NO.301 副腎疲労 Adrenal Fatigue その8 「副腎のセルフチェックとアプライドキネシオロジー検査」

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今週初めてのblog更新になりました^^;。
年末になると、いろいろやることが多くなりblog記事を書く時間が全くなくなってしまいます。とはいえ、年内にはしっかりと副腎疲労についてのテーマをまとめたいと思っているので、がんばっていきたいですね!


さて、今日は少し気分を変えて「副腎機能低下症」をチェックする方法についてお話します。

私もクライアントさんの中で、副腎の障害を持つ人はたくさんいるので、ほぼ全ての方に副腎のチェックはしているのではないでしょうか。
そのいくつかをここでも紹介していきましょう。



<血圧のチェック(体位性低血圧)>
体位性低血圧というのは、あまり聞いたことがないかもしれませんが、体位性低血圧症でよくみられる「ラグラント徴候(Ragland’s Sign)」とは、仰向けの状態から立つ姿勢に移ったことによって収縮期血圧(血圧の高い方の値)が異常に降下するものです。
正常な人では、その体位が移ることで約8mmHgの上昇が確認されますが、現代社会に生活する人の中では、適切な上昇を起こす人は少ないと言われています。
起立によって血圧が上昇することが少ないため、一部の医療関係者は血圧が降下するのが正常と信じているくらいです。

さて、この「体位性低血圧」は、ウェルニッケ病と呼ばれる慢性アルコール中毒に起因する病気や糖尿病やパーキンソン病でもみられることがありますが、副腎機能低下症、栄養素欠乏、病理学的な障害などに起因する可能性があります

特に副腎機能不全による体位性低血圧は、よくみられることなのです。この場合多くのケースで全身性順応症候群が起こるためだと思われています。
このことから、寝ている時と立っている時の血圧をそれぞれ測り、その差によって副腎の働きの状態を推測するのですね。
自宅に血圧計をお持ちの方は、ぜひぜひ試してみてください。


ちなみに起立時には、足に300~800mlの血液が滞留しています。10分間立位にいることで血管から間質に水分が流出し、10%の血液濃縮が起こります。そしてこれは、血液量と心臓の血液流入圧を低下させることになります。正常な人は、この変化に対して血圧を維持する効果的な代償メカニズムを持っており、起立後2秒以内に心拍数を増加させることで、交感神経システムが末梢血管の抵抗を増加させ、脈圧により血圧を維持するわけです。


少し難しいですが、起立時の血管反応では・・・

〇大動脈弓と頚動脈洞の圧受容器から脳幹の中枢への入力。これによって迷走神経の活動を抑制し、ノルエピネフリンを放出する交感神経とシナプスを持つ脊髄神経を刺激します。

〇ノルエピネフリンによる静脈と動脈の収縮

〇ノルエピネフリンの増加と迷走神経からの刺激の減少による心臓の反応

〇心臓と血管に行きわたる適切な血液調整

が起こってきます。
要は、血圧を維持するためにノルエピネフリンという物質放出して、交感神経の活動を促進することで、血流量を調節するのですね。
副腎機能低下症では、交感神経活動を抑制するような多くのメカニズムがあるので、起立したときに血圧が降下するのもうなずけます。

私がカイロの大学にいた時も、先輩がカイロ治療の前後でこの起立性低血圧が変化するかを研究していましたが、ある程度効果をあげていました。
カイロプラクティックの治療が副腎に対しても良い影響を与える可能性があるということですね。これについてはまた後のセッションで話していきます。



<瞳孔チェック(瞳孔散大)>
次に、眼の瞳孔の収縮状態をチェックする方法です。
これは自宅で簡単にできるので、ぜひ試していただきたい検査法でもあります。

1924年に作られたこの方法は、医師やカイロプラクティックドクター、栄養療法の医師によって多く採用されているので比較的信頼できるものと言えるでしょう。
私もよく使っています。

通常、目に光があたると眩しさを回避するため瞳孔は収縮します。本当ならそのまま瞳孔は収縮を維持しますが、副腎機能不全が存在する場合は、細胞内カリウム値が上昇し、瞳孔括約筋(瞳孔の収縮拡散を担っている筋肉)を活性化させるコリン作動性神経の活動が低下するので、収縮を維持できません。

これを利用すると、ペンライトで目を照らして、光による刺激を続けることで、瞳孔の収縮状態を観察し、約30秒後の瞳孔の不規則な散大が見られれば副腎機能低下の可能性の有無を判断できるというわけ。
自宅でも懐中電灯と鏡があれば自分でできるので、やってみてくださいね。



<心臓聴診>
副腎機能低下では、第1心音に対する第2心音の増加が認められます。あの「ドッドッ」という音の2つ目ですね。
これは肺動脈弁領域でもっとも顕著であると言われていますが、すべての場所で認識することができます。また心音図では、正常な第2心音は、第1心音の約1/3ですが、これを上回る場合、副腎機能低下または他の障害の可能性があるということになります。アプライドキネシオロジーの臨床では、160人の無作為に選出した被検者の63%に第1心音の1/3以上の第2心音が認められたといいます。



ここまでの3つ検査は、ある程度簡単な方法なので、こういったセルフチェックを日々しておくことは、ストレス社会で生きている私たちにとって非常に重要なことだと思います。

次にアプライドキネシオロジーの検査でみられる徴候についてもお話しておきましょう。



<ロゴフ徴候>
下部肋骨結合部とこの部位の脊柱起立筋(背骨に沿った筋肉)の圧痛。
これは副腎機能障害の反射によるものだと考えられています。

<靱帯ストレッチ反応>
副腎ストレスが存在する場合、ホルモンの影響により、全身の関節を支えている靱帯や筋肉が弱化することがあります。

<副腎に関連する筋肉>
副腎機能不全が存在する場合、主に足に関わる筋肉(縫工筋、薄筋、ヒラメ筋、腓腹筋、後脛骨筋)の機能障害が検出されます。

<仙腸関節(骨盤)機能障害>
副腎に関わる筋肉の機能障害により、骨盤に傾きと機能障害が起こります。



いかがでしょうか?
アプライドキネシオロジーで副腎の状態をチェックする方法を少し紹介しましたが、こうやってカイロプラクティックでも様々な角度から副腎機能についてチェックできるのです。

次回は、栄養療法でよく使われている「唾液の検査」についてお話します。



小菅一憲

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by chiropratica | 2011-12-16 16:58 | 副腎疲労


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