NO.300 副腎疲労 Adrenal Fatigue その7 「副腎機能低下の段階」

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今日は記念すべき300回目の投稿です!
といっても誰も祝ってくれるわけではないのですが・・・笑。

しかし、もう1年以上書き続けているわけですね。
なかなか地道ですが、ここまで継続出来たのもみなさんが読んでくれているからです^^。



さてでは今日もいってみましょう!

アメリカでは、約80%の人は、一生の間にいずれかのレベルの「アドレナル・ファティーグ」を患うと推定されているにもかかわらず、この症候群は最も過少診断されている病気の一つであると言われています。


副腎機能低下(hypoadrenia)という言葉は、hypo(下方の)と語幹語のadrenia(副腎に関連する)から出来ていますが、副腎機能の低下を意味しています。
正常に機能している副腎は、正確でバランスの保たれた分量のステロイドホルモンを分泌していますが、体内の身体的、精神的、心理的環境の変化に非常に敏感にできているため、つねにこのバランスは変化していると言えます。
いままでも述べてきたように、身体的、精神的、心理的環境のストレスが多すぎれば、副腎を消耗させます。結果として大切な副腎ホルモン、特にコルチゾールの放出が減少することになるのです。

こうした副腎機能低下症は、副腎疲労「アドレナル・ファティーグ」の結果として起こるのですが、機能低下の症状は「ほぼゼロ」の状態から「ほぼ正常」までさまざまあるのです!



ちなみに副腎機能が極端に低い状態を「アジソン病」と呼びます。
1855年に、初めてそれについて述べたサー・トマス・アジソンの名前に由来しているのですが、これは治療しなければ生死に関わる病気で、アジソン病を患う人は、たいてい一生、コルチコステロイドを飲み続けなければならないと言われています。
ただ、アジソン病は生まれつきの先天的なものではなく、結核や自らの身体に攻撃をしかけるような自己抗体によって副腎がダメージを受けることによって起こる自己免疫疾患です。発症率は10万人に4人という稀な病態なのですね。

お医者さんに行くと、副腎の機能低下というと大抵このアジソン病かそうではないかという話になるのですが、この10年くらいアメリカやヨーロッパでは、アジソン病とは異なり、生活習慣やストレスなど・・・様々な問題から副腎がダメージを受けて引き起こされる症状が問題になってきています。それを「非アジソン病副腎機能低下」と言うようになりました。この中には血液や尿による臨床検査の結果は正常なのに、副腎の働きが低下することによる症状が出ているような人がたくさんいるのです。

この非アジソン病副腎機能低下は、テレビで特集されたり、救急医療として扱われることはありません。実際、近代医学では、はっきりとした症候群として認識されていません。それにもかかわらず、現代人の抱えている身体の悩みが、この副腎機能低下により起こっていることが多いことはみなさんももうお気づきでしょう。
残念なことに、多くの医療は重篤な状態に目が向けられています。副腎の腺機能についても良い例で、アジソン病では、生死を重視していますが、副腎機能低下とは、副腎が適切な健康状態を保つために充分な機能を果たしていない状態をいいます。

現代のほとんどの人の生活様式は、副腎機能障害の発症や悪化の大きな原因になっています。副腎機能障害はその発症頻度の高さから、ある意味では文明的な疾患と言ってもよいかもしれませんね。
副腎機能が弱まると、体内のすべての器官や臓器が甚大な影響を受けます。炭水化物・タンパク質・脂質の代謝、水分や電解質の均衡、心臓と循環器系、そして性欲にさえ変化が起こり、細胞レベルでも多くの変化が生じます。
原因不明の微熱が続く、頻繁に呼吸器の感染症がある、風邪をよくひく、アレルギー(花粉や食べ物)、鼻炎、喘息、慢性疲労、不眠、低血糖、アルコール依存、頻尿、繊維性筋痛症などの多くが、副腎機能低下から起こると言っても良いでしょう。

両側の腎臓の上に位置する副腎は、身体の防衛システムなのです^^。




さてこれから、そんな「副腎機能低下の段階」についてお話していきます。

前述してきたように、健康な副腎とアジソン病のような疾病との間の状態があります。
副腎がダメージを受けるには、段階があり、副腎はそれぞれの段階で、違った反応を示すことがわかっています。これを副腎適応症候群(全身性順応症候群)または副腎機能低下症といいます。



副腎のストレスに対する反応の第一段階は「警告反応期」・・・

身体がストレスに対して初めに反応する段階です。この段階では副腎からのホルモン分泌が増加します。これは過剰なストレスと闘うためで、この闘いがうまくいけば副腎は正常な状態に戻りますが、闘いが長引くと副腎に負担が掛かり、副腎皮質は枯渇するまでホルモンを産生し続けることになり、機能低下が進みます。


次の段階が「抵抗期」・・・

抵抗期は、継続的なストレスにさらされる状態で、警告反応から身体が長期的な順応の準備を行う段階です。この時期にはストレスに適応し始め、副腎は肥大。従来のままだとストレスに見合うだけのホルモンを産生できないため、臓器そのものを大きくして増産体制に入るのです。
そして身体は、ストレスに抵抗するための需要に継続的に反応します。


そして最後の段階である「疲労困憊期(枯渇期)」・・・

ストレスをコントロールできないと、副腎は反応する機能を徐々に失い、ついには第3の段階「疲労困憊期」に突入します。ここまでくると副腎は文字どおり、疲労困憊。ストレスにまったく適応できなくなり、副腎の大きさは抵抗期に比べて肥大しますが、その機能は著しく制限されます。結果として心身にさまざまな症状が表れてきます。
この段階では、様々な症状が現れているので、私たちカイロプラクターが臨床で診る時はこの時期の場合が多いかもしれません。患者さんは、慢性的な健康障害、長期的な栄養素の欠乏、長期的な精神問題を示します。


こうした適応症候群が表われるまでには、数週間から数カ月、さらには数年かかる場合もあります。しかも「警告反応期」では、多くの人はストレス過剰であることに気づいていません。しかし、本当はこの段階で、すでにストレスの許容範囲は超えているのです。もしこの段階でストレスをコントロールしておかないと、「抵抗期」に移行し、そうこうしているうちに「疲労困憊期」に入ってしまいます。
この「疲労困憊期」では、極度の疲労感、膝、腰、足などに繰り返し起こる障害、免疫機能の低下など、自分でもはっきりわかる程度の問題が出てきてしまいます。また精神的にも非常に落ち込み、物事を否定的に考えるようにもなってきてしまいます。
もしも、この段階まで来てしまうと、治療をするのは難しく回復するまで年単位でかかってしまうこともあるので、どのくらいストレスをコントロールすることが重要かわかるのではないでしょうか。


いかがでしたか?
私たちをとりまく現代の環境と社会的な文化は、ストレスに対する副腎の継続的な反応を要求します。
ストレスが十分な間隔をおいて加わる場合には、副腎が役割を果たすことが出来ますが、問題が長期化して、ストレスが蓄積していくと、副腎は最終的に枯渇してしまうわけです。

今日はここまでにして、次回からは副腎機能低下症についての検査を紹介していきます。



小菅一憲

CHIROPRATICA|低血糖症と副腎疲労のためのカイロプラクティックと栄養療法


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by chiropratica | 2011-12-10 00:11 | 副腎疲労


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