NO.312 副腎と生活 その9 「食物3 炭水化物」

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炭水化物は、穀類、野菜、果物などの食べ物に含まれています。
しかし、これらの炭水化物は全て同じではなく、3つのカテゴリーにわけられます。

1.糖分を含むもの(果物など)
2.でんぷん質のもの(穀類など)
3.でんぷん質でないもの(野菜など)

糖分を含む炭水化物には、ハチミツや砂糖、シロップ、ドライフルーツ、果物、清涼飲料水、その他お菓子やケーキなどのデザート類がありますね。
これらの食品は、食べると素早くエネルギー源となり、最初は血糖値が急激に上昇しますが、約一時間後には低下してしまうのです。
そしてこれらの食べ物は、一日の早い時間に摂ると、最も弊害が生じます。たとえば朝食にコーヒーを飲んで菓子パンを食べたとすると、しばらくは調子が良いからもしれませんが、その後必ず不調が起こり、それから回復するために残りの一日の大半を使ってしまう場合もあります。
そして一日食事を十分に取らず、砂糖を含む軽食だけを食べていると、ぐったり疲れてしまい、翌朝まで疲労をひきずることもあります。
現代ではこういったことも、決して珍しくないのです。

この種類の食べ物によって起こるジェットコースターのように変動するエネルギー(血糖)は、副腎が弱っている人にとっては特に問題になってきます。

副腎疲労の場合は、お菓子、クッキー、ケーキ、ドーナツなどにみられるような精白粉と砂糖の組み合わせはまず避けるべきでしょう。
もしもどうしようもなく、これらの食品を食べなくてはならない場合は、単品ではなく、たんぱく質や脂質と合わせて食べようにした方が無難です。




次にでんぷん質の炭水化物について説明していきましょう。

でんぷん質は主に穀類や根菜類に含まれています。
穀類は精製されたものと未精製のものに分けられますが、栄養はそれぞれでかなり変わってきます。
まず未精製の穀類(全粒穀物)についてですが、これらの穀類は加工が最小限なので、でんぷん質部分だけでなく栄養素の部分もまだ含まれています。また未精製の物の消化やエネルギー代謝は、時間をかけて行われるので、より持続的なエネルギーを得ることができます。これらの食べ物には、エネルギー代謝に必要なビタミンやミネラルも豊富に含まれているのですね。


未精製の穀類をあげてみましょう。
玄米、全粒粉小麦、そば粉、未精白大麦、全粒オート麦などなど・・・。


さて、これに対して精製穀類はというと、穀物内部の白いでんぷん部分を残し、後はすべて精製過程で除去されてしまいます。しかもエネルギー部分(でんぷん質)を代謝するのに必要な栄養、ビタミンとミネラルは、大抵穀物の外皮に含まれているので、精製される際にそれが取り除かれてしまうと、精製された穀物からのエネルギーを代謝するためには、自らの栄養素をけずって使うか、別の食べ物から取り入れなければなりません。
結果として、精製穀物だけを食べていると、徐々に身体の栄養破綻につながり、体調不良、病気、慢性病、そして不健康な状態を経験することになってしまうわけです。


でも残念なことに、今の世の中ではほとんどの人がこういう状態に陥っていると言っても良いかもしれません。
白米、パン、パスタ、うどん、お菓子、精白粉を材料とする全ての物などの多くは、この精製された穀物から作られています。
このような栄養素のないエネルギーのみのカロリーを継続して消費すると栄養不足を起こしてしまい、栄養不足はそのうち生理機能障害を起こします。そして最終的に生理機能障害は慢性病として知られる病理的変化、構造変化を生じさせてしまうのです。
要は、精製された穀物をずっと摂り続けると、栄養不足に陥り、最終的には病気になってしまうということなのですね。



食べ物を食べる目的は、身体に必要なエネルギーや栄養を供給することです。
こういったエネルギーのみの食事(甘い物、精白粉を原料とする食品、精製された穀類)はできれば避けましょう。
こういったものを習慣的に摂るのではなく、たまに摂るくらいにできると良いと思います。

ただ、もちろん砂糖の入った食べ物よりパスタの方が良いです。
砂糖より、パスタの方が血糖値を維持する時間が3倍も長いのです。



さて、覚えておいてもらいたいのは、副腎疲労を患っている人は、朝食にパン、もしくはコンフレークなどの炭水化物(たとえ全粒穀物であったとしても)を食べると、調子が悪くなることがあるということです。
一日の最初の食事は炭水化物などの穀類に注意ですね。

そしてもう一つ。
以前グリセミック・インデックス値(こちらを参照)という血糖値をどれだけ上昇させるか示す値について話しましたが、こういうGI値を参考にする時に注意することがあります。
GI値では、チョコレートケーキとじゃがいもの血糖値を上昇させるスピードはほとんど同じですが、同じ指数だからと言ってじゃがいもの代わりにケーキをたくさん食べても良いかというと、そうではありません。
ケーキは精白粉と砂糖からできていますが、じゃがいもには皮に多くの栄養素が含まれています。


GI値で、安定した血糖値を維持するのは大切なことですが、食品に含まれる栄養素にも気を配ってあげることも必要ですね。

簡単に言うと自然な食べ物を丸ごと食べた方が良いということです。



次回は、「脂質」についてです。



小菅一憲

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by chiropratica | 2012-02-02 23:22 | 副腎疲労


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