NO.303 副腎疲労 Adrenal Fatigue その10 「コルチゾールの日内変動」

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今日は、コルチゾールのお話。

少しコルチゾールの復習をしておきましょう^^。

まず、コルチゾールは副腎皮質(外部)の束状帯というところで分泌される大切なホルモンで、副腎皮質で分泌されるホルモンの中でも非常に重要なものです。
コルチゾールは、脂肪、タンパク質、炭水化物の代謝を制御したり、これに大きく影響を与えたりします。また血糖値を狭い最適範囲内に維持し、ストレスの多い状況でもそれを保とうとしてくれる働きをしています。
その他、コルチゾールは本当にたくさんの重要な機能を持っているのですが・・・ストレスから身体を守ったり、抗炎症作用を持っていることも大きなポイントですよね^^。


身体の中のコルチゾール量は、視床下部(脳の調節部分)、脳の基部にある脳下垂体、そして副腎の複雑な相互作用によってコントロールされています。
身体の状況、たとえばストレスのある状態などで、身体の要求に反応して、視床下部からの命令で脳下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が分泌されます。ACTHは血流に乗って副腎皮質に到達し、副腎の細胞壁に付着することで、細胞内酵素の連鎖反応が起こり、細胞内でコレステロールが放出されます。その後コレステロールから副腎で作られる最初のホルモン「プレグレノロン」が合成され、それぞれのホルモンが生成されていくのですが、束状帯ではプレグレノロンからコルチゾンが形成され、後にコルチゾールが作られます。
コルチゾールは、いったん製造されると、血液を介して身体のあらゆる部位へ循環していきます。それは時間にして1分に満たないといいます。コルチゾールは視床下部へも届き、コルチゾール濃度が常に測定されているというわけなのですね^^。




さて、今日の本題。

コルチゾールは、一日を通して均一に分泌されるのではなく、日内変動があります。
通常午前6時頃から生産が増え、午前8時頃に分泌量がピークを迎えます。これはエネルギーを最も必要とするのが日中の活動期であるからですね。その後午前11時から正午にかけて急速に生産が低下し、午後3時以降午前0時前後にかけて生産が急激に低くなり、真夜中から午前4時くらいにかけてが最も低いコルチゾール量になっています。これがコルチゾールの日周パターンなのです。
午後11時から翌朝6時までは日中のピーク時に生産されるコルチゾールの10%しか生産されないのですが、これはこの時間帯が、日中に多くの精神的、肉体的ストレスを受け、限界状態で働いている副腎が休むためにあるからです。

ちなみに朝の目覚めを助けるのがコルチゾール濃度の上昇と言われています。コルチゾールの分泌が正常でないと、朝の目覚めが良くないのも頷けますね。


現代人では、仕事や食事、住居環境などストレスがかかる場面が多く、副腎を限界以上にも酷使することも多くなります。こんな中でコルチゾールの生産異常が起こっている人がいます。
特に副腎疲労を患っている人は、コルチゾール分泌の一日のサイクルが不規則なことが多いのです。その中には日中を通してほぼ同じ量のコルチゾールを生産していて、24時間通して副腎が休息できない状態になっている人もいれば、コルチゾール分泌が全般的に低く、循環コルチゾール濃度が日内サイクルのどの時点でも正常より低い人もいます。
また午前8時には正常値まで上昇しても、午後10時までには正常値以下へ低下してしまう人もいますし、サイクルの大部分では正常でも、午後3時から5時までの落ち込みが急で、正常値以下になってしまう人もいます。

通常、コルチゾールは一日ごとの日周パターンを持っていますが、基本的の条件下では、一生を通して驚くほど一貫した濃度を保っています。
それがその人にかかる全体的なストレスレベルや、副腎の健康、食べ物や環境への過敏症、その他の要因によって24時間の間に不規則になってしまうことがあるわけです。


唾液検査でコルチゾール濃度を計ることによって、副腎のストレス度合いがどのくらいかをチェックしたり、日や時間帯によってのコルチゾール変動を計ることでその人の周期を知ることは、副腎の状態を検査する上で非常に有意義なものです。




さて、午前8時にピークを迎えたコルチゾール量は、その日の残りの時間はずっと下降を続け、午後3時〜5時の間に急激な下降をすることが多いのですが、実はこのコルチゾール分泌曲線は滑らかな曲線ではなく、スパイク状の急上昇が何度も起こります。
何かを食べれば、少量の軽食でさえ、コルチゾール濃度の突然の上昇が起こります。
規則的な食事と軽食を食べる人は、軽食を食べない人に比べ、一日のより長い時間コルチゾール濃度が下がりすぎないで保たれていると言われます。
このことは副腎疲労を患っている人が、規則正しい食事に加えて定期的な軽食を取ることが重要になってくる一つの理由なのですが、運動にもまた同じような作用があります。

このことについては、これからの「副腎と生活」といったテーマでお話していきますが、規則正しい食事、少量の軽食、運動というのは、副腎を回復させるのには重要なポイントになってきます。



年末は何かとバタバタして忙しく、blogの更新がかなり滞っていました。
私の副腎も少しやられ気味です・・・笑。
副腎疲労についてはこれまでにして、次回は来年以降の「副腎と生活」というところにバトンタッチしようと思います。

みなさん難しいところもあったと思いますが、今年もblogを読んで頂いてありがとうございます。
来年もしょっぱなから大きなテーマが目白押しなので、まだまだがんばっていきます!
そして来年は私にとっても大きな転機を迎える年となりそうです。
またいろいろこのblogでもお話していきますね。


ではではみなさん良いお年を!^^。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-27 11:17 | 副腎疲労


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