、バターなど)、1つだけ2重結合がある場合は、「一価不飽和脂肪酸」(オリーブ油、キャノーラ油など)、そして2重結合が2つ以上ある場合は、「多価不飽和脂肪酸」(サフラワー油、ひまわり油、ゴマ油、ピーナッツ油など)と呼んでいましたよね。その他、魚や亜麻仁などの必須脂肪酸もありました。




一般的には、飽和脂肪酸は悪くて、多価不飽和脂肪酸は良いイメージがあります。また一価不飽和脂肪酸のオリーブ油などは、健康にも良いとされていますよね。
しかし、実はそれぞれに使い道があります。

飽和脂肪酸は、熱に最も強く、加熱したときに他の油脂よりも簡単に酸化したり、毒性が出たりしません。ということは加熱調理(直火で焼く、オーブンで焼く、ソテーする、炒める、揚げる)には飽和脂肪が一番適しているということですね。ただ使う場合は、必要最低量を用いて、再利用はしないようにすることがポイントです。


逆に一価不飽和脂肪酸は、低温での料理には使ってもよいのですが、高温だったり、長時間の調理には向きません。
オリーブ油には、多量の一価不飽和脂肪酸が含まれます。短時間の炒め物、ソテーなどには適していますが、なるべく酸化しないようにニンニクや玉ねぎ、ネギなどを加えて酸化を減らすようにしたり、油を少量で使うようにするのが良いでしょう。
ちなみに揚げ物ですが、ガンや他の慢性疾患を患っている場合は、揚げ物は一切取るべきではありません。また副腎疲労を患っている場合は、揚げ物は月に一回程度にした方が良いでしょう。
それだけ酸化した油を身体に入れるということは健康への代償が大きく、栄養素を消費してしまうということなのです。



さて、最後に多価不飽和脂肪酸。
この油は、室温でさえ壊れやすく不安定なため、他の脂肪と比べてずっと早く酸化を起こしてしまいます。
みなさんは普通のサラダ油をけっこう長い間使っていると思いますが、平均の賞味期限は開封後2、3週間と言われているのですよ。また熱や光にさらされるほど、より早く酸化を起こすので、加熱調理に使わず、調理後の食品やサラダドレッシングに使う方が良いと言えるでしょう。

多価不飽和脂肪酸には、必須脂肪酸というものがあります。必須脂肪酸は健康を保つため、十分な量を摂取することがとても大切です。
必須脂肪酸には、リノール酸とα-リノレン酸の2種類がありますが、摂取不良やバランスの悪さは、たくさんの健康問題を起こします(以前のblog参照)。

このblogの読者はご存じだと思いますが、リノール酸はオメガ6と呼ばれていて、α-リノレン酸はオメガ3と呼ばれていました。
そしてこれらの摂取バランスが非常に重要で、適正なバランスは健康全体だけでなく、副腎の回復にも深く関わっています。
最適なバランスとは、オメガ6:オメガ3が、4:1であること。

現代人はオメガ6であるリノール酸の摂取が非常に多くなっているので、なるべくリノール酸であるサフラワー油、ひまわり油、ゴマ油、ピーナッツ油などを控えて、オメガ3の油である魚油や亜麻仁油(フラックスオイル)を摂るようにするのがオススメです。
私もサラダにはいつもこのオメガ3の油を使ったドレッシングをかけています。
またお魚を食べることも必要ですが、なるべくマグロ、サバ、メカジキなどの水銀含有量の多い魚以外を新鮮なまま食べることがベストですね^^。




低血糖症のところでも間食に勧めましたが、副腎疲労の方にとっても「種やナッツ」も必須脂肪酸の重要な供給源になります。
食事に十分なコレステロールが取り入れられなければ問題になります。副腎ステロイドホルモンの生産に必要なコレステロールは、摂取する油に含まれる脂肪酸からつくられるからですね。
また身体の細胞壁や神経、細胞膜も脂肪酸から作られてるので、当然摂取する油脂の品質が良いほど、身体は良質の細胞構造やホルモンをより簡単に生産できるようになるわけです。



種やナッツは、必須脂肪酸のよい供給源。
例えば・・・

種(生のみ)
ゴマの種
かぼちゃの種
ひまわりの種
フラックスシード

ナッツ(生のみ)
ハシバミの実
カシュー・ナッツ
アーモンド
ブラジル・ナッツ
マカデミア・ナッツ
ココナッツ
ペカン
クルミ
ピーナッツ


などなど。



注意しなければならないのは、種やナッツはすべて生のままで購入し、酸化を防ぐために冷凍庫で保存するということ。
生のままで食べるのが理想的と言われますが、ローストしたナッツが良ければ、鉄製のフライパンに入れて弱い中火で頻繁にかき混ぜながら10分ほど熱すると良いでしょう。
ナッツをローストする場合は、油を使わないでくださいね。油はすぐに酸化してしまいます。
生のナッツやドライローストしたナッツは軽食として食べたり、食事に取り入れたり、サラダに振りかけたり、いろんなことに使えます。

そして・・・みなさんが注意しなければいけないのは、市販のローストナッツや油で揚げたナッツは避ける!ということです。
それはナッツの加工段階で使用される高温で品質の悪い油によって、すぐに酸化した状態になってしまうからです。
少し高くても生の質が良いナッツを買って自分で調理するのが一番の方法ですね^^。



最後に・・・
酸化した油を避けることをこれだけ言うのには、わけがあります。
酸化した油は、毒性があり、体内の正常な油の代謝を妨害し、細胞壁のフリーラジカルによるダメージの一因となります。酸化というのは老化の原因になるというのは、みなさんもよく耳にするのではないでしょうか?
また知らない人も多いですが、こういった酸化した油に過敏な人は多いものです。とくに副腎疲労や食物過敏症がある人は要注意です。
健康に良いからと、市販の油で揚げたナッツやローストナッツを食べることで、身体の体調を崩す場合もあるのです。
またそれと同時に外食で揚げ物はなるべく避けた方が良いですね。大抵のレストランでは何度も同じ油を使用しているはずですから。


こういった低品質の油をずっと摂っていると、せっかく適正な必須脂肪酸を摂取していても、がんや心臓病、関節炎、肥満、その他の慢性的不調を引き起こす要因となります。
もちろん副腎にも相当の負担となります・・・。
怖いですね^^。


以上で脂肪の話はおしまいです。
今回は難しくて読み疲れたと思いますが、次回は気分を変えて副腎には大事な「塩」についてお話していきましょうね^^。



小菅一憲

CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法


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by chiropratica | 2012-02-03 19:06 | 副腎疲労


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